僕の仕事は苦情を受けることが多い。先週もじいさんがやってきて、さんざん苦情を言って帰っていった。当初は午前10時の約束で、担当が待っていたのだが、午前10時には来なかった。もう来ないのかと思っていたら、昼休みに来たので担当がいなかった。それで俺が対応をした。


無意味に長い苦情だったが、要約すると「金を払え」と言うことだ。


つい先読みをしてしまうので、最初にお金の話が出た瞬間に「無理です。」と応えてしまった。おかげで、「意識改革をしろ」だの「態度が悪い」だの余計な意見まで聞く羽目になってしまった。


月曜日に上司に報告すると、その昔、僕の部署にいた人が、そのじいさんにつかまって、長期間にわたって無理難題を押しつけられて、ノイローゼになったのだという。そのじいさんは様々な部署に行っては苦情を言っているらしい。「最近、聞かないなあと思っていたけど、来たか。」と言う。


月曜日のうちに電話が何度も来た。「一番上の上司を出せ」と言っているらしい。
それで、僕が対応することにした。
「私は上司につなげと言ったのに、どうしておまえなんかが出るんだ。」
「こちらの部署の話なので、上司は出せません。用件は何ですか?」
「おまえの態度が悪いから、上司に小言を言うんだ。つなげ。」
「私の態度が悪いということですか。そういうことでしたら、私の評価は課長がしておりますので、課長に代わりますが。」
「課長じゃない。私はもっと上の上司に代われと言っているんだ。」
「代われません。」
「代われないはずがない。今までだって代わってもらっていた。」
「今まではどうか知りませんが、代われません。」
「代われない、じゃない!バカにしているのか!おまえのことは、上司だけじゃすまさない。本部の人事課にも伝えるからな!」
「どうぞ。」
「必ず、連絡するぞ!連絡すると言ったら、私は必ず連絡するからな!」
「どうぞ。」
電話は切られた。


あのじいさんは人事課にも電話をしたのだろうか?と思う。人事課も、あの話を延々と聞かされるなら気の毒な話だなあ、と思う。そう考えるとあちこちから苦情の電話が来る人事課という職場も結構つらそうだ。


以前、ものすごいクレーマーに課長と2人で相手方の家に説明に行った際、「おまえは俺の家に入るな!」とまさかの門前払いを食らい、課長しか家に入れなかったことがある。俺はクレーマーに対する態度が悪いんだろうなあ、とも思う。でも、改める気はさらさらない。


+++


いろいろとあって、仕事は忙しい。月曜日は昼に何か買いに行く余裕もなかったので、引き出しにあったシーチキンの缶詰を開けて、それだけを食べていた。今週末も土曜日は仕事で、日曜日は地元の行事があって、休めない。


だから、今週、一泊二日の人間ドックがあることをすごく楽しみにしていた。


朝、9時に病院に行くと、今夜泊まる病室に案内された。健康診断の場所からはかなり距離があった。医療事務の人が親切に案内をしてくれる。歩きながらも今日は仕事がないのだと思うと、嬉しかった(きっと、休んだ分、仕事が山積みになっているだろうとも思ったけれど、そこのところはあえて考えないことにした。)。


その病室は個室で見晴らしがよかった。ベッドルーム以外にもう一つ大きなリビングがあった。「スイート・ルームじゃん」と思った。当然、風呂もある。トイレもベッドルームとリビングの2カ所にある。冷蔵庫もあって、そこに入っているお茶などのペットボトルも無料だという。


一応、使い捨てのカミソリも持っていったけれど、それもちゃんとあった。こんな病室が世の中にあることを知らなかった。ベッドサイドのテーブルには、チョコレートまで置いてある(翌日、胃カメラ検査があって20時までしか食べちゃダメというので、20時までに全部食べてしまった。)。


人間ドックの検査とはいっても、僕が検査をするわけではない。基本的に、看護師さんや技師さん達が一生懸命調べてくれる。僕はおしっこを出したり、血を採られたり、息を吐いたり、寝ているだけで、特に何もしない。待ち時間にはずっと気象予報士の問題を解いていた。


そして、料理も美味しかった。みんなが親切にしてくれるので、幸せだった。


病室の窓からは、僕が仕事で関わってきた大きな施設も目に入る。あそこでもいろいろあったんだよなあ、と苦い思いがこみ上げてくる。「でも、とりあえず今は関係がないんだから」と思う。客観的に見ると、その施設もきれいで強そうに見えた。こういう見方も忘れていたよな、と思った。


人間ドックの夢のような2日間はあっという間に終わった。今、書きたいと思っている脚本のネタがある。時間があれば、こんなところで書きたいなあ、と思うような病室だった。どこか身体の調子が悪いところが見つかって、このまま病院に2年間ほど入院、ということも期待をしたがムダだった。


+++


気象予報士の試験を受けるために、テレビ、ネット麻雀、キャンディー・クラッシュ、DVDを試験が終わるまで封印することにした。とりあえず、テレビの電源を抜き、ネット麻雀のソフトを削除した。


今までインターネットに接続すると、まるでそういうシステムであるかのようにネット麻雀に、接続していた。キャンディー・クラッシュもフェイス・ブックを見るたびに起動していた。どちらもやめたい。DVDで映画を観るのもやめる。テレビはもともとそんなに見ていなかったから大丈夫だろう。


それでも、きっと気づくといろいろとやっていると思う。僕はそういうのが得意だから仕方がない。でも、少しずつ減らしたい。気がつかないフリをしていたけど、実は8月もあんまり仕事を休めなくて、そしてとても勉強しなければならないことが多いことがわかった(知ってたけど。)。


何かムダなことを省かないと、試験に間に合わない。


+++


係の暑気払いがあって、その後、2次会に行った。
随分飲んだなあ、という自覚はあったけれど、記憶はしっかりしていた。


翌朝、クーラーで冷え切った部屋のなかで目を覚ました。
のどがカラカラに乾いている。


鏡で顔を見る。
顔が赤い。まだアルコールが身体に残っているのだろうか?


シャワーを浴びたら、少しすっきりした。


午後辺りから、身体がだるいなあ、と思っていた。
早く帰りたかった。でも、なかなかそういうわけにはいかず、7時頃に帰った。


家に着いて、ほっとした瞬間に、猛烈な吐き気が襲ってきた。トイレに駆け込んだけれど、何も吐けなかった。それからしばらく、トイレから動けなかった。


身体が熱かった。熱を測ってみたら、38度もあって、いろんな筋肉が痛かった。


翌朝は土曜日だったが、朝7時50分から仕事があった。その前に7時20分には職場に車を取りに行かなくてはならない。部下に電話をして、もし俺が行けなかったら、対応をしてくれるように頼む。


最も苦痛だったのは腹痛で、なかなか寝付けなかった。ずっと横になっていたけれど、なかなか眠れなかった。手足がしびれていた。軽い脱水を疑って、水を飲もうと思ったけれど、冷たい水は飲めそうになかった。ペットボトルを冷蔵庫から出して、常温にしてから、少しずつ飲んでいた。それでも9時頃には寝ていたと思う。


夜間、何度か起きて着替えをした。Tシャツが汗で濡れていた。熱が下がればいいのに、と思っていた。


何度も他の部署の若手が、コンター図(等値線)作りを失敗するという夢を見た。起きる度に、あいつがコンター図を失敗しても俺に何の影響もないんだから、とまともな頭で考えるのだが、眠るとその夢を見てしまい、そのたびにどうしようかと真剣に考えていた。


翌朝、時間をかけた割に満足感の少ない睡眠から起きると、体温を測った。36度台にまで体温は下がっていた。まだ腹は痛かったけれど、それでも仕事に行ける程度には回復をしていた。


仕事中に、なぜか姉から電話があった。体調が悪いことを伝えると、仕事帰りに家に寄りなさいと言われた。


午前中の仕事が終わったあと、姉の家に寄ったら、スイカやおかゆを持たせてくれた。一番嬉しかったのは、朝の残りだという味噌汁をくれたことだった。もらったあとで考えてみたら、僕は味噌汁が飲みたかったことに気がついた。


家に帰って食事をしたあと少し眠った。まだ体調は万全ではないけれど、だいぶ回復した。
明日の日曜日も地元の行事がある。毎日、いろいろあるけれど、頑張りたい。



***おまけ***


統計の第10回目のテーマは「変動係数」。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「変動係数」を出す。


(1)9人の年収を全部足して合計を出す。


400+500+500+600+600+600+700+700+800=5400


(2)合計を人数で割って平均値を出す。


5400÷9=600


(3)9人の年収それぞれから、平均値を引き、それを2乗する。


(400-600)^2+(500-600)^2+(500-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(700-600)^2+(700-600)^2+(800-600)^2


