仕事の状況は最悪で、もういつでも辞めたい。職場に、今週から療養を理由に長期の休みに入った同僚がいる。きっと病気は辛いのだと思うけれど、仕事に行かなくていいという点では、今の俺には、どこかうらやましい。うらやましがるのは間違っていると思うけれども、それでもうらやましい。

 

+++

 

金曜日は、実家の方で飲みに行く約束があったけれど、仕事があって行けなくなった。それでも、深夜に実家に帰ることにする。

 

高速道路を車で走りながら、ラジオで明るくしゃべっているDJの声を聞く。あまりにも程度が低くて、気分が萎える。
「昔は、こんなバカバカしい話でも、ラジオと一緒に笑えたのになあ。」と思う。年を取って知恵がつくというのは、いいことばかりでもないなあ、と思う。

 

+++

 

実家には土曜日の午前1時頃に着いた。それから、マンガや本を読んで寝た。翌朝は7時に目が覚めて、それからもだらだらとマンガを読んで過ごした。

 

一応、TOEICの問題集を持っていったが、どうも俺は勉強はしないようだった。

 

ときどき、ネット麻雀をする。楽しくもなく、いい加減に牌を切っていたら、お客さんが来た。家の屋根の塗装など、いろいろと仕事をしてくれた人だった。

 

「屋根の下の漆喰に、ひび割れがあります。これを放置しておくと、深くなって、割れて落ちてくる。そうなると、モルタル吹きつけからしなければならなくなるから、大変。」なのだと言う。

「誰も住んでない家に、そんなにお金をかけてもなあ。」俺はつぶやいたが、確かに、漆喰部分に所々にヒビが入っているのが確認できる。

 

一応、見積もりを作ってもらった。40万近くかかることになっていて、頭が痛くなってきた。36万まで負けてもらったけれど、それでも、検討させてください、と言うのがやっとだった。

いろいろとあるなあ、と思った。

 

+++

 

土曜日の夜は、姉の家で、義理の兄と飲んだ。

シャブリを飲んだ。ちなみに「シャブリ=白ワインの辛口」だと、とりあえずは覚えておくと、ワインを選ぶときに参考になる。

 

いろいろと食べて、飲んで、帰ってきた。腹一杯だったけど、夜中に、また焼きそばを買いにコンビニに行った。酔っ払って満腹中枢が壊れていたんだから仕方がない。

もう少しで、また飲みに行くところだった。行かなくて本当によかった。

 

+++

 

日曜日には駒ヶ根の大使まつりに行った。
知り合いが何人もいるので、行かざるを得なかった。

 

思ったよりもにぎやかで、活気に溢れていた。
知った人にも何人にも会った。
仕事を辞めたら、こういう人たちにも会わなくなるんだよなあ、と不思議な気がした。

 

+++

 

映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」を見た。

ビートたけしや桃井かおりも出ている、スカーレット・ヨハンソンのSF映画だ。

かつてのブレードランナー以上に、東京の街は立体映像に溢れている。そこに、改造された肉体を持つ若者達が、企業や国の道具として使われる。

 

そんなにSFとしても優れているわけではないし、特に深いドラマがあるわけでもない、特撮はすごいが、普通のSF映画だった。特にこれといった感想も持たなかった。

 

+++

 

中山七里の「恩讐の鎮魂曲」(講談社)を読み終わった。

少年時代に凶悪犯として全国にその名を轟かせた、元殺人犯の弁護士が、少年院時代に半身不随にさせてしまった教官の弁護に立つ。

 

教官が負うのは殺人の容疑。教官自身が自白し、物的証拠も揃っている。しかし、この弁護士は諦めず、無罪を主張して戦う。

 

俺は前半を読んだとき、どうやったって勝てないと思っていた。この状況から勝てるのか?

 

読み終わったあと、俺は本当に一面からしか物事が見られていないんだと自分自身にがっかりした。書類から事実をすくい上げる能力が、今ひとつ俺は鈍い。真実が暴かれると、確かに、助けることが可能な案件だった。俺は弁護士にも結局のところ、向いていなかったんだなあ、と思った。

 

最近、気分が晴れないせいか体調も悪くなってきた。金曜日に行事があって飲んだが、さっさと帰ってくるつもりだった。

帰り道、ついついよく飲みに行く店に入ってしまった。客は俺一人。カウンターに座って、マスターと話をしながら飲んだ。

かなり飲んで外に出たら、靴擦れをしたのか両足のアキレス腱あたりの皮膚が痛かった。でも、そのまま歩き続けた。

そして、家の方向とは違う方向に歩き出した。別のお店に行ってしまい、そこで閉店時間まで飲んだ。そこを出た後もさらに飲みに行き、その店を出た後もまた飲みに行った。

結局、体調が悪かったのにもかかわらず、5軒もハシゴをしてしまった。散財した額も相当だ。

+++

翌朝は10時過ぎに起きた。足が痛くて、ちょっと見てみたら、ひどい靴擦れで完全に皮がめくれあがっている。

時間が経つにつれて、だんだんと気持ちが悪くなってくる。二日酔いだった。朝起きたときに平気だったのは、まだ酔っていたのだと思う。

無理矢理ベッドに潜って寝る。嫌な汗をたくさんかいた。体調はますます悪くなる。5軒もハシゴするなんて。緩慢な自殺をしているような気がした。

+++

夢を見た。凍った坂道を俺は大きな荷物を積んだ自転車で下っている。転んだらひどい怪我をしそうだった。

それで、自転車を降りて、坂道を自転車だけで下らせてみた。いつか転ぶだろうと思って見ていたが、どこまでも真っ直ぐに進んでいく。

正面からバスが来る。バスは避けず、自転車と正面衝突をする。自転車はそこで転んだが、バスもふらふらと道路から外れて横転してしまう。

なんとかバスは人の手を借りて立ち上がり、元の道に戻っていく。俺はその様子をずっと眺めていた。手助けをしなくていいのだろうかと思いながら。そこで目が覚めた。

この夢が、何かを示唆しているように思ったけれど、何を示唆しているのかはさっぱりわからなかった。

+++

日曜日は朝から仕事だった。家を朝8時00分には出ないと遅れてしまう。

朝起きたら9時を過ぎていたという夢を何度も見る。何度も見るというのが腹立たしい。
頭に来て、6時30分頃には起きてしまった。2日酔いの気持ち悪さは随分と遠ざかっている。

