その絵の前に立ってみると

生身の女性の前に立っている感覚を覚えました

その人は、穏やかで、やさしく、そして

魅力的な人が皆そうであるように

神秘的な憂いを秘めていました

 

星奈緒さんの作品から、そんな印象を受けました

 

まず、この作品展のDMで使われている作品

この作品は、パステル画の作品ですが、ここまで写実的に描くには、かなりの技術が必要と思われます。

特に、この作品は、パステル画の持つ柔らかさを生かし、女性の魅力を内面からも引き出すことに成功しています。

 

星さんの技術の高さは、次の作品からも感じ取れます。

左が「弛緩」、右が「収縮」という作品です。

手の平のやわらかさ、透けて見える血管、血の流れ、それと筋肉の弛緩と収縮が、見事に描かれています。

 

この作品は、「曇り空」という作品

大変、魅力的な作品です。

星さんは、まだお若いようですが、こうした作品を積み上げていけば、すばらしい作家になると、素人ですが、絵画好きのおじさんは、そう感じました。

 

次は、目を瞑った作品と、目を開いた作品の対になった作品です。

作品名は、「密室にて/目を閉じてみる」と、「密室にて」です。

目を瞑った作品もすばらしいが、目を開いた作品は、一転して力強さを感じるほど、目の表情がしっかり描かれています。

何か、この作品の前に立つと、此方の心の中まで、見透かされてしまう気分になります。

「絵が生きている」ということだと思います。

 

これらの作品は、ほんの一部です。

全く違う印象の作品もあります。

 

若い作家さんの意欲と情熱を感じることができ、私も、少し気持ちが高揚してしまいました。

 

この作品展は、5月2日(月)まで、

art Truth(http://ameblo.jp/art-truth/)