CDはAmazonでも買いますが、店頭で棚を見て実際に商品を手にとって選ぶのが断然好きです。棚を見てる時間が楽しいってくらいに、買わなくても楽しい。

でも、店頭ではまずお目にかかれないアルバムとかは、ネットで検索をかけてみたりもします。中古CDで探すのがほとんどですけど、本っ当に欲しいアルバムだったら、諦めてネットで買っちゃうこともある。

ネットは危険ですね。もう、見てると舞い上がってしまって、これは最終手段だと思わなきゃいけない。こんなのきりがない。片っ端から欲しくなってしまいますから。ルールとしては、いくらレアでも定価より値が高くついてるのは手を出さないよう気をつけてます。
(ホントに、手に入らないCDほどビックリするような高値がついてて、ビックリします)


しかし、先日、中古CDのサイトを見ていて、頭の血が一気に沸騰した作品がありました。浅川マキの『灯ともし頃』です。

ええ、買っちゃいました。これはホントにずっと探していて、高値がついてるのは買わないぜーとか言ってられない。だって、ずーーっと、商品自体がぜんぜん出て来なくて、半ば諦めていたアルバムなのです。値段、3400円ですよ。許容範囲ですよ。速攻でカートに入れました。取られてたまるかってドキドキしました。


実際に配達されたCDを手に取った時は、ささやかな感慨がありましたねぇ。ずっと探していたジャケットが自分の手の中にあるのですから。

浅川マキという人は、僕は不勉強でこれまでちゃんと聴いて来なかったのですが、ロックな音でもジャニスみたいに叫ぶわけでなく、とてもクールに歌われる。ジャズシンガーっぽくもあるしシャンソンの雰囲気もある。日本的な歌謡曲の空気もなくはない、なんともジャンルレスな印象を受けます。

このCDのライナーには、とあるお店の一室にバンドのミュージシャンを集めて、何日もひたすらセッションしながら生まれた演奏を記録していった(ジャズのレコーディングのような録り方ですね)みたいに書いてあります。そのせいか、ある種の密室感もあるし、一発録り特有の躍動感がライブ感につながる作品だと思いました。

「あなたなしで」の《川を下って行く~》の歌い出しが、何ともいなたくて、耳に残ります。つのだひろのドラムもいい。「それはスポットライトではない」で見事なヴォーカルを聴かせてるのも多分、つのだひろ。知った名前ではサックス近藤等則も吹いています。バンドのメンバーはこの当時みんな20代半ばだったとか。一番若かったのがピアノの坂本龍一で23歳だったそうです(現代音楽を志す、と紹介されてます)。

イースタンユースの吉野寿が《このアルバム一枚あれば他のレコードはいらない》と言った『灯ともし頃』。これをじっくり聴くためだけにドライブしてきました。おつかいに行きがてら遠回りしたってだけですけど、最高の気分転換ができたな。

余談ですが、ここ二週間ほど毎日車で聴いていたのはビリー・アイリッシュでしたが、浅川マキによってようやくカーステ王座から降ろされました。

グラミー賞の騒ぎで珍しく気になって買ったビリー・アイリッシュですが、個人的にこれは久しぶりの大当たり。良いです。捨て曲が一切ない。聴いて聴いて聴いて、いまだに聴き飽きません。


『灯ともし頃』を密室感というなら、ビリー・アイリッシュの密室感は浅川マキのそれに全く負けてない。こちらは自宅、全てベッドルーム・レコーディングで録ったという楽曲は、どれもシンプルで無機質な音が冷たくシリアスに響き、ビリーが目の前で囁きかけてくるような感覚に包まれます。


気だるいボーカルも魅力的で、決して朗々と歌いあげて上手さを主張したりしないけど、歌、とても上手いです。


 一般に「バッド・ガイ」のような不思議な曲がウケたのかと思いきや、アルバムをじっくり聴くと楽曲のメロディの美しさに驚かされます。この子は大したメロディメイカーですよ。そして、どの曲も3分程度で、有りがちにダラダラ長くないのが好みです。


僕はとにかくビリー・アイリッシュは《良い歌を作る》という一点で気に入りました。まだ19歳でしたっけ。すげー才能です。さすが最年少グラミー。

(訂正:18歳でした。てことはこのアルバムは17歳で発表したのか。マジか)

 

 いまのお気に入りは 「Ilomilo」良い曲だなー。

 

「Bad Guy」も、最初はただ呟いてるだけじゃんって聴いてたけど、静かなリフとか、リズムとか、本当に格好いい。《ダー》ってつい一緒に言っちゃう。詞の韻の踏み方もよくわかってるし、こういう曲をさらっと無理なく作れちゃう感覚が感心します。

