2005年春、悪性脳腫瘍が判明した母。
(グレード3から、グレード4の膠芽腫へ転化)
余命3年以内と言われながらも、18年間戦った母の奇跡の記録です。2023年他界。
2週間後の水曜日。
総合病院では、造影剤を使った
MRI検査を受けました。
その後、脳波の検査もありました。
この検査は、眠った状態で行います。
眠剤を使っての検査でした。
待っている間、私は院内カフェで
時間を過ごしました。
雑誌を見ながら待ちましたが、
気になって、心配で、
全然頭に入って来ませんでした
やがて、終了予定時刻になったので、
検査室の前に移動して待ちました。
母は、まだ眠剤が残っていて、
少しぼーっとしていました。
その後、待合室前に移動。
1時間位待ったところで呼ばれました。
診察室に入った瞬間、
映し出されている画像に、
目が釘付けになりました。
この時は造影剤を使ったので、
前の病院よりももっと鮮明に、
大きく腫瘍が写っていました。
最初に脳腫瘍が判明した時は、
30㎜×7㎜の、細長い形でした。
ところがこの時は、
一番大きなところで、50㎜×60㎜ほど。
いびつな形でした。
別の写真では、境界線が曖昧で、
ぼんやりした影でした。
グリオーマは、周りに染み込むように
大きくなっていくからです。
脳波検査の結果は、
目に見える痙攣はなくとも、
しっかりと痙攣の波形が出ていました。
これには母もショックだったようで、
涙を溜めていました・・・
N先生に、
今回はちゃんと調べましょう。
お孫さんもいらっしゃるし、
娘さん・息子さんのためにも、ね。
そう説得され、母は、
わかりました
と力なく答えていました。
側頭葉にある頭蓋骨の一部を外し、
腫瘍の組織を採って
病理に出す手術です。
もし取れそうな部分があれば、
出来る限り取りますが・・・
左側頭葉なので大きく取ると、
QOLが著しく低下してしまうので、
無理のない範囲で行います。
という説明がありました。
翌週から、術前検査が始まりました。
肺活量や血液検査も
改めて行われました。
その他、心電図検査なども。
手術は、6月末に決まりました。
最短で予定を立てて下さったようです。