午後3時過ぎに、全てを終えて帰ってきた。多少の疲れがある。

明日はまた朝から仕事だ。もう既に、嫌で仕方がない。

+++

ジム・キャリーの映画「イエス・マン」を見た。

この映画を見た後、気分が少し軽くなった。今まで、俺も随分とノーと言い続けてきていた。

この映画を見た翌日に、できるだけイエスと言おうと思いながら家を出たが、大したドラマもなく、特に面白いこともなかった。映画としては、いい映画だった。

+++

映画「ファルコン」も見た。

イタリアでマフィアを摘発した2人の検事を描いている。
次々とマフィアを検挙し、そして、その報復に遭う。その報復の規模の大きさに驚く。

政治家も、司法もマフィアと癒着しており、その摘発は文字通りの命がけ。しかし、この検事のおかげでイタリアは永遠に変わったのだという。

映画としてどうというよりも、こういう事実があったことを知ったことが大きかった。映画の存在意義というものを改めて考えさせられた。

+++

映画「帝一の國」も見た。

全く期待しないで見たのだが、とても面白かった。
この高校の生徒会長になると、将来は総理大臣になれるのだという。そんなことがあるわけないのだが、そういう前提で物語が進む。

幼稚で、極端な政治工作が繰り広げられる。生徒会長選挙の票を得るために、現金までが飛び交う。

そこまでしてなりたい、主人公の総理大臣への執着原因が「親の意向」というのもなかなか微笑ましい。

相当に歪んだ異世界を描いているが、統制が取れた高校社会がどこか美しく、そしておかしくもあって、最後まで楽しかった。

+++

中山七里の「ヒポクラテスの誓い」(祥伝社)も読み終わった。

法医学教室で死体の解剖をする。解剖をするのは、天才的な解剖医。事件や事故に巻き込まれた死体から、真の死因を暴いていく。

その助手は外国人の女性だが、なぜ、助手を外国人の設定にしなければならなかったのか、今ひとつ意図がよくわからなかった。

また、レジデントの成長もひとつの大きな要素になっているが、その成長も実感ができなかった。全体的にぎくしゃくしていて、天才的な解剖医に対しても、最後まで尊敬の念を持てなかった。全体としていまひとつの感じがした。
 

今週もつまらない1週間だった。仕事はますますうんざり。逃げ出したくて仕方がない。
起業家の本を読むと「わくわく感のない仕事はしない」なんて勇ましい言葉が並ぶが、そんなことができるのかと不思議でならない。
 
+++
 
金曜日には、仕事で世話になった人と飲みに行った。みんな励ましてくれてありがたかったが、頑なになった心はなかなかほぐれなかった。
 
それから、1人で3軒ほどハシゴをして帰ってきた。自分では記憶ははっきりしていると思っていたけれど、セブンイレブンのアイスクリームを家に帰ってから食べようとして、床に落としたあたり、かなり酔っていたんだと思う。
 
+++
 
土曜日は実家に帰って、ネット麻雀などをして無為に過ごした。
長野に行きたくないなあ、という思いしかなかった。
 
+++
 
映画「21g」を見た。
人は死ぬと、21g軽くなるらしい。それが、魂の重さだということは、俺も今までいろんなSFを読んできたから知っている。
 
この映画では、ショーン・ペンが死の淵にいて、思わぬことから心臓移植を受けて生き延びる。心臓をくれたのは、交通事故で死んだ男。彼は2人の娘と一緒に車にひき逃げされて死んだ。
 
ショーン・ペンは、心臓を提供した男の妻と一緒に、ひき逃げをしたドライバーを殺しに行く。しかし、ひき逃げをしたドライバーもまた、苦しみのなかにいた。ショーン・ペンは結局その男を殺せない。そして、また自分自身が死の淵に戻る。
 
21gの魂は、どこにあって、どういう秩序でやりとりされるのかが俺はわからない。21gという質量があるからには、体積もあるだろうし、身体のどこかにあるはず。それもわからない。
 
見終わった後も、生まれてくるときに、いつの段階で、魂は21gの質量を持つのだろうか?最初はもっと軽くて、だんだんと重くなるのだろうか?受精卵の段階で21gもあるわけないしなあ。なんてことをいつまでも考えていた。
 
+++
 
映画「バニラ・スカイ」をまた見た。
俺はこの映画を数10年前に見ていて、そのときは「俺が理想とする脚本だ」と思った。でもどんな話だったのかはすっかり忘れていた。
それで、また見てみた。最初に音楽で目が覚める。その音楽がレディオ・ヘッド。とにかく音楽にこだわった映画で、でも、初めて見たときはそれも気がつかなかった。
 
トム・クルーズの元彼女がキャメロン・ディアスで、今の彼女がペネロペ・クルス。俳優も豪華だ。
映像も美しく、そして、ストーリーも最後までSFだったとは思わなかった。確かにすごい映画だ。
 
そして、俺はこの映画が俺の人生を壊したのかもしれないとも思う。こんな夢のような女は現実にはいるわけがないが、この映画を見ると、いつか会えるような錯覚を起こす。俺も本当にそろそろ目を覚ました方がいい。
 
+++
 
映画「日本で一番悪い奴ら」を見た。
この映画は面白かった。柔道が強いだけの若者が、北海道警に入る。そして全日本大会で優勝。
 
警察内ではうだつが上がらないが、あるとき、上司にスパイを暴力団に作ることを教えられる。
それからは、シャブでもチャカでも欲しいときに検挙できるようになる。銃器の取り締まりの部署に移転してからは、完全に暴力団と結託。
 
組織ぐるみでシャブやチャカの検挙をしているうちに、暴力団に裏切られ大きなミスを起こす。左遷と同時に自らがシャブ中になってしまい、全てが裏目に出る。
 
中学生の不良少年にも、背負い投げで投げられ、精神も体もボロボロ。仲間も次々に死んでしまう。
彼は自分の環境を改善することができるチャンスがあったのに、しなかった。考えさせられる映画で、いい映画だった。
 
+++
 
アメリカのドラマ「スーツ シーズン6」を見終わった。
いろいろな人がレビューで書いているように、このシーズン6が今までのどのシーズンよりもわかりやすく、見やすい。
大学に行かずに、そして司法試験を受けずに弁護士活動をしていたことで、主人公のマイクが刑務所に入ったところからストーリーが始まる。
 
毎回、この状態を切り抜けられるものなのかと思うが、交渉術で切り抜けてしまう。彼の数分の1でも俺に能力があれば、仕事も簡単だよなあ、と思う。
 
まだまだ続くようだ。キンドルでの無料配信がいつになるのか知らないが、楽しみに待ちたい。
 
+++
 
中山七里の「テミスの剣」(文藝春秋)を読み終わった。
刑事が暴走をして、無実の男を殺人犯にしてしまう。自白を強要し、証拠までねつ造をする。その無実の男は自殺をしてしまう。その刑事とコンビを組んでいた若い刑事は、あるとき、別の事件の被疑者から、その事件の犯人は自分だと自白をされて驚愕する。
 
無実の男を自殺させた警察、司法は社会的な責任を取らされながらも逃げ回る。若い刑事は、執念深く、真実を暴いていく。
 
よくできたストーリーで、すごいなあ、と感心したけれど、本当に普通の刑事がこんなに記憶力がいいなんてことがあるんだろうかとも思った。少なくとも、会った人すら片っ端から忘れてしまう俺は、刑事にならなくて本当によかったと思った。
 
