今週も野球の練習があった。


僕は小学校の頃、あまり野球をしていなかったので、そんなにうまくない。打つ方はまあまあだけど、守備は全くダメだ。


今回、内野でノックを受けたとき、強烈なゴロが飛んできた。ボールはグローブをかすめて、みぞおちの下あたりに当たった。息が詰まり悶絶した。それから練習の間、ずっと痛みが取れなかった。家に帰ってから見てみたら、ボールを受けたところに三日月型のきれいな赤い跡が残っていた。


軟式のボールなので、「痛かったなあ」程度ですむけれど、高校球児は硬式のボールを使うから、同じように腹にぶつかったら、痛いなんてものではすまないだろうなあ、と思う。そういうスポーツなんだと、また考えさせられた。


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金曜日の夜、バッティングセンターに行った。


バッティングセンターは、当初、僕1人しかいなかった。そのうちに、すごく高そうな車が駐車場に駐まるのが見えた。


車に乗っていたのは小学生とお父さんのようだった。入り口近くのケージに入って、小学生が打ち始めた。ケージの外でお父さんが声をかけているのが聞こえる。


80球くらい打って帰ることにした。バッティングセンターの入り口近くのベンチにお父さんが座って声を出しているのを、横目で見ながら通り過ぎようとした。


「あ。」
「おお。」


そのお父さんは、僕の幼稚園からの友だちだった。でももう3年くらい会っていない。彼は今、父親の会社を引き継いでいる。


彼は幼稚園の頃から「やんちゃ」で、そのまま大人になった。予備校の寮に暮らしていたときに1年間で始末書を100枚書いたという伝説もある。大学の頃、東京でばったり出会ったときも、ジーパンの後ろのポケットになぜかウイスキーの小瓶を入れていた。僕は昔から「いい子」だった。彼がしょっちゅういろんな人から怒られているのは知っていたけれど、彼は全然ぶれないので、どこか尊敬していた。


少しだけ話しをして別れた。こんなところで会うなんて、すごく意外な気がした。彼も、僕がこんな所にいるなんて意外に思っただろう。


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週末には野球の試合があった。選手層が厚いので、僕は基本的にベンチを温めていた。何試合かはコーチャーズボックスにも立った。


ただ圧勝した試合で、一度だけバッターボックスに立たせてもらった。どうしても打ちたかったので、ちょっとボールっぽい球だったけれど力一杯打った。


ボールは3塁の上空に高々と上がった。滞空時間の長いフライになりそうだった。「くそう、サードフライか。」バットを叩きつけたくなる思いをこらえて一塁に向かった。そうしたら、サードが落球した。


その後、後続が続かず、僕は残塁した。それで僕の試合はおしまいだった。でも、チームは3試合戦い、点数から見ると圧勝で優勝した。


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パシフィック・リムという映画をDVDで見た。


pacificrim
http://youtu.be/PYJeoJQNi6M


この映画は視聴者の評価がものすごく高い。確かに撮影技術もすごいし、役者の演技もいい。実は見始めるまで知らなかったのだが、怪獣映画だった。日本の怪獣へのリスペクトもわかる。なにしろ英語で話していても「怪獣」は「kaiju」だ。


pacificrim1

僕が30歳になる前に見ていたら、もしかしたら絶賛していたかもしれない。人に薦めたら喜ばれる映画化もしれないけれど、俺はもういいや。


pacificrim2

うまく例えが見つからないけれど、すっごく立派なウェディングケーキを見せられたような感じがする。文句を言う気は全くないし、いいと思う。ただ俺は遠慮したいって、そんな感じだ。僕はもっと味わい深い映画が観たい。もう年なので、見た目より味だ。


***おまけ***


統計の第4回目のテーマは中央値。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「中央値」を出す。


(1)まず9人の年収を低い順に並べる。別に高い順でもいい。


(2)並べた順に番号を振っていく。


(3)9人のなかの真ん中、5人目の人の年収。それが中央値。


〈解答〉600万円


〈余計なお世話の解説〉


1 中央値とは
データを低い順、または高い順に並べたときの真ん中の値のこと。データの数が奇数の場合には真ん中の数字があるけど、データの数が偶数の場合には困ってしまう。そういうときは、真ん中の2つの数字を足して2で割ればいい。


〔データの数が偶数になる事例〕事例野球チーム『10CM』の10人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円、Jさん900万円だった。


こういうときは、真ん中のEさんとFさんの値を足して2で割る。
(600+600)÷2=600  〈解答〉600万円


2 中央値は簡単便利な数字
統計は、統計対象のグループの個性を把握するために使うもの。個性を把握するには、他にも平均や最頻値とかいろいろあるけれど、中央値というのは簡単に求められて、意外とグループの個性を浮き立たさせる。


例えば学校のテストでも、異常にできるやつとか、できないやつとかがいると、平均値がクラスの実情とかけ離れてしまったりする。順位が真ん中の人の点数を比較するっていうのが、意外とクラス全体の状況を把握できる。


テストの点数だと、まあせいぜい100点と上限が決まっているから、平均値を使ってもおかしなことにはならないけれど、年収みたいなものだととてつもなく異常な数字が入ってくる可能性がある。例えば、野球チームDPCに1人、年収30億円なんてとてつもない人がいたら、平均値が億単位になってしまう。


そういうときに、平均値を使って「野球チームDPCは大体みんな数億円の年収で…」なんてのはグループの個性を反映していない。こういうときは、中央値の600万円を使った方が、グループの個性がまだ正確に反映されることになる。こういう異常データがあるときは、平均値は使えない。平均値から派生する分散や標準偏差も全滅だ。


そして、まともな統計データの場合、中央値と平均値と最頻値は、ほぼ一致するものだ。


standard

このグラフは、インターネットから拾ってきた正規分布のグラフだ。たぶん、このグラフの左右ど真ん中が中央値。基本的に中央値でグラフを真っ二つにすると、左右の面積は一緒になる(俺は積分計算ができないのでよくわからないけど、そういうことになっているらしい。)。そして、真ん中が一番グラフの背が高いので、最頻値も同じ数字になる。平均もなんとなくこのあたりになる。


平均値よりも中央値の方が簡単に出せる。足し算すらしなくていい。そしてグループの個性をざっくりつかむには、中央値の方がかえって正確だったりするので、意外と使えることも多い。


3 中央値を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、MEDIAN関数を使えば、一発で出すことができる。
   =MEDIAN(A1:A9)


median


予告:次回は最頻値。エクセルで出すのが、意外とめんどくさくて驚く。