 ビリー・アイリッシュは実のお兄ちゃんのフィネアス・オコネルが作曲から録音のパートナーで。となると《ビリー・アイリッシュ》って個人名であれど、チームプロジェクトといった形に近いのかしら、と想像します。それでも二人組のユニットとして活動しなかったのは、純粋に妹の才能のサポートに徹するためか、ビリー単体で推した方が世にウケるだろうという冷静なプロデュース判断か、その両方か。


お兄ちゃんもハンサムな顔立ちだから、バックにいてもさぞモテてるだろうな。

(調べたら、お兄ちゃんフィネアス・オコネルもシンガーソングライターとしてソロ活動してるようです。)




マシス

 

 

 

 

詳しいことは割愛しますが、先日、待ち時間をつぶしていたのです。それはそれは長い、いつ終わるともわからない待ち時間。いや、実際はそれほどでもなかったのですけど、べらぼうに長く感じた時間でした。

で、まぁ待つだろうと思っていたので、時間つぶしに本を何冊か携帯していきました。はたして、本なんて読む気になれるか、とも思ったけど、何もせずに待つよりは気が逸れていい。

待機場所となった一室にて、パッと掴んだ「王とサーカス」(米澤穂信著)を三時間で読了。これは一昨年より何度も読もうと思って、そのつど途中で止まってしまってた一冊で、ようやく読み終えました。本当に、何回目のトライだったのだろう。リタイアせず完走出来て嬉しいです。
フリージャーナリストの大刀洗万智が取材で訪れたネパールで巻き込まれた事件。《王族殺害事件の取材を開始した大刀洗万智を嘲笑うかのように、彼女の前に転がったひとつの死体。。。》という帯の文句が、話の骨格をほぼ伝えてます。

舞台が日本でなく異国の事件ということで、雰囲気に馴染むのに少し手こずりました。国王殺害というスケールの大きな話になって、政治絡みの面倒くさい展開になるのかと思いきや、謎は至ってシンプル。登場人物も決して多くないのに、どんでん返しには見事に引っ掛かって、しっかり驚かされました。そこは米澤穂信さすがの筆致。面白かった。

個人的にいえば、自分のその時の気分に正にピッタリの小説だった。シリーズの前作「さよなら妖精」と同様、重たく切ない余韻たっぷりのラストに、本を閉じた後もしみじみひたってしまいました。

そして、内容ももちろんですが、主人公の大刀洗万智の言葉や行動が、ひとつひとつ心地良く感じて、なんというか、読んでいて気持ちが持ち上がってゆくのを感じました。決して多くを話さず表情も変えない、静かなる意思。強く冷静で公正な視点。内心の怯えを認めつつも前に進む姿勢。待ち時間に読みながら、ああ、この娘で良かった、この長い時間を同伴してくれたのが大刀洗万智で良かった、と思いました。大刀洗万智の芯の強さに、僕も心を支えてもらった感じです。



昨年夏より、ずっと気にかかっていたプライベートでの悩みが、ようやく解決に向けての一歩を踏み出しました。曖昧な書き方でスミマセンが、ホッとしました。これから新しい戦いが始まるわけですが、心を強く持って、静かに強く公正でありたい。大刀洗万智のように。



ヤマタツ、といえば山下達郎、ですが、達郎ほどでないにせよ、僕は山本達彦も好きでよく聴いていました。

(マンガ界のヤマタツ、山上たつひこのがきデカも好きでした)

ああ山本達彦、アーバンな楽曲の良さにシビレタのはもちろん、語尾が《モァッ》と丸くなるダンディな発声が大好きで、よく歌真似をしたものです。ハンサムなルックスに女性ファンも多かった。当時も今もきっとそうでしょう。

 

実は最近の自粛騒ぎで、避けるべきと挙げられた《3密》の語呂を見たとき、

 

そう言えば山本達彦のシングルで《密》が被ったことあったなぁ

 

、と、唐突に思い出したのです。

 

CMソングとしてスマッシュヒットした「夏の愛人」の次のシングルだったかと記憶してます。タイトルは「密室のTANGO」。同じくCMシングでした。

↓ 

 作詞は「夏の愛人」と同じく売野雅男。メロディに対しての独特の言葉の当て方が、売野だなーっって思う。《みっ、いしつだねー》ってサビのまぁ歌いにくいこと。平場の感性じゃ使えないですよ。内容からして《密室》も《タンゴ》もこじつけ臭い。それ使いたかっただけじゃん?ってセンス。こんなん書いてるとクサしてるようですが、僕は「密室のTANGO」は大変気に入ってました。

 

 

そして、「密室のTANGO」の次のシングルが「密会のHIGH NOON」。《密》シリーズです(この二つしかないけど)。こちらもCMソングに起用されたので、サビのキャッチーなフレーズを覚えておられる人もいるのでは。