ストーリーが過不足なくて面白かったので、この作者の本はもう何冊か読んでみたいと思った。
 
+++
 
それで、中山七里の「贖罪の奏鳴曲」(講談社)を読み始めたのだが、あまりに面白くてすぐに読み終わった。
この小説の主人公は弁護士。法廷の内外でずば抜けた嗅覚を示す。設定では、十代の頃に5歳の女の子を扼殺したことになっている。その後、少年院でいろいろあり、司法試験を目指すことになる。中学校中退だから、当然、1次試験からの受験になる。大変な勉強量になるが、若いし時間もたっぷりある。
 
俺は本当の少年院がどんな所か知らないけれど、この小説で読んだ範囲内では、少年院は意外と勉強するのに適した場所のように思える。司法試験の勉強をするとなったら、独房に入った囚人のような生活にならざるを得ない。3食付で、ちゃんと運動の時間まであるのなら、勉強の場所としてはむしろ理想的と言ってもいい。
 
この主人公は優秀すぎて、とても俺には太刀打ちができないが、俺も無駄に過ごした青春時代をこうした閉じた環境で、そしてきちんと勉強をして過ごしていたら、もう少しまともな人生を送れていたような気がする。
 
大人になって思うのは、俺は教室で勉強するのは本当に苦手で、家で閉じこもって勉強するタイプだということだ。とてもつまらない今の仕事をしているときに、この本の内容を思い出す。俺はとても少女を殺すなんてことはしたくないし、できないけれど、俺も少年院のようなところで勉強したかったなあ、ということをときどき考える。
 
+++
 
そして、中山七里の「追憶の夜想」(講談社)まで読んでしまう。
主人公の弁護士は、法外な報酬を得ることで有名であったが、この刑事裁判は金銭目的ではなさそうで、なぜ彼が弁護をするのか誰もわからない。
 
そして、弁護する刑事裁判は、ニートと化した夫を殺した妻の事案。浴室で背後からカッターナイフで切りつけ、致命傷を負わせている。
証言も物証も全てそろっているなかで、ここからどうやって、妻を無罪に、もしくは大幅減刑を勝ち取っていくのか、俺は全く見当がつかなかった。
 
最期まで読む前に、真犯人がなんとなく俺にもわかったけれど、説明がなければさっぱりわからなかった。
読み終わったとき、今後、この弁護士はどうするんだろうと思った。おそらく、もう誰も彼に弁護の依頼はしないだろう。清々しくはあったけれど、過去の罪によって優秀な人が社会から排除されてしまうことに寂しさも感じた。

火曜日に、いつものようにつまらない仕事をして、家に帰った。
ダイエット中だったが、全てのことが嫌になって、家にお守りのように置いてあった諏訪大社の御神酒を1合、蓋をあけてがぶ飲みした。

最近は夜はほとんど食べないことにしていた。しかし、その1合の御神酒で食欲に火がついた。

ダイエットからの復食用のお粥を食べても食欲が止まらず、むしろさらに燃え上がった。フライパンで湯を沸かして、インスタントラーメンを作って食べた。御神酒を飲む前には、一度酔っ払ったら、めんどくさがってインスタントラーメンなんか作らないだろうと思っていたが、そんなことはなく、簡単に作って食べた。自分の手際の良さに驚いたくらいだった。

そして、それでは全然足りなくて、さらにもう一袋作って食べた。ゆで時間を間違えて、2つめはまだ芯があって固かった。でも食べてしまえば同じだと思いながら食べた。そして、その麺を食べ終わった頃、ようやく食欲が止まった。満腹してから「ダイエット中だったのに。」と反省した。もちろん、こんな反省は何の意味もない。

俺はいったいどこで間違ってしまったんだろう?インスタントラーメンを食べ始めたときなのか、お粥を食べ始めたときなのか、御神酒を飲んだときなのか。

よく考えてみたら、もっと前から間違っていた。仕事選びから始まって、人生そのものが間違っていたような気がしてきた。

+++

翌日から、夕食時にビールを飲むようになった。そして、少しだけ食べようとして、食欲に火がついて、腹一杯になるまで食べてしまうという生活を繰り返した。繰り返すあたりがバカだ。

ダイエットを始めて33日目が一番痩せて、初期値よりも6.4kg落ちていたが、43日目の今日は、初期値から4.4kgの落ちとなっている。リバウンドしてしまったということだ。

結局の所、ダイエットも勉強と同じで精神力だ。俺が意志をキープできるのはどうやら30日前後らしい。残念だけど事実だから仕方がない。自分のことだが、甘いと思う。

+++

金曜日に飲み会があった。つまらない飲み会で、1次会で帰ってきたが、その後食欲が爆発して、信じられないくらい食べた。

そして、土曜日になって、ほとんどの時間を寝て過ごした。実家に帰る予定だったが、必要がなくなった。昼寝をしていたら、時間の感覚を失った。そろそろ朝になるのかと思って目を覚ましたら、夕方の5時だった。食事をして、映画を見て、本を読んで、そしてまた寝た。

寝過ぎなので、悪夢を見るんじゃないかと思っていたが、なかなか見ない。俺が苦手なマラソンをしている夢や、ボクシングをしている夢などを見た。

マラソンでは1位になって、ゴールラインのテープを切ったのは人生で初めてかも、と思った。もちろん、夢でしかあり得ない。ボクシングではセコンドをしていた。なぜ、そんな夢を見るのかはわからない。

日曜日の朝も寝ていた。新聞を読んで2度寝をした。起きたのは午前10時。TOEICの勉強を少しだけした。やる気がイマイチ。気がつくと必要もない小説を読んでいる。勉強が軌道に乗るまでには時間が掛かりそうだ。

+++

住野よるの「青くて痛くて脆い」(角川書店)を読み終わった。

近頃の若者は、こんなめんどくさいことを考えているのかと、何度もうんざりした。やたらと人との距離感を測る。それって、必要なことなのだろうか?そして、その距離感についてが会話のネタになったりする。俺にはその感覚がよくわからない。

復讐をSNSを通して行なうっていうのも、ゲンナリした。そっちの方がよっぽど自己嫌悪に陥りそうな気がした。

ただ、この小説のラストは真っ当だった。自分の弱さを自覚して、誠実にちゃんと生きる、というものだった。このラストの普遍的なまともさに俺は少し驚いた。

読んでいるときは、どこか上から目線で、近頃の若者はめんどくさいなあ、なんて思っていたけれど、読み終わった後、俺もかなり痛い青春時代を送ったことに気がついた。それは、この主人公の痛さなんてものじゃない、痛さだった。