さらに計算する。


=40000+10000+10000+0+0+0+10000+10000+40000=120000


(4)合計を人数で割る。


120000÷9=13333.333…


(5)正の平方根を求める。


√13333.333…=115.47…


(6)求めた平方根を平均で割り、100倍する。


115.47…/600*100=19.245…


〈解答〉19.25%



〈余計なお世話の解説〉


1 変動係数とは
分散、標準偏差がデータの散らばり具合を知るための指標なのはわかったと思うけれど、分散や標準偏差値は、数が大きくなると値も大きくなるという性質がある。


そこで、標準偏差値を平均で割るという作業をする。そうするとグループの規模を考慮した散らばり具合がわかる。これを変動係数と呼ぶ。


単位は特にないけど、あえてつけるなら%。


実際に計算してみる。


野球チーム「DPC」のAさんからIさんまで、全員が今の年収を100倍した収入があるとしよう。仮にこの年収を100倍したグループをプロ野球チーム「HIM」と呼ぶことにする。


このプロ野球チーム「HIM」の標準偏差をエクセルで計算すると、11547.00…となる。野球チーム「DPC」の標準偏差は115.47…だった。このように、標準偏差がプロ野球チーム「HIM」の方が大きいのは、数字が大きいことにより、散らばり方も大きく見えてしまうからだ。


そこで、このこのプロ野球チーム「HIM」の変動係数を求める。


11547.00…/60000*100=19.245…


野球チーム「DPC」と同じ数値になる。


もともとプロ野球チーム「HIM」の9人の収入は、野球チーム「DPC」9人の収入を100倍しただけなので、グループの規模を合わせれば、散らばり具合が同じになるのは当然だ。


このように、変動係数を用いれば、まったく数字の桁が違う2つのグループでも、どちらがよりデータが散らばっているかを明らかにすることができる。ミクロの世界もマクロの世界も同じ土俵に立たせることができる点で、変動係数は優れている。


2 変動係数を求めるエクセルの式
探してみたけど、変動係数を一発で出す関数はエクセルにはない。B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、AVERAGE関数とSTDEVP関数を使って出さなければならない。CV関数なんてあっても良さそうなのになあ。

   =STDEVP(B3:J3)/AVERAGE(B3:J3)*100



cv


3 変動係数を求める数式
標準偏差を平均で割れば計算できる。手順を示しておく。


(1)まず、平均値をAとする。
   A=Σ(X)/N
Xはデータで、Nはデータの個数。


(2)データから平均値を引き、2乗したあと、合計する。
   合計=Σ(X-A)^2


(3)これをN個というデータの個数で割ると分散が出る。
   分散=Σ(X-A)^2/N


(4)さらに分散の正の平方根を求めれば、それが標準偏差だ。標準偏差をSとしよう。
   S=√(Σ(X-A)^2/N)


(5)標準偏差をS平均値Aで割り、100倍する。
変動係数=100S/A


(次回の予告)
そろそろ本格的に僕が気象予報士の勉強を始めるから、次回からしばらくお休み。



相変わらず、飲み会が多い。幹事長などとあまりありがたくもない仕事も任されてしまう。


先日は50名ほどの飲み会をセットした。全員を飲み会の会場までバスに乗せ、そしてまたバスに乗せて帰さなくてはならない。


「めんどくさいなあ」などと幹事と話しながら行程をセッティングをする。50名ほどの飲み会だが、女性は1名しかいない。参加者数をまとめている際、その女性からのキャンセルが出た。


ますますやる気がなくなり、「中止にしちゃう?」なんて幹事と話していたけれど、そういうわけにも行かず、泣きながらセッティングをした。


挨拶や乾杯の依頼、締めの挨拶の依頼、会場担当者との折衝、席の配置、バスの手配など、名前だけ幹事長なのにやることは意外とある。飲み放題に生ビールがないなどと苦情を受ける。本当に面倒くさい。こういうことをなぜか任されてしまうのが悲しい。そして、それでもなぜかできちゃう。なんで俺ってできちゃうんだろ?悔しい。


もっとも、今回の飲み会では失敗もあった。帰りのバスに乗せるはずだった1名が、トイレに入っている間にバスを出発させてしまった。


実は以前にも、まったく同じ状況で、1名置き去りにしてしまった。
今回、またトイレに入ってるんじゃないだろうな?と疑問を持ちながらも、確認しなかった。


幸いにして、前回の置き去り者は野球部の元キャプテンでマラソン愛好家、今回もジョギング大好き男だったので、助かった。


野球部の元キャプテンは翌日「職場は目の前に見えているのに、結構、遠くて驚きました。」と言っていたが、今度の男は「意外と近くで楽勝でした。」と少し自慢げだった。


次回からは、飲み会後、会場のトイレから職場まで走って帰るというレースでも企画しようかと思った。


+++


日曜日は朝5時30分に起きた。部下が6時30分頃に迎えに来てくれた。
管内のある地区で草取りをすることになっていて、僕たちも手伝いとして呼ばれた。


太陽が照りつけるなか、おばちゃん達と延々と草むしりを続ける。
途中でお茶をくれたり、飴をくれたり、おばちゃん達は明るく親切だった。


「ちょっと汚いのは、刈っちゃっていいから。でもおばちゃん達は刈らないでね。」なんてことを言う。


こういう草むしりは手伝っても、あまり感謝をされないものだが、今日はとても感謝をされて、疲れたけれど気分がよかった。


「来年も来てね。」なんて言われる。来年、俺はどこで何をしているのだろうかと、一瞬考えたが、人事課が考えることなど僕がわかるはずもなかった。


+++


ヴィンセント・ギャロ監督・主演の「バッファロー’66」をDVDで見た。


baffalo66
http://youtu.be/1duitd-N1Us


あまりに古くさい演出をしているので、てっきり60年代の映画だと思っていたら、90年代の映画だった。映画好きの人たちの評価が高い映画で、僕はこれがいい映画なのかと「ふーん」と思いながら見た。


baffalo661

主人公の男は最悪だ。嘘つきで貧乏で無礼で賢さもない。そして運もない。そんな最悪の男が母親に、電話で「妻を連れて帰る」と言ってしまい、近くにいた女性を拉致する。


baffalo662

その女性が(きれいな人なんだよなあ。アダムス・ファミリーの娘役だそうだ。そういわれれば、確かにそうだ。)、この男を愛するようになるという映画なんだけど。俺は今まで生きてきたなかでそんなことなかったし、なんだか俺にはピンと来なかった。おとぎ話過ぎるように思った。


ちなみに日本版キャッチ・コピーは「最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた」らしい。確かにそんな映画だった。この最悪な男のどこに女が惚れたのかがわからない。


意外なのはこの映画が女性にも支持されていることだ。結局最後まで、俺にはよくわからないことがわかった。この映画も女心も。


+++


もし、過去に読んだ本のうち、最も人生に影響を与えた本は何かと聞かれたら、僕は最終的にはヘルマン・ヘッセの「デミアン」(新潮文庫)だと答えるだろう。


demian

もちろん、筒井康隆、椎名誠、村上春樹なども影響を与えたに違いはないけれども、「デミアン」が僕に与えた影響とはレベルが違いすぎる。


僕は高校時代、かなり精神的に追い詰められていた。自分がどう生きたらよいかわからなかった。それに勉強しなくてもできた中学時代と違って、高校時代は成績が上がらず、落ちこぼれになっていた。僕は成績が下がった驚きのあまり、ますます勉強から逃げ出してしまっていた。


そして、僕は逃げ道を図書館や本屋に見いだして、それこそ片っ端から本を読んでいた。雑誌を段ボール単位で買ったこともある。でも雑誌のなかに救いはなかった。悪あがきだった。ときどき、僕は自殺することも考えていた。人生に意味を見いだせなかった。人類って気持ちが悪い生き物だなんて考えていた。自分もそうだと気づいて愕然としたりした。


東京出張の際、バスの時間が来るまでの間、僕は新宿の京王デパートの7階にある啓文堂書店で時間をつぶしていた。もちろん気象予報士の勉強をしなければならないことはわかっていたから、喫茶店にでも行ってアイスコーヒーでも飲みながら、勉強するべきだったのだろうけれど、どうもやる気が湧かなかった。


それで、本をつらつらと眺めているうちに、何十年ぶりかで、ヘルマン・ヘッセの「デミアン」(新潮文庫)を手に取った。高校時代に初めて読んだとき、僕はこの本に救われた気がした。僕は、主人公のシンクレールのような気分でいた。


友人にもこの本を薦めた。彼はこの本に出てくるエヴァ夫人が気に入ったようだった。デミアンの母のエヴァ夫人は、シンクレールの心を読む。彼の思いは常にエヴァ夫人に響く。当時の僕は、毒舌家だったけれど、エヴァ夫人のような本当に自分を理解してくれる女性を求めていたので、彼の言うこともよくわかった。


