今日は、仕事の帰りに、横浜中華街にある画廊 art Truthにおいて今日から始まった「思い思いのプロフィールⅢ」に行ってきました。(会期 11月13日(水)~11月18日(月))
今回は、田中アユミさん、中井結美さん、星奈緒さん、牧田紗季さんの4人の作家による人物画のグループ展になります。
それでは、それぞれの作家の作品を2点ずつ紹介させていただきます。
まず、田中アユミさんの作品です。
「Angel's Trumpet」 田中アユミ 44.5㎝×36.8㎝ 板 油彩
古書店で、古い文芸誌をめくっているうちに、カラー刷りの美しい挿し絵に出会ったような、そんな印象がする作品です。
田中アユミさんの作品は、日本の伝統的な少女美を現代に蘇らせたようたようです。
「robinーばらー」 15.5㎝×15.5㎝
ばらに飾られた少女、その手の上にはインコがいます。薔薇好き、インコ好きの私にはたまらない作品です。
やはり、少女の髪型、服装からすると、大正ロマンを感じる作品です。
なお、田中アユミさんの作品は、現在、開会中の現代童画展に出展されており、私のブログでも紹介させていただきました。
◯第45回記念 現代童画展(於 東京都美術館)に行ってきました!
次は、中井結美さんの作品です。
「彼方の君へ」 中井結美 315㎜×31.5㎜ 鉛筆、水彩、インク
青い空を背景にピンクの薔薇が散りばめられ、そのなかで、美しい少女が凜と存在しています。
この作品には、思わず目を奪われてしまいました。
画廊の西海さんのお話によると、中井結美さんの作品は大変人気があるとのことでした。
「Gift」 315㎜×285㎜ 鉛筆、水彩、インク
そして、此方の作品も大変洗練された美しい作品です。
聞くところによると、中井結美さんは人形作家でもあり、そのときには、「柘榴」という名で制作されていること。
実は、私、柘榴さんの人形を拝見したことがあり、私のブログで紹介したことがありました。
他の画廊で申し訳ありませんが、紹介させていただきます。
◯「人形と絵の出会い展」(於 ギャラリーアーク)に行ってきました。
3番目は、星奈緒さんの作品です。
「だれかの夜について」 星奈緒 F6号 パステル 水彩 紙
透明感と優しさに溢れた星奈緒さんの作品です。
私のブログでは、星奈緒さんは何度も紹介していますが、心が打たれる作品が多く、私が好きな作家さんのお一人です。
グループ展は勿論、個展でも次の通り取り上げてきました。
◯星奈緒展・暗いところで光るもの(於 art Truth)に行ってきました!
◯星 奈緒 個展(於 art Truth)に魅せられてきました!
「音の濃淡」 P3号 パステル、水彩、紙
星奈緒さんの写実能力は高く、それは、手を描くと素晴らしいと思います。
星奈緒さんの情報として、先般発表された公募展、2019美の起原展において奨励賞を授賞されていました。
今年の12月には、銀座の画廊、美の起源でその作品が展示されることになります。
(2019美の起原展 入選作品展 後期(会期 12月10日(火)~12月21日(土))
最後は、牧田紗希さんの作品です。
「それでも」 牧田紗希 33.3㎝×24.2㎝ 高知麻紙に岩絵の具 水干絵の具、銀箔
はじめて拝見する牧田紗希さんの作品は、独特な表情を持った女性の作品です。
女性の首筋、肩からの線、そして手の柔らかな曲線が印象的です。そして、背景の濃い藍と、紙袋からこぼれ落ちる絹糸(?)の淡い藍の対比も印象的です。
「夢から覚めるとき」 33.3㎝×24.2㎝ 高知麻紙に岩絵の具 水干絵の具、銀箔
花の冠に、赤い糸で縛られた蝶。
いや、それとも、蝶が花の冠に赤い糸を結び、持って行こうとしているのかも知れません。蝶に冠を奪われたとき、夢から覚めるのでしょうか。
いずれにしても、牧田紗希さんの描く女性の顔は、途中で切れているのが特徴とのことでした。
以上、全く異なる作風の4人の作家さんが描く、女性達。それぞれに大変楽しめるグループ展です。
最後に、art Truthのホームページのアドレスを紹介しておきます。