金曜日の夜、20代前半の別の係の部下と飲みに行った。
「とことん、付き合います。」なんて言うので、俺も調子よく飲んでいた。
「気になるので、隣の店にも行ってきます。」なんて、俺が飲んでいる間にほかの店にも飲みに行った。
気づいたら、午前4時近くまで飲んでいた。考えてみたら5軒もハシゴをしていた。ほとんど俺がおごっていたので、すごく散財したけれど、そんなに後悔もしていない。記憶をなくすようなこともなかった。
ただ、もうこの年で、長時間飲んでいると疲れる。翌日は、朝8時くらいに起きて洗濯とかもしたけれど、すぐに力尽きて寝ていた。寝ながら仕事がらみのおかしな夢をいっぱい見た。夢と現実の区別がつかず、起きたすぐ後に、そのまま仕事に取りかかろうとしたくらいだった。
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土曜日は午後5時から、昔の上司の奥さんが退職するというお祝いの会があった。もう20年も昔の上司で、しかも、その奥さんの退職で、どうして俺が幹事をするのか不思議だけれど、頼まれたので仕方がない。
もっとも、この幹事をしたおかげで、いろいろとお土産をいただいたり、いろんな便宜を図ってもらったりしたので、決して文句は言えない。むしろ、していただいてありがたかったくらいだ。
午後4時まで「今日は具合が悪いなあ。」と二日酔いのお腹をさすったりしていたのだが、飲み出してからは平気になり、むしろ元気になって、帰ってきた。
飲み会ではやたらと俺の相手を見つけてくれるというありがたい話を聞かせていただいた。ただ年齢が近い人が多かったので「べつに相手は20歳でも俺は全然、いいですよ。」と言ったら笑われた。
そして、この日も「ある女性が北海道に行くかどうかを、至急調べて報告をする。」という謎の仕事を、試行錯誤するという非常に疲れる夢を長時間にわたって見た。自分事ながら本当にこういう夢はやめにしてもらいたい。
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日曜日には、長野マラソンのゴール地点である南長野運動公園へ行った。半分仕事だけど、当然のことながら残業代は出るわけがない。
雨が降っていて寒かった。ランナーが走って帰ってくる。見ていて思ったのは、南長野運動公園にまで40数キロ走ったランナーと、今日1メートルも走っていない俺が競争しても、俺は負ける、ということだった。最近、また太りだして、なんとかしなくてはとは、思っている。
午後に帰ってきて、昼寝をした。休日は昼寝ができていい。前の職場では緊急電話が鳴る可能性があったが、今の職場ではまずかかってくることはない。
夢も見ずによく眠った。でも、根本的に疲れている。明日からまた仕事だなんて、信じられない気分だ。
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ダヴィド・ラーゲルクランツの「ミレニアム5復讐の炎を吐く女 下巻」(早川書房)を読み終わった。

最後まで面白かったし飽きなかった。ノンストップ・サスペンスの言葉通りだったけれど、優れた考えや知識を得ることはなかった。
こういうサスペンスを次々と編み出せる人がいるということは驚きだけど、じゃあ、この本を読むと何かいいことあるのか?と聞かれたら、「べつに」としか、答えようがない。
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映画「ラスト・ベガス」も見た。

俳優陣の豪華さから言えば、老人版オーシャンズ11と言ってもいいくらいだ。
4人の悪ガキが70歳を過ぎて、ラスベガスで再会する。体はもうよぼよぼだが、心が体についていかない。「昨日まで17歳だったのに、今日起きたら70歳になっている。」そんなセリフを言うのが、マイケル・ダグラス。
今までのわだかまりも消えて、4人は再結成し、マイケルは結婚する。どんな人生であったとしても、それなりの価値がある人生だったってことを、どこか学べる映画だった。
新しくメンバーが替わった職場で1週間が過ぎた。4月2日の夜に歓迎会をしたのだが、それが月曜日だったので、1週間が長かった。仕事はまあ、順調な方なのだと思う。
歓迎会では幹事をした。歓迎会が終わった後、2軒ほどハシゴをしたが、翌日の二日酔いは大したことがなく、自分でも「最近、酒に強くなったなあ。」と誤解するほどだった。
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金曜日には実家まで帰ってから飲みに行った。午後8時過ぎから飲み始めて、ウイスキー、赤ワイン、シャンパンを飲んで、午前0時くらいに店を出た。そのまま帰ればよかったのに、2軒目の店に顔を出したら友達がいて、それからまた閉店まで飲んだ。そしてまた居酒屋へ行って、そこに店のママも来て3人で飲んだ。午前3時頃に帰った。
翌朝、7時頃に起きたけれど、意外と二日酔いは大したことがなくて、「あれ?」と思った。1軒目のちゃんとしたお店では、チェーサーをふんだんに飲んでいたので、それがよかったのかもしれなかった。記憶もしっかりあったが、それはそれで、いいことでもない。
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雑紙を読んでいたら、iPhoneのsiriに「OK!グーグル」と声をかけると面白い、と書いてあった。くだらないなあ、と思ったけれど、試してみた。
「おもしろい冗談ですね。。。愉快という意味ではなく興味深いという意味ですよ。」と軽く怒られた。普通の反応で、そんなに面白い、というわけでもなかった。
siriに申し訳ない気持ちになった。
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インファナル・アフェアの1と2を、また見た。何度見ても、いい映画だ。


裏切りと、時代を読む目と力量が、生死を分ける。ハリウッド版の「ディパーテッド」よりも俺はこの原作の方が好きだ。
この映画を見るたびに、自分はどう生きるべきなのかを考えさせられる。
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ダヴィド・ラーゲルクランツの「ミレニアム5 復讐の炎を吐く女」(早川書房)の上巻を読み終わった。

