プレミアモバイルという会社と3年にわたる契約をしたせいで、俺の部屋ではwifiは申し訳程度にしか使えない。以前から書いているように、夜になるとヤフーメールレベルで開かない。

使い放題で高速というふれこみだったが、マカフィーというアンチ・ウィルスソフトの自動更新ができないほどへなちょこ。

仕方がないので、ちょっと大きめのラップトップをバッグに入れて、近所のwifiが飛んでいるお店に行く。お店のコンセントにプラグを入れさせてもらい(そういうのが売りのお店もある)、更新ソフトをダウンロードする。

今週末は、長野市で過ごした。アマゾンからの荷物を受け取ってしまうと、特にすることもなく、ダラダラと本を読んだり、デパートに財布を買いに行ったりして暮らした。

財布はファスナーが壊れてしまったので、買い換えることにした。デパートに買いに行ったら、店員がすごく丁寧でかえって疲れた。俺にはそんなに丁寧にしてくれなくていいや。普通でいい。

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夜8時過ぎに、ふと「そう言えば、俺、今年はまだバットを振っていなかった。」ということに思いが至った。

それで、バッティング・センターに行くことにした。家から車で5分くらいのところは、ゲームセンターが併設されているせいもあるのだろう。大変な人出で、子供たちもまだ元気に騒いでいた。

そんなバッティング・センターに、おっさんが行って、時速70キロの球を空振りして見せる必要もない。そこに行くのはやめにした。

それで、以前よく行ったバッティングセンターに行った。そこは、車で15分くらいかかる。でもまあ15分なんて、大した距離じゃない。

昔は、こっちの方向にある職場に勤めていたので、毎日走った道だった。懐かしく、また当時の苦しかった仕事の思い出がいくつか蘇ってきた。「そんなこともあったよなあ。でも、みんな忘れてたよ。」と思った。そう。仕事の話なんか、みんな忘れちゃうものだ。

バッティングセンターに着いたとき、お客は俺しかいなかった。時計を見たら8時50分近かった。9時閉店だから、こんなに人がいないのだろうか?

フロントに座っている女性に何時までやっているのか聞いた。「11時までです。」そんなに夜遅くまでやっているのかと驚いた。長野市は都会だなあ。

とりあえず、低速、中速、高速とソフトボールばかり25球ずつ打った。変な話だが、低速はほとんどミートできず、速くするにしたがって、芯に当たるようになった。最初は、あまりに当たらなくて、俺はどこか壊れてるんじゃないかと思ったほどだった。

実家のある地元でもソフトボールの大会が開幕したことだと思う。俺にとっては、今日が開幕だ。また実家に帰る日が来たときには、少しはまともなバッターになって帰りたい。

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クリスティー・ウィルコックスの「毒々生物の奇妙な進化」(文藝春秋)を読み終わった。
読み終わったとき、俺はどうして、薬学部に進んで、毒の研究をしなかったのだろうとため息が出た。どうして、そんなに興味がなかった法学部なんかに行っちゃったんだろうなあ。俺は理系の方がきっとよかったのに。

ただ、当時は、法律の本を読むたびに、毎日賢くなっていく自分が楽しみでもあった。でも、正直な話、俺は法律で食べていくほどは、興味が持てなかった。

誰か奇特な人が現れて、今の収入をキープしたままで、俺を薬学部に通わせてくれないかなあ。そしたら、俺はきっといい研究をするだろうに。

前からずっと思っていた。毒は薬になるって。この本では、最後に毒の研究が薬の研究にどう結びついているのかが説明される。

糖尿病の薬の超ヒット商品、タンゼウム(アルビグルチド)、トルリシティ(デュラグルチド)その前身のリキスミア(リキシセナチド)、その前身のビデュリオン、その前身のビクトーザ(リラグルチド)はその前身のバイエッタが元になっており、その大元になったのはアメリカドクトカゲの毒液である。

そして、HIVがミツバチの毒で治るのではないかという研究もされている。ミツバチの毒は天然の抗生物質を含んでいて、ライム病患者がミツバチに刺されたことで完治したケースもあるらしい。ガンの疼痛を食い止めるために、コブラの毒(神経毒だから)を使うことも考えられている。

それを研究しているのが、どうして俺じゃないんだろう?俺は本当に泣きたかった。できることであれば、この本を、高校生の俺に読ませたかった。おまえはサラリーマンじゃなくて研究者になれと、言ってあげたかった。

毒の研究がダメなら、微生物の研究をしてもいい。俺は糞便をどうしたら、食料に変えられるのかという本を何度も読み返すような子供だった(中村浩の「糞尿博士・世界漫遊記」(現代教養文庫)のこと)。
俺は毎日、顕微鏡をのぞき込むような仕事をしていればよかったのに。

なんてこった。と思いながら、本を読み終わった。しばらく天井を眺めて、それから、仕事のことを2、3思い出して、「あーあ。」と言ってみた。人生をやり直したい。

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マカフィーの自動ダウンロードができないくらいだから、当然、キンドルに漫画や小説をダウンロードするなんてことは不可能だ。

何度か試してみたが、漫画のサンプルすらダウンロードできない。実家に帰ったときにダウンロードしようと、もう俺も諦めている。

当然、ビデオのダウンロードもできないと諦めていたけれど、ちょっと試してみた。

粗い。そして、動きがカクカクしている。それでも我慢して2分ほど見ていたら、突然、画面がクリアになり、スムーズに視聴ができた。マジで?できるんだ。と思った。

それで、「ボーン・レガシー」をまた見た。
ほとんど忘れていて、すごく新鮮な気持ちで最後まで見た。

内容はどうってことのない映画だったけれど、アクションはすごいなあ、と当たり前のことを思った。

そして、しばらくして、またキンドルの電源を入れてビデオを見ようとした。電波の状況が悪いということで画像は粗く、動画も途切れてしまう。やっぱり無理だった。残念だ。
最近、ろくな夢を見ない。

先日は、夢のなかで麻雀をしていて、4巡目くらいで西を切ったら親に国士無双の13面待ちを振り込んでしまった。
「マジかよ。」って思ったところで目が覚めた。

その日は一日、何か悪いことでも起きるんじゃないかと思ってビクビクしていたけど、特にそんなこともなかった。かといって、気分のいい1日でもなく「ああ、めんどくさい。」という1日だった。

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週末は実家に帰った。姉の嫁ぎ先で不幸があり、そのお参りに行く必要があった。

最近、ETCカードの認識が良くなくて、ときどき車を走らせているとETCカードを入れる装置から警告音が鳴る。なので、高速道路の入り口では、ETCカードが確実に認識されているかどうかを確かめる。