 売野雅男のクセの強い文体で書かれた《伊達男》の歌詞のイメージが、山本達彦ととても相性が良かった。男女のモヤモヤした関係を書かせたら売野雅男の右に出るものはないですね(個人の好みはあるでしょうけど)。

 

 

売野&山本達彦コンビの出色の傑作といえば、やはり「夏の愛人」。そして「STARDUST MARMAID」も挙げたい。

 伊達男はやたら避暑地に行って酒を飲む。そして例外なく思わせ振りな女性に振り回される。

 

 えげつなくもキャッチーな売野節ここにあり、です。

 

 

知らない人に教えたくなる、初期の名曲といえば、誰もが大好き「l LOVE YOU SO」

WOWOWで放送されたライブのアンコールでしたね。歌いだしたとたんファンの歓声がすごい。

 

 

 僕が個人的に愛してやまない初期の傑作バラード「突風」。

《人はみな愛にさまよい歩く風なのでしょうか》

 

 山本達彦&来生えつ子コンビの名曲「ロンリー・ジャーニー」

 

 山本達彦、今でも元気に活動しているらしく、66歳なのが信じられないほどに、いまだにカッコイイ。

元気なうちに生のステージをぜひ観てみたいです。

 
 

 佐野元春が本日の21時に新曲を限定配信しました。パソコンに張り付いて観てました。チャーミングな佳曲です。ほっこりします。元春は愛犬ゾーイと一緒に映ってます。

 世界の自粛ムードを受けて、ここ数週間で録音した正真正銘の新曲だそうです。メンバーはそれぞれ自宅でデータを受け取って録音したのだとか。集まらずに録音した、ってのが、今はとても大事。そういうことも出来る時代なのですね。ビバ文明。

911の時に新曲「光」を個人で配信したのと同様、こういう時のフットワークの軽さはホントに流石というか、信用できるなぁって思えます。元春ありがとう。コヨーテバンドありがとう。来月発売のベストアルバムも俄然楽しみになってきた。



火曜日の4月7日、アルパカセブンスが進行役を務める配信番組【豊橋Live】にて、マシスを紹介して頂きました。勿体ない話です。ありがたや。

 番組中盤に、おすすめアーティストのコーナーと称して、僕のライブ映像をちょこっと流していただきました。自己紹介の動画は、実は今回、生涯初挑戦の自撮りを試みたものです。なぜこれを送った?と思わず、初めてのご愛敬ということで笑って受け止めていただけたら幸い。


配信をリアルタイムで観てましたが、自分を自分で観るって恥ずかしいものですね。たまたま横にいた娘がパソコン画面を覗き込んできて、Lilyさんのいいねボタン乱舞にウケてました(Lilyさんありがとう)。


流して頂いた歌は拙曲「垣根のない世界」の後半部分。僕はこれまで、自分の演奏動画の記録をいい加減にしてたもので(ライブ反省用のテレコ替わりで、自分が画面に映ってないものばっかり)、今回顔がちゃんと映ってるのを探して探して、やっと見つけたのがこの歌ということです。

 

僕は機械オンチなので、今回の動画も編集やらメール添付やらワタワタしてやっつけました。無事に電波に乗ったみたいで良かった。豊橋live、お時間があったらチェックしてみてくださいね。僕以外にもヨーヨーの達人の絶技や、豊橋のお店の紹介が楽しいです。アルパカセブンスのエリさんミッコさんありがとうございました。


他の演奏者の皆さんは動画の投稿をマメにされてて、編集も凝ってて、歌に字幕で歌詞とか載せてたりしてる。あれは羨ましい。どうやってるのか教えて欲しいですね。僕も覚えてみたい。面倒くさいのかな。面倒くさいのはいやだな。


本日、今月末に予定されていた掛川We+でのイベントが中止になったと連絡をもらいました。主宰すいかさんの悔しい心中心労お察しします。来年はきっとやれますように。5月フリーダムも大変な気がしてきたなー。

 


マシス

 

 

新しい歌を作りました。先月くらいのこと、やたらと雨が続いた時に、《ここはもう雨しか降らない星になってしまった》、とSFみたいなことをボーッと考えたのがきっかけ。

手をつけて、そのまま作りかけで放置していたのを、先週くらいからまた頭の中でフンフンやってたら、何とかまとまった。「雨の惑星」ってフレーズは、最初は歌詞にも入れようとしたけど、いらなくなってタイトルだけ残りました(2020/4/12追記訂正:やはり《雨の惑星》のフレーズを戻しました)。

当初のイメージに加えて、この一ヶ月で別のイメージが入り込んだ気がするのは致し方ないところ。ただただ、雨の歌です。

よく考えたらこれ、2020年になって初めて完成した歌です。前作「表彰状」がマシス名義で49作目で、作った時に僕は49歳だったので、50歳のうちに早く50作目を作りたいな、と、なんとなく思ってました。節目の自作歌50作目は「雨の惑星」です。