バングラデシュの現状のことは、俺は知らなかった。
バングラデシュは憲法で出版と言論の自由が保障されているけれど、「宗教的な感情を逆なでする可能性がある発言は法律で禁止されている」のだという。そしてその法律では暴行も正当化されているのだそうだ。
バングラデシュの優秀な女性には生きづらい社会なのだと、読みながら思った。
この本のなかで俺が一番気に入った会話は、こんな会話だ。
「(リスベットは)何があったか、ひと言も話そうとしないのよ。言いたいことはふたつしかない、と言うばかりで」
「言いたいことって?」
「『ベニートは当然の報いを受けた』」
「もうひとつは?」
「『ベニートは当然の報いを受けた』」
ミカエルは思わず声を上げて笑った。
この方法を使えば、「言いたいことは3つある。」と言ったあと、3回同じことを繰り返すとか、応用も利きそう。「なるほどな。」と思った。
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姉小路 祐の「動く不動産」(角川文庫)を読み終わった。
司法書士を主人公にした小説を探していたところ、この本をあることを知った。中古で買ったんだけど薄汚かった。
思いのほか、きちんとしたストーリーでサスペンスのできとしても悪くないどころか、かなりよかった。
テレビドラマになっても不思議じゃないくらいの内容だと思っていたんだけど、どうやら本当にテレビドラマにはなったらしい。
最後まで、楽しく読んだ。よくできていて、この作者が有名ではないことに残念な思いがしたほどだった。
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榎本ナリコのマンガ「センチメントの季節」(ビッグコミックス)を読んでいる。

この本を読んでいると、セックスが悲しく思えてくる。女子高校生とのセックスが、こんなに悲しいのは、この作者独特のテイストなのかもしれない。
俺は本来、恋に落ちているべき時間を、あっさり過ごしてしまった。そのせいだろうか?ロマンが足りない。実際に初めてキスをしたときも、それがレモンの味だと感じることはできず「よだれの味だ。」としか思わなかった。だからなのか、この手の、ちょっとがっかりするような話に惹かれる。
このマンガは特別なはずの若い女の子の体と考えが、そんなに特別なことじゃないことを淡々と描いている。ある意味、夢がなくなる話でもある。
そしてまた、もちろんこのストーリーはドキュメントではなくて、ファンタジーだけど、世の中には望まないセックスってのが溢れているんだなあ、ということもまた再認識させられる。
今週は木曜日と金曜日に送別会があって飲みに行った。
木曜日は3軒もはしごをして、そのうち2軒目は一流のホテルだった。もうそのあたりから記憶がない。どれだけのお金を使ったのだろう?3軒目はもうほとんど記憶がなくて、何をしゃべったのかもほとんど覚えていない。午前2時頃まで飲んでいた。
かつての部下が、ほかの会社に行ってしまうということでの飲み会だった。決断には葛藤もあっただろう。俺も異動内示次第では今の仕事を辞めていた。人にはそれぞれの事情もある。決断をしたのであれば、その意思を尊重したい。
金曜日は職場の公式な送別会だった。一応、木曜日に飲み過ぎることを見越して1時間ほど年休を取っていたのだが、朝起きたときはまだどこか酔っ払っていて、全く体調に不都合を感じなかったので、定時に出社した。
午後になって、多少は気持ちが悪くなったが、多少というレベルで立っていられないほどの気持ち悪さというようなことはなかった。二日酔いとしては、俺のなかではかなり軽い方だった。
最期に「締め」をさせられることがわかっていたので、そんなに酔うことはできなかった。
左右も前も女性だったので、無理に酒を勧められることもなかった。ビールばかりを時間をかけてゆっくりと飲んだ。
無事に締めも終わった後、調子が出てきたので、二次会にも行こうかと思ったけれど、さすがにやめておいた。どこにも寄らずにまっすぐに家に帰った。正解だったと思う。
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ところで、異動が決まった部下とは長いこと連絡が取れなかった。携帯電話も通じなかったので、きっと海外にでも行っていたんだろう。「自殺でもしているんじゃないか?」と言う人もいたが、俺はそんなことはあり得ないと思っていた。
自宅や実家にも行って、親にも会ったけれど連絡は取れなかった。1週間後になって、何事もなかったように仕事に出てきて、課長が異動を告げると少し驚いたようだった。それから誰にも断らずにまた休みを取った。いろんな人に「あいつをちゃんと管理しろ」って怒られたけれど、どうしようもなかった。
引き継ぎはしてもらわないと困るので、出てきたときに「引き継ぎはいつするのですか?」と聞いたところ、仕事中なのにガムを噛みながら「考えておきます。」と言う。「必ずしてください。」と言うと、ガムをくちゃくちゃ噛みながら、うなずいた。そして、10分後にはまた休んで帰ってしまった。
それで、引き継ぎ相手からの電話があったことにして「引き継ぎの日時を至急連絡してください。」というメモにして残しておいた。その後、連絡を取って、引き継ぎをしたようだが、どんな引き継ぎをしたものか、報告書を出さないので、俺にはわからない。その後、黙って出張に行き、直帰だとして帰ってこなかった。当然、その報告書も永遠に出てこないだろう。
最終日には、引き継ぎに行くという届けを出して、直行直帰になっていた。夜の送別会にだけは出てくるのだそうだ。幹事が「確認ですが、本当に来ますか?」と聞いたところ「行く。俺は二重丸でいい(出欠欄が○×になっていた)。」と言っていたそうだ。しかし、結局、職場の公式な送別会にも来なかった。
土日で運ぶことを考えているのか、机の上は未だに私物だらけで、金曜日のうちに席替えもできなかった。私物が散らかり放題でカオスだった。印鑑も机の上に投げ出してある。みんな困っていたが、携帯電話は通じていても出ず、諦めるしかなかった。
送別会のとき、多くの人が「大変でしたね。」と声をかけてくれる。「俺なら殴っていた。」と言っていた人もいた。ただ、いなくなったから全てよしというわけでもない。彼の仕事ぶりは問題が多く、監査はとても心配だ。彼のせいで、関係が悪化した取引先や部署もいくつかある。その関係修復も課題で頭が痛い。
とにかく、年度が終わった。彼の能力を高く評価しているという上司もなかにはいるそうだが、俺にはよさが全く理解できなかった。正直、いなくなって本当によかった。
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ようやくTBSのドラマ「JIN-仁-」を見終わった。