何人もの人を、傷つけてきた。必要がない人まで傷つけた。そして、脆かった。いろいろと思い出した。何から何まで、俺は失敗していて、本当にがっかりした。

+++

姉小路 祐の「非法弁護士」(光文社文庫)も読み終わった。

司法試験の論文試験を目の前にして、実家が地上げにあい、親を失い、自分も傷害で実刑を食らった男が、ウラ弁護士として逆襲をする。

雰囲気でもいいような所を緻密に練り上げて理屈づけている。論理的な構成に、作者自身も相当に法律に詳しいんだろうなあ、と思った。

斜陽の自転車屋の土地を手に入れるために、ヤクザが大規模な芝居を打つ。こんな規模で囲い込みをされたら、俺もだまされるよなあ、と何度も思った。俺は、きっと詐欺にはだまされないだろうと今まで思っていたけれど、そんなこともないことを思い知らされた。

ただ、建築現場の1人乗りのエレベーターで、13階まで被害者を昇らせて、そこから墜落死させるトリックが、何度読んでも理解できなかった。

そこ以外は最後まで展開が早く、楽しく読んだ。

+++

星新一の「午後の恐竜」(新潮文庫)を読み終わった。

中学生のときに、本屋で初めて文庫本を買った。それがこの「午後の恐竜」だった。それから俺は星新一のショート・ショートにはまって、中学生のうちにほぼ全部の作品を読んだ。

ところが、彼の長編を読んだとき、今ひとつ気に入らなかった。解説に「言葉遊びが多い」と書かれているのを読んで、そういえば星新一の短編は、基本的に言葉遊びだよな、なんて思って、それから読むのをやめてしまった。筒井康隆や椎名誠を読み始めたということもあった。

先日、上司と出張した際に、小さな本屋に寄って、そこに星新一の本があるのを見て驚いた。これだけ浮き沈みの激しい出版業界で、未だに売れ続けているというのはすごいことだ。装丁も昔のままだ。数十年ぶりに「午後の恐竜」を買ってきた。

思ったよりもきちんとしたSFだった。俺の価値観のベースはここだったんだな、という気がした。俺が時間や空間を舞台にしたSFが好きなのも、考えてみれば星新一の影響だったのかと思い直した。

+++

韓国の映画「JSA」を見た。

シュリを見た頃に、見たような気がしていたが、そうではなかったらしい。

北朝鮮との国境線を守る韓国の兵士が、演習中に北朝鮮側に入り込んでしまい、そこで地雷を踏んでしまう。信管を外してもらうまで動けない。

それを外してくれたのは、北朝鮮の兵士だった。

それから彼らの間に友情が芽生える。最初は韓国の音楽テープを北朝鮮側に投げるだけだったが、ある日の夜、橋を渡って会いに行ってしまう。

一緒に酒を飲み、話をする。すっかり仲が良くなった頃、北朝鮮の上官に見つかり、彼を射殺する。そんなドラマだった。

国同士は難しいが、人同士はこうなるよな、と思いながら見た。国連も事件勃発時から全体像を把握しており、うやむやな決着をつけようとする。そして、俺にはその態度が正しく思えた。

+++

映画「ブルース・ブラザース」も見た。

遊び心満載というか、やり過ぎた映画だ。俺は、この映画はいろんな飲み屋でよく流している。だから断片的には見ているけれど、全体を通してみるのは初めてだった。
つまらない仕事でうんざりしている今、この映画を見ると、本当に俺は人生を無駄遣いしているなあ、という気がする。
人生で後悔するべきことは「無駄な時間を無駄な人と過ごす」ことに尽きると思う。

この映画では、自分勝手な男達が、自分勝手な道を、自分勝手に進む。当然、最後に待っているのは刑務所だが、そこでもステージで歌う。もちろん、歌は「監獄ロック」というわけで、本当にどこまでも遊んでいる映画だ。

この映画や「アニマルハウス」をいい映画だという気は俺もないけれど、こういう映画があることはとてもいいことだと思う。

金曜日に、2時間ほど仕事を休んで東京に行った。昔、出向していた団体のOB会だった。

ホテルの大きな会場で、偉そうな人が話をしている。でも、俺はほとんどそんな話は聞かないで、昔の同僚達と片隅に集まって会話をしていた。

10数年ぶりに会った人もいたし、ロンドンで別れた友達もいた。彼女は仕事もあって、ニューヨークから今回のOB会に参加したのだという。最近会った友達でも、4年は経っていた。いつの間にか大学教授になっている。

俺は今の仕事が嫌でならないのに、みんなは置かれた環境で成長している。うらやましかった。

久しぶりに会ったかつての先輩が、相変わらずの態度だったのが微笑ましかった。思った通り、順調に出世をしている。サバサバした性格は昔のままだ。
その先輩は音痴だということだった。カラオケではイルカの「なごり雪」を歌うのが精一杯、なんて言っていたのに、今年の冬は大阪で第9を歌うのだそうだ。一緒に仕事をしていた頃は、俺の前では、その「なごり雪」ですら歌おうとはしなかった。

「歌えるの?」
「今からドイツ語を覚える。」
「音痴じゃん。」
「一人くらい外しててもわからないでしょ。」
「わかるに決まってるだろ。ユニゾンなのにコーラスになるんだから。」

この人には、昔、はめられたことがある。
「そこにうちのバカ課長がいたんだよ。」
「バカ課長?誰のこと?」彼女はにやにや笑っている。
「うちの課長に決まってるだろ!」
指を差すので、振り向いたら、俺の後ろにその課長が立っていた。

相変わらずの毒舌だった。でも、面白かった。

+++

東京からは最終電車で帰ってきた。それまでの時間、昔の同僚と東京駅構内で寿司を食べてビールを飲んだ。

今日来た偉い人たちは、お金も名誉もたっぷりとある人たちだった。
「寂しいんだよ。」と友達が言う。
そうなのか、と俺は思う。
「そうかもしれないな。田舎だと祭りの幹事だとか、年寄りの仕事とかいろいろあるけど、都会にはそういうのが少ないかもね。」

俺はこのOB会に来るのは初めてだった。それでも来たのは、偉い人がいっぱいいるから誰かいい就職先でもあっせんしてくれないかな?という思いだった。でも、話す機会もなかった。

そう言えば、いろんな人から「次の就職先が決まるまでは辞めちゃダメ」と言われた。先輩には「安易に生活保護に頼らないように」と釘を刺された。

+++

帰りの新幹線のなかでは、なかなか寝付けずにいろいろと考えながらまた長野に戻った。長野駅で、また戻ってきてしまったな、と思った。しかも手ぶらで。

長野駅前を歩いているうちに深夜0時を過ぎた。それからソバを食べて、ビールも飲んだ。
コンビニに寄って、さらにうどんを買って、家で食べた。

+++

土曜日の朝起きたとき、身体が重かった。昨日の食事を思い出す。OB会でパーティーの食事をして、東京駅で寿司を食べて、長野でソバを食べて、そして、コンビニでうどんを買ってそれも食べた。

