今日は、現在、横浜中華街にある画廊 「art Truth」で開催されている星奈緒さんの個展について書きたいと思います。
(会期3月15日(水)~3月22日(水))
星奈緒さんは、長岡造形大学視覚デザイン学科を卒業され、パステルによる人物画を中心に制作され、地元の新潟やここ横浜の画廊「art Truth」を中心に、作品を発表され、昨年は銀座の画廊「美の起原」で個展(10周年10か月10人連続個展【10×10】)を開催されました。
私が、星奈緒さんの作品に出会ったのは、このアメブロは初めて3か月目の2016年4月で、作品の中に描かれた女性の「存在感」に心を打たれ、それ以降、個展、グループ展に通ってきました。
その中で、星奈緒さんの個展を中心に私の記事を拾ってみました。
〇星奈緒展 目を瞑ると何が見える? 於 art Truth(2016年4月)
〇思い思いのプロフィールⅡ大橋絵里奈・篠塚はるみ・永見由子・林ゆいか・星奈緒 於art Truth(2018年1月)
〇星 奈緒 個展(於 art Truth)に魅せられてきました!(2018年3月)
〇星奈緒展・暗いところで光るもの(於 art Truth)に行ってきました!(2019年9月)
〇「思い思いのプロフィールⅢ」(於 art Truth)に行ってきました!(2019年11月)
〇2019美の起原展 入選作品展後期(於 美の起原)に行ってきました!(2019年12月)
〇「星奈緒展 隠れて待ってる」(於 art Truth)に行ってきました!(2020年10月)
〇星奈緒さんの奇跡のおすそ分け 朝日新聞の記事「あの絵は海超えて」から(2020年11月)
〇「星奈緒展 スローモーションの部屋」(於 art Truth)に行ってきました!(2021年10月)
〇「思い思いのプロフィール」(於 画廊 art Truth)に行ってきました!(2022年7月)
〇星奈緒展「点滅/点灯」(於 美の起原)に行ってきました!(2022年10月)
それでは、前置きはこの程度にして、今回の個展の作品を紹介します。
今回の個展の作品の中で、最も大きい作品です。
柔らかな白いシーツの上に、仰向けに寝た女性。精緻に描かれた女性の顔の表情は、あくまで静かで、深い想いにふける様子が伝わってきます。そして、添えられた手にも存在感を感じます。
女性の顔と手以外は、丁寧に目立たないように描かれており、自然と顔と手の表情に心がゆく作品です。
「潔く」 パステル、水彩、水彩紙 P6号
女性の横顔です。遠くを見る女性の視点は焦点があっているようには見えず、物思いにふける様子が伝わってきます。
左から「stop motion portrait 1」「stop motion portrait 3」「stop motion portrait 7」
パステル、水彩、水彩紙 P3号
この3つの作品は、昨年10月、銀座の画廊「美の起原」で展示した7点のうちの3点です。
美の起原では7点全て並べられており、その表情の違いを楽しむことができました。
〇星奈緒展「点滅/点灯」(於 美の起原)に行ってきました!(2022年10月)
この3点でも、表情の違いを楽しめますが、むしろ1点の存在感を強く感じることができるような気がします。
中央の作品を拡大しました。
「stop motion portrait 3」パステル、水彩、水彩紙 P3号
「鉛筆と水彩の習作2023.3-2」鉛筆、水彩、水彩紙 S0号
星奈緒さんは、以前はモデルさんを使わない時期もあったようですが、最近ではモデルさんを使い、モデルさんの魅力を引き出すことに長けているように思います。
星奈緒さんの「手」の作品は大変魅力的ですが、今回も手の作品が何点か展示されています。
「鉛筆と水彩の習作2023.02-3」 鉛筆、水彩、水彩紙 15×10㎝
「鉛筆と水彩の習作2023.2-4」鉛筆、水彩、水彩紙 M0号
そして、こちらは、2歳になるお子さんの赤ちゃんの頃の手を描いた作品とのことです。
画廊の西海さんのお話では、星奈緒さんのお子さんの2歳の誕生日には、横浜アンパンマンこどもミュージアム(横浜アンパンマンこどもミュージアム (yokohama-anpanman.jp))に遊びに行くらしいとのお話をされていました。
左「むすんで」 右「ひらいて」φ15cm
そして、こちらの手の作品は、一定の方向から光が当たっている作品です。
この作品の魅力を引き出すため、このような光を通すアクリルの額に入れ、そして、光が当たる窓際に展示されています。
「鉛筆と水彩の習作2023.2-5」鉛筆、水彩、水彩紙 15×10㎝
この写真を撮ったのは夕暮れ時でしたので、部屋の光が当たり影ができ、作品と一体になっています。
多分、昼間ですと、外からの自然光による影ができ、室内の光と併せ、複雑な光と影の魅力を楽しめるのではないでしょうか。
最後に、こちらの作品を紹介します。
うつむいた顔に両手を添えた表情が、存在感のあり、とても味わいがある作品です。
「鉛筆と水彩の習作2023.3-1」鉛筆、水彩、水彩紙 F0号
以上、今回も星奈緒さんの作品の魅力を楽しむことができました。
最後に、画廊 art TruthのHPを紹介します。こちらでは、今回展示された作品一覧が掲載されています。