メインのストーリーを見ていた頃は、すごくよくできたドラマのように感じていたけれど、その後、「マクマフィア」等の本格的なドラマを見るようになってからは、主人公やメインキャストの平板な演技に飽きてしまい、見るのがつらくなってきた。最後まで見たけれど、ラストはなんだかつまらなかったなあ。
最後はSFですらなくて、薬だけが江戸時代に届きました、なんて都合のいい話しで終わってがっかり。何が歴史の修正力だよ。綾瀬はるかさんも、最期まで結婚できなくてかわいそうだった。
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L.A.ギャングストーリーという映画も見た。

ショーン・ペンが狂気に満ちたギャングのボス役を見事に演じていて、才能にあふれた人だと感心した。
ギャングに支配されたL.A.を救うため、異能の警官達がチームを結成する。隠密に行動をし、ギャングの資金源を徹底的に壊滅する。桃太郎侍のようなお話で、なかなか面白かった。
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ワイルド・スピード EURO MISSIONも見終わった。

キンドルのカスタマーレビューによると「マッチョなおっさん達が高級車を乗り潰し、銃で撃ち合い、弾が切れたら殴り合う映画です」とのことだが、その通り。
テンポがいいので飽きない。高級車が次々と破壊され、戦車に轢かれ、次々とスクラップに。この映画もまあまあ面白かった。
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エマ・ワトソンの映画「コロニア」も見終わった。

最期まで、スリルとアクションがたっぷり。おじさんの俺には少しくたびれる映画だった。
チリのピノチェト軍事独裁政権下での史実を元にしたということだが、とてもよく脚本ができていて、最後まで飽きなかった。俺の知らないところで、こんな歴史があったことを、この映画を通じて知った。
仕事では、相変わらず問題を抱えたままだ。将来的にはなくなる問題だけど。
コピーを取りに行くときに、女性の有能な社員から「もう3月も終わりですね。」と声をかけられたので「早く4月にならないかなあ。」と言ったら、いろいろを察したようで、「それは私にはなんとも…。」と言って笑っていた。
本当にいろいろある。くだらないし、めんどくさい。
木曜日には職場の飲み会に行ったが、そこにいない人の悪口大会だった。俺は前日の春分の日に、自宅で白ワインを1人でラッパ飲みしていたら1本開けてしまい、飲み会は最初から気持ちが悪かった。チェーサーと称してお店の人から水をいっぱいもらってビールや紹興酒を飲んでは、水もガブガブ飲んでいた。
関係ない話だけど、俺は水は水道水で十分。塩素で消毒してある方が安全だと思う。天然水に含まれるといっているミネラル分も、正直、何が入っているかわからないしなあ。別に気にしてるわけじゃないけど。
それはともかく、だから、そんなに酔わなくて、みんなもうすぐいなくなる人のことで、よく話すなあ、と思っていた。逆に言うと、それだけ仕事が全てということなのだろうか。俺はどこか「こんな部分社会、どうでもいいや」と思っているから、もっと他の話題にならないかなあ、と思っていた。でも、そうはならなかった。つまらなかったので1次会が終わったら、すぐに帰ってきた。
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週末は久しぶりに本格的に休みだった。実家にも帰らなかった。クリーニングを出したり、送別会の花束の手配を済ませた後は、部屋に閉じこもっていた。
最近は朝5時台でも相当に明るい。春が来たんだなあ、と思う。
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リュック・ベンソン監督?の「ロック・アウト」という近未来アクション映画を見た。

刑務所を宇宙に造り、そこに犯罪者を送り込む。犯罪者に対する人権侵害を調べるために、大統領の娘が調査に行ったところ、犯罪者に刑務所を乗っ取られてしまい、大統領の娘も人質になってしまう。そこで、CIAの男が、彼女を救うために、刑務所に乗り込んでいく。
久しぶりにワクワクしたアクション映画で、特に主人公の口の悪さが気に入った。昔は俺も口が悪かったのに、今ではいい子になっちゃったもんなあ、なんて映画を見ながら思った。
この映画なら、もう1回見てもいい。
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ニコラス・ケイジの「ハングリー・ラビット」も見た。
「ロック・アウト」のガイ・ピアーズの演技がよかったので、彼が出ている映画ということで、この映画も見た。
主人公はレイプされた妻の仕返しに、レイプ犯人を、ある組織に殺してもらう。ところが、その組織は、殺してやったお返しに、別の犯罪者を殺すように命令してくる。
なかなかよくできた脚本で、演技もよかったけれど、この映画はもう見なくていいや、と思った。
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ダン・ブラウンの小説「オリジン 下巻」(角川書店)を読み終わった。

