今週末は休みがなく、そしてストレスフルな毎日を送っている。
諸事情があって、詳細は書けないが、中国人がらみの仕事だ。

ただ、この仕事をしなければ、味わえなかった喜びも感じた。
トータルでは多少のマイナスといったところ。でも、意外と気に入っている。

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「ナイトクローラー」を見た。

頭はいいが、どこか壊れた男が、こそ泥をして生計を立てている。ある夜、事故現場でテレビクルーが撮影をしているのを見て、こうやって金を稼げばいいのかと思いつく。

盗んだ自転車をビデオと無線機に交換し、警察無線を聞いては、現場に駆けつける。そして次々と特ダネを撮る。競争相手の車に細工をして事故を起こさせる。銃撃犯人がわかっているのに野放しにして、銃撃戦が起きそうなタイミングで警察に連絡する。そうやって、特ダネを作ってもいく。

この主人公には道徳観がない。見ながら、かつて中国人の通訳に「日本人ほど正直な人たちは日本にしかいません」と言われたことを思い出した。そうなのかもしれない。この映画の主人公は、自分の仕事を成功させるために、何人もの人を結果的に殺し、それを踏み台にして這い上がっていく。

俺には向かない職業だ。いつの日か、彼は自分のしてきたことを悔いる日が来るのだろうか?

最後まで、あっという間に見終わった。内容はともかく、目が離せない映画だった。映画としてはとても優れた映画で、よく考えさせられた。

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「フィッシュストーリー」というよくわからない日本映画も見た。

1975年に出された「フィッシュストーリー」というパンクの曲が、回り回って世界を救うというお話。彗星の地球への落下を、この曲に関わった人たちが防ぐ。普通に聞いた人が苦笑いする、そんな内容をそのまま作った映画だ。

俺がこの映画を20代後半か、30代前半に見ていたら、絶賛していたかもしれない。でも、今の俺には、この映画の荒唐無稽さが、どうしても幼く見えてしまう。それを補うほどのすごいCGもない。

日本はいい社会なんだと思う。失敗してもやり直せるし、命を失うミスなんて相当のことがないとあり得ない。だからドラマに切迫感を感じないのかもしれない。このストーリーじゃあ、人類が絶滅するって言われても、ピンと来ない。

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「セッション」という映画も見た。

ジャズのドラマーを目指す青年の話で、俺はすごく心を打たれた。

強烈な指導を受けながらもへこたれず、ドラマーとしての道を究めようとする。その特訓が半端ではない。指から血がにじみ出し、テーピングも剥がれ、スティックから血がしたたり落ちる。氷水に手を突っ込む。

ジャズのドラマーというのは、ここまで感性と技を研ぎ澄まさなければならないのか。そして、それだけの努力をしても、報われない。

俺はこの映画を見て、いろいろと反省をしたし、彼はどう生きたら正解だったのかと何度も考えた。とてもいい映画だと思った。