そして、そんな女性は世の中のどこにもいないことを、僕は当時、知らなかった。そんな女性にいつか出会えるのではないかと思ったが、存在しないのだから会いようがないことを僕は知らなかった。


しばらく迷ったけれど、もう一度この「デミアン」を読んでみようと思ってレジに向かった。軽い文庫本だけれど、高校時代の思い入れがあるせいか、硬質な重さを感じた。


読み始めて、驚いたのは、かなり難解な小説だということだった。高校時代はスラスラと読んでいた気がしていたので、もっと気楽に読めるものかと思っていた。年を取ると枝葉末節にも注意を払ってしまうせいなのか、なかなか読みすすめることができなかった。


しばらく読んでいるうちに、面白いことを発見した。高校時代、僕はシンクレールの視点でずっと本を読んでいたけれど、今の僕はもうシンクレールではなかった。僕はデミアンに共感した。長いこと、僕が心の中で思っていたのは、デミアンになりたいということだったのだと理解をした。


デミアンのように孤独に、静かに、よい人間だが、誰にも気に入られようと努めず、賢く、超然としていたい。他の人と圧倒的に違っていたい。


この本は、また個人が自分の内面に対峙することの重要性も示している。明言はしていないが、悟りの勧めでもある。外的な成功よりも内的に真の自分自身となることが大切だと。


読み終わった今、僕はまたひとつ大きな階段を上ったような気がした。もちろん、このような本は人には薦めない。でも、僕にはとても意味がある本だ。中身はほとんど忘れていたけれど、高校時代からずっと、僕には大切な本だった。



***おまけ***


統計の第9回目のテーマは「標準偏差」。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「標準偏差」を出す。


(1)9人の年収を全部足して合計を出す。


400+500+500+600+600+600+700+700+800=5400


(2)合計を人数で割って平均値を出す。


5400÷9=600


(3)9人の年収それぞれから、平均値を引き、それを2乗する。


(400-600)^2+(500-600)^2+(500-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(700-600)^2+(700-600)^2+(800-600)^2


さらに計算する。


=40000+10000+10000+0+0+0+10000+10000+40000=120000


(4)合計を人数で割る。


120000÷9=13333.333…


(5)正の平方根を求める。


√13333.333…=115.47…


〈解答〉115.47万円



〈余計なお世話の解説〉


1 標準偏差とは
標準偏差もデータの散らばり具合を知るための指標だ。標準偏差も絶対平均も分散も求めたいと思っているものは同じだ。平均値から、データが、平均どのくらい離れているかを知りたい。


単純にデータから平均値を引いたものを合計すると、0になってしまう。それは、野球チーム「DPC」のAさんのように、平均値以下の人がいて、そこから平均値を引くとマイナスになってしまうからだ。


要は、マイナスがあるから不便なわけだ。


絶対平均では全てのデータから平均値を引いたものを絶対値化させて(プラスにして)足し合わせた。そして、足し合わせたデータを個数で割ることにした。


分散では、全てのデータから平均値を引いたものを2乗することで、マイナスに関係なく計算できるようにした。そして、2乗したデータを足し合わせて個数で割る。そうすると、2乗したデータの大小で、平均値からの距離がわかるという仕組みになっている。


もっともこの分散の状態では、まだ2乗した状態なので、数が大きくて扱いにくい。そこで正の平方根を求め、平均値から、データが、平均どのくらい離れているかを知ることとした。これが標準偏差だ。


stdevp1
今回、9つのデータの標準偏差が115.47万円、そして平均は600万円だった。
600万円に115.47万円を足すと、715.47万円。また、600万円から115.47万円を引くと484.53万円になる。


理論上は、この484.53万円から715.47万円のデータのなかに、この9つのデータの68%が含まれることになっている。つまり、平均値に標準偏差を足した数と、減らした数の間に、全データの68%が含まれるということだ。


さらに、標準偏差を2倍すると230.94万円になる。600万円に230.94万円を足すと830.94万円。まら、600万円から230.94万円を引くと369.06万円になる。


理論上、この369.06万円から830.94万円のデータのなかに、9つのデータの95%が含まれるということになっている。つまり、平均値に標準偏差の2倍を足した数と、減らした数の間に、全データの95%が含まれるということだ。


平均値±標準偏差 → 全データの68.27% (約2/3)
平均値±2×標準偏差 → 全データの95.45%(約19/20)


こういった便利な機能があることから、平均や標準偏差はさまざまな統計で利用されている。


2 標準偏差を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、STDEVP関数を使えば、一発で出すことができる。
   =STDEVP(B3:J3)



stdevp2

3 標準偏差を求める数式
分散を求める数式の正の平方根を求めれば、標準偏差が計算できる。書かなくてもいいくらいだけど、一応、手順を示しておく。


(1)まず、平均値をAとする。
   A=Σ(X)/N
Xはデータで、Nはデータの個数。


(2)データから平均値を引き、2乗したあと、合計する。
   合計=Σ(X-A)^2


(3)これをN個というデータの個数で割ると分散が出る。
   分散=Σ(X-A)^2/N


(4)さらに分散の正の平方根を求めれば、それが標準偏差だ。
   標準偏差=√(Σ(X-A)^2/N)


(次回の予告)
次回は変動係数。標準偏差はグループの個性を把握するのには適している。でも、桁が違う2つのグループ間のデータの散らばり具合を比較するのには適していない。


例えば、セリエAの選手の年収の散らばり具合とJ3の選手の年収の散らばり具合を標準偏差では較べられない。セリエAの選手は桁が大きすぎるので、標準偏差は必ずJ3の選手よりも大きくなってしまう。


このような場合でもグループ間のデータの散らばり具合が比較ができるように使うのが変動係数だ。


そして、この変動係数が診療情報管理士で出る統計の計算式のゴールになる。これ以上の計算式は診療情報管理士の試験では出ないだろう。そして、この変動係数の説明を最後に、しばらく統計の解説を中断する。


そろそろ本格的に僕が気象予報士の勉強を始めるから。

今週も、雨が多かった。でも、雨が降らなくても気象庁は注意報を出し続ける。


気象庁は、50年に1度の確率で発表するという「大雨特別警報」を、沖縄に1日のうちに2度も出さざるを得なかったためなのだろうか。また、南木曽での災害を予知できなかったからなのだろうか。


今週は明らかに雨が降っておらず、今後も降る見込みがなさそうなのに注意報を出し、おまけに午前3時まで解除しなかった。見逃しがなければ、空振りでいい。とにかく雨が少しでも降りそうなら注意報を出しておけ!と号令が出ているのだろうか。


毎時間降水量0mmを書き続けている注意報待機当番の姿が目に浮かぶ。みんな仕事を終えて、家にそろそろ帰ろうかというときに注意報が出て、それから待機に入る。仕事というのは基本的にムダなものだという説があるが、この仕事こそムダだ。それでも、気象庁が注意報を出すのだから、何かしらの根拠があるだろうと信じてみんな待機している。


明け方になって、ようやく解除になる。注意報が出た全時間帯の全地点で降水量がほぼ0mm(1mmの雨が何カ所かあった)。こういうときは注意報を出すべきではないだろう。


もっとも、気象状況はほんのわずかなことで激変する。「中国で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで大嵐が起きる」といったカオス的な性格があることは僕もよくわかっている。そして、気象庁が信じられないほど精緻な計算のうえで、予報を出していることも知っている。


ただ、降水量0mmばかりが記載された注意報の記録を読むと、なんとかならないものかなあと、正直、思うのだ。


+++


今週末はこれから飲み会がある。
昨日は一昨日が飲み会でその2日酔いで1日をムダに過ごしてしまった。


何とかしなければいけないとはずっと思っているけれど、なかなか好転しない。
すべては自分自身の意志の力だけが問題であることはよくわかっているけれど。


+++


ターセム・シン監督の「落下の王国」をDVDで見た。
thefall
http://youtu.be/53IdeMxih9k


僕はこの映画の予告編を映画館で見ていた。その映像の美しさに圧倒された。この映画は映画館で観ようとそのときは思っていたが、結局、映画館では見なかった。僕は大事なことを見逃してしまう。


thefall1

この映画には、体を張って映画を作ってきた俳優や監督等への尊敬と感謝が溢れている。
だから、細部まで手を抜いていない。失礼がないように、どこまでも美しい。


thefall2

身も心も深く傷ついたスタントマンが、自殺をするために、(実は同じように身も心も深く傷ついている)少女を利用する話しだ。彼は彼女に薬品庫からモルヒネを持ち出させるために物語を作って、彼女に話す。残念ながらその話しはそれほど面白いものではない。