これからこの本を読むつもりで、まだ読んでなければ、ここから先は読まない方がいい。
エントロピーは増大する。つまり、世の中は散らばる方向にしか進まない。部屋の整理整頓をせずにいると、部屋は汚くなる一方で、いつの間にかきれいになっているなんてことはない。自然は無秩序指向だ。
ただ、エントロピーをより確実に増大するという目的のためには、自然は秩序を生み出すのだという。確かに、台風も太陽からの熱エネルギーが低緯度に蓄積しないように、より効率よく高緯度に熱エネルギーを運ぶために自然に生まれてくるもんだからなあ。意外と精密で理にかなった造りになっているし。
そういうわけで、この本が最後まで引っ張った、どうして生命が誕生したのかという疑問には「エントロピーが確実に増大するように、自然が生命を産んだから。」という解答が用意されていたのだった。
まあ、確かに。俺たち生物は、地球のミネラルを得て成長するし、人類くらいになるとわざわざ地面を掘り起こして石油を取り出して燃焼させたり、いろいろエントロピーの増大に資しているもんなあ。ふーん。
でも、今ひとつ納得ができず、読み終わった今も「そっかあ?」なんて気分のままではある。だって、じゃあ、木星に生命がいない理由を説明してみろよ、と思うんだよ。俺が思うのに地球よりはるかにエネルギーに満ちているはず。地球の300倍も重いんだから。それに木星のエネルギーが大規模に解放されることなんかないじゃん。ある程度の発熱はしていると思うし、2001年宇宙の旅では、第2の太陽になっちゃったけど、重力で彗星なんかを捉えちゃうから、基本的にはエネルギーは溜まる一方になっていると思う。だとしたら、生物がうじゃうじゃいていいんじゃない?(ちなみにカール・セーガン博士は、木星に生物の存在を予測していた。俺は未だにその挿絵を覚えている。でも、いないと思う。)。
でも、将来的に人類が宇宙に本格的に飛び出したとき、木星の水素やヘリウムを使うことがあるのかもしれない。そう考えれば1つの太陽系システムには、1つの惑星だけに生命を誕生させておけば、将来的に、他の惑星のエネルギーにも手を出すようになるからいいのか。そうかもしれないなあ。
ただ、地球がエントロピー増大のためにわざわざ生命を作り出したのなら、俺たちの自然保護活動は、地球というか、自然に対する裏切りになるんだろうなあ、なんてことも考えた。
ちなみに、俺は「地球のために」という自然保護活動のキャッチフレーズが大嫌いだ。地球は今まででも、もっと暑いときもあったし、寒いときもあった。地球自身は暑くても寒くても平気だ。自然保護活動は「地球のために」やっているわけではない。人類が、自分たちが住みよく暮らせる環境を維持するために行なっている、人類のエゴ活動だ。正直に「人類にとって永続的で快適な生活のために」というキャッチフレーズにすればいいのにと思う。
仕事は、まあ順調だが、問題を抱えている。詳しい内容を書けないのが残念だが、村上春樹のいうように世の中には「いわれのない悪意」というものが存在し、それが時として力を持つことがあるということだ。
時のなかで、そんな力が衰退するのは目に見えているけれど、今、現実にあるものは仕方がない。諦めて、逃げるしかないのだが、それも限界がある。もう少しの間、辛抱していたい。
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土曜日の朝、実家に帰った。
実家の廊下には、寒さよけのために(現実に役立っていたかは疑問だが、)カーペットが敷いてあり、床のフローリングに両面テープで固定されていた。
小便器のバルブが凍結で破損したせいで、小便器から水が溢れて廊下は水浸しになり、カーペットも濡れに濡れた。このままでは、廊下が腐ってしまうからと、姉がそれを剥がして、家の外に置いた。そして玄関で多くの人を迎え入れてきた絨毯も、今回、水浸しになったのを機に捨てることにした。それも、姉が家の外に置いてくれていた。乾かしていた、と言ってもいいかもしれない。
先週末、小便器のバルブは修理できたが、剥がしたカーペットと絨毯は家の外に置いたままだった。
実家近くのゴミ処理施設は土日が休みなので、ゴミを引き取ってくれる業者を探した。土日とも休みの業者が多く、たまに営業している業者がいても、「カーペットはダメ。」と断られた。それでも、なんとか業者を見つけて、処理してもらうことになった。自分の車で業者の所まで運んだ。
家の玄関に敷いてあった絨毯は、買ったときにはそれなりの値段がしたと姉から聞いていた。
場所がよくわからず、いろんな人に聞きながら、なんとかたどり着いた業者の所でカーペットと絨毯を車から降ろす。重さを量って「両方で11キロ、処分料金は2000円」だと言うので、そのまま払ってきた。
今まで大切にしてきた絨毯が、邪魔そうに折り曲げられてゴミとして扱われるのを見たときに、少し胸が痛んだ。
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実家では、車のタイヤも冬用タイヤから普通のタイヤに履き替えた。もう雪は降らないだろう。今年の冬は、雪道を本当によく走った。
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土曜日のうちにまた長野に戻った。途中で本屋に寄った。司法書士関連の本を見る予定だったのだが、久しぶりの本屋で興奮してしまい、小説やら英語の本やら1万円近く買ってしまった。肝心の司法書士関連の本は1冊も買わなかった。
「おまえ、本なんか読んでいつ勉強するんだよ。」と思ったが、キンドルでシム・シティなんかやっているよりはずっとましだと思った。シム・シティは既に人口120万人を突破していて、もう俺が頑張らなければならないことなんか、何もない。
キンドルは持っているけれど、やっぱり本はいいなあ、と本を読むと思う。具体的に、何が電子書籍より優れているのかはわからない。たぶん、俺の今までの人生で、本を読んでいた時期が電子書籍を読んでいた時期よりも長かったから、という単純な理由だからではないかと思う。
今の子供たちは、電子書籍の方に惹かれるのかもしれない。それでも俺は全然かまわない。本を読まないことはよくないと多くの人が言うが、俺はそうは思わない。本は毒にも薬にもなり得る。俺はくだらない本や作者に夢中になっていた時間を取り戻せるなら取り戻したい。
毎日読む新聞だって、ほとんどの情報はいらない。仕事で関係があるかもしれないから仕方がなく読んでいるけれど、読む必要はほとんど感じない。はっきり言って時間の無駄だ。一番面白い記事が、週刊誌の広告だということもある。「トランプ政権は肝に銘じなければならない」なんて社説を田舎の地方紙が書いて何の意味があるのかわからない。誰に向けた主張で、それが意味があるのかという、ちょっと哲学的な思索はできそうだけど。
本屋で、高校数学の本も買うかどうか迷った。でも、ちらっと見て、覚えなければならない公式の量に圧倒されて、やめてしまった。高校の頃、積分を使えば、断面の面積だけで簡単に球の体積が求められることを知って、わくわくしたけど、すっかりやり方も忘れていた。本屋で諦めながら、もう2度と積分を俺は解けないのかと思ったら、少し寂しくなった。
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スタローンの映画「バレット」とショーン・ペンの映画「ガンマン」を見た。

バレットはそれなりに面白かったし、スタローンが未だにアクション映画に主役として出ていることを単純に尊敬したい。

ショーン・ペンの映画「ガンマン」もよかった。ショーン・ペンは役者としても本当に優れていることがよくわかった。
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ダン・ブラウンの小説「オリジン」の上巻を読み終わった。