雨の歌、って世の中にいっぱいあって、個人的に好きなものも多くて、僕も一回ちゃんと腰をすえて《雨歌》を作ってみたかった。こういうのが作れて嬉しい。早く人前で歌いたい。

「雨の惑星」

週末に
雨ばかり降るもので
私たちはずっと 
うちの中にいる

借りてあった映画は
観てしまって
持ち帰った仕事は
手をつけようとして
やめた

私たちは
世界から
隔離されたみたいだわ

いつまでも
雨ばかり降るもので
どこへも行かないで
誰とも会えないままで

屋外のイベントは
中止になって
休みの予定が
ぜんぶ無くなって
やれやれ

私たちは
世界から
隔離された家族だわ

風の音が強くなる
部屋の明かりを消せないまま
朝になる

あまりにも
雨ばかり降るもので
この星はいつしか
雨の惑星になって
しまったとさ



2020/03/17/1:08
~04/05/0:20


マシス



余談。こういうのは今みたいな時、動画とかで音も紹介できたら、と思いもするけど、やり方がよくわかりません。スマホとかもってれば簡単に出来そうですけど、まぁ、出来ないことは無理しません。出来ることを頑張る。

僕の家にはレコードプレイヤーがありません。そもそも僕はレコードを買ったことがありません。学生の頃、同級生が自分の部屋にレコードプレイヤーがあって、遊びに行くとレコードを聴かせてもらったりしてました。おお、自分の部屋でレコードに自分で針を落として聴くなんて、優雅だな格好いいなぁって羨ましく思ったものでした。

その友人んちにはサザンのアルバム『綺麗』があって、そのうち『kamakura』を新譜で買って、ヤツの部屋の前に自転車で乗り付けると、よくドアの向こうから「愛する人とのすれ違い」や「樫の木の下で」が聴こえてきた。「愛する人とのすれ違い」の《だけど、一人で生きてたわけじゃない》ってフレーズが当時すごく好きで、そこが流れてくるのを心待ちにしてたな。
今でも『kamakura』を聴くと、その友人の部屋の風景が頭に甦ります。

ユーミンの『DA DI DA』も友人の部屋でよくかかってて、後年に僕もCDで買いました。これは本当に好きなアルバムで、今でもよく聴きます。

レコードを買ったことない、と冒頭で書きましたが、実は佐野元春の「シュガータイム」はシングルを中古ですが持ってます。
友&愛が懐かしい。これはB面の「wonderland」が目当て。当時はこれを聴くにはこのシングルでしか聴けなかったのです。プレイヤーもないのに、高校生の頃、レンタル落ちの中古で買いました。友達の家でテープに録ってもらいましたっけ。


僕が子供の頃には、我が家にもレコードプレイヤーがあったんです。けど、スピーカーから音を出してた記憶がほとんどない。親父もお袋も、そんなに日常的にレコードを聴く習慣があったわけではなかったようで、せっかくのプレイヤーも部屋のお飾りになってた感じでした。

覚えてるのは、マンガ日本昔話のレコード。小さい頃にそれはかけてくれたことがあった。あと、マンガのソノシートね。テレビアニメの主題歌とか、手に入るとせがんでかけてもらいました。

後から聞いた話では、僕が赤ん坊の頃に《お前は和田アキ子のレコードを聴かせると泣き止んだ》と言ってました。それはまったく覚えてない。和田アキ子のレコードは、確かにあったのを覚えてます。小学生の頃、フリスビーのように投げて割っちゃて、えらく叱られたことがあるので、よーく覚えてる。

まぁ、家族がレコードを聴かなかったので、僕もいまだにレコードっていうと音楽の授業のクラシックとか、敷居が高い感じがするのです。針とか、落とせませんもの。傷つけちゃいそうで、おっかない。


レコードじゃなくてお前は何を聴いてきたのだ、と問われれば、答えはカセットテープ。小学五年生の時に急に音楽に目覚めて、家にあったラジカセを自分のものにして、集めたカセットテープを抱き締めるように聴いていました。それこそ友達にレコードからテープにダビングしてもらったり、おこずかい貯めてレコード屋でカセットでアルバムを買ったりして、せっせと集めたものでした。


音楽好きの方がよく、《やはりレコードの音が一番!》と仰ってます、そういうのを耳にすると、いいなぁって思う。うらやましい話です。

レコードでしか手に入らないってアルバムも、確かにあるのです。数日前、浜松の中古CD屋さんで何気なくレコード棚を見てたら、さだまさしの『随想録』が800円であって、プレイヤーも持ってないくせにうっかり買いそうになりました。イヤー買っとけば良かったかな。

