今日は、東京上野の東京都美術館で、今日から始まった第45回記念 現代童画展に行ってきました。(会期11月10日(日)~16日(土))

この現代童画展は、私のブログではおなじみであり、毎年楽しみにしている公募展です。

 

そして、今年は私のブログでいつも応援している丁子紅子さんが、現代童画大賞を受賞されました。

 

若手で大活躍されている丁子紅子さんなので、授賞されても全然不思議はないのですが、聞くところによると、20代での授賞ははじめてのことです。

その丁子紅子さんの作品です。

「さよならでみた夢の続きを。」 丁子紅子 100F 日本画 現代童画大賞受賞

丁子紅子さんは、これまで一人の女性を描くことが多かったと思いますが、二人の女性(とはいえ、この二人は同一人物で、一人の人物の二面性の意味合いがあるとのこと)を描くことにより、表現方法に広がりができ、作品の印象も深化したように思います。

会場では、丁子紅子さんが、いらっしゃって多くの方にご挨拶をされており、若いのに、その気遣いにも感心しました。

私も、ご挨拶し、お話を伺い、ご本人の写真も撮らせて頂きました。

 

また、私が好きな作家のお一人の戸井田しづこさんも、第45回記念会員賞を受賞され、その作品は会場の入り口に展示されていました。

左「パンジーの囁きⅠ」 50F アルキド 右「パンジーの囁きⅡ」 50F アルキド

戸井田さんの描く妖艶な女性像ですが、最近、その表情が深化しており、今回は、正にその顔の表情に拘った作品ではないでしょうか。

会場で、戸井田さんにもお目に掛かることが出来、お話ししました。

たいへん控えめな方ですが、創作に対する意欲を強く感じることが出来、更に今後が楽しみです。

 

そして、今日、これまでFacebookだけの交流だった有賀忍先生に、会場ではじめてお目に掛かることが出来ました。

有賀先先は、私のことを、インコの方ですね!はじめてお目に掛かる感じはしませんね!と暖かくむかえていただきました。

ブログでも書きましたが、我が家は有賀忍先生の「こんなこいるかな」の大ファンであり、憧れの方との出会いでした。

また、有賀先生の作品も素晴らしかったです。

 

「祝祭の支度」 有賀忍 板絵

家族で、楽しそうに祝祭の支度をされている風景、不思議な装置から、花や蝶が生まれ出てきて、幸せや暖かさに溢れる世界です。

 

今日、初日でしたので、会場では小澤清人会長、糸井邦夫副会長が、忙しく飛び交っていました。

あまりにお忙しそうでしたので、私は会釈するだけでしたが、それぞれの作品は、しっかり拝見してきました。

 

左 「赤い靴」 50変 油彩 右「赤い実」 50変 油彩 小澤清人

 

「世直し大十五夜の月見かな」 糸井邦夫

糸井先生らしい、壮大で、形に拘らない作品です。

手前の像は此方です。

「僧侶」 紙 糸井邦夫

 

ベテランの中村景児氏の作品も、楽しく、美しい作品でした。

「Carrot Bomb」 100号 アクリル

ウサギのパイロットが操縦するBunny号から落とされるキャロット爆弾が命中すると、そこがオレンジに光っています!

 

この絵の前には、Bunny号の像が展示されていました。

 

最近、花や鳥の作品を描かれることが多い(私の印象でしょうか)鳥垣英子さんの作品です。

「花野ふたたび」 鳥垣英子 ミクスメディア

 

私の中では、現代童画展と言えば、佐藤美絵さんと、池田ヒロミさんの作品は定番であり、いつも素晴らしい作品を出展されています。

「桃山栄華・太閤巻」 佐藤美絵 60F 切り絵+

「桃山栄華・珍事巻」 佐藤美絵 60F 切り絵+

 

「はじめての春」 池田ヒロミ ミクストメディア

いくつかの絵を組み合わせて、作品を完成させた新鮮な春は、この子にとっても、この絵を拝見する側にとっても、はじめての春ではないでしょうか。

 

現代童画展では、いつも特別展が開催されていますが、今回は「小松修 原画の世界」が開催されています。

まず、小松修氏の出展作品です。

「巡る心」 100F アクリル

 

そして、特別展の風景です。迫力の展示です。

たくさんの原画とパンフレットが並べて展示されてます。

 

引き続き、私が気になる作品を何点か紹介します。

「水縹宵のほとりで」 天野利恵 60F アルキド

水縹(みはなだ)とは、調べてみると、藍染 あいぞめの薄い色で明るい青色とのことでした。

この独特な淡い藍の色合いを初めて知りました。鋭い目をした狼の作品ですが、どこか可愛らしさを感じる作品です。

会場で、天野利恵さんにお目に掛かることが出来、愛犬のノワちゃんの話をすることが出来ました。

 

「3びきのくま」 コムロレイコ アクリル 段ボール他

コムロレイコさんの楽しい動物の作品です。横から見ると、くまが立体になっており、よくみると段ボールが使われていました。色々な表現方法があるものだと感心しました。

 

「木蓮」 田中アユミ 油彩 アクリル

田中アユミさんの、懐かしい挿し絵を思わせる美しく、哀愁を感じさせる作品です。

 

「小さな冒険」 東野穂澄 100F アクリル会友作家賞

東野さんとは、最近、ある画廊ではじめてお目にかかりました。

この独特なウサギが登場する、美しく、夢が溢れる作品です。

 

「AVALON」 そめやじゅん 50S 油彩

「AVALON」の意味を調べると、ケルト伝説で、西方にある聖なる島。アーサー王と臣下が死後送られたとされるとありました。

そめやさんが、どのような意図をもってこの題を付けられたか不明ですが、私には、この作品は横浜のみなとみらいの風景、美しい、海の色、高層ビルや観覧車の光のイメージにダブって見えます。

 

「真夜中の花園」 さえサエコ 40F アクリル

真夜中の夢?の世界が、こんなに可愛らしく、楽しく、穏やかに描けるなんて素敵と思いました。猫たちも楽しそうです。

 

右 「森に眠る~生~」 100F 油彩 左「消えゆくとき~死~」 100F 油彩 ナイーブアート賞

樋口明子さんの作品は、Facebookを通じてよく拝見していたのでしたが、今回は、一般受賞者として見事ナイーブアート賞を受賞されていました。

 

さて、大分文書が長くなってきました。

まだ、紹介したい作品は沢山ありますが、今日は、この程度としておきます。

残りはまた日を改めて紹介したいと思います。

今日は以上です。