帯には「ダ・ヴィンチコード」を超える面白さ!なんて書かれているけれど、そんなには面白くない。それでも、豆知識満載で、それなりには楽しめる。今回の舞台はスペイン。マドリードの現代美術館で、有能だったかつての学生が華やかなプレゼンの最中に殺される。テーマは「宗教の存続」だ。下巻も、読むんだろうと思う。
ただ、小説のなかの人が一生懸命、勉強したことを披露するのを読むよりも、もう少し、俺は俺自身が勉強した方がいいんじゃないかとは思っているんだけど。
先日、北京市から中学生の一団が来て、彼らにお土産をあげるべきかどうかで会社で少しもめた。最終的に500円くらいのシャープペンとボールペンのセットを上げることになった。めんどくさい手続きをして、俺はそれを買って、プレゼントした。
受け取った担当者は「あとで渡しておく。」と言っていた。彼らが喜んだかどうかは知らない。
彼らは、帰る途中で、軽井沢のアウトレットに寄ったらしい。そこで、もちろん、親へのプレゼントとかそういうこともあったのだろうけれど、100万円以上の買い物をした中学生が何人もいたと聞いた。
そう言えば今回、「買い物をしすぎてスーツケースをもう1つ買いたい。」と、北京市の中学生が言い、彼を車に乗せてホームセンターに行った。当たり前のような顔で、1万円札を出すのを見ながら「日本の中学生とは違うなあ、経済力で日本を抜いたっていうことは、こういうことなのか。」と思った。
そして、今回も、日本に行った子どもが心配だからと、一緒に日本に来てしまった親がいた。こういう感覚が俺には理解ができない。そして、親も子もそうだがマナー違反が過ぎる。俺もあちこちに謝り疲れた。
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金曜日の夜、木曽で仕事があった。それから長野に帰るのが面倒だったので、中津川のホテルに泊まった。
翌朝は、午前9時から実家で壊れた小便器の工事が始まる。だから、中津川でも特に飲み歩きもせず、ホテルの部屋でビールを飲んでマンガを読んで寝た。
朝、中津川のホテルの7階の窓から外を見る。国道沿い以外の場所にはまだ田んぼが広がっている。リニアが通る頃にはきっと、この景色も様変わりしているんだろうなあ、と考えていた。
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ドキュメンタリー「グランプリ・ドライバー」を全4話見終わった。昨年のマクラーレン・ホンダのF1チームが、テスト走行に至るまでを描いている。

このストーリーでは、マクラーレン・ホンダが勝てなかったのは、ホンダのエンジンが遅いからだということになっている。しかし、ホンダのエンジンが届くまでの流れを見ても、マクラーレンがスムーズに車体を組み立てているようには見えなかった。むしろ、こんなに大ざっぱな流れのなかで、F1の車体が組み立てられていることを知ってショックを感じたくらいだった。
俺自身は運転にも才能がないことはよく自覚しているけれど、日本の自動車メーカーには頑張って欲しいといつも思っている。もっと国際レースに出て欲しいし、そして、勝って欲しい。
ホンダのエンジンが遅いと酷評されているのを聞くのはつらかった。水素エンジンだの、ハイブリッドのエンジンだのの開発が大事なのはすごくわかるけれど、レースで勝てるエンジンの開発だって必要だ。かつては、セナもホンダのエンジンで走った。そして、圧倒的に速かった。あれから30年ほどが経つ。今、ホンダのエンジンが遅いとバカにされるのが、悔しくてならない。
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「乳酸菌飲料販売員の女」という映画も見た。

高校3年生の2人の男子生徒が、制服を着崩し乳酸菌飲料を売っている女に興味を持ち、追跡したり、調査したりする映画だ。
女が留守の間に、家に忍び込んだりするあたりから、俺はこの高校生らに何の共感も湧かなくなり、ただただ、眺めていた。
そのうちに女と知り合い、女の代わりに乳酸菌飲料を売って帰ると、女がエッチの手ほどきをしてくれるようになる。こうして、書いているだけで脱力してくるくらい、くだらない。
つまらなかったので、きっと最後にすごい展開が待っているのかと期待しながら見ていたが、全くそんなことはなく、こんな映画にスポンサーがついて金が出せるなんて、日本の映画界ってお金持ちなんだなあ、と思った。
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最近、「竹宮ジン」という作者の描く漫画をよく読む。

ジャンル的には「百合」なのだろうけれど、エロさはほとんどない。絵がうまいとも思わないけれど、リズムがよくて読みやすい。狂気がない岡崎京子って感じかな。ちがうか。
でも、本当に読みやすい。女の子に恋する女の子の気持ちなんか全くわからないけれど、また中年のおっさんにわかられたくもないだろうけれど、マンガを読んでいる間は、けっこう共感する。
女の子に恋をしている女の子には、男なんか本当に邪魔、という部分はよく理解ができた。
土曜日に、久しぶりに実家に帰った。
小便器のバルブが壊れているので、水道の元栓を閉めてある。
業者と話をして、来週、修理をしてもらうことになった。
いずれにしろ、水が出なくてトイレが使えないので、家にいられない。
1時間ほど郵便物の整理をしただけで実家を後にして、姉の家に寄ってから、再び長野に戻ってきた。
「牛黄清心丸」という滋養強壮に効くという薬があって、この薬を飲むと、どんなに飲んでも酔わなくなるらしい。1度、試してみたかった。
夜9時頃に、この薬を飲んでみる。蝋でできたケースを割って、中に入っている大きな薬を噛む。何とも言えない味がする。水で飲み込む。本当に酔わなくなるんだろうか?
行きつけのスナックは、カウンターに1脚だけ開いていた。そこに座って飲む。長野の権堂の町は金曜日ではなく、土曜日に混むのだそうだ。この店に来るのも3か月ぶりだ。
ジャック・ダニエルの濃い水割りを飲むが、確かに酔う感覚がない。かなりピッチを上げて飲んだけど、それでも平気だった。
それから、3軒もハシゴをして、帰ってきたのは午前4時頃だった。相当飲んで、それでも最後まで、記憶はあったが、最後の店では他の客に絡まれたので、逃げるようにして帰ってきた。
そして、午前10時頃に目が覚めた。吐き気は全くないが、信じられないようなだるさがあった。ベッドから降りるだけで息切れがする。
軽く食事をして、それから午後4時頃まで寝た。考えてみれば、酔わないにしても血液のなかにアルコールが溶け込んでいるわけで、あれだけ大量に飲んだら、悪い影響がないわけはないよな、と思った。
寝ながら、どこかの本で読んだ、ネズミの実験で、若いネズミの血と年寄りのネズミの血を入れ替えたら、若いネズミは老化し、年寄りのネズミは若返った、という実験結果を思い出した。そう。血をきれいにすることは大切なことなのだ。血のなかに、濃いアルコールが入ったら、ろくな結果にならないことぐらい、わかりそうなものだろう?
それから、久しぶりに飲み歩いたことを考えていた。現在、体調が悪いせいもあるけれど、正直、そんなに楽しくもなかった。初めて入ったスナックで、カウンターで飲んでいたけれど、なんだか違和感があった。年を取ったせいなのかもしれなかった。
これで、しばらくは、自分からは飲みに行かなくていいや、と思った。午後4時に起きて、洗濯などをした。まだ気分が悪く、体調が優れない。
+++
映画「フローズン・タイム」を見た。