トニー・コジネクのセカンドアルバムもCD化されてなくって、欲しいんです。結構そういうの、あるんです。見つけたらレコードでも買っちゃいそう。

自分がおじいさんになったら、ちっちゃなプレイヤー買って、そうやって集めたレコードを聴こうかなって、ひそかに妄想したりします。



家にいて、音楽を聴いて、作りかけの歌に手をつけようとして、寝る。近頃はそんな感じです。自粛騒ぎの前とあんまり変わりません。昨年夏よりのナーバスな個人的案件が、もう少しで次のステージへ進めそうです。まだまだバタバタするけど、僕の座右の銘、足るを知る、と自分に言う。僕は十分に足りている。十分に足りているとも。グチやモンクは言うのも聞くのも大嫌い。笑顔で大丈夫と言おう。きっと大丈夫。


かなり今さらの話ですが、録画してあった第62回グラミー賞の授賞式の模様を、この週末ようやく観れました。不要不急の用事もなく家に居て、録画してあった番組がチマチマ消化されていきます。

正直なところ、グラミー賞を観ても知らない人ばかりで、おおーこれはCD買いたいって音楽に出会うのも稀なのですが、この授賞式が面白いので、毎年録画してしまいます。

グラミー賞やロックの殿堂って、会場のみんながみんな、受賞者を気持ち良く称えていて、そういう言葉や態度が観ていてモウ清々しく気持ち良い。欧米人の、他人の受賞をまるで自分のことのように喜べる美徳、そこのところって、ちょっと日本人に真似出来ないなぁと思う。

今年の僕の一番の興味は、ロッキンオン誌で2019年のベストアルバムに選ばれた新星、ビリー・アイリッシュが動き喋るところを観れることでした。そして正にビリー・アイリッシュが四部門受賞。ビリー・アイリッシュ・イヤーでしたね。こういう新しいスターが出てくる瞬間ってのは痛快なものです。「Bad Guy」のYouTubeはつい何回も観てしまう。


ビリー・アイリッシュの受賞コメント《アリアナ・グランテこそふさわしいのに!彼女の歌に救われたから!》こういうの、いいですね。客席での様子だけ見ると今どきの小娘だけど、可愛らしい。

昨年だったか一昨年だったか?最優秀アルバム賞を取ったアデルが《もらえないわ!だってビヨンセの『レモネード』は素晴らしい作品なのよ!》と、自分のスタッフに叱られそうなこと言ったのを思い出しました。賞のライバルであったビヨンセが好きすぎて褒めちぎるアデル、良い人です。

自分以外の受賞を喜ぶ、と言えば、これも思い出深いシーン。
テイラー・スウィフトって、グラミー賞の授賞式の会場でいつも本っ当に楽しそうにしてるのが微笑ましかったです。それはあたかも昔、ザ・ベストテンやヒットスタジオで中森明菜が他の人の歌唱を楽しそうに一緒に歌う姿と重なったものでした。今年のテイラーは影が薄かったな。

影が薄いと言えば、アリシア・キースが司会になってから(昨年に続いて二回目か)、男性ミュージシャンがどうも元気がない気はします。アリシアはMCでウーマンリヴな発言をバシバシ言うし、番組宛に投書でもあったのかしらって勘繰ってしまいます。例えば《グラミー賞は男性重視的な番組作りだ》とか何とかね。

でも、本当に男性ミュージシャンは誰がいた?ってくらい元気なかったな。ルイスキャパルディの「Someone You Love」はスタンダードになりそうなくらい素敵なメロディの曲で、数年前なら絶対どれか賞が取れたんじゃ?と思うけど。リゾとかHERのパフォーマンスのインパクトに掻き消されちゃってた。

オープニングでアリシア・キースが弾き語りしたグラミー賞ソング?(ノミネート者の名前を織り込んだ替え歌)は面白かった。自分で《アリシア・キースが皆を導くわ~》って歌うのも欧米人らしいですね。《ビリー・アイリッシュが会場にいるわ。彼女は私の妹みたいに思ってるのよ!》って言うのも実に抜け目ない。

じっと家にいて、大人しくグラミー賞を観てるだけのはずが、今年は珍しくビリー・アイリッシュのCDを欲しくなった。テイラースウィフトやレディー・ガガをグラミー賞で知った時はCD欲しいとまで思わなかったけど、ビリー・アイリッシュは久しぶりに面白そう。トム・ミッシュとサンダーキャット、レモン・ツゥイッグス以来の当たり作品となるか。

そう、あと、ノミネートされてなかったけどブリタニー・ハワード(アラバマシェイクスのヴォーカル)のソロアルバムはちょっと聴いてみたい。ああ、新しいCDを買いに外へ行きたい、とウズウズしてきます。


外へ出たのは、密室、密集、密接と関係ない、犬の散歩くらい。
ウグイスが鳴いていて、カエルも田んぼから飛び出して、春の訪れをヒシヒシ感じるこの頃です。
枯れ木が稲妻が走ってるような枝振りでいい感じ。