しかし、映画の映像の力には圧倒される。映画館で見ることができるのなら、おすすめしたい。おうちの小さな画面で見るような映画ではない。


***おまけ***


統計の第8回目のテーマは「分散」。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「分散」を出す。


(1)9人の年収を全部足して合計を出す。


400+500+500+600+600+600+700+700+800=5400


(2)合計を人数で割って平均値を出す。


5400÷9=600


(3)9人の年収それぞれから、平均値を引き、それを2乗する。


(400-600)^2+(500-600)^2+(500-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(700-600)^2+(700-600)^2+(800-600)^2


さらに計算する。


=40000+10000+10000+0+0+0+10000+10000+40000=120000


(4)合計を人数で割る。


120000÷9=13333.333…


〈解答〉13333.33万円^2


〈余計なお世話の解説〉


1 分散とは
データの散らばり具合を知るためのひとつの指標が分散だ。どのくらい散らばっているかを把握するために、まず平均値を出し、それぞれのデータから平均値を引く。そうすると、それぞれのデータから平均値までの距離が出る。

そして、これをそのまま足してしまうと、0になってしまうので、距離を2乗する。平均値までの距離を一辺とした正方形を作るようなイメージになる。その正方形の面積を足し合わせて、データの個数で割ると小さな正方形になる。この小さな正方形は、平均値までの距離の平均を1辺の長さとしている。この小さな正方形の面積のことを、分散という。



varp1


専門課程の統計の講師が、「分散からなぜ標準偏差を出すかというと、分散の状態だと、単位も2乗になってしまっているから」ということを言っていて、俺は「ほほお」と思ったけれど、多くの人は寝ていたから聞いていなかっただろう。


分散の状態のままでは、とにかく数が大きすぎて、扱いづらい。100万円単位の年収の話しをするのに、どうして1億なんて数字が出てくるのか理解に苦しむのは当然だ。だから、多くの人は、分散の状態から、√計算をして、単位を元に戻す。そして、その数字こそ、「標準偏差」と呼ばれるものだ。


そんなわけで分散の状態で統計計算をやめる人はいないのに、それでも試験に出すのは、標準偏差の出し方をマスターさせるためだと思う。


2 分散を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、VARP関数を使えば、一発で出すことができる。
   =VARP(B3:J3)



varp2


3 分散を求める数式
(1)まず、平均値をAとする。
   A=Σ(X)/N
Xはデータで、Nはデータの個数。


(2)データから平均値を引き、2乗したあと、合計する。
   合計=Σ(X-A)^2


(3)これをN個というデータの個数で割ると分散が出る。
   分散=Σ(X-A)^2/N


予告:次回は標準偏差。分散をマスターすれば標準偏差はもう出せたも同然だ。

台風8号に翻弄された1週間だった。


夜の8時に電話がかかってくる。年齢は60代か70代だと思う。酔っぱらっているのか話していることが意味不明だ。
「はい?」
「はい?じゃねーわ。俺が死んじまってもいいのか!」
「どちら様ですか?」
「○○村の○○だ。川があふれたらどうするんだ。死んじまうぞ。馬鹿たれが。」
それだけ言って電話を切られた。全くもって意味不明だ。


一応、該当の村に電話する。村役場の人が説明をしてくれる。
「今、現場に行って、見てきたところです。工事現場にトンパック(巨大な土のう)が積み重ねてあって、そのうちひとつがずり落ちている。その下に水路が流れていて、そこに今後、落ち込みそう。落ち込むと水路をせき止めてしまう可能性がある。さらにその水路の下流に民家があって、そこに住まわれている○○さんが、心配をして、とても感情的になっている。」


「そういうことか。」
最初の電話では、俺には、最後の「とても感情的になっている」という部分しか理解ができなかった。台風が来るのはわかっていたんだから、工事担当者はトンパックが崩れないようにしておけよ。そう思いながら、対応を手配した。


それから台風のなか、わけがわからないまま現地を確認に行った村役場の職員のことを思った。彼もきっと「とても感情的になっている」という部分しか理解ができなかったのだと思う。それでもちゃんと現地まで行って確認をした。偉いよなあ、と思う。


そして、わめき散らしただけの年配の人をとても情けなく思う。こういう人は怒りで社会や家庭を今まで動かしてきたのだと思うが、こういう人こそ他人に依存し、人の善意に甘えている。せめて、客観的に何が起きているのか、正確に伝える努力ぐらいはしてもらいたいが、望むだけムダなのだと思う。彼はきっと、自宅を救ったのは自分だと思っているが、彼はただ大声をあげただけで、本当に救ったのは村役場の人だ。


その日も夜遅くまで残業をして、帰ってきた。翌朝、6時に目を覚ましたら晴れていたので、東京に行くことにした。もともと出張になっていたのだが、台風8号の対応で、行けないと断っていたのだ。


久し振りの東京は暑かった。2時間ほどの厳しめの会議を終えて、宿題をいっぱいもらって帰る。東京は時間距離が遠く、2時間ほどの会議でも1日がかりになってしまう。


僕が東京にいる間、台風8号のいろいろな後処理の話しが持ち上がってくる。部下と電話で話しながら、来週も忙しくなるなあ、と思う。まあ仕方がないことだ。


+++


家のウッドデッキに、ときどき猫が来て寝ている。
「コラ!」
と言うと、めんどくさそうにどこかに去って行く。
このウッドデッキの持ち主が俺だということはわかっているらしい。


どうやらウッドデッキに来ているのは1匹ではないようで、何種類かの猫が代わりばんこに来ている。


残業が続いて腹が減ってくると、カップラーメンを作るのも面倒なので、僕はシーチキンの缶詰を開けて、そのままフォークで食べていることが多い。


「何もつけないんですか?」と部下が言う。
「塩味がついているし、油漬けだし、べつにこれでいい。」
「猫みたいですね。」
「そっかあ?」
「係長の前世はきっと猫ですよ。」
「確かに、猫には好かれるんだよなあ。」


前世は猫かあ。「そうかもしれないなあ」と思った。


+++


竹村公太郎という人の「日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】」(PHP文庫)を読み終わった。



japanesehistoryssecrets

元国土交通省の役人が、日本史の舞台である「地理」の方に着目をして書いた本だ。


独自の視点で日本史に切り込む姿はなかなか勇ましく、説得力もあり所々で「うーむ」とうなった。


日本人にとっての旅行は、徒歩だった。という指摘にも「確かに」と思った。浮世絵を見ても東海道中膝栗毛での旅行を見ても、確かに徒歩だ。


旅行の時の娯楽として、今ならトランプなのだろうが、当時は将棋だった。それで、持ち運びが便利なように、チェスのような大きな駒ではなく、平たい駒にしたのだという。


いろんな発見がある本で、最後まで読んでいて楽しかった。このシリーズはあと2冊あるようなので、残りを読むのも楽しみだ。


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***おまけ***


統計の第7回目のテーマは絶対平均。


絶対平均を求めろなんて問題は、診療情報管理士ではたぶん出ない。だからめんどくさいと思ったら、飛ばしていい。ただ、分散や標準偏差の説明を聞いたとき、なんで2乗するんだよ、絶対値で計算すればいいじゃんって思うような人のために、一応説明をしておく。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「絶対平均」を出す。


(1)9人の年収を全部足して合計を出す。


400+500+500+600+600+600+700+700+800=5400


(2)合計を人数で割って平均値を出す。


5400÷9=600


(3)9人の年収それぞれから、平均値を引く。


(400-600)+(500-600)+(500-600)+(600-600)+(600-600)+(600-600)+(700-600)+(700-600)+(800-600)


さらに計算する。


=(-200)+(-100)+(-100)+0+0+0+100+100+200=0


(4)ここで、-(マイナス)の記号がついたものだけ+(プラス)に転換する。つまり絶対値化する。そして合計を出す。


=200+100+100+0+0+0+100+100+200=800


(5)合計を人数で割る。


800÷9=88.88…


〈解答〉88.9


〈余計なお世話の解説〉


1 絶対平均とは
絶対偏差の平均のこと。データから平均値を引き(これを偏差なんていう)、それを絶対値化する。それを全部足して、データの個数で割れば出る。


どうしてこんなめんどくさいことをするのかというと、平均値を知っただけでは、そのデータを持っているグループの個性がよくわからないからだ。


同じ平均値600万円でも、野球チーム『DPC』のようにいろんな年収の人もいれば、全員が揃って年収600万円の可能性だってある。そんなわけで、平均値を知った人は、次に、データはどのくらい散らばっているのか?ということに興味が移る。