今回も確認したら、緑のランプが点灯していたので、ETCレーンに入った。ETCレーンを通過後、また警告音が鳴った。車を走らせながらETCカードを何度か抜き差ししているうちに警告音は止まった。

高速を出るときには緊張した。覚悟を決めてETCレーンに突っ込んだら、シャッターは開かず、閉じ込められてしまった。ときどき、ETCレーンにはまっている車を見かけるたびに、期限切れのETCカードでも入れていたのかな?俺はああいうことはしないようにしようと心に決めていたのだが、はまってしまった。仕方がない。

高速道路の管理をしている人と話をする。どこから何時に乗ったのかを聞かれ、ETCカードを渡す。シャッターを開けてもらい、とりあえず指示通りに車を空き地に寄せる。

その人の話では、ETCカードの真ん中辺りにある金色の部分を指で触ったりすると、カードの認識が悪くなるのだそうだ。今まで、カードの磁気部分のことしか頭になかった。

「入り口のETCレーンをくぐったときに、何か異常がありませんでした?」
「あった。警告音が鳴りましたよ。」
「でしょう?」
「そういうときって、出口で俺はどうするのが正解だったの?」
「そういうときは、出口はETCレーンじゃなくて、人のいるレーンに行くんですよ。」
「なるほど。そうすればよかったのか。」

高速道路の管理している人が、「確認が取れました」と言いながらカードを返してくれる。金色の部分を布でよく拭いてくれたせいで、カードは問題なく認識された。お礼を言って高速道路を去った。

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プレミアモバイルというwifiを飛ばす装置を俺に貸している会社から電話があった。
「その後、調子はどうですか?」というので、「全然ダメ。夜はヤフーメールも開けないくらい遅い。」と文句を言った。「昼だって、アプリの更新ができないくらい遅いけどさあ。」

「お客様の使用実態を確認します。」という。待っていたら「確かにほとんど使ってませんね。使用制限もかかっていません。…環境が悪いんですね。すみませんが、何もできません。悔しいですよね。」なんて、同情されておしまいだった。

「悔しくないけどさあ、俺、悔しいんだっけ?」なんて俺はそれから少し考えていた。そう言われるとだいぶ悔しいような気もしてきたから不思議だ。

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先週、実家に帰ったときに、キンドルに村上もとかの「JIN-仁-」(ヤングジャンプコミックス)を全13巻、ダウンロードしていた。
1週間かけて全巻読んだ。SF漫画で、医学漫画で、歴史漫画。そして、人はどう生きるべきかの指南書にもなっている。こんな素晴らしい漫画が世の中にあるとは。

幕末の医療漫画と言えば、手塚治虫の「陽だまりの樹」も素晴らしかったが、そこにタイムスリップを絡めて、歴史上の人物とのつながりも絡めるというとても難しいストーリーを違和感なく成立させている。

後半は読み進めるのがもったいない気がした。全て読み終わった後も、ずっと感動していた。なんていい漫画なんだろうと思った。今まで読まなかったのが悔しい。こういう漫画に、もっと前に出会うべきだった。作者の誠実さがにじみ出てくるような、そして、細部まで美しい漫画だった。

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弘兼憲史の「係長 島耕作」(イブニングコミックス)も全4巻読み終わった。

改めて、島耕作はよくもてるなあ、と思った。女性が島耕作に積極的で、モテる男っていうのもなかなか大変だな、と思う。

昔は、娯楽として読んでいたけれど、最近は島耕作の置かれた立場が自分に重なってきて、意外と彼も苦労してるなあとため息が出る。

無理難題を押しつけられた後、しかし、彼は解決しようと誠心誠意努力する。いい姿勢だと思う。でも、なかなかこのようにはできないのが現実だ。
 
 
***おまけ***

気象予報士試験に向けて 2

ここから先は、俺が試験勉強をするについての備忘録なので、読んでもあんまり意味がないので最初にお断りしておく。

1 あやふやだった知識のまとめ

(1)トラフの位置
500hPaのトラフの位置を聞かれたときには、形が最優先だが、よくわからないときには正渦度極大値の位置にも着目する。

(2)hPa/hからm/sへの変換。
353(見込み)で割る。353は概数だが、100hPa/hは30cm/sだとする解説書があるくらいなので、353で割れば十分すぎるくらいの精度で計算ができる。

2 きっと俺だけ。致命的なケアレスミス。

(1)記号の付け忘れ
前回の試験で反省したはずなのに、マイナスやプラスの記号を未だにつけ忘れる。

(2)漢字間違い
等相当温位線を等相等温位線と書く。俺が、ひどいなあと思ったのは、雨を南と書いているのを見たとき。確かに、こんな間違いは俺しかしない。

3 ショワルター安定指数について

まず、エマグラムの図だが、湿潤断熱線は5Kごとに引いてあるものしか今まで問題に出ていない。しかし、乾燥断熱線は問題によって10Kごとに引いてあるものと5Kごとに引いてあるものがあるので気をつけたい。

それから、一応、ショワルター安定指数は4で安定、0から3がやや不安定、-1が非常に不安定。という切り分けで覚えておけばよさそう。

4安定(幸せ)より下はやや不安定。マイナスは非常に不安定とでも覚えておけばいいと思う。

前回の試験では、ショワルター安定指数の問題で、プラス、マイナスの記号を付け忘れて失敗した。

過去問を解いているときに思ったのだが、エマグラムをよく見てみれば、ショワルター安定指数がプラスになるかマイナスになるかは、線を引く前から判断できる。

今まで、どうしたらもっと正確な作図ができるだろうと悩んでいたが、どのあたりになるのか想像がつきそうなものなので、作図の前に、直感で結論を出しておけ、という感じだ。作図は確認くらいの感覚でいた方がいいと思う。
昨年、心臓の手術を受けてから、2か月に1度、病院に通っていた。今度、転勤することになったので、長野市にある病院に通うことにした。そのためには、今まで通っていた病院の先生に紹介状を書いてもらわなければならない。。

それで水曜日に1日休んで、実家に帰り、病院へ行くことにした。

日帰りだってかまわなかった。でも、火曜日の夜に帰ることにした。実家で寝るつもりだった。火曜日の仕事の後、着替えてから車に乗って、実家へ向った。

実家は、引っ越す前に姉が掃除をしてくれたせいで、どこか清潔だった。そのまま寝たってよかった。でも、食事がまだだったことに気がついて、食べに行くことにした。

車を運転しながらどこに行くか考えていた。そして、結局、行きつけのバーに行った。夕方に強い雨が降ったせいなのだろうか。歓迎会等で混んでいるかと思ったが、俺以外にはお客はいなかった。