体重計に乗ったら、1日で3.6キロも増えていた。身体が重いわけだと思った。

でも、熟睡したせいか、頭の中がすっきりしている。この快感を求めて、また明日から満腹するまで食べてしまうような気がした。

+++

土曜日の午後、実家に帰った。実家に積んであった英語の問題集を持って帰る。転職には、法律の知識よりも英語の能力の方が重視されていることがわかったからだ。

結婚をしなかったことを含めて、いろいろと失敗した。商法を勉強していると、税理士の資格が、他の資格よりも使えることがわかる。20年以上前、俺に、税理士資格を勧めてくれた人もいたのに、俺はなぜ、素直に従わなかったんだろう。

今はTOEICは800点だが、このくらいでは役に立たないことは実感している。英語をビジネスで使うなら900点は最低でも必要だ。英語の勉強も、俺はいい加減だった。

実家からの帰りは、サービスエリアでソバを食べて、それからサンドイッチも食べた。家ではビールも飲んだ。

また来週の平日からダイエットをする。英語の勉強も始める。

+++

辻村深月の「鍵のない夢を見る」(文藝春秋)を読み終わった。

短編集だ。女性が「こうあるべき」と思い込むのだが、実際にはさまざまな事情からその通りにならず、そのギャップに苦しむ話が多い。

こうあるべき、と思っている状況が、客観的に普通であるために、現実の異常さに対応できない姿が、なんとも気の毒ではある。

俺はなんというか、こういう女性の思い込みというのが苦手で、読んでいてめんどくさかった。それから、ある種の女性の「好き」という感情に、ときどき俺はついていけないと思うことがあるけれど、そういう短編もあった。読んでいて疲れた。

こういう小説が優れていると聞いても、俺にはよくわからない。

+++

先週は、職場の飲み会もあった。上司に「チーム・アメリカ・ワールドポリス」という映画を薦められた。

それで、最後まで、とりあえず見た。すごく面白いということで、レビューでも確かに絶賛されていたけれど、俺には面白さもよくわからなかった。

+++

「インセプション」をまた見た。

見れば見るほど、この映画は素晴らしい。
俺は本当にこの映画が好きだ。
 

金曜日夜、スナックのママに誘われて飲みに行き、ものすごく飲んだ。すごく自分が明るいのに驚いた。仕事で暗くなっている反作用なのだろうか?いろんな人に会って楽しく飲んだ。帰りには、さらに別のバーに行って飲んだ。

土曜日の朝起きたら、右手が痛いので、見てみたら2カ所ほど傷口があって、血が固まっていた。そういえば、帰り道で激しく転んだことを思い出した。右腰の後ろも痛い。

そして、内臓的にも飲みすぎて気持ちが悪い。

約束してあったので、髪を切りに行く。切ってもらっている間、ほとんど寝ていた。帰ってくると、本格的に寝てしまう。

ときどき起きて、映画を見て、また寝る。ほとんど何も食べなかった。土曜日は16時間は寝ていたと思う。

そして、今日の日曜日もまだ気持ちが悪く、眠たくて仕方がない。でも、これから、明日のための仕事をする。嫌いな仕事でも、仕方がない。

+++

先週の週末、飲みすぎと食べ過ぎで2キロもリバウンドしていた。それから1週間かけて、元に戻そうと思ったけれど、増えた分の2キロしか戻せなかった。

ダイエットを始めて、今日で29日目。体重は、5.2キロ減っただけだ。最初の2週間で5キロも痩せたのに、次の2週間では0.2キロしか減らず、なんてこったという気分だけど、でもまあ、しないよりはましだ。

+++

前田裕二の「人生の勝算」(NewsPicks Book)を読み終わった。

読み終わったとき、この人はなんて誠実で謙虚な人なんだろうと思った。自分が20代だった頃を思い出し、身の回りに目指すべき大人がいないということは、どれだけ残念なことかと改めて思った。そして、そんななかでも、自分を伸ばそうと思えば伸ばせたのに、挫折してしまった自分が情けなかった。

俺も今、あるアプリを考えてはいるんだけど、俺はSEの能力はないし、誰か一緒に組んでくれないかとは思うが、そういう人生を歩んでこなかったので、誰も助けてくれない。DeNAの社長が声をかけてくれるなんてことは、俺の場合はない。

本を読みながら、全てが負けている気がした。ただ素直にそう感じられたことが、どこか嬉しかった。俺には、職場で嫌いな奴に対して自分を洗脳することはできない。でも、この本を読んでトライはしてみた。でも、やっぱり嫌な奴は嫌な奴だった。

でも、トライしようと思えただけでも、心が少し軽くなった。人を憎むより、愛する方が楽なんだということが、少しわかった。実現はなかなか難しいけれど。

それから、俺も最近、失敗したことの記録を始めた。そしたら、過去の失敗も山ほど思い出したので、それを書き出した。意外と少なくて、大学ノート5ページ分もなかった。

この作者は、自省を大学ノート5冊分も書いたらしい。そのくらい、真剣に自分の人生を考えているということなんだと思う。こういう人と知り合いになりたかった。

+++

田村耕太郎の「頭に来てもアホとは戦うな!」(朝日新聞出版)も読み終わった。

この本もいい本だとは思う。これからも繰り返し読むかもしれない。
ただ「嫌われたとしても、それは相手の気持ちなので仕方がない」とまでは、俺は割り切れないし、「自分に自信が持てるかどうかが人生の分かれ目」だといわれても、自信が持てない。

俺は、まだまだなんだよなあ、とこの本を読みながら、何度も思った。

+++

映画「ロボコップ」を見た。

俺は随分と前に見たような気がしていたんだけど、改めて見てみたら、思っていたのとは全然違う話だった。見たのはどうも今回が初めてのようだった。

まさかこんなにシリアスで重たい話だとは思わなかった。悲しくて、そして考えさせられる映画だった。

この映画だったら、もう一度見てもいい。気に入った。

+++

原田知世の角川映画「時をかける少女」を見た。

俺は筒井康隆の原作は読んだことはあるけれど、映画は見たことがなかった。角川映画、そしてアイドル映画というだけでバカにしていた。

主演の原田知世にもあまりいい印象がなかった。グラビアでは当時のアイドル達のなかで今ひとつ華がなかった。そして映画「私をスキーに連れてって」を見たときには、自分が山登りをしている真っ最中だったので、山をなめた映画だという感想を持っただけだった。