そこで、それぞれのデータから平均値を引いて、それを合計して、その平均を取れば「データの散らばり具合がわかるのでは?」と考えた人がいた。


ところが、実際に、それぞれのデータから平均値を引いて、それを合計すると、計算式(3)でわかるように、合計が0になってしまう。


要は、平均値からどのくらい離れているかがわかればいいんだから、平均値を引いたときに、それを絶対値化しちゃえばいいじゃん、という発想で生まれたのが、この「絶対平均」だ。



avedev1


今回、絶対平均は約89万円。ということは、この野球チーム『DPC』は大体、511万円(平均600万円から89万円を引いた額)から、689万円(平均600万円に89万円を足した額)の間に大体データがあるよ、ということになる。



avedev2


2 絶対平均を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、AVEDEV関数を使えば、一発で出すことができる。俺、今までこの関数を知らなかった。配列数列を使って長い式を書いていたけれど、超簡単じゃん。
   =AVEDEV(B3:J3)



average


3 絶対平均を求める数式
(1)まず、平均値をAとする。
   A=Σ(X)/N
Xはデータで、Nはデータの個数。


(2)データから平均値を引き、絶対値化したあと、合計する。
   合計=Σ|X-A|


(3)これをN個というデータの個数で割ると絶対平均が出る。
   絶対平均=Σ|X-A|/N


予告:次回は分散。データの散らばり具合を知るのに、今回はそれぞれのデータから平均値を引いて、それを絶対値化した。もちろん、これでいいんだけど、+(プラス)と-(マイナス)が混在しちゃうことが問題なら、「2乗すればいいんじゃねえ?」と思った人が考えたのが、分散。

毎週末、飲みに行っている。


今週も明日は朝から地区の清掃があって、昼からは親睦のバレーボールがあって、夜は飲み会だ。
もう気象予報士の試験までそんなに日がないというのに、どうも気持ちは落ち着かない。


今週は平日にも飲み会があった。7月は暑気払いもあったりして飲み会が多い月だ。
飲み過ぎないように気をつけたいが、どうしても僕は飲み過ぎてしまい、毎回後悔する。


大した失言もしていないようには思うけれど、記憶が一部、欠けたりしているので不安で仕方がない。世の中に、アルコールなんかなければいいのになあ、なんて思ったりもする。


+++


僕が住んでいる近くの町は、果物の産地で、イチゴやリンゴ、梨などが有名だ。
新鮮な果物を普段から食べることができて、いかにも健康そうだが、血糖値が高い人が多いという。


その理由が、果物の食べ過ぎではないか、という分析をしていて笑ってしまった。


+++


毎月、病院に行っているが、4月からだんだんといろいろなデータがよい方向に向いている。
「体の調子もよくなってきたんじゃない?」
医者に聞かれるが、あまり実感がない。


効果があるのか全くわからないが、腹筋だけは4月からずっと毎日続けている。
よく続いているなあ、と自分でも思う。


とても液体が好きで、水ばかり飲んでいるので、あまり見た目も変わっていないが、絞れば筋肉が浮き出てくるのかなあ?と自分の腹を見ながら思う。


でも、絶対に絞るなんてことはしないことは、僕が一番よくわかっている。絞った方が絶対にいいと思うのだが、僕はしない。液体を絶つのは僕は本当につらいからだ。


+++


昔、山登りをしていた頃から、僕はいつも水をがぶ飲みしていた。僕はもともと水好きで汗かきなのだ。登山をするときどんなに重くても、僕はいつも必要以上に水を持って山にあがる。


以前にも書いたことだけど、大学2年の夏、僕は行くはずだった長期の登山に行かなかった。そのときの登山は水場が少ないコースだったので、水が足りなくなって、随分苦労をしたらしい。


一緒に行くはずだったメンバーはその登山のあと「おまえが来なくて本当によかった。もし来ていたら、俺はおまえを殺していたかもしれない。」と僕に言った。
僕もそんな山行に行かなくて本当によかった。


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エックハルト・トールという人の「イリュージョン 幻想としての時間」というDVDを見た。


thetimeofillusion


講演をDVDとしてリリースしたもので、カメラも固定してあり、講演者も動きがあるわけではない。


冒頭で、字幕にロサンジェルスと表示がされるが、どうも録画されたのはニューヨークらしい。 話しもニューヨークだろうなあと思わせる内容だ。


thetimeofillusion1

私たちは、思考に縛られているが、思考以外の自分というものが存在していることをまずは認識するべきだと彼はいう。思考に縛られていると、いつまで経っても自由になれない。過去がどうだ、未来がどうだというのは思考のなせる技で、現実には今しかない。


最初は「そっかあ?」と思いながら見ていたけれど、観ているうちに、自分自身のなかにも思考以外の自分の存在があるような気がしてきた。思考は実用的なことに使い、幸福感は思考以外の自分自身が感じるべきという主張がだんだん、真っ当に思えてきた。


今を感じるために、木の下で瞑想するのもいいでしょう。でも、するならインドがいいです。誰かが食べ物を持ってきてくれます。ニューヨークだと、警察官に連れて行かれます。というジョークは笑った。



***おまけ***


統計の第6回目のテーマは平均値。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「平均値」を出す。


(1)9人の年収を全部足して合計を出す。


400+500+500+600+600+600+700+700+800=5400


(2)合計を人数で割る。


5400÷9=600


〈解答〉600万円



〈余計なお世話の解説〉


1 平均値とは
文字通り、平均とはデータを平(たい)らに均(なら)すこと。全部足して、それを個数で割れば出る。


ただ、計算ができるということと、そのデータを用いることができるというのは別の問題。
中央値のところで説明したように、野球チームDPCに1人、年収30億円なんてとてつもない人がいたら、平均値が億単位になってしまう。そうなると、平均値が野球チームDPCの代表値としては使えなくなってしまう。平均値はあまりにかけ離れたデータがある場合には使うべきではない。そんなときは、中央値や最頻値を使う。


それでも、平均値があらゆるデータに多用されているのは、平均値そのものを代表値として使える場合が多いということのほかに、標準偏差や分布といった統計的手法を使用する際に基礎として使われるからだ。とりあえず、平均を出す、というのは中国料理で「とりあえず、大鍋に油を馴染ませる」というのと同じくらい統計では使われる。


2 平均を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、AVERAGE関数を使えば、一発で出すことができる。
   =AVERAGE(B3:J3)


average

3 平均値を求める数式
いよいよ数式を扱うけれど、ワープロで表現できるレベルまで簡略化することにした。画像を使うことも考えたけれど、毎回、手書きで書いてスキャナーで取り込むなんてめんどくさい。


(1)まず、データを全部合計するということを数式で表現する。エクセルのオートSUM(自動合計)ボタンでもよく使うΣを使って表現すると、合計はこうなる。
   合計=Σ(X)
Xはデータだ。


(2)これをN個というデータの個数で割ると平均が出る。
   平均=Σ(X)/N


予告:次回は絶対平均かなあ。 ただ、絶対平均は、俺は数式でどう書いたらいいかわからないし、エクセルで計算するのもめんどくさい(また配列数式を使うんだろうなあ)。そして診療情報管理士の試験にも出ない。だけど、分布なんてことを考える前に、普通の人は絶対平均のことを考えると思うんだよ。



***おまけ2***


久し振りにまた詩を書いてみた。田舎生活者の心の声を言葉にしてみた。
文字にしてみると、くだらなさがいっそう増してくるなあ。


タイトル「マイマイガの幼虫である毛虫が大量発生したことについて」


マイマイガの幼虫大量発生。
黒とオレンジの毛虫。


看板に、うじゃうじゃ。
街路樹に、うじゃうじゃ。
庭木に、うじゃうじゃ。
道路に、うじゃうじゃ。


糸を引きながら地面めがけて降ってくる。


目の前に、降ってくる。
フロントガラスに、降ってくる。
あの子のワンピースの隙間にも。


俺は叫ぶ。
みんな叫ぶ。


マイマイガ、マイマイガ、オーマイガー。
マイマイガ、マイマイガ、オーマイガー。

4月から毎日欠かさずに腹筋運動をしているのだが、なかなか痩せてこない。
それで、ご飯を白米から麦飯に代えることにした。


最初、よくわからないまま100%の麦飯を食べていた。午後になると大量のガスが発生する。強烈な下痢に襲われて、トイレに駆け込む。自分の体から出るガスのせいで、空中に飛び上がれるんじゃないかと思うような強烈な下痢だった。


そのうちに体が順応するのではないかと思いながら2日ほど続けたが、午後になると腹が痛くなってガスが溜まるのは変わらなかった。仕事をしている最中に脂汗が出てくる。このままでは健康のために死んでしまうと思った。