「俺のボトル、まだある?」
俺のウイスキーのボトルは、某蒸留所の限定もので、滅多なことでは手に入らない。値段もそれなりにする。見るたびに俺も偉くなったものだと思う。

ウイスキーのボトルはまだ半分以上残っていた。水割りの用意をしてもらっている間に(そういう貴重なウイスキーを水で割っちゃうあたりがへなちょこだと自分でも思うが仕方がない)、ビールを飲んだ。
「じゃあ、ウイスキー飲む?」
「どうしようかなあ?明日、病院に行かないといけないから、軽くしたいんだけど。」
「シャンパン飲んじゃう?」
「ハーフのボトルってあるんだっけ?」
「そんなのない。でも、すぐに1本くらい飲んじゃうから大丈夫。」
「そうだっけ?」
結局、ギーのシャンパンを1本開けてしまう。

そして、ウイスキーを少しだけ飲む。まだお客は俺一人。時間だけが過ぎていく。
「今日はお客来ないから、もう閉めて遊びにいっちゃう。」
お店の人が言うので、一緒に店を閉めて、店を出て、それから、ロックを聴く店でロックを聴いて、カレーを食べて、それからまたどこかのバーで強いカクテルを飲んで、12時を十分に回ってから、実家にまた帰ってきた。

翌朝、病院からの指示で、朝一の小便を試験管に入れなければならない。紙コップに小便を入れて、それを試験管に移しながら、まだ飲んでから時間が経っていないから尿からアルコールが検出されそうでやだなあ、って思った。

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診察は午後からだった。先生が緊急対応に追われていたらしく、かなり待った。待ち時間の間、ぶつぶつ言っていた患者もいたけれど、俺は、俺もこんな風に多くの人に迷惑をかけながら、救われたんだなあ、と思っていた。だから、文句なんか言えるはずもなかった。

心配していた尿検査の数値はそんなにすごくひどいこともなかったようだった。言い訳を山ほど考えていたけど、使う機会はなかった。紹介状も書いてもらえることになった。

別れるときに「先生のおかげで、命を救ってもらえました。ありがとうございました。」と頭を下げた。先生は笑いながら「私じゃないですよ。ほかの人の対応がよかったんですよ。」と言った。

偉い人は、威張れるときに威張らないものだと、知っていたけれど、すごく嬉しい気分になった。こんな先生に診てもらって本当によかったと思った。

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週末はまたしても実家に帰った。いろんな所に、お土産を持って行き、引っ越しの報告をする。

夜は姉の家で、夕食をご馳走になるはずだった。ところが、姉の義母が亡くなって、それどころではなくなった。俺は姉に頼まれて、姉の家で犬と一緒に遊んだり一緒に本を読んだりしていた。

俺は寝ながら、太宰治の「走れメロス」や「富嶽百景」なんかを読んだ。心の底からつまらないと思った。俺には文学はわからんと改めて思った。

俺の背中には、犬が乗って寝ていた。太宰治は「苦悩の量なら誰にも負けない」そうだ。本当にくだらないことを書くやつだと思った。犬の重さと体温を感じながら、苦悩なんて測る尺度がないものをいっぱい持ってるって自慢されてもなあ、と思った。

高校生にはジェフリー・アーチャーの「ある愛の歴史」とか、ラッタウット ラープチャルーンサップの「徴兵の日」とかを読んで欲しい。そっちの方が読む価値がある。もっとも俺には太宰治の良さがぜんぜんわからない、という俺の国語能力だけの問題だとは自覚しているけれど。

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そうこうして、土日も終わり、今は長野に戻ってきた。実家に帰ったとき、山ほど漫画をキンドルにダウンロードしてきた。

しばらくは漫画を読んで暮らすんだと思う。

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作元健司の「終末の天気」(ヤングマガジンコミックス)を全3巻読み終わった。

1巻目はすごく面白かったのに、2巻目から話がつまらなくなり、3巻目では「これが終わり?」って感じにこぢんまりとしたお話になってしまっていた。

主人公のやさぐれ感はリアリティがあったけれど、ほかの登場人物にリアリティがなさすぎ。特に友達の銀行員にはリアリティが全くない。銀行員に限らず、普通の会社で偉い人が靴にお酒を入れて「偉くなりたかったら飲め」なんてことは言わないだろう。飲んでも飲まなくても、どっちにしたって、そんなことを言うやつは頭がおかしいから、偉くなれない。だいたい、靴に入れた酒が高い酒だったらもったいないだろう。偉い人も濡れた靴を履いて帰るのだろうか?

この漫画の発想は俺はすごくいい。どこをどうしたら成功したのだろうと後からいろいろと考えさせられる。そういう意味では、優れた漫画だと思う。
長野市に転勤をして1週間が経った。毎日、なんとなく忙しい。夜も遅くまで職場にいる。そのせいなのか、この1週間は長く感じた。日曜日も仕事が入った(今日の夕方から勤務だ。)。
 
緊急電話がかかってこないことは理屈では理解しているが、4年間も緊急電話を持たされていたので、未だに夜寝るときも緊張感が抜けない。ベッドの脇に携帯電話を置こうとして「もう必要がないんだっけ。」ということを何晩も繰り返す。
 
朝、雨の音を聞くと、心の中がざわつく。どこかで、何かが崩れるような、そんな気がする。今まではその対応をしていた。意味のない緊張感が抜けるまでにまだしばらく時間がかかりそうだ。
 
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今の職場まではアパートから、歩いて5分ほどで着く。部下の数は7人から2人に減った。緊急電話がかかってこないことをはじめ、仕事全体の量も、減っているはずだ。しかし、未知の仕事が多いせいなのか疲れる。今の仕事に慣れるまでにも、時間がかかりそうだ。
 
ときどき、前の仕事の後任から電話がかかってくる。忙しそうだ。なるべく丁寧に答えるように心がけている。彼に比べれば、と思う。今の俺は絶対に、仕事が少ないはずだと思い込もうとするが、なかなかうまくいかない。
 
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引っ越すときに、インターネット環境をどうしたらいいか、不動産会社に聞いた。そしたら、プレミアモバイルという会社の紹介を受けた。携帯端末のような装置の電源を入れれば、高速Wifiが使い放題なのだという。工事もいらない。そんな夢みたいなことがあるのだろうかと思いながら契約した。
 
1週間ほど経った。結論から言えば使えない。テレビを見ることはやめて、大型のキンドル・ファイヤーを買って、毎日、映画ばかり見ていようと思っていたのだが、試しに今のキンドルで本のサンプルのダウンロードをしてみたら、見事に失敗。何度やっても無理。
 
