静かに

自分と向き合うような感覚

 

やがて

パステルで描かれた人物と交流がはじまる

 

定まらない視線の表情、そして首筋に当てた手、腕の表情が美しい・・・

しだいに心が優しく包まれていく

 

「水にまつわる話」という作品

 

今日から、横浜の画廊art Truthで、星奈緒個展「深く潜る方法」がはじまりました。(会期3月28日(水)~4月2日(月))

星奈緒さんの描く絵は、パステルと水彩によるものですが、実はたいへん写実的です。

しかし、淡いパステルの優しい印象と、心を感じるような女性の表情で、あたかも心象風景のようにさえ感じてしまいます。

 

「歩き方を忘れる日」という作品

 

この作品を拝見して、顔の表情だけではなく、手や足の表情も美しいと感じます。

それは形だけではなく、心も描こうとする姿勢が、こうした女性像を描くことを可能にしているのではないでしょうか。

 

「結んでひらいて」という作品

少女が、瞬間に見せる表情を、星奈緒という作家が逃さず、キャンパスに描きとった作品です。

その表情は、作家のこころも描いているようです。

 

彼女の作品を初めて拝見したのは、2年前です。

星奈緒展 目を瞑ると何が見える? 於 art Truth

私も、そのときの印象を心の中に温めておいたのですが、今回、久しぶりにその作品を拝見して、星奈緒さんの表現力が明らかに進化している印象がします。

 

「深く潜る方法」という作品

今回の個展のDMとなった作品です。

何か愛おしい表情に感じてしまいます。

 

以上、私にとって印象的な作品を中心に紹介させて頂きましたが、会場には数多くの作品が展示されています。

 

今日は、星さんは在廊されていませんでしたが、私が居た間に、神戸から来たという若者が、一人でふらっと立ち寄り、はじめての画廊の経験ながら、素晴らしい作品を拝見できてとても良かったとの言葉を残していきました。

 

きっと、星奈緒さんの作品は、絵の素人、普通の人の心にも届く力があるのではないかと私は感じています。

 

最後に、art Truthのホームページを掲載しておきます。

http://www.yccp.jp/art-truth/