今週も、雨が多かった。でも、雨が降らなくても気象庁は注意報を出し続ける。


気象庁は、50年に1度の確率で発表するという「大雨特別警報」を、沖縄に1日のうちに2度も出さざるを得なかったためなのだろうか。また、南木曽での災害を予知できなかったからなのだろうか。


今週は明らかに雨が降っておらず、今後も降る見込みがなさそうなのに注意報を出し、おまけに午前3時まで解除しなかった。見逃しがなければ、空振りでいい。とにかく雨が少しでも降りそうなら注意報を出しておけ!と号令が出ているのだろうか。


毎時間降水量0mmを書き続けている注意報待機当番の姿が目に浮かぶ。みんな仕事を終えて、家にそろそろ帰ろうかというときに注意報が出て、それから待機に入る。仕事というのは基本的にムダなものだという説があるが、この仕事こそムダだ。それでも、気象庁が注意報を出すのだから、何かしらの根拠があるだろうと信じてみんな待機している。


明け方になって、ようやく解除になる。注意報が出た全時間帯の全地点で降水量がほぼ0mm(1mmの雨が何カ所かあった)。こういうときは注意報を出すべきではないだろう。


もっとも、気象状況はほんのわずかなことで激変する。「中国で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで大嵐が起きる」といったカオス的な性格があることは僕もよくわかっている。そして、気象庁が信じられないほど精緻な計算のうえで、予報を出していることも知っている。


ただ、降水量0mmばかりが記載された注意報の記録を読むと、なんとかならないものかなあと、正直、思うのだ。


+++


今週末はこれから飲み会がある。
昨日は一昨日が飲み会でその2日酔いで1日をムダに過ごしてしまった。


何とかしなければいけないとはずっと思っているけれど、なかなか好転しない。
すべては自分自身の意志の力だけが問題であることはよくわかっているけれど。


+++


ターセム・シン監督の「落下の王国」をDVDで見た。
thefall
http://youtu.be/53IdeMxih9k


僕はこの映画の予告編を映画館で見ていた。その映像の美しさに圧倒された。この映画は映画館で観ようとそのときは思っていたが、結局、映画館では見なかった。僕は大事なことを見逃してしまう。


thefall1

この映画には、体を張って映画を作ってきた俳優や監督等への尊敬と感謝が溢れている。
だから、細部まで手を抜いていない。失礼がないように、どこまでも美しい。


thefall2

身も心も深く傷ついたスタントマンが、自殺をするために、(実は同じように身も心も深く傷ついている)少女を利用する話しだ。彼は彼女に薬品庫からモルヒネを持ち出させるために物語を作って、彼女に話す。残念ながらその話しはそれほど面白いものではない。


しかし、映画の映像の力には圧倒される。映画館で見ることができるのなら、おすすめしたい。おうちの小さな画面で見るような映画ではない。


***おまけ***


統計の第8回目のテーマは「分散」。


事例)野球チーム『DPC』の9人の仲間が集まってそれぞれの年収を確かめた。Aさん400万円、Bさん500万円、Cさん500万円、Dさん600万円、Eさん600万円、Fさん600万円、Gさん700万円、Hさん700万円、Iさん800万円だった。


この事例をつかって「分散」を出す。


(1)9人の年収を全部足して合計を出す。


400+500+500+600+600+600+700+700+800=5400


(2)合計を人数で割って平均値を出す。


5400÷9=600


(3)9人の年収それぞれから、平均値を引き、それを2乗する。


(400-600)^2+(500-600)^2+(500-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(600-600)^2+(700-600)^2+(700-600)^2+(800-600)^2


さらに計算する。


=40000+10000+10000+0+0+0+10000+10000+40000=120000


(4)合計を人数で割る。


120000÷9=13333.333…


〈解答〉13333.33万円^2


〈余計なお世話の解説〉


1 分散とは
データの散らばり具合を知るためのひとつの指標が分散だ。どのくらい散らばっているかを把握するために、まず平均値を出し、それぞれのデータから平均値を引く。そうすると、それぞれのデータから平均値までの距離が出る。

そして、これをそのまま足してしまうと、0になってしまうので、距離を2乗する。平均値までの距離を一辺とした正方形を作るようなイメージになる。その正方形の面積を足し合わせて、データの個数で割ると小さな正方形になる。この小さな正方形は、平均値までの距離の平均を1辺の長さとしている。この小さな正方形の面積のことを、分散という。



varp1


専門課程の統計の講師が、「分散からなぜ標準偏差を出すかというと、分散の状態だと、単位も2乗になってしまっているから」ということを言っていて、俺は「ほほお」と思ったけれど、多くの人は寝ていたから聞いていなかっただろう。


分散の状態のままでは、とにかく数が大きすぎて、扱いづらい。100万円単位の年収の話しをするのに、どうして1億なんて数字が出てくるのか理解に苦しむのは当然だ。だから、多くの人は、分散の状態から、√計算をして、単位を元に戻す。そして、その数字こそ、「標準偏差」と呼ばれるものだ。


そんなわけで分散の状態で統計計算をやめる人はいないのに、それでも試験に出すのは、標準偏差の出し方をマスターさせるためだと思う。


2 分散を求めるエクセルの式
B3のセルからJ3のセルまでに数値を入れ(データが9つの場合)、VARP関数を使えば、一発で出すことができる。
   =VARP(B3:J3)



varp2


3 分散を求める数式
(1)まず、平均値をAとする。
   A=Σ(X)/N
Xはデータで、Nはデータの個数。


(2)データから平均値を引き、2乗したあと、合計する。
   合計=Σ(X-A)^2


(3)これをN個というデータの個数で割ると分散が出る。
   分散=Σ(X-A)^2/N


予告:次回は標準偏差。分散をマスターすれば標準偏差はもう出せたも同然だ。