それで、白米とブレンドすることにした。大体、半分くらいずつ混ぜれば、体もなんとか大丈夫そうだった。


少しは痩せるのではと思ったが、そうでもないあたりが体の不思議なところだ。


+++


仕事上のトラブルで、相手が待っている場所に出向いて説明しなければならないことになった。相手は20名ほどで、こちらは2人。到着したときからかなりピリピリした空気だった。誤解が原因だったので、こちらには大きな落ち度がないと思っていた。


話し合いは30分ほどだった。結果はわからないが、主張することはしてきた。田舎の人は純朴なイメージがあるが、傲慢でずる賢い人もいる。人をけなすことだけが目的ではないかと思うような人もいた。


「当たり前のことだけど、世の中はいい人ばかりってわけじゃないよなあ。」と帰り道、考えながら帰ってきた。


+++


デヴィッド・クローネンバーグ監督の映画「イースタン・プロミス」をDVDで観た。


easternpromises
http://youtu.be/dWC-ECjNqxo


僕が知らないだけで、悪の世界というものが存在するのだと、実感を持った。


easternpromises2

ヴィゴ・モーテンセンの演技もナオミ・ワッツの演技も素晴らしく、極上のバイオレンス映画だった。バイオレンスなので、人には薦めづらいが、渋く美しく鮮烈だった。


easternpromises1


***おまけ***


統計の第5回目のテーマは最頻値。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「最頻値」を出す。


9人の年収のうち、最も多く出てくる金額を探す。


〈解答〉600万円



〈余計なお世話の解説〉


1 最頻値とは
文字通り、データのなかで、最も頻繁に出てくる値が最頻値。だから、今回の事例では、600万円が3回出てきて、最も頻繁に出てきたから、600万円が正解でいい。


ただ、今回の事例で、Aさんが500万円だった場合、500万円も600万円と同様に3回出てくることになる。この場合には、最頻値は、500万円と600万円の2つになる。最頻値は、答えが1つとは限らない。


2 最頻値を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、MODE関数を使えば、一発で出すことができる。
   =MODE(B3:J3)


mode

ただ、最頻値は1つとは限らない。最頻値が複数ある場合にはMODE関数が使えない。最頻値が複数ある可能性があるときにはMODE.MULT関数を使う。この関数式はEXCEL2010以降に使えるようになった。逆に言うとEXCEL2010以前のバージョンでは、複数の最頻値は計算できない。


使い方は、少し難しい。
(1)まず、答えを出すセルを選択する。下の表だと、K3とK4のセルを選択する。


mode.mult1

(2)選択したままMODE.MULT関数式を入力する。
   =MODE.MULT(B3:J3)


mode.mult2

(3)入力した後、閉じずに、「Ctrl」キーと「Shift」キーと「Enter」キーを同時に押す。


(4)答えが出る。このとき、K3とK4の枠には、{=MODE.MULT(B3:J3) }と{}に囲われた同じ関数式が入っている。


mode.mult3

通常は、データの数も多いと思うので、最頻値もたくさんある可能性がある。だから最頻値を出すセルを少し多めに作った方がいい。最頻値が入らなかったセルには#N/Aの表示が出る。


どうでもいい話しだが、エクセルで{}で囲まれた式のことを配列数式という。こういう意味のない言葉ほどついつい覚えちゃうんだよなあ。


予告:次回は平均値。これが出せない人はいないと思うけれど、数式で平均値を書こうとすると大変だ。次回は数式を出すが、いきなりインテグラル(Σ)が登場する。

今週も野球の練習があった。


僕は小学校の頃、あまり野球をしていなかったので、そんなにうまくない。打つ方はまあまあだけど、守備は全くダメだ。


今回、内野でノックを受けたとき、強烈なゴロが飛んできた。ボールはグローブをかすめて、みぞおちの下あたりに当たった。息が詰まり悶絶した。それから練習の間、ずっと痛みが取れなかった。家に帰ってから見てみたら、ボールを受けたところに三日月型のきれいな赤い跡が残っていた。


軟式のボールなので、「痛かったなあ」程度ですむけれど、高校球児は硬式のボールを使うから、同じように腹にぶつかったら、痛いなんてものではすまないだろうなあ、と思う。そういうスポーツなんだと、また考えさせられた。


+++


金曜日の夜、バッティングセンターに行った。


バッティングセンターは、当初、僕1人しかいなかった。そのうちに、すごく高そうな車が駐車場に駐まるのが見えた。


車に乗っていたのは小学生とお父さんのようだった。入り口近くのケージに入って、小学生が打ち始めた。ケージの外でお父さんが声をかけているのが聞こえる。


80球くらい打って帰ることにした。バッティングセンターの入り口近くのベンチにお父さんが座って声を出しているのを、横目で見ながら通り過ぎようとした。


「あ。」
「おお。」


そのお父さんは、僕の幼稚園からの友だちだった。でももう3年くらい会っていない。彼は今、父親の会社を引き継いでいる。


彼は幼稚園の頃から「やんちゃ」で、そのまま大人になった。予備校の寮に暮らしていたときに1年間で始末書を100枚書いたという伝説もある。大学の頃、東京でばったり出会ったときも、ジーパンの後ろのポケットになぜかウイスキーの小瓶を入れていた。僕は昔から「いい子」だった。彼がしょっちゅういろんな人から怒られているのは知っていたけれど、彼は全然ぶれないので、どこか尊敬していた。


少しだけ話しをして別れた。こんなところで会うなんて、すごく意外な気がした。彼も、僕がこんな所にいるなんて意外に思っただろう。


+++


週末には野球の試合があった。選手層が厚いので、僕は基本的にベンチを温めていた。何試合かはコーチャーズボックスにも立った。


ただ圧勝した試合で、一度だけバッターボックスに立たせてもらった。どうしても打ちたかったので、ちょっとボールっぽい球だったけれど力一杯打った。


ボールは3塁の上空に高々と上がった。滞空時間の長いフライになりそうだった。「くそう、サードフライか。」バットを叩きつけたくなる思いをこらえて一塁に向かった。そうしたら、サードが落球した。


その後、後続が続かず、僕は残塁した。それで僕の試合はおしまいだった。でも、チームは3試合戦い、点数から見ると圧勝で優勝した。


+++


パシフィック・リムという映画をDVDで見た。


pacificrim
http://youtu.be/PYJeoJQNi6M


この映画は視聴者の評価がものすごく高い。確かに撮影技術もすごいし、役者の演技もいい。実は見始めるまで知らなかったのだが、怪獣映画だった。日本の怪獣へのリスペクトもわかる。なにしろ英語で話していても「怪獣」は「kaiju」だ。


pacificrim1

僕が30歳になる前に見ていたら、もしかしたら絶賛していたかもしれない。人に薦めたら喜ばれる映画化もしれないけれど、俺はもういいや。


pacificrim2

うまく例えが見つからないけれど、すっごく立派なウェディングケーキを見せられたような感じがする。文句を言う気は全くないし、いいと思う。ただ俺は遠慮したいって、そんな感じだ。僕はもっと味わい深い映画が観たい。もう年なので、見た目より味だ。


***おまけ***


統計の第4回目のテーマは中央値。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「中央値」を出す。


(1)まず9人の年収を低い順に並べる。別に高い順でもいい。


(2)並べた順に番号を振っていく。


(3)9人のなかの真ん中、5人目の人の年収。それが中央値。


〈解答〉600万円


〈余計なお世話の解説〉


1 中央値とは
データを低い順、または高い順に並べたときの真ん中の値のこと。データの数が奇数の場合には真ん中の数字があるけど、データの数が偶数の場合には困ってしまう。そういうときは、真ん中の2つの数字を足して2で割ればいい。


〔データの数が偶数になる事例〕事例野球チーム『10CM』の10人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円、Jさん900万円だった。


こういうときは、真ん中のEさんとFさんの値を足して2で割る。
(600+600)÷2=600  〈解答〉600万円


2 中央値は簡単便利な数字
統計は、統計対象のグループの個性を把握するために使うもの。個性を把握するには、他にも平均や最頻値とかいろいろあるけれど、中央値というのは簡単に求められて、意外とグループの個性を浮き立たさせる。


例えば学校のテストでも、異常にできるやつとか、できないやつとかがいると、平均値がクラスの実情とかけ離れてしまったりする。順位が真ん中の人の点数を比較するっていうのが、意外とクラス全体の状況を把握できる。


テストの点数だと、まあせいぜい100点と上限が決まっているから、平均値を使ってもおかしなことにはならないけれど、年収みたいなものだととてつもなく異常な数字が入ってくる可能性がある。例えば、野球チームDPCに1人、年収30億円なんてとてつもない人がいたら、平均値が億単位になってしまう。


そういうときに、平均値を使って「野球チームDPCは大体みんな数億円の年収で…」なんてのはグループの個性を反映していない。こういうときは、中央値の600万円を使った方が、グループの個性がまだ正確に反映されることになる。こういう異常データがあるときは、平均値は使えない。平均値から派生する分散や標準偏差も全滅だ。