でも、今回、この映画を見て、原田知世の魅力にようやく気がついた。それは、この映画のなかに、昭和のあの時代が映っているからなのかもしれなかった。

今では考えられないようなストーリー。CGもへなちょこなんだけど、それでもいい映画だった。映画を見ながら、あの頃に戻りたいと何度も何度も思った。

+++

映画「ドミノ」も見た。

豪邸に暮らすかわいい女性が賞金稼ぎになる。全てが順調だったが、マフィアを敵に回してしまう。

ハリウッド的な映画で、最後は、彼女は家庭に戻る。豪邸で暮らせるってことはすごいことだよなあ、と思う。

対照的に俺は、いつまで、こんな職場で仕事を続けなくちゃいけないんだろうと思った。貧乏って自由がないってことなんだなあ、と最近、実感する。

資格はいろいろと持っているけれど、ビジネスでは使えない。経理の経験の方が転職には有利に働くようで、俺には改めて、何のスキルもないことに気がついて、いろいろとがっかりしているところだ。

+++

映画「ぼくらの7日間戦争」も見た。

ホームアローンの中学生版といった感じの映画だ。すぐに見るのをやめるかと思ったのに、最後まで一気に見たので、おおっと思った。この映画では、敵役の学校の先生が、本当にうまく演じている。

今はもうこんな管理教育はないと思うし、いろいろと突っ込みどころはあるけれど、それなりに面白かった。

+++

映画「マイアミ・バイス」も見た。

マフィアを潰すために、2人の刑事がマフィアの運び屋になる。相当に自由がきく職場のようで、2人は生き生きとしている。

もっとも、刑事の1人は妻を誘拐され、瀕死の重傷を負わされるが。

俺は、マフィアの運び屋になるような根性もない。でも、自由のきく職場がうらやましい。俺はもう明日にでも仕事を辞めたい気分だ。

週末は実家に帰った。地元の同年代の友達が、鹿肉を料理してくれる。ビールやウイスキーを飲んだ。鹿肉のハンバーグはおいしかった。

 

そして、その後、4軒もはしごをした。記憶もほとんど残っていない。

財布を見たら、1000円札が1枚残っているだけだった。

 

楽しかった思いはあるが、未だに二日酔いでつらい。

一気にリバウンドした感もあり、なかなか体重計に乗る勇気も出ない。

 

+++

 

今週は仕事で羽田空港の第2ターミナルへ行った。そこから、偉い人を乗せてタクシーで東京駅に向かった。

 

渋滞も考えて1時間を予想していたが、とてもスムーズに移動ができて、30分で着いてしまった。

 

あまりに早すぎて、今度は偉い人を指定の電車に乗せるまでの間、何をしていてもらうかで揉めた。喫茶店でコーヒーを飲んでもらうことにしたのだが「ちょっと駅を散策したい。」と言われたので、俺はただ荷物番をするだけでよかった。

 

意外と羽田空港から東京駅までは、車だと早いことがわかって驚いた。

 

+++

 

今の職場が嫌で転職をしたいのだが、今の給与より大幅に減らしても、就職先がなかなか見つからない。

俺の年ではなかなか転職も難しいことがわかってきた。

 

面談してもいいというオファーがあって、見てみたらタクシーの運転手だった。とても俺にはできそうにない仕事で、諦めた。

 

+++

 

「ドイツ1983年」というドラマを見た。

 

東ドイツの青年が、スパイとして西ドイツの軍隊に送り込まれる。そこで次々と指令が出る。西ドイツは東ドイツに核兵器で先制攻撃をするのか?

 

東ドイツでは、先制攻撃態勢に西ドイツが入った場合には、先に西ドイツに核攻撃をしかけることにしていた。西ドイツが核攻撃の演習をしようとしていたとき、それを東ドイツは実戦と勘違いをしてしまう。

 

スパイの孤独感や使命感をとても感じるいいドラマだった。

 

+++

 

蛇蔵の「決してマネしないでください。」(モーニングコミックス)を今出ている3巻まで読み終わった。

 

工学部マンガで、科学ネタ満載。俺みたいな科学好きにはたまらないマンガだ。

 

主人公は物理学科。恋の相手は学食のおばさん。簡単なことが、彼の知識や頭脳を経ると、大問題になってしまう。その豊富な知識やネタがいい。

 

「星の数ほど女性はいます。」

「気休めはやめてください。星は銀河系だけで2000億 女性はそんなにいません。」こういう会話が続く。すごく気に入った。

 

ダイエットを始めて14日が過ぎた。今日が15日目だ。最初の1週間で簡単に3キロ落ちたが、その後は停滞し、そこからは2キロしか落ちなかった。

ホメオスタシーというか、人間の身体は外界の状況に簡単には反応しない。ある程度、食べなくても、その間は体内に蓄えている脂肪を使って通常通りの活動ができる。

この脂肪はかなり効率がよく、なかなか減らない。ラクダほどの脂肪のコブがあるわけではないけれど、それなりに脂肪の溜まっている部分はある。そんなわけで、俺はかなり食事制限をしたにも関わらず、なかなか体重が落ちなかった。もっと脂肪が少なくなれば、ダイエットが体重の減少に直結するのだろうけれど。

今回のダイエットでは、そんなに食事の誘惑には惑わされなかった。完全に食べなかったのは3日間だけで、他は1食か2食は普通に食べていた。

正確にいうと、14日間だと、朝昼晩の食事回数が42回ある。そのうち、まともな食事をしたのが13回で、そのうち3回は飲み会だった。あとは、基本的にネイルのお店の子が勧めてくれた酵素を水で薄めて飲んでいた。

ゴールデンウィーク後半は、ほぼ家の中にいた。映画を見たり、本を読むだけで時間が過ぎていく。明日からニートになれそうだった。そして、よく眠った。

14日の最後の夜に復食した。復食用のおかゆは以前から買ってあった。久しぶりに食事をしたら、身体に力がみなぎるのを感じた。食事としては物足りない気分もしたが、それで満足したことにした。

そんなに苦労を感じなかったダイエットだが、人に薦めるかは微妙だ。ただ、努力なしでどうしても痩せなければならないのなら、そして時間があるのなら、極端な話、睡眠薬を飲んで、食わずに水だけ飲んでひたすら眠っていれば、やせると思う。ちなみに、ナイシトールという笑っちゃうような名前の小林製薬のお薬は、ちゃんとした漢方の薬が入っていて効果があるらしい。

+++

今日の日曜日は15日目に当たる。今日も朝と昼は食事をしなかった。朝早起きをして、2時間ほど車を運転して実家に帰った。いろいろな冬物を置いてくる。それから昼前に実家を出て、マッサージに行った。

初めて行くお店だった。でも、マッサージしてくれる人は以前からの知り合いだ。

全裸になって、薄いパンツを穿く。
スリムになるマッサージをしてもらった。俺は下半身の筋肉の付き方がおかしいという。

「つま先で歩いていません?」

「うん。確かに。」

「それから、左足が内股です。」

「それで、俺、革靴にすぐに傷がつくのか。左足で右足を擦っている感じがするんだよね。」

踵をつけずに歩くのは、たぶん、剣道の影響のような気がする。左側が内股なのはなぜかわからない。

 

