ホロスコープから読む運勢、トランジットをどう捉えるか | ホロスコープ勉強部屋 ~見えるものにも見えないものにも偏らない均衡を目指して

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教科書通りのリーディングにしっくりこないことには、大きな意味があるはずです。納得できるまで遊び心を持って考察していきます!

トランジットはプログレスやリターンチャートのように個人のネイタルに関わらず見ることもでき、また天体の動きが比較的ダイナミックに捉えられるので運勢を読むために広く使われ発信されている手法だと思います。

 

私はまだ星読み技術が未熟だからということもありますが、日々日々トランジットの天体の動きを見ることにさほど興味がなく…

もちろんトランジットの動きの遅い天体の移動やネイタルの天体が受ける影響は確認していますが、個人天体同士のアスペクトや順行逆行といった範疇まで追っても、星と具体的な出来事との因果関係を結び付けるのはどうしてもこじつけ感がでてくるように感じてしまいます泣き笑い

 

トランジット火星がネイタル天体とハードアスペクトをとっていても、事故や怪我、イライラしたり喧嘩したりなど何事もなく過ごせる日がほとんどで、トランジット水星が順行していようとも、時間を間違えたり連絡の行き違いが続くことも珍しくないという体感です…

 

もちろん天体の組み合わせやアスペクトの種類、ハウスを絡めて目立ちやすい出来事になるかどうか違いがあったり、ミッドポイント(ハーフサム)やプログレスなどあらゆるチャートを細かく見れば、トランジットの「ハードアスペクトを緩和させる要素」「ソフトアスペクトを上回る不穏な要素」など見えてくるものがあるかもしれないとも思うのですが。

 

 

「引き寄せの法則」というものがありますが、ホロスコープで先読みしたことが脳に強くインプットされると、それに近しい内容を引き寄せて経験してしまうとかありえそうかも?と思います。

私はあまり、根拠の成立しない概念は信じられない方ですが、脳の特性を考えると、引き寄せの法則は成り立つものだと感じています。だからといって「願えば叶う」まで飛躍した表現にはうなずけませんが。

また、実際は普段と大きな違いなく過ごしていても、トランジットが象徴するようなことに注目することで印象として大きく残る→トランジット当たってる!という認識になるということもありえそうだと思います。

 

 

人間の主観と客観が乖離していることは珍しくありません。

 

私は本業で健康指導のようなものをしていますが、お客様の健康にかかわるお悩みも、客観的に捉えなおしてもらうような時間をつくると「そんな深刻な悩みじゃないかも?」という思考が働かれ、「悩みを直接的に解決する」というよりは「捉え方を改めることで悩みが悩みでなくなる・小さくなる」ということも珍しくないのです。

 

誰しも「人に話したら心が楽になった」という感覚を味わったことがあると思いますが、これは気持ちや感情を共有し励ましてもらえた【心理的効果】だけでなく、ネガティブな経験を自分だけの絶対的な出来事としてでなく、みんな色んな経験をしていて自分もその一部、自分の経験なんてちっぽけなものかも、と言った【認知や視点の変化】の影響もあると思うのです。

 

 

主観が事実であり正と捉える心理は誰しもあると思いますが、客観的俯瞰的に捉えなおしてみると、違う景色が見えるものだと思います。

 

客観的俯瞰的に捉えるというのは、出来事をデータ的に捉える、例えば深刻さに関わる指標をスケール化し頻度と合わせて推移を見るとか、あらゆる関連要因を抽出して因果関係を考察するとか、それは個人だけでなく集団においても適応できるのかとか…科学や医学はこのような考え方から数学的に立証していくものです。占星術は数値化できないものを扱うのでそもそも統計を取ることが難しいところがあり、曖昧になる部分がでてくるのは仕方ないと思いますが、そのような前提も頭に入れておくほうが振り回されないと個人的には感じています。

 

 

 

 

私自身がこのような経験や考え方を持っていることもあり、またトランジットに関わる色々なネット上の情報を俯瞰的に見て思考しようとした結果、教科書通りの運勢占い、運気読みなどを自分の考察なしに盲信することのリスクを感じるようになりました。

 

 

とはいえ、トランジットの影響を一切受けないと思っているわけではまったくなく、むしろ影響は受けて然りで、具体的にどういう形で現れるのかが自分次第なのだと思います。

 

自分を律して努力していることがあれば、星の流れに乗ってぐっと突き抜ける機会に恵まれるかもしれない。

自分の中に違和感を感じながらも目を背けて成すべきことを回避し続けていれば、個人天体レベルの星の影響からでも自分にとって思わぬ辛い出来事として表れるかもしれない。(実際は必要ない物がそぎ落とされ、自分にふさわしい道を模索する機会であり、必ずしもネガティブなことではないと思いますが…体感としては辛いことはたくさんあると思います。)

 

目につきやすく手に入りやすいトランジットから見える運勢のみに囚われて一喜一憂するだけでなく、ネイタルを穴が開くくらいじっくり見て自分の人生について考えること、プログレスやソーラーアークから年単位での流れを見てイメージしていくこと、ソーラーリターンやハーモニクスなどからその年齢の1年でどのような気持ちや能力と向き合い現実的な取り組みを計画・行動化していくか考えること、そういった統合的長期的立体的な視点を持ってホロスコープを活用することが重要だと個人的には考えています。

 

 

まだまだ未熟故、各チャートの使いどころも十分に理解しきれていない私がいうのもなんなんですが泣き笑いww

結局のところ、私がトランジットから運勢をじっくり見ようとしないのは、トランジットを十分にリーディングする能力がないともいえるのでしょうw

トランジットの流れを追っていくことでリーディングスキルが上がったり、社会情勢の流れを感じることができたり、意義は非常に大きいとも思っていますので、これからはしっかり勉強していくつもりではあります!!

 

偉そうなことを色々書きましたが、私の実際はどうかというと、近々控えている木星天王星コンジャンクションの恩恵を受けるにはどうしたら?なんて考えたり、中年の危機にびびってたりしてる感じですw

木星以遠の天体の流れには精神的にすごく振り回されますねww

 

要は心構えの話です!←

 

 

論点がまとまらず冗長になってしまいましたが、この記事の背景にある私の気持ちとして、ホロスコープに興味を持った人が運気読みの結果が当たらなかった時に「星占いって当たらない」となって占星術から遠ざかってしまうのはもったいないという思いがあります。(私はまさに何度もそんな理由でホロスコープから遠ざかってきた人でもあるんですがww今は捉え方がだいぶ変わってきています!)

 

人生に迷った時、行き詰った時、苦しくてたまらない時、はたまた成功を掴みたい時、願いをかなえたい時、そのような人生の重要な場面において、ホロスコープがその人の救いであり希望になる大きな可能性を秘めていますので。