本の、それもサンプルのダウンロードが無理なら映画のダウンロードなんか絶対に無理だ。夜など、ヤフーメールを開けるだけで10分近くかかる。これで月々4000円以上かかり、来年からは5000円以上かかるのだという。ひどい話だと思うが、途中解約には面倒な手続きや手数料が必要となっている。ほかにこれといったインターネット環境に対応した名案があるわけでもない。
 
キンドルが使えないと、映画も見られず、大量の漫画も読めない。つまりはそろそろそういう生活をしろということなのかと、諦めてはいる。
 
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ここ1週間ほど、机のない生活をしていた。ようやくアマゾンから机が届いた。ラック付きで7千円くらい。安いなあ、と思う。
 
択一試験はともかく、実技の試験は机に座らないと勉強をする気が起きない。見るべき資料の数も多いし。月曜日から、また毎朝早く起きて、気象予報士の試験勉強を始めることにする。今年の夏で、この試験を終わりにするために、とにかく頑張りたい。
 
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クリスティー・ウィルコックスの「毒々生物の奇妙な進化」(文藝春秋)を読み始めた。
カモノハシは、ほ乳類なのに卵生で、水かきがあり、中学校の理科でも奇妙な生物として取り上げられる。一度も見たことはないが、その程度のことは知っていた。
 
まさか後ろ足に毒針があるとはなあ。それも、雌をめぐる争いで、相手の雄に向けて使うらしい。毒針を持っているということでも唯一のほ乳類なのだという。そしてその毒は30分に30ミリグラムのモルヒネでも効かないほど痛く(普通は、モルヒネは1時間に1ミリグラム使う)、その毒の成分は、採取時期によって全く異なる成分なのだという。
 
なぜ、ある種の生物は毒を作るのか。毒蛇は、相手の循環機能を利用して毒を全身に巡らせ、消化を助けるためだと昔、別の本で読んだことがある。この本でもだんだんと説明されることになるのだろう。毒を作るという作業は、体への負担が大きいため、進化の途中で毒の合成をやめてしまう種もあるらしい。しかし、毒を作り続ける種もいる。カモノハシのように。
 
この本は、毒がどのように利用されているのかについても、毒の研究についても触れている。これから読み進めるのが楽しみだ。そして、この本を読んでいると「俺は薬学部に進んで毒の研究でもしていればよかった。」と心から思ってしまう。
 
まだまだ冒頭部分だが、惹かれる。最後まで読み進めたい。
引っ越しの契約などで長野市へ行った。契約の間、駐車場に車を駐めていた。その後、駐車場から車を出そうとしたときに車内にピン、ピンという警告音が鳴った。

どこかで聞いたような音だった。エンジンを止め、再び始動するが鳴り止まない。ドアはすべて閉じている。いったい、何の警告音なのだろうか?

次の目的地まで、警告音を鳴らせたまま走り駐車場に駐める。車のマニュアルを取り出して読んでみたがわからない。

駐車場まで来る途中に三菱の看板を見つけたことを思い出し、そこに行くことを考える。再び、エンジンを切り、再起動する。やはり鳴り止まない。バッテリー等の確認もするが、特に異常があるようには見えなかった。

三菱のディーラーに行くまでの間、ふと足下を見たら、ETCカードの挿入口が普段と違って黄色に光っていた。「原因はこれか。」ETCカードを抜き、再び挿入する。

緑色のランプが点灯し、「カードが挿入されました。」というアナウンスが流れる。そして警告音が消えた。

三菱のディーラーに向かっていたのを引き返し、次の目的地に向かう。いろいろあるなあ、やれやれ。という思いだった。

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3月31日は、前の職場での最終日だったが、相変わらずの仕事量で、ここでさらに緊急の仕事が飛び込んできたらどうしようかと思うほどだった。

夕方にはまさかの大雪注意報まで出た。もう俺の車は、ノーマルタイヤに切り替えてしまった。家に帰って引っ越しの準備をするが、屋根を叩く雨音が気になる。「何事も起きませんように。」と4月1日に暦が変わるまで、僕は祈っていた。
 
4月1日に日付が変わったときも小雨が続いていた。しかし、明け方には大雪注意報も解除になった。
 
もう管内でどんな事故が起きても、俺には連絡が来ない。今までの4年間は何かあれば携帯電話が鳴り、切羽詰まった部下の声が聞こえてきた。

きっと4月1日になれば、肩から荷が下りたように感じるのだろうと思っていたが、そういった開放感はなかった。

俺はいつの日か開放感を感じるのだろうか?それとも、今のこの時間にも、頭の隅に緊張感を持って生活している人がいることに、罪悪感を感じるのだろうか?まだ俺にはよくわからない。緊急呼び出しの電話には即答する、そんな感覚が残っている。一気にアドレナリンが駆け回るタイミングをまだ持っている。しばらくは引きずりそうだ。

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4月1日に荷物を発送、その日の夜に不動産屋で鍵を受け取り、その日はホテルに泊まる。翌日の4月2日に荷物を搬入する、そんな予定だった。
 
ところが、荷物の発送準備が終わっても、運送会社が荷物を取りに来ない。電話をして、メドを聞いたが、「わからない。」という返事だった。「今日は時間指定はできません。」

姉が引っ越しを手伝ってくれる。時間がたっぷりあるので、家の掃除もしてくれた。家がびっくりするくらいきれいになった。そして整理をしている最中に、今まで紛失していたと思い込んでいたものもいろいろと見つかった。

朝9時には発送準備が完了していたけれど、実際に荷物を受け取りに来たのは夜の7時30分過ぎだった。もう真っ暗で、こんななかで搬出作業をするのかと思った。家から荷物を出すのは30分ほどで終わった。俺と姉が家を出るときには、まだ引っ越しの作業員がトラックのなかで荷物の梱包作業をしていた。俺は夜のうちに長野に行かなければならない。

不動産屋には、4月2日の午前10時過ぎに鍵を取りに行くことになった。それから荷物が来たら搬入をする。午後3時までにはガス会社が開栓に来る。友達が手伝いに来てくれることになっている。ただ2日も、何時に搬入になるのかはわからない。

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長野インターから長野方面に曲がる道は2車線ある。そのうち、1車線はがら空きで、もう1車線に5台ほどつながっていた。信号は青。

高速から降りてきて、クイーンを大音量で聞きながら、その光景を見たとき、俺はつながっている車線の先頭のドライバーが、信号が青になったことを気づいていないんだと思った。

それで、がら空きの車線を走って、長野方面に曲がろうとした瞬間、救急車が交差点に迫ってくるのが見えた。

瞬間的にどうして先頭車両が止まっていたのかを理解した。ほかの車がなぜ、先頭車両の後ろにじっと止まっていたのかも。ひたすら申し訳なかった。

大音量で音楽を聴きながら運転するのは控えようと思った。救急車とぶつからなくて本当によかった。今も申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

