2005年春、悪性脳腫瘍が判明した母。
余命3年以内と言われながらも、18年間戦った母の奇跡の記録です。2023年他界。
◇経緯に関する記事のリンク◇
長くなってしまい申し訳ありません。
ネガティブな話が苦手な方は、
遠慮なくスルーして下さい
続きです。
すると老婆は、
「フン!何が妊婦だ!?
次々と子ども産みやがって!
腹の子がどうなろうが、
私らは知った事じゃない!」
(改めて文字にすると、
凄い事言われたもんだ)
その直後、
Aさんご夫婦が来て下さりました。
賑やかだわねぇ。
何やら物騒な言葉が聞こえましたが。
とAさん。
老婆:
「あら?どちら様?」
Aさん:
「そこの家のAです。
随分と大きな声がしたのでね。
心配で見に来たんです。」
老婆:
「ねぇ、あなたも思うでしょ。
この前産んだばかりなのに、
また腹を大きくしてねぇ。
みっともないわよね。」
Aさん:
「あらま!すごい事仰るのねぇ。
この少子化の時代に、
おめでたい事じゃない。
あ、ちなみにね、私の娘も、
2歳差で子供産んでますわよ」
しばし無言になった老婆は、
急に話をすり替えました。
「それよりも、ちょっとあなた!
聞いてくれます?
ここの嫁が、うちの孫娘に、
石を蹴ってきたんです!」
Aさん:
「あら~?それは違いますよね。
それ、お宅のお孫さんの方ですよ。」
老婆:
「あなた、何を言うの?」
Aさん:
「あなたの孫娘さんが、
陽子さん宅に石を蹴り入れたのを、
ご近所さんが
目撃しているんですよ。」
老婆:
「何!?孫が嘘でもついていると?」
Aさん:
「それにね、あなたもさっき、
石を蹴り入れたでしょう?」
老婆:
「それは・・・
孫娘の恨みを晴らすためだ!」
そして老婆は突然、夫に向かって、
「お前の嫁、この前謝罪したんだぞ!
ババアの代わりにな!
うちへの嫌がらせ、
私への暴行、認めたんだ!」
え~~ッ?なんでそうなるの?
認めてもいないし謝罪もしてないけど。
そもそも、母も私も、
暴行どころか、何もしていません。
Aさん:
「鋏で脅されたと仰ってるとか、
お話は聞いていますよ。
でもね、陽子さんはね、
そんな事をする人じゃありませんよ。」
しばらく黙ってやり取りを
聞いていらっしゃった
Aさんのご主人が、トラブル一家の
娘婿に向かって、口を開きました。
「○○君。警察官として、
それでいいと思っているのか?」
「あなた、誰ですか?」
「○○警察署の○○本部○○(役職)
だったAですよ。
もう定年退職していますがね。」
娘婿:
無言・・・
Aさんのご主人:
「と、いうことで。
ここで話してもしょうがないので、
間に専門家を挟んだ方が良いですね。」
すると、
トラブル一家は急に大人しくなり、
無言でぞろぞろと帰っていきました。
Aさんご夫婦には、
感謝してもしきれません。
「本当にありがとうございます。」
そうお礼を言うと同時に、
安堵の涙が溢れてきました。
Aさんは、
話には聞いていたけれど、
大変な一家ね。
私、びっくりしちゃったわ。
母も玄関に来ました。
Aさんは、母を見るとすぐに、
「陽子さん!無理しないで。
休んでて良いのよ。」
母が、
「嫌な思いさせちゃいましたよね。
本当にごめんなさい。
ありがとうございました。」
とお礼を言うと、
「何を言ってるの。
気を使わないでね。
長いお付き合いじゃないの。
もう、しばらく来ないと思うけど、
何かあったらいつでも頼ってね!
それよりも陽子さん!
顔色悪いわよ。大丈夫?」
とAさん。
母は、大丈夫です、
と答えてはいましたが、
顔面蒼白になっていました。
Aさん:
「陽子さん、まずはゆっくり休んで!
またお顔見に来るわね。」
私たちは深々とお辞儀をし、
Aさんご夫妻を見送りました。
この後母は、
吐くほどの頭痛が続き、
数日寝込む事になってしまいました
※過去の出来事で、
現在は解決しています。