彼女に振られた美大生が、不眠症になる。どうせ寝られないのだからと深夜営業のスーパーで働き始める。時間がなかなか経たない。時計を見るたび、時間が過ぎるのが遅くなるからと、レジの女の子は、腕時計にガムテープを貼っている。
そのうちに、本当に時間が止まってしまう。動いているのは美大生だけ。彼は止まった時間に女性客の服を脱がし、デッサンをする。
時間が止まったら、もっとできることがいろいろとありそうなのに、ひたすらデッサンをするというのが独特だ。
最後まで見たが、いい映画だった。途中退屈だったが、最後まで見て本当によかったと思った。
そして、他にもくだらないアクション映画を何本か見たが、未だにアルコールが体から抜けきらず、あまりに気分が悪いので、今日はここまで書いて終わりにする。
今週末は休みがなく、そしてストレスフルな毎日を送っている。
諸事情があって、詳細は書けないが、中国人がらみの仕事だ。
ただ、この仕事をしなければ、味わえなかった喜びも感じた。
トータルでは多少のマイナスといったところ。でも、意外と気に入っている。
+++
「ナイトクローラー」を見た。

頭はいいが、どこか壊れた男が、こそ泥をして生計を立てている。ある夜、事故現場でテレビクルーが撮影をしているのを見て、こうやって金を稼げばいいのかと思いつく。
盗んだ自転車をビデオと無線機に交換し、警察無線を聞いては、現場に駆けつける。そして次々と特ダネを撮る。競争相手の車に細工をして事故を起こさせる。銃撃犯人がわかっているのに野放しにして、銃撃戦が起きそうなタイミングで警察に連絡する。そうやって、特ダネを作ってもいく。
この主人公には道徳観がない。見ながら、かつて中国人の通訳に「日本人ほど正直な人たちは日本にしかいません」と言われたことを思い出した。そうなのかもしれない。この映画の主人公は、自分の仕事を成功させるために、何人もの人を結果的に殺し、それを踏み台にして這い上がっていく。
俺には向かない職業だ。いつの日か、彼は自分のしてきたことを悔いる日が来るのだろうか?
最後まで、あっという間に見終わった。内容はともかく、目が離せない映画だった。映画としてはとても優れた映画で、よく考えさせられた。
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「フィッシュストーリー」というよくわからない日本映画も見た。

1975年に出された「フィッシュストーリー」というパンクの曲が、回り回って世界を救うというお話。彗星の地球への落下を、この曲に関わった人たちが防ぐ。普通に聞いた人が苦笑いする、そんな内容をそのまま作った映画だ。
俺がこの映画を20代後半か、30代前半に見ていたら、絶賛していたかもしれない。でも、今の俺には、この映画の荒唐無稽さが、どうしても幼く見えてしまう。それを補うほどのすごいCGもない。
日本はいい社会なんだと思う。失敗してもやり直せるし、命を失うミスなんて相当のことがないとあり得ない。だからドラマに切迫感を感じないのかもしれない。このストーリーじゃあ、人類が絶滅するって言われても、ピンと来ない。
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「セッション」という映画も見た。
ジャズのドラマーを目指す青年の話で、俺はすごく心を打たれた。
強烈な指導を受けながらもへこたれず、ドラマーとしての道を究めようとする。その特訓が半端ではない。指から血がにじみ出し、テーピングも剥がれ、スティックから血がしたたり落ちる。氷水に手を突っ込む。
ジャズのドラマーというのは、ここまで感性と技を研ぎ澄まさなければならないのか。そして、それだけの努力をしても、報われない。
俺はこの映画を見て、いろいろと反省をしたし、彼はどう生きたら正解だったのかと何度も考えた。とてもいい映画だと思った。
本当のことなのかどうか俺は知らないが、睡眠導入剤のドリエルを飲むと、現実に起きた嫌な思い出を忘れるらしい。
最近は、部下に振り回されて大変にストレスフルな日々を送っているので、先週の連休最後の月曜日、買ってきたドリエルをウイスキーと一緒に飲んで6時台に眠ってしまった。12時間近くは寝ていたはずだ。
最近は、空気が乾燥している。長時間眠り込んでいたせいで、喉が乾燥して、起きた時から痛かった。長時間睡眠は、かえって健康を害するという一例だ。うがいをしたり、飴をなめたりもしたけれど、全然回復しない。
部下が企画したストレスフルなイベントも、喉が痛いまま、なんとか無事に終えた。自爆テロが不発に終わりましたという感じ。帰りに課長と「いったい何をしたいイベントだったのか、よくわからない。」と話してきたが、それも無事に終わったからこその話だった。ストレスが軽減されて、喉の痛みもなくなるかと思ったけれど、そうでもなかった。
症状が重くなり、寝ている間に発熱するようになった。体はそうでもないのに、顔や頭だけやたらと汗をかく。枕代わりに使っているバスタオルが濡れて気持ちが悪くなるほどだ。
夢で、俺は多くの人たちと、真っ暗な道を歩いている。墨絵のような世界で、明かりが乏しい。ここはどこなのかと思う。誰かが「死者の行進だ」という。「死者?」俺は近くにいる人の顔を見ようとするが、暗くてなかなか見えない。なんとか正面に回って、凝視すると、侍のようなちょんまげをした男が無表情なまま俺を見返してきた。「死者の行進」ってことは、俺はもう死んでいるのか?俺は少し笑った。
「死の世界は思った以上に寂しい世界だな」と思いながら目を覚ました。顔中に汗がダラダラと流れている。ますます風邪を引きそうだと思う。風邪には人肌がいいそうで、裸の女でもいたら改善するのかなあ、なんて思ったけれど、試すことは真剣には考えなかった。
基本的に、風邪を引いたら栄養価の高いものを食べて、休息をすればいいことは以前から知っていた。一応、薬も飲む。今回はインフルエンザかどうかを調べなかったが、インフルエンザだって基本は同じだ。
それで、夜はほぼ毎晩、ラーメンと餃子を食べた。ラーメンと餃子が栄養価が高い食物と言えるかはわからないけど、とにかく人が作った温かいものを食べることを心がけた。栄養ドリンクも飲んだ。仕事は休めなかったが、なるべく8時間近く寝ることを心がけた。
金曜日には、まだ全身が怠く、頭もどこかぼんやりしていたが、土曜日に起きたときには頭がだいぶすっきりしていた。まだ喉が痛かったが、そのうちに治るだろう。もう快復期に入った気がした。
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そういえば、以前、仕事で中国人の通訳にカメラと充電器を貸した。カメラは仕事のあとに必要があってすぐに返してもらったが、充電器はそのままだった。そして、通訳は中国に帰ってしまった。
それで諦めて、アマゾンで充電器を買った。一応確認したつもりで買ったのだが、家に配達された後、確かめてみたら型番が違っていて、俺のカメラの電池は充電ができないものだった、
「めんどくさいなあ。」土曜日に車を運転してヤマダ電機に行く。しかし、俺が必要とする充電器の型番は売っていなかった。それで、カメラのキタムラに行った。しかし、そこにも俺が必要としている充電器の型番がなかった。
そこで、俺は途方に暮れた。いっそのこと、新しい安いデジカメを買おうかとも思った。一応、店員に聞くと「充電器の汎用機ならあるんですけど。」と言う。値段は3000円ほどだというので、正規の充電器よりも安いくらいだ。
でも、充電器の汎用機とはどんなものだろう?