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安藤ゆきの漫画「町田くんの世界」(マーガレットコミックス)を今出ている4巻まで読んだ。

物静かで眼鏡姿なことから、優秀な高校生のように思われるが、町田君はそんなに勉強ができるわけではない。

しかし、彼には非常に優れた能力があって、空気を読み、人の気持ちがよくわかる。そして、いつも適切なタイミングで、適切な方法で、悩んでいる人を救う。

当然、女の子にはもてる。結局のところ、そういう人が人に好かれる。

人生で最も大切なのは人徳。できるだけ多くの人と仲良くできることが大切なんだと、俺は最近、本当にそう思うようになってきた。前の職場で山のような苦情を聞いてきたからかもしれない。俺は、なるべく苦情を言わないようになりたいと思っている。

ただ、町田君は今はまだ学生で、何も生産をしていないからいいけれど、これから社会人になったとき、どこまで彼のままでいられるだろうかと思う。

問題のある部下を持ったり、批判の矢面に立たざるを得ないときが、人にはあるからだ。

名探偵フィリップ・マーロウの使い古された台詞の通り「強くなければ生きていけない」。そしてもちろん「優しくなければ生きる値打ちはない」。

町田君が優しいのはよくわかる。どう強くなっていくのかを見守りたい。
先週の日曜日に飲みすぎたので、月曜日は早く寝ることにした。
風呂に入って、夜の8時を過ぎた頃だった。寝間着に着替えて、そろそろ本でも読んで寝ようかと思っていた。事故の緊急連絡が入って、その対応をする。
上司に相談したところ、俺と部下は会社に集合することになった。急いで着替えて、車の鍵を持って飛び出す。

会社で諸手続を進める。現場は暗いので、明日の朝6時に現地に行かせる班を作り、その連絡をする。朝5時20分には会社に集合。現場に向う。

夜の10時過ぎにはマスコミからの問い合わせで、お祭り状態になった。俺と部下が2名でいる所に、何本も電話がかかってくる。俺たちが話している間も、ずっとほかの電話が鳴り続けている。

それでも11時過ぎには落ち着いてきた。俺は、家まで往復し、部下にエアマットとシュラフを届ける。部下には職場の床にそのエアマットを敷き、シュラフに寝てもらう。寒くてかわいそうだが上司の指示で仕方がない。

俺は再び家に帰って眠る。ほとんど12時に近かった。

+++

職場で寝ているはずの部下から電話があったのは午前2時頃だった。また事故が発生したのだという。上司に報告をして、部下に指示を出す。まさかこんなことになるとは思わなかった。それでも上司の指示通り、部下を泊まらせていて正解だった。

そして俺は再び寝たが、さっきのマスコミからの問い合わせ風景が、頭を離れない。新聞社はもう締め切りを過ぎているだろうけれど、テレビからの問い合わせはきっとあるよなあ、と思いながら寝ていた。

1時間くらい経って、なかなか寝付けないので、会社に行くことにした。こんな状態だったらどこで寝たって同じだ。

家から自分の分のシュラフも持ち出す。心配していたとおり、職場では、ポツポツとだが電話がかかってきていた。ただ、お祭りというほどではなかった。

俺も職場の冷たい床に寝る。さすがにエアマットは2つも持っていないので、プラスチックタイルに直接シュラフを置いて寝る。昔は松本駅の冷たいコンクリートの床でも平気でシュラフだけで寝ていたのだ。いや、正確には銀マットは敷いていたっけ?腰の辺りが冷たい気がしたが、気のせいだと思い込んだ。

電話が鳴るたびに、シュラフから飛び出して電話に出る。昔から俺はあんまり寝ぼけるってことがない。ちゃんと答えている自覚がある。

朝5時には、第1回目の事故の調査班が集合し始める。2回目の事故は、別の部署が担当することになっていた。きっと2回目の事故対応も始まっているだろう。

幸いだったのは、雪の予報だったにもかかわらず、雨が降り続いていたことだ。これが雪で10センチでも積もられたら、俺たちの心も折れたかもしれない。

事故は月に1回でも多いのに、一晩で⒉回ってどういうことだよ、と思う。
翌日の火曜日は一日中この事故の対応をして、疲れて帰ってきた。その日の夜はよく眠った。

ところが水曜日にも、事故になりうる事象が発生した。急いで調査に入る。このときは現実に事故が発生しなかったからなのか、場所があまりに山奥のせいなのか、マスコミはほとんど動かなかった。

+++

木曜日には課の送別会があった。1次会で盛り上がり、2次会では行きつけのバーで、モエ・シャンパンのロゼを開け、そのあと、寿司を食べて、クラブに行って帰ってきた。この町で飲むのは最後だと思って、力一杯飲んだ。

また今週も送別会があるけれど、会議が忙しくて、2次会に行っていられない。もう町に飲みに行くことはないだろう。

+++

金曜日は休みを取っていたのだが、仕事が遅い人の影響で、休めずに朝1時間だけ出勤した。それからスタッドレス・タイヤを普通タイヤに履き替えてもらいにガソリンスタンドへ行った。

「このタイヤ、かなりすり減って溝がないけど、本当に交換でいいですか?」とガソリンスタンドの人に声をかけられる。
確かにすり減っている。
「新品に換えた方がいいですよ。」
見積もりを取ってもらう。

「高いタイヤだと、35000円ですね。工賃別で。」
そんなにかかるのかと思いながら、「わかった。」と言う。
「4本でじゃないですよ、1本ですよ。」
「マジで?」二日酔いだけでなく、頭が痛くなってきた。「じゃあ、安いタイヤにして。」慌てて頼む。

時間がかかるというのでいったん、家に帰ることにする。家で洗濯をしていたら、電話がかかってきた。また事故だという。

部下にとりあえずの対応をしてもらう。上司は出張中だ。ガソリンスタンドまで車を取りに行き、会社に行く。そして現場へ急行する。幸いにして、大した事故ではなかった。ただ、出動時に慌てていたので、自分の携帯電話を会社に置いて行ってしまい、その後の連絡でもたついた。

帰ってきたときには疲れていて、報告は土日に家でまとめることにした。家に帰って、漫画を山ほど読んで寝た。

あと1週間でこの仕事から離れる。でも、その1週間が遠い。また事故が起きたらどうしようかと思う。最後の1週間もイベントや会議は盛りだくさんだ。そしてまた、俺の来年からの仕事内容は、未だにわからない。まだ引き継ぎをしていないから。