そして、まともな統計データの場合、中央値と平均値と最頻値は、ほぼ一致するものだ。


standard

このグラフは、インターネットから拾ってきた正規分布のグラフだ。たぶん、このグラフの左右ど真ん中が中央値。基本的に中央値でグラフを真っ二つにすると、左右の面積は一緒になる(俺は積分計算ができないのでよくわからないけど、そういうことになっているらしい。)。そして、真ん中が一番グラフの背が高いので、最頻値も同じ数字になる。平均もなんとなくこのあたりになる。


平均値よりも中央値の方が簡単に出せる。足し算すらしなくていい。そしてグループの個性をざっくりつかむには、中央値の方がかえって正確だったりするので、意外と使えることも多い。


3 中央値を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、MEDIAN関数を使えば、一発で出すことができる。
   =MEDIAN(A1:A9)


median


予告:次回は最頻値。エクセルで出すのが、意外とめんどくさくて驚く。

今週、野球の試合があった。きちんとした本物の野球場でだった。


外野には天然芝が張られていて、ふかふかだ。天然芝の上でキャッチボールをする。なんだかすごく楽しい気がした。サッカー場の天然芝はもっと濃いのだそうだ。


バックスクリーンに名前も表示され、ボール、ストライク、アウトのランプも点灯する。
もちろん僕の名前は、選手ではないので表示されていない。それでも、すごいな、と思った。


こちらのチームはピッチャーがギリギリ2人。いい球を投げるけれど、3回くらいまで持てば御の字というところだ。その後は握力が落ちるのか、体力的な限界なのか、コントロールが定まらなくなってしまう。


相手の攻撃の間、僕はピッチャーがブルペンで調整するのを一緒にブルペンに入って見ていた。こんなことでもなければ、ブルペンに入ることも一生なかっただろう。


今回の相手チームは、ピッチャーが何人いるのだ?というほど人材が豊富だった。普通、先発が球が速く、中継ぎ、抑えといくにしたがって球威が落ちるものだけど、中継ぎ、抑えといくにしたがって球速が速くなり、驚いた。


こっちのチームのある選手など、内角のストレートを1球見ただけで、戦意を喪失してしまい、三振して帰ってきたので「メンタル弱すぎだろ」とみんなにからかわれていた。


僕は試合終了後、1回だけ打席に立たせてもらった。相手ピッチャーがスローボールを放ってくれたので、バットを振った。2塁後方に高い打球が上がった。通常ならセカンドフライだが、セカンドが背面キャッチをしようとして失敗したので、一応、塁に出ることができた。試合には関係がないので、みんな適当に楽しんでいた。


その後、相手チームと合同の飲み会があった。我がチームのキャプテンが乾杯の前に素晴らしい挨拶をしたので、驚いた。あとから聞いたら「2日間も考えていたんです。この挨拶が嫌で、野球の試合が中止になればいいってずっと思っていました。」なんて言うので笑った。


キャプテンはその後、相手チームの偉い人に呼び出され、たった1人で午前まで付き合ったのだという。「誰かを呼び出そうと思ったんですけど、その時点で11時30分だったので。」と言う。


この偉い人には僕も以前、呼び出された。別の飲み会の後、電話がかかってきて飲みに行かざるを得なくなった。


2軒ほど付き合わされたあと、「明日も仕事なので帰ります」と言ったら激怒された。それでも、最後にはタクシー会社まで送ってくれて、握手をして別れた。


翌朝、電話がかかってきて「俺がトイレに行っている間に帰るなんて失礼だろう!」とその偉い人に怒られた。「何を言っているんですか?タクシー会社まで送ってくれたじゃないですか。」「そうだった。思い出した。」


この偉い人との飲み会は大変だ。そんな偉い人にキャプテンが1人で対応してくれたことが嬉しかったし、少し尊敬した。


+++


1年間で、暑くもなく寒くもない気持ちいい1日はそう多くはない。
今週末は、そういう日だった。


姉が掃除をしに来ることになっていたけれど、来なかったので暇だった。勉強を少しだけして、あとはテレビを見たりしてダラダラと過ごしてしまった。


ワールドカップをはじめとして、テレビやDVDを見始めるとなかなか見終えることができない。こんなことで1日を終えてしまったと、溜息が出てしまう。


今夜のうちに、気象予報士の願書も書こうと思う。もうそんな時期なのだ。何もしてないのに大丈夫なのだろうか。


+++


DVDで「悪の法則」という映画を観た。


thecounselor

http://youtu.be/rSIz7ONMIFI
キャメロン・ディアス、ブラッド・ピット、ペネロペ・クルスと超大物俳優が出ている。ストーリーは難解でよくわからなかったが、演技が素晴らしいことはよくわかった。大物俳優っていうのは、やっぱりすごいんだなあ、と思った。


thecounselor1

見終わってから、映画のストーリーについてどういう意味だったのか、いろいろとネットで調べてみた。


僕は知らないだけで、世の中には「悪の世界」がずっと存在していて、そこは誰かが誰かを操っている。誰かが誰かに殺される。そして、メキシコではそれが日常の世界もあるのだ。素人が首を突っ込むと、簡単に操られてしまい、破滅してしまう。


thecounselor2

そして、素人は「欲」に目がくらんで、悪の世界に踏み込んでしまう。踏み込んだら破滅するのにもかかわらず、自分だけは大丈夫と信じて。でも、それは大甘だ。


映画の意味がわかると、この映画の深さを感じることができた。ただ、ある程度予想通りだったので、予想もできない本当のストーリーが別にあった「マルホランド・ドライブ」ほどの深みは感じなかった。


***おまけ***


第3回目のテーマは範囲。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「範囲」を出す。


(1)まず9人の年収のうち、一番大きい金額を探す。つまり、最大値。


最大値800万円


(2)次に9人の年収のうち、一番小さい金額を探す。つまり最小値。


最小値400万円


(3)最大値から最小値を引いて、差を求める。


800-400=400


〈解答〉400万円


〈余計なお世話の解説〉


1 範囲とは
データのなかで、一番大きな数字から、一番小さな数字を引いた差のこと。ついつい範囲なんていわれると「最小値400万円から最大値800万円までです」なんて丁寧な解答をしてしまいそうだけど、単純に「差」を求めればいい。


統計は、統計対象のグループの個性を把握するために使うもの。範囲もその方法のひとつ。範囲がわかると、その統計をとったグループのなかで、トップからビリまでがどのくらいの差があるのかがわかる。


例えば、学校のテストで、1組は最高100点、最低30点。2組は最高100点、最低70点だったとする。


1組の範囲は70点、2組の範囲は30点だ。1組はできるやつとできないやつの差が大きいけど、2組は小さいなあ、ってことを示す道具として「範囲」を使う。


2 範囲を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、MAX関数とMIN関数を使って計算する。一発で出る関数がありそうなものだけど、ないんだよなあ。RANGE関数とか、作ればいいのに。
(例)=MAX(B3:J3)-MIN(B3:J3)


range


予告:次回は中央値。出すのは簡単だけど、結構意味深い数値。説明が長くなりそうだ。

先週の日曜日は午前中に地元の会議があって、午後はバーベキューだった。
バーベキューのときには近くの家から若者達も来た。


肉は高熱で、さらに脂の酸化を防ぎながら焼くと一番美味しいらしい。
その点、炭火焼き肉というのは理にかなっている。


炭を熾すときには、大きな扇風機の力を借りた。
肉はたっぷりあり、とてもうまかったと思う。
早々にビールを飲み過ぎたので、何度も肉がかみ切れず、口いっぱいに肉をほおばっていた記憶はあるのだが、肝心な肉の味はほとんど記憶がない。
どうやって家に帰ってきたのかも、あまり覚えていないくらいだ。


バカな話をしていたのは覚えている。
誰かが「バイアグラって飲むと、気分がハイになるのか?」なんて質問をしたとき、ある若者が「俺は立たなくなる薬がほしい。最近はコンビニのお姉さんで立ってしまう」なんて言ったので笑った。若者が眩しく見えた。


+++


今まで軟式野球のグローブを持っていなかったので買うことにした。ソフトボールのグローブは以前から持っていた。大きさが全く違う。


買う前に、野球部のレギュラーにどういうグローブがいいのか聞いてみる。


「どんなグローブを買うんですか?」
「ミットじゃない方がいいな。」
「どこを守る可能性が一番高いですか?」
「どこを守るか?試合で?わかってて聞いてるだろ。ベンチ。」