それから、上半身もゆがんでいるそうだ。捻れているといってもいいほどらしい。

「歩くときは、腹筋に力を入れて、腰で歩くといいですよ。」と言われた。

よくわからなかったが、説明を聞いているうちに、なんとなく感覚ではわかったような気がした。

高速道路を運転していると、サービスエリアなどでいろいろと食べたくなるので、その誘惑に負けないように、できるだけ寄り道は減らすように心がけた。

マッサージの帰りに、ネイルのお店に寄った。トリプルカッターという、食事をしてもこれさえ飲めばなかったことになるという謎の粉末を買う。俺には摂取したカロリーが消えてしまうなんてことはあり得ないように思う。でも、自分がダイエット中だという意識付けにはいい。それから、今回、とても御世話になった酵素ドリンクもまた1本買った。他にもいくつかサプリを買った。効くかどうかはわからない。

明日からは、また通常のご飯も食べる。

ダイエットは続ける。1日、1食か2食にして、食事の量を抑える。時間はかかるかもしれないが、再び同じくらい体重を落としたい。俺はそれでようやく適正体重になる。今までデブすぎたということだ。

+++

寝転がって、高校生が読むようなZ会の英熟語の本を読んでいたら、「観劇のように面白いけれど、同時に何も身体を動かす努力を必要としない快楽は、たまにしか与えられるべきではない」そうだ。興奮したときに身体が動いていないのは本能にも反するのだとか。

俺は、やたらと映画を見ている。キンドルで見るドラマも含めたら大変な数だ。きっといろいろとまずいんだろう。自覚はある。愛がない生活は間違いだ。

+++

「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」を見た。

推理よりもアクションがメインのホームズだったが、それはそれで悪くはなかった。ただそんなに面白かったわけでもなく、最後にモリアーティと滝壺に落ちるところを見て「あの場面かあ。」と大昔に読んだはずのストーリーを断片的に思い出した。

+++

「ヴァイブレータ」という映画も見た。

もし脚本だけを読んだら、俺は2分でゴミ箱に叩き込んでいる。俺は映画の脚本がわかっていない。

すごくいい映画だった。コンビニで男を見て「あなたにさわりたい。」と思ったおかしな女と、気分のいいトラックドライバーの恋だ。

手っ取り早く「恋」なんて書いちゃったけど、恋なのかも俺にはよくわからない。愛なのだろうか?

俺は見ながら、俺は結局のところ「愛」が嫌いだったんだな、と思った。俺はこういう女に好かれるのが嫌だった。でも、それは逃げだったような気もする。

この脚本から、どうしてこんなにすごい演技が、寺島しのぶも大森南朋もできるのだろう?話としてはつまらない話なのに、画面から目が離せなかった。音楽もいいセンスをしていて、たまらんなあ、と何度も思った。

どこかで予感は持っていたけれど、トラックドライバーはモテる。俺も心のどこかで、あんなでっかい車を動かしてみたいという気持ちを持っていることに初めて気がついた。

今までは高速道路に止まっているトラックを見ると「大変な仕事だな」としか思えなかったけれど、あのなかでセックスしている人もいるんだと思ったら「すげえな」という思いも持つようになった。

トラックドライバーの大森南朋がとても気分のいい男を演じていて、すごく好感を持った。俺もこういう人にならないとな、と考えさせられた。

+++

「凶気の桜」という映画も見た。

若者達が新しい右翼団体を結成し、正義を盾に、渋谷の街中で目に余る行動をする者に制裁を加える。その力に、既存の右翼や暴力団も目をつける。

最終的に、若者達は力を奪われ、行き詰まる。それはそうだろう。いくつもの分岐を、間違った方向に進む。もったいない、という気がしてならなかった。

+++

リュック・ベンソン監督の「アンジェラ」を見た。

橋から飛び込み自殺を試みた男がふと横を見ると、そこにも飛び込み自殺をしようとしている女性が。

彼女は男のために神が遣わした天使だった。

男の熱量が高く、フランス語とよく合っていた。俺にも天使が来てくれないかと思うが、それはない。ドラえもんが味方についたのび太を見ているような気分だった。ひたすらうらやましかった。

+++

「愛のむきだし」という3時間を超える長い映画を見た。

俺は、この映画のどこが優れているのか理解ができない。たぶん愛が足りないからだ。

神父の父親に罪を報告して懺悔するために、息子は一生懸命罪作りをする。そして、盗撮に目覚め、ひたすらパンチラを撮る。
なんて、あらすじを書こうと思ったけど、長すぎるんでやめた。

この映画を見ながら、そう言えば俺、9年間もカトリックの学校に通っていたのに、聖書を一回も読んだことないなあ、と考えて、見ている途中で画面を止めて、本屋に新約聖書を買いに行った。英語と日本語訳が併記されているものを買った。よくビジネスホテルに置いてあるので安いものだと思っていたら、意外と高くて驚いた。

そして、本屋で驚いたと言えば、司法試験六法。昔の8冊分くらいある大きさだった。今の受験生は大変だ。もちろん、買わない。遠い日の花火を見た気分だった。

英文併記の聖書では、マリアがMaryになっている。そう言えばジョン・レノンもレット・イット・ビーで「マザー・メリー」って歌っているもんなあ。マリアのアはどこから来たんだろうと思いながら、主に英文で読み始めた。

見終わった後は疲れた。さすがに、もう映画はいいや、と思った。
 

ダイエットを始めて1週間が経った。1週間で3キロほどやせた。元々デブだから、このくらいは簡単に落とせる。これからがきっと大変になっていくのだと思う。
 
結局のところ、ダイエットも意思の力だ。ゴールデンウィークは避けられない飲み会があるけれど、それはあきらめて、ほかの時に頑張るしかない。頑張るといっても、何かするというわけではなく、ダイエットの場合は基本的に、食べないという不作為をキープするだけだけど。
 
ダイエットのための酵素とかを買ったときに、昔、ネイルをしてくれた女の子が一生懸命説明をしてくれた。
 
俺は科学の子なので、「水素水が活性酸素を除去」なんて聞いても「うん?」としか反応できなかったし、DNAの説明も「そうじゃないだろ?」とも思ったけれど、黙っていた。
 
それよりも、彼女の「俺にダイエットを成功させてほしいという気持ち」が伝わってきた。彼女を裏切れないなあ、という気持ちで未だにダイエットが続いている。
 
ダイエットをしていると、コンビニに行かなくなる。行っても買うものが少ない。今まではコンビニに行くたびに、スナックだのおにぎりだのを買っていたが、食べないと決めてしまうと本当に買うものがない。今まで、相当な無駄遣いをしていたような気がする。
 
+++
 
ゴールデンウィークは飲み会続きになる。ある程度のリバウンドは覚悟している。
 
土曜日は法事があったこともあって、実家に帰った。夜は姉の家に呼ばれて焼き肉を食べた。かなり食べて、ビール、ワイン、焼酎を飲んだ。もう少しで2次会に行くところだったけれど、なんとか行かずに思いとどまった。
 