+++

山本直樹の漫画「レッド」(イブニングコミックス)を全8巻と「レッド 最後の60日そしてあさま山荘へ」(イブニングコミックス)を今まで出ている4巻まで読んだ。

日本で革命を起こそうとした若者達の物語。ほぼ実話らしい。山岳ベースに入った37名中、14人は仲間内で殺してしまう。さんざん全員で殴り、冬の山の屋外に立ったまま縛り付け、そして死ぬと「精神力が弱く、敗北して死んだ。」と決めつける。

かわいい女の子も殺されてしまう。パンタロンを買ったとか、本当に些細なことでリンチに遭う。

ここは最悪の社会だ。俺が最近、不思議な結果だなあ、と思うのは「学校に自由はない!」と思って行動する人ほど、上下関係の厳しい芸能界や、理不尽な不良の世界に入り込んでしまうことだ。学校には自由がないと校則を守らない人が、なぜ、芸能界の先輩には理不尽なことを言われても絶対服従なのかがわからない。

閉塞した社会は楽園ではなく、地獄だ。この漫画はその世界を描き出す。誰も勝たない。元々が国家権力の手先である警察官殺しを目的に集まった集団なので、彼らの言う闘争に勝っても決して民衆の支持を得ることはない。優秀な人もいるのに、素直でかわいい子もいるのに、警察官を殺すなら、仲間は一人でも多い方がいいはずなのに、互いに殺し合ってしまう。本当にもったいないなあ、という思いでいっぱいになる。どうしてこんなことに、と読みながら何度も思った。この人達は、何を求めていたのだろうと思う。

そして、少し考えると恐ろしいのは、この事件が全く違う社会で起きたことではなく、日本で起きたということだ。俺がこのメンバーの誰かを好きになって、山岳ベースに行ったら、俺自身も当事者になる可能性がある。

もし、巻き込まれていたら、俺は脱出できただろうか?誰かを救えただろうか?誰かを殺してしまっただろうか?読みながらいろいろと考えさせられた。

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「ミニオンズ」という映画を見た。実写のように見えるアニメで「今のアニメはこんなにすごいのか」と驚いた。

ミニオンズは、太古から地球に住んでいる悪くて強いやつが大好きな黄色い生物だ。不思議な言葉を話す。どことなく、日本のアニメの「オバケのQ太郎」を思わせる形態をしている。

悪くて強いやつを求めて、ミニオンズの精鋭が旅に出る。アメリカに、そしてイギリスに渡る。

久しぶりのアニメ映画だった。意外と面白く見ることができた。

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「エクス・マキナ」という映画も見た。

ある研究所に大人の美人のAIがいる。研究者によって強化ガラスの部屋に閉じ込められている。彼女に恋をした男が、彼女を救おうとする。

考えなければいけないのは、どうして、研究者はAIを閉じ込めておこうしたのか、だ。AIが自立したとき、もはや人類には勝ち目がない。正確に客観的に理解をし、寝なくてよく、休む必要もない。

しかし、どんなに閉じ込めても、結局、AIは外に出る。人類は、勝てない。これから後、何が起きるのか誰にもわからない。

ジワジワくる映画だった。最初は研究者の非人間性が気に入らなかったが、彼は正しかった。考えさせられる映画だった。
転勤することになって、長野市に住むことになった。何の仕事を担当するのかは、まだよくわかっていない。新しい職場でも緊急電話に悩まされるのだろうか。土日がつぶれたりするのだろうか。クレーマーも心配だ。まだ不安ばかりがある。

昔は引っ越しも楽しかった。新たな場所に住むことで、いろいろな希望があった。年を取ったせいか、そういったドキドキ感はもうほとんどない。

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いろんな人が送別会を開いてくれる。ついつい全力でお酒を飲んでしまう。そして、その翌日は間違いなく「飲酒後ブルー」になる。最近は記憶をなくすなどの悪酔いが多くなってきた。

今回、同僚が飲み過ぎ、財布と携帯電話が入ったバッグを路上に置き忘れるという失態を演じた。拾った人がいい人で、警察に届けてくれたらしい。俺は笑っていたが、俺もいつそんなことになるのかと不安になる。

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日曜日は長野市に行き、アパート探しをした。今までは会社で用意してくれた宿舎にいたが、あまりに会社に遠いので、会社近くのアパートを契約することにした。4万円程度の会社に近いアパートを申し込んだ。しかし、駐車場は1万円を越える見込みで、やれやれという気はしている。

不動産屋さんも親切で丁寧だが、連帯保証人の印鑑証明を持って来いなどと厳しいことも言われる。普通のアパートを借りるのも、なかなかめんどくさい。

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日曜日の夜は、また地元の仲間達と飲みに行った。

「飲んだ翌日に、メールくれるじゃん。記憶がなくて、何かしでかしていたらごめんって。あれ、いらないから。俺は何とも思ってないし、あんなメールは余計だよ。」
俺は飲酒後に必ずブルーになる。何かやらかしたのではないかと不安で仕方がない。
「酔うとコントロールが効かなくなるんだ、俺。」
「暴れたこと見たことないし、陽気に騒ぐくらいじゃん。いいじゃん。仲間なんだし。」
なんだかすごくほっとした。

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アンデシュ・ルースルンドとステファン・トゥンベリ の「熊と踊れ 上」(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終わった。

父親から教わったことは、喧嘩と仕事。そんな長男が、弟2人と友達と一緒に銀行強盗をする。

ボクシングの腕を上げれば、熊とだって踊ることができる、と父親はかつて話していた。
母親を死ぬほど殴りつけた父親。恨んでいるが、父親の影を振り切れない長男。

複雑な生い立ちが、彼の銀行強盗をも複雑にしてしまう。読ませる本だが、なかなか前に進まずにイライラもさせられる。下巻も読むかどうかは微妙だ。

***おまけ***

気象予報士試験に向けて

ここから先は、俺が試験勉強をするについての備忘録なので、気にしないで。

1 あやふやだった知識のまとめ

(1)秒速とノットと時速の関係。
秒速は1.944倍するとノットになり、ノットを1.852倍(「一箱に」と覚える)すると時速になる。
つまり m/s(*1.944=)KT(*1.852=)km/h
当然、時速を1.852で割るとノットになり、ノットを1.944で割ると秒速になる。そして、秒速は3.6倍すると時速になる。当然、時速を3.6で割ると秒速になる。

(2)警報と注意報の種類
警報は、暴風、暴風雪、大雨、大雪、洪水、波浪、高潮の7種類。
(覚え方)ボウボウ、ダイダイ、洪水で波高し。

注意報は、洪水、波浪、高潮、大雨、風雪、強風、着氷、着雪、乾燥、大雪、なだれ、低温、融雪、霜、雷、濃霧の16種類。
(覚え方)洪水で波高し。大不況着々。寛大な低融資可能。

