長野市に転勤をして1週間が経った。毎日、なんとなく忙しい。夜も遅くまで職場にいる。そのせいなのか、この1週間は長く感じた。日曜日も仕事が入った(今日の夕方から勤務だ。)。
緊急電話がかかってこないことは理屈では理解しているが、4年間も緊急電話を持たされていたので、未だに夜寝るときも緊張感が抜けない。ベッドの脇に携帯電話を置こうとして「もう必要がないんだっけ。」ということを何晩も繰り返す。
朝、雨の音を聞くと、心の中がざわつく。どこかで、何かが崩れるような、そんな気がする。今まではその対応をしていた。意味のない緊張感が抜けるまでにまだしばらく時間がかかりそうだ。
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今の職場まではアパートから、歩いて5分ほどで着く。部下の数は7人から2人に減った。緊急電話がかかってこないことをはじめ、仕事全体の量も、減っているはずだ。しかし、未知の仕事が多いせいなのか疲れる。今の仕事に慣れるまでにも、時間がかかりそうだ。
ときどき、前の仕事の後任から電話がかかってくる。忙しそうだ。なるべく丁寧に答えるように心がけている。彼に比べれば、と思う。今の俺は絶対に、仕事が少ないはずだと思い込もうとするが、なかなかうまくいかない。
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引っ越すときに、インターネット環境をどうしたらいいか、不動産会社に聞いた。そしたら、プレミアモバイルという会社の紹介を受けた。携帯端末のような装置の電源を入れれば、高速Wifiが使い放題なのだという。工事もいらない。そんな夢みたいなことがあるのだろうかと思いながら契約した。
1週間ほど経った。結論から言えば使えない。テレビを見ることはやめて、大型のキンドル・ファイヤーを買って、毎日、映画ばかり見ていようと思っていたのだが、試しに今のキンドルで本のサンプルのダウンロードをしてみたら、見事に失敗。何度やっても無理。
本の、それもサンプルのダウンロードが無理なら映画のダウンロードなんか絶対に無理だ。夜など、ヤフーメールを開けるだけで10分近くかかる。これで月々4000円以上かかり、来年からは5000円以上かかるのだという。ひどい話だと思うが、途中解約には面倒な手続きや手数料が必要となっている。ほかにこれといったインターネット環境に対応した名案があるわけでもない。
キンドルが使えないと、映画も見られず、大量の漫画も読めない。つまりはそろそろそういう生活をしろということなのかと、諦めてはいる。
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ここ1週間ほど、机のない生活をしていた。ようやくアマゾンから机が届いた。ラック付きで7千円くらい。安いなあ、と思う。
択一試験はともかく、実技の試験は机に座らないと勉強をする気が起きない。見るべき資料の数も多いし。月曜日から、また毎朝早く起きて、気象予報士の試験勉強を始めることにする。今年の夏で、この試験を終わりにするために、とにかく頑張りたい。
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クリスティー・ウィルコックスの「毒々生物の奇妙な進化」(文藝春秋)を読み始めた。
カモノハシは、ほ乳類なのに卵生で、水かきがあり、中学校の理科でも奇妙な生物として取り上げられる。一度も見たことはないが、その程度のことは知っていた。
まさか後ろ足に毒針があるとはなあ。それも、雌をめぐる争いで、相手の雄に向けて使うらしい。毒針を持っているということでも唯一のほ乳類なのだという。そしてその毒は30分に30ミリグラムのモルヒネでも効かないほど痛く(普通は、モルヒネは1時間に1ミリグラム使う)、その毒の成分は、採取時期によって全く異なる成分なのだという。
なぜ、ある種の生物は毒を作るのか。毒蛇は、相手の循環機能を利用して毒を全身に巡らせ、消化を助けるためだと昔、別の本で読んだことがある。この本でもだんだんと説明されることになるのだろう。毒を作るという作業は、体への負担が大きいため、進化の途中で毒の合成をやめてしまう種もあるらしい。しかし、毒を作り続ける種もいる。カモノハシのように。
この本は、毒がどのように利用されているのかについても、毒の研究についても触れている。これから読み進めるのが楽しみだ。そして、この本を読んでいると「俺は薬学部に進んで毒の研究でもしていればよかった。」と心から思ってしまう。
まだまだ冒頭部分だが、惹かれる。最後まで読み進めたい。