↑ご近所の面白看板。ここが何屋さんかは知らない。


グラミー賞以外にも、土曜日に佐野元春のトリビュート的な【SONG  & FRIENDS】も観れました。これはもう、無事に録画出来てて嬉しい。ノーカットで放送してくれて、こうして観れて嬉しい。アルバム『カフェ・ボヘミア』全曲演奏はもちろん、ゲストが選ぶ元春ナンバーも興味深いものでした。小坂忠のアレはいいね。中にはやはり元春が歌う方が全然いいなってのもあった(個人的感想)。内容はてんこ盛りにいろいろありすぎて、感想書きおおせない。


不要不急な外出とはいかないけれど、イオンに食材を買いに行ったら、マスクと消毒薬が棚に少しあって、買えました。一人一つと限定だったけど、ぼちぼち生産が追い付いて買えるようになってきたのかしら。そうなるといいですね。もちろん、マスクなんて用がない状況になればもっといいけど。



マシス
先週の日曜日より、山下達郎の名古屋クアトロ公演のチケット抽選が始まって、一応申し込んでおいたのです。ウイルス騒ぎで無理かも知れないなー、と思ってはいましたが、一応。
 
そしたら、昨日イープラスよりメールが来てました。もう抽選結果が出た?と開くと、公演中止のお知らせでした。案の定というか、もうあんまり驚きませんね。やっぱりねって感じです。
 
以下、メール内容抜粋
◆『山下達郎』名古屋CLUB QUATTRO公演 中止のお知らせ◇
 
お客様各位
突然のメールにて失礼いたします。
イープラスカスタマーセンターです。
この度、<カード決済限定抽選受付>にてお申込みいただいている
下記公演について、主催者よりご連絡です。

 ▼山下達郎
  公演日:2020/04/04(土)~2020/04/05(日)
  会場 :名古屋CLUB QUATTRO

本公演は、新型コロナウィルスの感染が拡大している現状を鑑み、
中止を決定いたしました。
これに伴い、皆様にお申込みいただいていた<カード決済限定抽選受付>は、
勝手ながら無効とさせていただきます。

※e+サイト上「申込み状況照会」では、システムの都合上、
 [落選]と表示されます。何卒ご了承ください。
今後ともイープラスをよろしくお願いいたします。
 
中止。東京公演は6月に延期になったけど、振替公演の会場が取れなかったか。残念だな。
 
アコースティック編成とはいえ、山下達郎のステージをライブハウスで観れるチャンス。当然チケットは申し込みが殺到するだろうし、とにかく申し込まなきゃ、と押さえておいたのですけど、今回はしょうがない。騒ぎが落ち着いたらぜひリベンジ公演をやって欲しいです。
 
 
今週の3月24日に、僕のアイドル佐野元春がデビュー40周年を祝うファンイベント【40年目のアンジェリーナ】が開催されるはずでした。そちらも中止になったけど、YouTubeで【MOTOHARU TV SHOW】という配信番組をやってくれました。元春レィデイオショーを彷彿させるナイスなタイトルです。
 
仕事のためリアルタイムではなかったけど、帰宅してからゆっくり楽しませてもらいました。元春ありがとう。
デビュー40周年、コヨーテバンド結成15年だそうです。
 
今年はライブハウスツアーをやって、ホールツアーをやって、最後は来年に大きいところでドカンとライブをやるらしい。行けるものなら全部観たいぞ。
 
↑新曲のミュージッククリップの撮影中にインタビュー。


 
コヨーテバンドとの15年を振り替える、興味深い話が満載のトークショーでした。元春が《とにかくどんどん曲が出来た》というアルバム『Blood Moon』の制作時、最終的に83曲ストックがあったって話、すごかったですね。スパムさんが言ってましたから、本当なのでしょうね。元春が言うと大げさに言ってんだろう?って思っちゃうけど、スパムさんだから信憑性ある。
 

素敵な番組なので、ぜひここにYouTubeを貼って紹介したいと思いましたが、YouTube貼るフォーマットが消えてしまった。また新しくなった?どうしてこういう不便なことすんのかな。でも、YouTubeでまだ観れると思うので、興味のある方、ぜひ探してくださいね。

ここから飛べるかな
 ↓

3月25日の水曜日には、本来でしたら我が家は東京へ行ってるはずでした。まふまふの東京ドーム公演のチケットを娘が取ってあったので、同行してプチ東京見物でも、と春休み予定にしてあったのです。けど、そちらも中止。いや、上手く会場を押さえられれば振替公演になるかも、と検討中だそうです。
 
ドームっていうと、プロ野球も始まるから、会場取るのは難しいでしょうね。けど、この公演は東京ドームでなきゃ意味がないだろうし(歌い手初の東京ドーム単独公演と謳ったから)、どうなるかな。なんとか行かせてあげたいものですけど。やれるといいですね。
 