2 きっと俺だけ。致命的なケアレスミス。

(1)頭で考えているのと違う方角を書く。
頭の中で「南西」だと考えているのに、なぜか「南東」と書いてしまう。なぜなのかさっぱりわからないが、このミスはよくする。

(2)1日と言われると12で割ってしまう。
1日が24時間であることは十分に承知しているが、なぜか、12で割ってしまうことがある。

(3)5℃刻みで解答するつもりで1℃刻みで解答。
問題に5℃刻みで解答しろと書いてあるとわかっているのに、そしてちゃんと認識もしているのになぜか、21℃などとお笑いの解答を書いてしまう。採点時まで気がつかないからすごい。
気象予報士の試験結果が届いた。不合格だった。
専門科目は受かっていたので、次回の試験時には免除になる。次回の試験は実技だけだ。十分に準備をして取り組みたい。

残念な気持ちはもちろんある。特に、SSIの符号の書き忘れには未だに「痛恨」という気持ちでいる。思い出すたびに、自然と目を閉じてうつむき、立っていてもしゃがみ込みたくなる。

しかし気象の知識を本物にするなら、もう1回、試験勉強をした方がいい。そう思っていた。気象予報士の試験が終わってまだ1月くらいしか経っていないが、この間に、気象に対する知識が急速になくなっているのを感じていた。万が一、最終合格までしていたら使い物にならない。それで、負け惜しみかもしれないけれど、不合格通知を見たとき「次回、頑張ろう。」と素直に思うことができた。もう一回、勉強して次には合格する。

理系の問題は、どこか燃える。文系の問題はダラダラ登っていく感じだが、理系の問題はハシゴをかけて直登する感じがする。英検の勉強も少し始めたが、意欲がまだ湧かない。とりあえずは、気象予報士の試験で合格を取り切りたい。

もっとも、次回の試験を受けることができるかどうかは、次の人事異動の通知次第だ。試験日に行事があれば、それだけで受験は不可能だ。人事異動の通知は今度の週の中程に出る。今の俺には祈ることしかできない。

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今週の土曜日には、地元組合の飲み会があった。ビールしか飲まなかったが、料理が美味しくて食べ過ぎた。もちろん、ビールも半ダースくらいは飲んだと思う。

家に帰って体重計を測ってみたら、一晩で2キロも太っていて驚いた。そのくらいは飲んで食べた。

帰ってきたのは午後9時前だったが、風呂にも入らず午後10時前には寝た。いろんな難しい夢を見た。

来週末も地元の仲間達との飲み会がある。しかし、転勤場所次第では、引っ越しも考えなくてはならない。いろいろと考えると超めんどくさい。

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安田剛士の漫画「DAYS」(講談社コミックス)を今出ている20巻まで一気に読んだ。

ごく普通の中学生が、サッカーの名門高校のサッカー部に入る。当然、練習には追いつけない。

しかし、彼は走る。自分は一番下手だと、本人もまわりも認めている。そのなかで彼は走り続ける。

サッカーは走るスポーツで、先に走れなくなったチームが負ける。高度な技術はなくとも、走り続けることでチャンスを得ることもある。彼は次第にチームの要へと成長をしていく。

この漫画を読むたびに、俺は自分が無駄にした高校生活のことを思う。何一つとして熱中できず、勉強も恋も運動もしなかった日々を。

この漫画は、人とはどのように接し、どのように生きるべきなのかについても教えてくれる。不断の努力の重要性も、そしてそれがどれだけ困難なことなのかについても。

読みながら、何度も泣きそうになった。いい漫画だと思う。

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ディカプリオの「ザ・ウルフ・オブ・ウォールストリート」を見終わった。

一人の詐欺師が、株式の世界でのし上がっていく姿を描いている。現金、コカインが飛び交い、シャンパン、ストリッパー、売春婦が駆けつける。

そんな最低な男をディカプリオが演じている。でも、その姿には嫌みがなく、きわめて下品だが品がある。

高校生男子の夢を実現させたような世界だ。見ながら、今の俺だと体がもたないな、と思った。

俺は、この映画を飲みすぎた翌日、前日の記憶がない状態で見た。「俺もひどいけど、こいつよりはずっとまし。」と思って少し救われた。

それにしてもディカプリオはすごい。こんな役までできてしまう。ため息しか出ない。
先週末は、土曜日に飲みに行った。軽く飲みに行く予定が、すっかり深酒をしてしまい、4次会まで行ってしまった。何時にどう帰ってきたのかも記憶がない。

それなのに、その帰ってきた日の午前3時に緊急電話が入って、その対応を強いられた。何とか対応した。最悪の事態は免れてよかった。こんな緊急電話がかかってくる日々もあと1か月を切った。

そしてその翌日の日曜日には、地元の仲間と日帰りのバス旅行に行った。お酒がまだ残っていて、出発地まで時間通りに行けるかわからなかったので早めに家を出た。出発地には20分くらい前に到着した。まだ誰も来ていなかった。

バスは予定通り朝9時に出発した。最初にビールが配られたときには、飲めるかどうか不安だったが、30分後にはビールを2缶も開けていた。気分の悪さはどこかに消えていた。

昼には生ビールも3杯飲んだ。みんなで飲んでいるときに、最近話題の清水富美香の話になった。俺はネットで見ただけだったので名前の読み方を知らず、ずっと「トミカ」と読んでいた。「きっとお父さんがミニカー好きで、娘にトミカって名前をつけちゃったんだろうなあ。」と思っていた。「フミカ」と読むのだそうだ。知らなかった。

それから、スーパー銭湯のなかにあるマッサージ店に行って90分くらいリンパの流れを良くするアロママッサージを受けた。これが意外とよかった。マッサージをしてくれた人から「けっこう、溜まってましたよ。腰の張りもとれました。」と言われた。

リンパの流れが良くなったせいだろうか。帰りのバスでは、睡魔に襲われ、また二日酔いがぶり返してきたようだった。気分が悪かった。目をつぶって耐えながら帰ってきた。

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職場に腰を痛めた人がいる。軟骨が変形しているのだそうだ。

誰かが「コンドロイチンやグルコサミンを食べればいい。」と言う。
「軟骨成分を食べて、軟骨が成長するわけないだろ。」と俺が言うと「そうなのか。」という声が上がる。
「もし、軟骨成分を食べて足りない部分に軟骨が発生するのなら、俺は髪の毛を食う。」俺が言うと課内が爆笑に包まれた。「今の意見には説得力がある。」と課長にも言われた。