なんでも内野でも外野でも使えるオールマイティというのがあるらしい。それを買うことにした。


「本当は牛の金玉で作ったグローブが一番強くて柔らかくていいらしいです。」
「ゴールデン・グラブかあ。でも、それはやめとく。」


スポーツ店に行って軟式グローブのコーナーに行く。思ったよりも高かった。
確かに安いのは7000円くらいのものがあったが、指先まで力が入るという1万2千円くらいのグラブを買った。
結局、このグローブがオールマイティなのかどうかもよくわからなかった。
買った後で手を入れてみた。なんとなく、外野用という感じがした。


木曜日の日が野球の練習日で、早速使おうと思っていたら、雨が降って練習は中止になった。
来週には試合もある。


「20人くらい選手はいるんですが、選手交代は自由なので、守る準備をしてきてくださいね。」なんてキャプテンが言うので、ちょっと焦った。
「俺、グローブは確かに買ったけれど、試合で守るつもりはないから。」
「そうなんですか。でも、一応、選手ですから。」
「グローブ貸してもいいから、守りたくない。」


俺、どうしてグローブがほしかったのか、自分自身の胸に手を当てて考えてみたら、この前の練習の時、遅れていったらミットしかなくて、ミットでノックを受けていたからだった。試合で守ることなんか何にも考えていなかった。


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「サボテン・ブラザーズ」というコメディ映画を観た。リアリティはゼロの昔のよき時代の映画だ。


threeamigos


http://youtu.be/g9OAjqs6dOo
こういう映画が、映画と呼ばれていた時代もあったんだよなあ、と思いながら観る。脚本が生々しくないので、とても聞きやすいセリフばかりだ。


threeamigos1

まあ、楽しい映画だったが、はっきり言ってどうでもいいような映画だった。


threeamigos2

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「ゼロ・グラビティ」も観た。こちらは素晴らしい映画だった。


gravity
http://youtu.be/aE6o6WvObKk
サンドラ・ブロックが主演だった。

今まで僕は彼女の演技がいいと思ったことが一度もなく、もし、この映画も先にサンドラ・ブロックが主演だと聞いていたら観なかったと思う。


「あなたが寝てる間に」の演技は観てられなくて、この映画を紹介してくれた女の子に「どうってことのない映画。観ててイライラした」と正直に言ったら「ロマンチックじゃないんですね。」なんて言われたこともある。俺が「スピード」のキアヌ・リーブスだったらこんな被害者、早々に見放している。ドジな上にはしゃぎすぎ。演技が過剰で、いつも頭にきていた。


gravity1

でも、「ゼロ・グラビティ」のサンドラ・ブロックの演技は胸に沁みた。いい演技だった。


gravity2

リアリティもあった。もっとも中国の宇宙ステーションのあらゆるスイッチが漢字で表記されているとは思わないけれど。


人に薦めるかどうかは微妙だけど、いい映画だった。観てよかった。そしてできることであれば、この映画は映画館で観るべきだった。


そう、基本的に映画というのは封切られたタイミングで、映画館の大きなスクリーンで観るべきものだ。



***おまけ***


第2回目の今回のテーマは最小値。基本的に、前回の最大値の説明の「大」の字を「小」に置換するだけだから簡単だ。


(事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「最小値を出す」。


解き方は簡単。9人の年収のうち、一番小さい金額を探せばいい。


〈解答〉400万円


〈余計なお世話の解説〉


解説するまでもないけれど、最小値とはデータのなかで、一番小さな数字。


エクセルを使って探すのも超簡単。

B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、MIN関数を使えば、一発で出すことができる。
(例)=MIN(B3:J3)


min

予告:次回は範囲。まだまだ楽勝なところだ。

今週は野球の練習に行った。かなりきつい練習だった。


外野でノックを受けていたのだが、あまりに取れないので、別の部署の部下が内野と交代してくれた。内野ならエラーしても外野がバックアップしてくれる。


それでも途中からは息が上がってしまい、自分のノックの順番になるまで立っていられず、しゃがみ込んでいた。いったい、いつまでやるのだろう?ノッカーに「お願いします」という声も、途中からはほとんど出なくなっていた。


グランド整備でトンボを引きずっている間も、家に帰るために車を運転している間も、どこかフラフラしていた。シャワーを浴び、寝る支度をして布団に入ったが、なかなか寝られそうになかった。


布団の隣にパルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度と脈拍数を測る道具)があったので、ちょっと測ってみたら脈拍が120を超えていた。練習を終えて1時間以上も経った後なのに、この状態かよ、と思った。体が「もう死んじゃう」からと、アドレナリンを大量に放出したのかもしれなかった。


翌朝、なかなか起きられなかった。それでも何とか起きて日課の腹筋をした。
これだけの努力はしているのだが、なかなか痩せてこない。


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今週末は日曜日に地元の会議があって出席しなければならない。午後はバーベキューもするらしい。


そんなわけで、土曜日は暇だったのだが、DVDを見たりしていてなかなか勉強をしなかった。


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DVDで「ズーランダー」というコメディ映画を観た。


zoolander
http://youtu.be/YtQq0T3ExLs
ベン・スティラーが主演、監督、脚本を手がけている。すごい才能だ。


zoolander1

ファッション業界を舞台にしたバカバカしい映画だ。最初のうちは自分にこの映画の笑いが合わない気がして観ているのがつらかったが、主人公が年間最優秀モデルの称号を新人に奪われたあたりから段々と面白くなってきた。気づいたら声を出して笑っていた。


zoolander2

最後までバカバカしく、楽しい映画だった。


+++


ソフィア・コッポラの「バージン・スーサイズ」も観た。今までなかなか観る勇気が湧かなかった映画だ。でも、ずっと観たいと思っていた。


virginsuicides
http://youtu.be/GGAT8rH1qYM


冒頭で、医師が自殺未遂をした少女に「まだ人生の辛さを知る年にもなっていないのに」と言う。彼女は「でも先生は13歳の女の子になったことはないでしょ。」と答える。
確かに。僕にも女の子のことはわからない。


virginsuicides1

この映画では、少女の壊れやすい危うさとともに、少年の軽薄さも残酷に描き出す。僕も少年時代の思考の浅さを歯がみするほど悔やんでいる。少女が天使ではないように、少年だって天使ではない。コッポラ監督は少年についてもよく理解ができているように思う。


virginsuicides2

基本的に、僕は自殺は、人間の脳が危機管理用にできていて、瞬時の判断は得意だけれど、長期にわたる将来像を実感として認識することができないことに原因があると感じている。


もっとも彼女たちが、輝かしい将来を見通せなくて死んだのか、それとも見通した上で死んだのかはわからない。ただ彼女たちを失った喪失感を、僕たちは映画のなかの少年と同じように感じる。


いろいろと考えさせられる映画だった。できることならば、僕はこの映画を高校時代に見るべきだった。そして、理解しようと努めるべきだった。それは物理的にも無理なことだけど。


きっとそう思うことがわかっていたから、僕は今までこの映画を観ることを避けていたんだと、後から気がついた。


***おまけ***


診療情報管理士の受験生用の統計の解説を、今回からシリーズ化してこのブログに記載したい。これから数式が出てきたとき(積分記号とか)、どうやってブログに数式を載せたらいいかまだ解決していないけれど、それはまた出てきたときに考えることにしたい。


先日、診療情報管理士のスクーリングで統計を学んだとき、分散の説明で、講師が「このままだと単位が2乗になってしまうから、平方根を求めて、標準偏差を出す」と言ったとき、俺は「おおっ!なるほど。」って思ったけれど、多くの受講生は寝ていた。きっと意味がわからなかったんだと思う。


ちょこっと基礎がわかれば、そんな言葉の意味もわかってくると思う。とりあえず、自分の整理のためにも、統計の解説を簡単な数的処理から学んでいきたい。


(事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかってこれから統計の数的処理を10通りくらいしてみる。大体、診療情報管理士の統計の試験であれば、この10通りくらいのやり方をマスターしておけば、数的処理については問題がないと思う。その10通りくらいのうち半分は、話しを聞いた瞬間に理解できる、どうってことのない話しだ。


今回はその第1回目。今回のテーマは「最大値を出す」。


解き方は簡単。9人の年収のうち、一番大きい金額を探せばいい。


〈解答〉800万円



〈余計なお世話の解説〉


解説するまでもないけれど、最大値とはデータのなかで、一番大きな数字。


試験の問題であれば単純に大きな数を探すだけの話しですむけれど、データが大量にある場合には、いちいち探してなんかいられない。そんなときはエクセルを使って探した方が早い(ちなみにデータ(data)は複数形。単数形はデータム(datum)。もっとも最近は単数でもデータと言うことが多いらしい。当たり前だと思う。)。


B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、MAX関数を使えば、一発で出すことができる。
(例)=MAX(B3:J3)


max

予告:次回は、最小値。ほぼ同じ内容になる。