マルチバッテリーチャージャーで、デジタルカメラのリチウム電池も、単3や単4形のニッケル水素電池も充電できるのだという。そして、ほとんどのリチウム電池の型に対応ができるらしい。そんな便利なものがあるのか。
考えてみれば、充電用電池なんだからプラス極とマイナス極に充電用の端子が当たればいいわけだ。構造は簡単なんだろうと思う。
家に帰ってから試してみる。リチウム電池のプラス極とマイナス極にちょうど端子が当たるように、指先で端子の位置を調整する。指先で行なうのがいかにもアナログだが、別に問題はない。電源を入れてみたら問題なく充電ができた。便利なものだなあ、と思った。
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「エレクトリック・ドリームス」という本格SFのテレビドラマを全話見終わった。

どの話もそれなりに印象深かったが、「ありえざる星」では、芥川龍之介の「仙人」の話を思い出した。どちらも、思い続けることで現実になる話だ。SFは作品そのものよりも余韻を楽しみたい。そういう意味では、よく考えさせられる、どれもいい話だと思った。
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テレビドラマといえば、毎週楽しみにしている「マクマフィア」の第8話はすごくよかった。

モスクワに着いた主人公は空港の入国管理で警察に逮捕され、敵対するマフィアに殺されそうになるが逃げ延びる。逃げ延びた後、別の派閥のマフィアと取引をまとめ、逆に復讐する立場に立たされる。
既に瀕死の状態の敵対するボスに、銃弾を撃ち込まなければならない。撃てば次世代のマフィアのボスに、必然的にさせられる。そして、撃たなくていいという選択肢はもう残っていない。
マフィアの息子だったというだけで、あれほど避けていたマフィアにならざるを得なくなり、しかもボスになってしまう。身内を人質に捕られたり、傷つけられるのを避けるために、恋人も作れず、子どもも作れない。孤独の世界に生きなければならなくなる。
葛藤とプライド、生き延びるための手段、運。様々な要素が絡み合い、彼は家族を捨てざるを得なくなり、孤独な人生を形作っていく。素晴らしいドラマで、彼はどうすればよかったのかと深く考えさせられる。
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ワイルド・スピードの「スカイ・ミッション」と「アイス・ブレーク」を見た。

どちらも楽しく最後まで見た。アクション娯楽映画としてはよくできていて、監督もスタッフも楽しんで作っているように思う。俺もできることであれば、こういう映画を作るスタッフになりたい。人生が楽しそうだ。
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「鴨川ホルモー」を見た。

京都大学に入った主人公が、オニ語を訓練して、鬼同士を戦わせるゲームを他の大学とするといった話だ。
くだらない大学生のくだらない物語で、自分の無駄にした大学時代を振り返るような、かさぶたを剥がすような気持ちで見た。まったく意味のない映画で、誰一人として尊敬できるような人は現れず、日本の大学生活、青春の無駄遣いをただ眺めただけだ。娯楽作としても中途半端で、何も賭けるものがない学生同士の争いなんかどうだっていい。
ただもうひたすらに、登場人物にももったいない人生の使い方をしているなあ、との思いしか湧かなかった。よく最後まで見たと思う。
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家族向けのアクション映画「ハムナプトラ」も見た。