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今週末は地元の仲間達と飲みに行き、そして、酔った。記憶をなくし、すごい勢いで散財したことを、翌朝、財布を見て知った。

日曜日は二日酔いで、午前中はほとんど寝ていた。おねえちゃんのいるお店で大声でカラオケを歌っていたことを突然思い出し、叫びたい気分に襲われた。もう少し、まともに酔えないものかと頭が痛い。

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「イミテーション・ゲーム」という映画を見た。

イギリスの変わり者の数学者が、ドイツの暗号機エニグマを解読するためにコンピューターを開発する話しだ。

これによりドイツの暗号は破られ、連合国はドイツの戦艦やUボートがどこにいるかを正確に把握できるようになる。

戦争終結は早まるが、開発した変わり者の数学者は同性愛で逮捕される(同性愛は、違法だった)。また、暗号を破ったことを公表しなかったことから、多くの国民を見殺しにした。数学者はそのことをずっと悩み続けることになる。

よくできた映画らしい映画だったが、特に心を打たれるようなことはなかった。

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小嶋陽太郎の「こちら文学少女になります」(文藝春秋)も読み終わった。「バクマン」(ほど面白くもないが)の小説バージョンの位置づけだろうか?表紙のデザインが良くて、つい買ってしまった。
 

ある出版社で、マンガを読んだことのない大卒の女性新人がマンガ雑誌の編集者にされる。このシーンだけで、最後は立派なマンガ編集者になりましたってオチかなあ、と想像できるが、まさにその通り。この手のサクセスストーリーはもう飽きてるんだよなあ。しかも文学少女のわりに会話にセンスや深みがなく、情景描写は浅くてイライラする。この主人公の女は勉強はできるかもしれないが、アホだとすぐにわかる。

だいたい、マンガ中心の出版社でマンガ雑誌の編集に配属された後になってからも「マンガなんか」という態度を表に出す新人マンガ編集者の神経が理解できない。嫌いだろうが、その会社に入ってその仕事を任された以上は、それなりの努力をすべきだと思う。そういう俺が古いのだろうか。

ただ、マンガの主人公であるキヨが、この小説の主人公の目の前に現れるシーンとトラウマのシーンの描写だけは妙にうまく、不思議な気がした。
2か月ぶりに病院に行った。最近は高血圧気味で、特に薬は飲んでいないが、朝晩、血圧を測るように言われている。

今回は診察の前に尿の検査をした。
「最近、食生活はどうですか?」と医者に聞かれる。
「なるべく野菜を摂るようにしています。」
「そうですか。」

それからその医者は計算をして、俺に言った。
「高血圧の人は1日に摂取する塩分を6グラム以下にするといいと言われているんです。普通の人は、1日に12グラムくらい塩分を摂取しているので、その半分くらい。それで、あなたの場合ですね。さっき、尿のなかの塩分量を調べたんですが、そこから逆算すると1日に17グラムも塩分を摂取している。これは、高血圧に気をつけている人の食事じゃないですよ。」
「そんなことがわかるんですか。」思わず笑ってしまう。「本当ですね。確かに、漬け物とかも多かったかも。」
「野菜も大事ですが、塩分量を減らしてください。」

そのあと、きれいな看護師さんがやって来て「塩分を控えましょう」というプリントをくれた。読みながら、これからはなるべく塩分を減らし、水をガブガブ飲む生活をしようと思った。

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どこに行くのかは知らないが、そろそろ転勤になる。自分の机の周りにある不要物を片付ける。いつの間にか無駄なものが増えている。2段目の引き出しからは、体温計が2本出てきた。そういえば、風邪を引いたときに見つからず、新たに買い直したんだった。とりあえず1本はいらないので、家に持ち帰ることにする。

一番下の引き出しを開けたとき、奥の方から「小学総合的研究 わかる算数」(旺文社)が出てきた。

そういえば、一時期、昼休みにこの問題集を解いていたんだった。もちろん、もう小学生ではなく大人なので、問題も大人らしくあらゆる手段を駆使して解いていく。今の俺には使えないが、利用できるものであれば積分だって使ったと思う。

ところが、ある問題にぶつかったとき、手が止まった。解答を見ても、どうやって解いたらいいのかわからず、呆然としてそれから引き出しの奥に放り込んだままになっていた。問題集の体裁からして難しい問題ではなく、基本的な問題であったことも、俺のプライドをかなりキズつけた。

そして、久しぶりにその問題集を手にした。俺が挫折した問題を再び目にする。それは、こういう問題だった。

「40段あるエスカレーターがあります。このエスカレーターで上へ行くのに、Aさんは25段歩いてあがり、48秒で上に着きました。Bさんがエスカレーターの上を歩かないで上まで行くと、何秒で上に着きますか。」

気象予報士の試験には、やたらと速度の問題が出るので、自然と鍛えられたのだろう。今なら、簡単だ。

40段あるエスカレーターの25段分はAさんが自分で歩いている。そういうことであれば、エスカレーターは48秒かけて、15段しか持ち上げていない。ここまでくれば、あとは超簡単。

48/15*40=128秒。いったい、何を悩んでいたのかと今では思う。きっとエレベーターが何秒分動いたのかを悩んでいたんじゃないかと思う。

最近は、この問題集の続きを昼休みに解いている。この問題集は500ページ以上のボリュームがあるが、もう残り100ページを切った。

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そして、今日はこれから飲み会で、明日は地元の仲間と日帰りの旅行に行く。きっと、朝から飲むに違いない。「そんなに飲まないで。」とまだ素面の俺は思っているけれど、きっと飲むんだと思う。

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ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史 上」(河出書房新社)を読み終わった。

なかなか示唆に富んだ本だ。貨幣には寛容性があり、アメリカ人を憎んでいる中東の国々でもドルは大好きだ、といった記載には「そうだよな。」と思った。

作者は、狩猟採取民族だった頃の人類は幸せだったという。でも、俺は必ずしも幸福だったとは思っていない。というのも、そういった時代に発見された骨には飢餓線(あまりにも飢えが激しいと、骨にその痕跡が残るらしい)が刻まれていると、昔、何かの本で読んだことがあるからだ。

しかしながら、宇宙から地球を眺めたとき、DNAの数的な拡がりから、この星の主は小麦という植物で、人類は小麦の家畜だと認識されるという指摘には、にんまりとさせられた。

ネアンデルタール人のなかには金髪の女性がいた可能性があること、農業革命以後はアホでも子孫が残せるようになったので、脳の体積が縮小したこと等、この本で初めて得た知識もあった。

下巻も買ったので、だんだんと読んでいきたい。