それで日曜日は大した二日酔いにもならなかったので、朝から庭の草むしりをした。汗を流した後、温泉に行く。長時間、温泉に入っていようと思ったけれど、疲れてしまったのでさっさと出て、家に帰った。
 
今日の日曜日は、昼は姉の家でタケノコを食べて、夜は親戚と寿司を食べる。いったい、いつダイエットをしているのか不思議だと思うかもしれないけれど、基本的に、それ以外では食べていない。
 
+++
 
仕事はますますつまらない。無駄な仕事をさせられている感が半端ない。実際、無駄が多く、うんざり感が募る。本当に仕事を辞めたい。
 
+++
 
清野とおるの「その「おこだわり」、俺にもくれよ!!」(モーニングコミックス)を今出ている4巻まで読んだ。
何かひとつを追求して、そこで幸せを感じている「おこだわり人」の話だ。こだわっているものは「ポテトチップスのコンソメ味」や「目薬」といったものだが、こだわっている人はその対象について詳しく、内容も深い。そのこだわりが幸せになるヒントだったりすることもあると思う。
 
清野とおるは瞬く間に売れっ子漫画家になってしまった。リアルさが支持されているのだろうか。くだらないと思いながらも、ついつい読んでしまう。
 
+++
 
アキリの「ストレッチ」(ビッグコミックススペシャル)も全4巻を読んだ。
テニス部の先輩後輩の2人が同居をするという、ただそれだけの話し。
 
でも、俺はこの本を読んで、久しぶりに、「気の合う仲間ってこんな感じのことをいうんだったっけ」と思い出した。俺も昔はこんな会話をしていたような気がする。
 
この本はストレッチがメインテーマだが、ストレッチはそんなに重要なファクターになっていない。ストレッチ以外のストーリーを俺はもっと読みたかった。
 
この漫画家は才能がある。絵もとてもきれいだ。こんな本をもっといっぱい、描いてほしい。
 
+++
 
新しい映画に興味が持てなくて、昔見た映画をもう一度見ることにした。
それで、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」をまた見た。
映画に詳しい知り合いが、この映画を「完璧だ」と言っていて、その理由が俺にはよくわからなかったからだ。
 
それで、また見た。確かに、文句のつけようがない。クリストファー・ノーラン監督が俺が好きな時間と空間を扱うSFを多く撮っている監督だという知識も後押しをしたのかもしれない。ようやく「完璧」の意味がわかったような気がした。

週末に実家に日帰りをした。車が汚れていたので、ガソリンを入れるついでに、ガソリンスタンドの人に洗車を依頼した。

洗車を待っている間に、待合室で民法の択一問題を解いていた。そしたら、随分と太った人が待合室にやって来て、俺の近くのイスに座った。地元の市長だった。

特に理由もないけれど、多少、動揺した。挨拶をするのも変なので(「市長ですか?私もシム・シティで130万人の人口を抱える都市の市長をしている者です。」とか。)、択一問題に集中しようとした。

そのとき、別の席に座っている人が、俺の近くまで来て、肩を軽く叩いた。驚いて振り返ったら「落ちてますよ。」と指を差す。視線の先を見たら、俺の足下に俺の財布が落ちていた。「どーも。もごもご。」と挨拶をして、財布を拾った。

洗車が終わったと報告が来て帰るときに、さっき財布を落としたことを教えてくれた人に、「どうもありがとうございました。」とちゃんと挨拶をした。さっきは、もごもごしていて、ちゃんと挨拶もできなかった。なんだか嬉しそうだったが、その顔を見て、俺も嬉しくなった。

市長には、最後まで挨拶はしなかった。しなくて正解だったと思う。

+++

実家に日帰りをした帰りに姉に会った。いろいろとご馳走をしてくれた。「最近、太ったんじゃない?成人病とか気をつけてね。」と言う。

夜、寝る前に腹が空く。それで、冷凍のうどんを解凍して皿に盛った後、マヨネーズと醤油に絡めて食べていた。慣れてきたら、満腹しないと寝られなくなっていた。

気がつくと、あっという間にデブになっていた。

+++

夜、知り合いの女の子と、ファスティング(断食)の説明を受けに行く。行った先は、かつて俺が爪の手入れをしてもらっていた女の子のお店だった。

酵素の説明を受ける。それから、いろんな注意事項を聞く。

夜9時頃から話を聞いて、終わったのは11時を過ぎていた。そして、5万円近い買い物をした。それでも、俺はかなり節約した方だと思う。

その日の夜、うどんを食べずに我慢をして寝た。翌朝起きて、体重を量ったら、それだけで1キロやせていた。

+++

勧められた断食は、決して無理がないような内容だった。飲み会に行くことも可能だし、ダイエットができないときには通常の食事もできる。

日曜日に、記録を取るためのノートを買いにコンビニに行った。ついでに何か食べるものを買おうとした。そのとき、今後は基本的に「コーヒーもアルコールも禁止」で、「砂糖が入っているものも禁止」だという話を思い出した。

5分くらいコンビニ内をうろうろして、結局、ノートしか買わなかった。家に帰ってきてから、低GIで推奨されているピスタチオでも買ってくればよかったと思った。食事の前にピスタチオを食べると血糖値の急上昇が抑えられるらしい。

人は見た目が何割という話もあるし、転職するにもやせないとなあ、と思う。お店の女の子からは「ハゲに効くプロテインもありますよ。」と言われたけれど、それはまた今度ということにしていた。

+++

韓国の「インサイダーズ」という映画を見た。


企業と政治家の癒着を描いた映画で、そこに黒社会の人々も暗躍する。

なかでも性接待の描写では、裸の女性が6名くらい並んでいた。
俺は、その接待を見て、そんなに女の子の数はいらないだろう、と思った。俺が客でも、こんな接待はそんなに嬉しくない。ただ単純に、俺が年を取ったせいなのかもしれないけれど1人いれば十分だ。

 

偉い人というのは、女性に対する好奇心も、人一倍強いのだろうか?なんだかすごいゲームをしていたのだが、何が楽しいのか俺にはさっぱり。

映画自体は、まあまあだった。裏切りに対して、手足を切断するなど、ちょっと考えられないような罰が与えられる。俺、こういう世界に関わりがなくて本当によかったと思った。

+++

「インファナル・アフェア3」を見た。


俺は今まで、2までしか見たことがなかった。3では、2に至るまでの経緯と、2以降の状況が描かれている。

優秀な警官達が、ある男の人生のために命を犠牲にする。その虚しさと、そして生き残ってしまった男の地獄が描かれている。

何が人生では成功で、何が失敗なのか、このシリーズは考えさせられる。もっとも、映画は1と2が素晴らしくいいが、3はそれほどいい映画でもない。