 
山下達郎や佐野元春、ミュージシャンが言うことは僕は腑に落ちる。ワイドショーのコメンテイターやお偉い人の言うことより、この人たちが中止と判断した状況なら、受け止めようと思えます。文化を守って、体調に気をつけて、他人の言うことやること批判しないで、自分のやれることをがんばろう。
 
 
配信番組といえば、アルパカセブンスがやってる【豊橋LIVE】という番組にて、マシスを紹介してくれるそうです。なんてありがたいことか。エリさんよりお話をいただいて、昨日資料を送らせてもらったのです。自己紹介動画ということで、初めて自撮りってのをやった。あれは難しいですね。なにより、自分の顔を自分で撮るのが恥ずかしい。ああいうの撮り慣れてる人、撮られ慣れてる人はスゴイよ。素面でこれをやれるんでしょ。尊敬しますよ。
 
 
マシス
音楽イベントに限らず、週末にミッチリと入ってた飲み会やら花見の予定が、このコロナ騒ぎで吹っ飛んでしまいました。いや、正直なところ、お酒は僕は強くないので、しがらみで付き合う飲み会がポシャったのは実はちょっと嬉しい。休みに家でのんびり出来て最高。

だって、飲めないんだから、せっかくの休みに気が進まない(失礼)飲み会に行くよりは、家で家族とのんびりしてたいですよ(実際はちゃんと付き合ってますけどね。社会人ですから。思うだけ)。

結局、誰だってそうでしょうけど、楽しいお酒ってのは誰と飲むかがキモです。だから、友人と飲む約束がポシャったのは残念。友人と飲むのなら例え僕だけアルコール抜きでも楽しい。麻雀に負けたって楽しい。


三連休で、金曜日は僕一人で遊ばせてもらったので、残り二日は家族とのんびりしていました。子供は休みが長いのに遊びに行けないってのは可哀想で、大人ばかり外に行ってしまってすまんねーって思います。


で、この週末は、唐突に僕が《2961COFFEEのピザトーストが食いたいな》と呟いたことで、娘と連れ合いからも、珈琲が飲みたいトースト食べたいー、と賛同を得たので、昼食に外へ出かけて来ました。

2961はフクロイ(袋井)と読みます。ここの珈琲は連れ合いに教えてもらったのですが、本当に美味しくて僕もすっかりファンなのです。

美味いんです。トーストも珈琲も、ひとくちひとくち、その美味しさにシミジミと感動してしまった。こんな小さなテーブルに俺の幸せが乗っている、と本当に思いました(実際に呟いて連れ合いと娘に笑われた)。

高級ディナーのコース料理もそりゃ美味しいけど、僕はこれがいいですよ。このトーストと珈琲がいただける人生は満更捨てたもんじゃない。

幸せになった後は、連れ合いの希望で法多山へお参りに行きました。昨年から連れ合いは御朱印を集めてまして、運動不足の解消も兼ねて、長い階段を登ってきました。

法多山にて、ご当地キャラのプリントされた自販機を撮影する娘。おみくじでは凶を引いてへこんでました。聞けば、法多山のおみくじは凶が多いことで有名なのだそうですね。


同じく袋井の可睡寺も、三月限定の御朱印があるということで、そちらにも訪れてみた。この時期の名物でもある雛人形祭りは、コロナの影響で予定期間より早く終了してましたが、あのでっかい雛壇はまだ飾られていて見学できるそうです。せっかくやっててもコロナの影響で、大っぴらに人集めになるアナウンスをやれないんだそうで、勿体ないですね。
せっかく来たので、久しぶりに六の字穴へ行ってみました。可睡寺はよく来るけど、ここまで上がって来るのは中学生の時以来か。昔は穴に入って六の字を体験できたけど、今は安全のため入れなくしてあります。

見晴らしから袋井の街を撮影する連れ合いの図。いっぱいお寺の敷地内を散歩させてもらいました。


帰ってから、家ではひたすらゴロゴロ。本を読みながらCDを聴いてました。先日Lilyさんがいっぱい映画観てるって話を聞いて、なんか映画を観たいと僕も思って、「紅の豚」を観てました。豚はジブリ作品の中でもかなり贔屓目に好きなのです。
同じくゴロゴロしながら、遅ればせながらスピッツのアルバム『見っけ』を拝聴。ああスピッツだーと聴いてて嬉しくなる素敵な作品でした。

スピッツは何がスゴイかって、これだけ長いキャリアを重ねても、歌が壮大になっていかないのが偉い。このアルバムも、歌の長さは2分から4分台で、5分以上の歌は一曲もない。歌が歌としての可愛らしさをちゃんと保っているってのは本当にスゴイことなのです。