インディ・ジョーンズの亜流といった感じの映画だった。こういう映画では、必ず同行する女性が問題を起こす。
今回も災害の引き金を引いたのは女性だった。どうして、必ず女性なのかは謎だが、そこに俺はいつも違和感を感じてしまう。
部下に開催するイベントの詳細を教えろと言ったら、「忙しい」と言う。「じゃあ、3時から教えろ。」と言ったら、3時に年休を取って帰ってしまった。もう笑うしかない。
どうしても、俺にイベントに来させたくないらしい。しかし、課長からは、「来てくれ」と言われている。まあ、行くしかないと思っている。
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土曜日は、午前中にはそれなりに掃除や洗濯をしたが、午後は全てのことが嫌になり、ずっと寝ていた。日曜日も午前中は髪の毛を切りに行って、午後はまた寝ているつもりだった。
映画とドラマだけはベッドに寝たまま腐るほど見た。どんなに見ても満足できなかった。
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カリフォルニアに住んでいるクリスからメールが来たのは、そんなときだった。「今、日本にいる」と言う。会えないか?と言うので、会いに行くことにした。
「俺と会ってる時間があるのか?」クリスにメールで聞くと「ある。」と言う。東京行きの新幹線に乗っていたら「今日は6時から横浜の友達の家で鍋パーティーだ。」と言う。
てっきり、俺は六本木か赤坂で2人で飲むものだと思っていた。でもまあ、仕方がない。俺もその鍋パーティーに行くことになった。行き先は東京から、横浜に変更だ。日帰りができるのか、少し不安になった。
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クリスとは桜木町の駅で会った。考えてみたら、クリスと会ったのも10年ぶりだった。友達の家まで歩いて行く。
行った先にクリスの友達は、3人いた。全員、柔道家だった。気分のいい友達ばかりで、楽しかった。何の話をしていても、最後には柔道の話に戻ってきてしまう。俺も柔道は嫌いではない。ほとんどの知識は、小林まことの「柔道部物語」や「女子柔道部物語」のマンガで得たようなものだけど。
1月に73キロあった体重が、2月に毎日、道場に通っていたら62キロになったと、ごく当たり前のように話しているのを聞いて、「なんだそれは?」と思った。柔道は随分とやせるスポーツらしかった。
柔道のいろんな話を聞いた。同じ階級だったら、相手が高校生だったら負ける気がしないとみんなが言う。それだけ、技というものを身につけるのは時間がかかるものなのだろう。
しかし、柔道は頭がよくないと強くなれないが、さらにそのなかでトップになるには、どこか狂気が必要だとも言う。そんな話を聞きながら、作ってもらったフグ鍋を食べ、フグ酒を飲んだ。
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気づいたら10時だった。ネットでホテルを探していたら、横浜で1泊8千円くらいのホテルが見つかったので、そこに行くことにした。
そうクリスに言うと「8千円は高すぎる。」と言う。今から、スーパー銭湯に行って、仮眠すればいい、と言う。「俺も行く。」
それで、クリスと2人で万葉の湯というスーパー銭湯に行った。
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7階の露天風呂からは、東京湾が見え、8階の足湯からは大観覧車が目の前に見えた。風呂に入って暖まった後は、6階の食堂で酒を飲んで、つまみを食べた。こういう幸せな気分というのもここのところ感じていなかった。
食堂には、深夜だというのに、若い女の子がいっぱいいた。「こんなに若い女の子がいると思わなかった?」クリスが言うので「おっさんしかいないと思っていた。」と正直に言った。
夜は仮眠室で寝たが、まわりのいびきが大きくて、なかなか寝付けなかった。
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翌朝、一緒に食事をして、風呂に入った。そして、スーパー銭湯から横浜行きの無料バスが出ていて、俺はそれに乗った。クリスは、友達の家まで、歩くという。
バスの乗降口で握手をして、そこで俺たちは別れた。次はいつ会えるだろうかと思った。「本当に来てくれるとは思ってなかったよ。でも、会えて嬉しかった。」クリスが言った。俺も無理してでも会いに来てよかったと思った。いい友達だ。
東京湾の横をバスが走っているときに、昨日の午前中には、こんな所にいるなんて想像もしていなかったよな、と思った。考えてみれば、踏み出さないだけで、世界は広がっている。俺も近い将来、カリフォルニアにも行かないとな、と思った。
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ドラマも映画も山ほど見た。
「男はつらいよ」を俺は今まで、何本か見たことがあるけれど、どれもそれほど感心していなかった。俺には寅さんが嫌な男にしか見えず、なぜ、寅さんが愛されているのか理解ができていなかった。
今回、「男はつらいよ」の第1作から第3作まで見た。
それで俺は初めて、寅さんというのは、「バカですぐ調子に乗る男である」というそもそもの約束があることを初めて理解した。今まで、まともな男だと思っていたから、すぐに天狗になる嫌な奴だと思っていた。
そういう目で見ると、寅さんは、本当に愛すべき存在であることがわかる。よかれと思って、やり過ぎてしまう。怒られて、喧嘩して、家を飛び出す。「バカだねえ。」と呆れられる。
この映画から50年経っただけなのに、日本は変わったなあと、この映画を見ながら思う。ますます寅さんには住みづらい世の中になった。昔は寅さんでも受け止める社会の優しさがあった。
今では、腹巻き姿で町を歩くことさえはばかられる。めんどくさい社会になった。
インテリに、どこかあこがれを持っていた寅さん。実際に、インテリだらけになった今の世は、思ったほどいい世の中じゃないよと当時の日本人に教えてあげたい。いいような悪いようなそんな世の中になっちゃったよ、と。
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ドイツのドラマ「ユー・アー・ウォンテッド」も全6話見終わった。

ドイツの大規模停電を引き起こしたテロの犯人が、いつの間にか自分にされていて、次々と殺人などの罪も重ねたことにされてしまう。
最後まで面白かったが、今ひとつ、解決した理由がよく理解できなかった。かといって、もう一度見直すほどのドラマではなかった、。
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映画「ハード・パニッシャー」も見た。

元英国軍の特殊部隊の隊員が、両親をギャングに惨殺され、ギャングに復讐をする話。秘密裏に動けばいいのに、随分と派手に殺していくものだから、警察にもマークされてしまう。「当然じゃん」と思いながら、最後まで見た。それなりに面白かった。
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映画「山猫は眠らない2」も見た。

「山猫は眠らない」を見たのはいつのことだったろう。スナイパー映画としてすごくよかった印象がある。この2は、舞台が都会。
相変わらず、見事な狙撃だが、ジャングルのなかでのイメージが強く、都会での狙撃は今ひとつ凄さを感じられなかった。
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映画「トリプルX:再起動」も見た。
これはアクション映画の王道で、ひたすら敵をやっつけまくる映画だ。最後まで、楽しく見た。こういう単純に楽しめる映画を、子どもっぽいなあ、とは思いながらも、俺はなかなか卒業ができない。
実は、これ以外にもドラマをたくさん見た。でもとても書き切れない。つまんねえ人生送っているんだな、と我ながら思う。