マシス
金曜日の祝日(春分の日)は珍しく会社が休みで、浜松POPSCLUBでのイベントのお誘いを受けることが出来ました。mama presents 【Soul Shaker】です。お誘いありがとうございます。

この日ご一緒させていただくのは、Lilyさんとアルパカセブンス、そして初めましてなのが愛知のタクローさん、富山のツアーミュージシャン詩野さん。お二方ともお名前と噂は聞いていたので、ご一緒できて嬉しい。

少し早めにお店に着くと、珍しく陽光の明るい店内でLilyさんが迎えてくれました。
Lilyさんが夜ごはんの仕込みをされてる間、僕はボーッとのんびりさせてもらって。後はまぁ、この時期ですからコロナの影響の話とか、してました。《映画すっげー観てる、時には一日に三本とか。映画観てる時だけ何にも考えずいられるんだよねー》とLilyさん談。映画いいですねぇ。

そして、出演者が集まってきて、お客さんがいらして、イベント【Soul Shaker】スタートです。
一番手はLilyさん。

いつも通り、ステージの上では余計なことは言わず、艶っぽく淡々と歌う、静かなる咆哮絶唱。《この日の濃い面子のうち、自分が一番薄いから》なんて言っちゃって、その笑顔で自分を切りつけるような歌とステージは、世の情勢も何も関係ねーよって言ってるようでした。


二番手は僕、マシス。写真はありませぬ。POPSCLUBだと、いつもホントに面白い演者さんたちに引き合わせてもらって、この夜も僕は皆さんの胸を借りるだけ。僕がトチっても他の皆さんがバッチリ決めてくれるであろうと、思い切りやらせていただきました。


三番手、アルパカセブンス。

ボーカルのエリさんは仕事を終えたその足でお店に駆けつけたそうで、リハーサルなしの一発本番。一曲目では《まだ仕事に片足突っ込んでるような気分》とエリさん言ってたけど、どうしてどうして痛快な歌いっぷりでした。「自転車にのって」の《私たちは無敵だね》は何度でも聴きたくなるパンチラインで、聴けて嬉しい。レコーディング中という新しいアルバムも楽しみ。


四番手、タクローさん。

この日の店内はタクローさんのCDがずっとかかっていて、タクローさんが歌い出した時にはもう、耳がタクローさんの歌にアイドリングばっちりな状態。ギターと歌声がストーンと腹に落ちて来ました。《意味もなくあの島で/意味もなくあるがまま/野宿した》シンプルで覚えやすいリフレインは歌が親しまれる絶対要因で、ぐるぐる歌が頭の中を回ります。心と唇に自然とシンガロングを呼ぶのです。


五番手、この夜のトリは詩野さん。
ご機嫌に跳ねるピアノのリズムに乗せて、朗々と放つ豪快な歌声。歌いっぷりもお喋りの間の産み方も、全部がまさに百戦錬磨のそれで、もう安心してステージを楽しめた、ご機嫌なステージでした。楽曲もとても良い歌ばかり。歌詞の言葉の構築が(僕が言うのも何様ですが)職業作家のそれじゃん、と感心しました。

食べかけ写真で失礼。歌い終えた後に食べたLilyさん特性ロコモコ。ハンバーグの美味しかったこと。

終演後はいつものように、時間の許すだけ出演者やお客さんとお喋りしてました。アルパカセブンスのミッコさんにギターのコードを教わったり。可笑しかったのはタクローさんの愛車の壮絶なエピソード。お腹が痛くなるほど笑わせてもらいました。もう、絶対に「消えないハザード」って歌を作って欲しいよ。

浜松POPSCLUBで、身体は触れなくても、ソウルで濃厚接触できた夜でした。POPSCLUBのママにはいつも素敵な企画をありがとうございます多謝。そして、いらしてくださったお客様、Lilyさん、演者の皆さんお疲れ様でしたありがとうございました。


日が変わってしまいましたが、土曜日21日は奇数月第三土曜日、コロナの騒ぎがなければ3月のフリーダムフォーク集会を開催する予定でした。瓦版を作らない奇数月は本当に久しぶりで、気が抜けた気分。いや、そこは今回楽をさせてもらったと思おう。

こういう時こそ、気兼ねなく歌が歌える、という環境と状況が日常に当たり前にあることのありがたさを実感します。ここぞとばかりの異議申し立てをしたがる世間の騒ぎに乗らず、根拠がなくても希望を持って、音楽を続けつつ、また楽しくやれる日を待ちたいですね。歌う場所が限られたって、音楽は誰にも自粛させることできないよ。

買わせてもらったPOPSCLUBのラベルのワイン、夕食の時に家族で開けて頂きました。僕はお酒は弱いので一杯だけでしたけど、美味しかった。お袋や連れ合いは美味しいと言ってお代わりをしてました。まだ半分残ってるので、大事に飲ませて頂きます。



マシス