

こうして聴いてるうちに、「愛が分母」が大好きになってきた。「愛が分母」の能天気な明るい音がいい。スカパラのホーンも決まってる。





2020/12/06(SUN) 「FREEDOM ONLINE LIVE OPEN MIC」
前回の9月6日に参加させてもらった時に、観たよーといくつかお声かけを頂きまして、その時に、
歌はともかく、なに喋ってるか全く聞こえない、
という意見を頂いていて、なのに、今回も喋りはよく聞こえません。声を張って喋ろうとするとどうも不自然になるし。難しいですね。清志郎みたいにオーイェーってやるか、宮本浩次みたいにエブリバデーって感じでやればいいのだろうけど、似合わないのでやれない。
配信会場に居る人には、このくらいの音量でも喋りは伝わってるんです。でも、相手は回線の向こう側の人ですからね。普段と一緒のつもりじゃダメでしたね。会場だけでイチャイチャ喋ってても、そのやり取りの内容がアーカイブで観た第三者にわからないと、なんだ内輪だけで盛り上がりやがってケッ、と思われるかもしれない(杞憂かもしれないけど)。大いに反省点です。
マムゼルでの自分のイベントにも当てはまることですが、常連さんたちが固まって盛り上がってると、人が近寄りがたい雰囲気を感じてしまうそうです。敷居はぜんぜん高くないのに、そう思わせてしまうのは悩むところです。
まぁ、アーカイブで観ると特に、喋りの部分が際立って見苦しく見えちゃって。いっそのこと喋りなしの方が良かった。おお、それは真面目に一案かも。
次回、もしお呼ばれすることがあったら、自己紹介と曲名だけ元気に告げて淡々と歌う。その方がきっと配信向きですね。アーカイブで観たとしても収まりよく観れそう。そうしよっかな。
欲を言うなら、次回のお呼ばれの頃にはワクチンが出来て、お客さんの前で普通に堂々と歌えるようになってるのが一番。それが理想です。
しかし、HWCの夢華さん、喋る声もマイクによく乗ってますね。早口になっても内容がアーカイブで聞き取れる。大したものです。
掛川配信ライブの帰り道、車の中で、自分の喉が開いてすごく声が出てることに気がつきました。むしろ配信本番よりも、帰り道の方が声は出てたと思う。今頃エンジンがかかるなんて遅いよと思ったけど、暖気運転が十分でなかったのは自己責任。普段から歌うようにしなきゃいけませんね
マシス


唐突な例えですが、ボブ・ディランの60年代の名作『ハイウェイ61』やら『ブロンド・オン・ブロンド』は、最初に聴いた時、僕はその良さがピンとこなくて、僕がディランにハマる糸口になったのは70年代の『血の轍』『プラネット・ウェイブス』『インフィデル』あたりの作品でした。その辺のアルバムはアレンジが聴きやすかったのです。
で、同じことが友部さんにも言えるだろうなーと、友部初期のアルバムを聴き返しながら思ったのでした。初期は素晴らしいのだけど、親しみ易さで選ぶなら、日本のディランと名を馳せたフォーク期の70年代よりも、80年代のポップな作品がいい。90年代以降ならさらにいい。ベストアルバム『ミディの時代』の友部さん作品とか入門編として面白いんじゃないかしら。
【一見の人が聴きやすい友部正人の歌】を、勝手に考えた。
曲を挙げるなら「朝は詩人」「愛について」「遠来」。この三つなら順番はどれから聴いてもいい。そのかわり、三曲フルコーラスで飛ばさずにじっくり聴いて欲しいです。
これは本当によく出来たシングルだと思います。誰が聴いても良い曲と言うでしょう。友部さんのポップな一面と現代詩のバランスが絶妙。友部作品にしては言葉がちょっとキレイ過ぎるというか、優等生過ぎて引っ掛かりが少ない印象もあるけど、僕はこの一曲で完全に友部正人にハマったので思い入れはヒトシオです。
《朝は音もなくやってきて / 戸口にメモを残してゆく/
たくさんのメモの木洩れ日が / 風が吹くたび揺れている》
(朝は詩人)
矢野顕子さんもカバーされているこの歌。夕暮れの帰り道、母と子の情景がスッと脳裏に浮かぶ。わりと散文的な詞の多い友部作品の中で、これほどまでにストーリー、ドラマをはっきりと伝えてくるのは珍しいです。予備知識なしで聴いても内容はストレートにわかるので入門編に良いと思います。カバーして歌うと大変ウケるので、もう何回この歌を歌わせてもらったことか。
《つかまえた、と壁に映った母の影が言う
つかまえた、と壁に映った子の影が言う》
(愛について)
もっとも感動的な友部作品のひとつ。異国に住む友達を思う歌であり、国と国の間の紛争までも歌ってる。最終的には地球を飛び出して空から地表を眺めてるような、脳天のシビレル歌。最後の一行が素晴らしくキラーラインで、何回聴いてもそこで鳥肌が立つのです。
《夜になると街の灯がつながって
ひとつになるのを見たことがある》
(遠来)
親しみ易さ、という一点ならこれもオススメ。
アメリカ人よ、日本に来たら日本語を喋れ!キャッチーで楽しくてこれこそシングルっぽい。けどシングルじゃないのです。歌詞中盤のシンディ・ローパーのエピソードはおそらく実話なんでしょうね。バックの演奏はマーガレット・ズロース。
ポップな歌で友部正人の免疫がついたところで、友部正人の凄さを味わうための一曲。
「びっこのポーの最後」(アルバム『1976』収録)
友部版ライク・ア・ローリングストーン。びっこ、が引っ掛かって放送禁止になった歌。ライブで聴けると最高に嬉しい。びっこのポーもちゃんとモデルがいたんだそうです。僕が最初に友部正人を意識した楽曲。
「乾杯」(アルバム『にんじん』収録)
友部さんのトーキングブルースの中でも、これがとにかく最高。次から次へと繰り出される名フレーズの嵐。昨年のオールリクエストのライブでいきなり一曲目に「乾杯」が出た時は嬉しかったなぁ。
「一本道」(アルバム『にんじん』収録)
ファンにとってはベタすぎる、友部正人の代表作。皆が衝撃を受けたと言うあまりにも有名な中央線のくだりは、地方に住む僕にはリアリティーがそれほどでもなく、あそこを感動しきれないのは残念。でもそれを差し引いても名曲。
ベストアルバム『ミディの時代』には友部さんの還暦祝いのトリビュートライブのDVDが付いてます。これが素晴らしい映像で、しょっちゅう観てます。面子も凄けりゃ選曲も素晴らしいのです。
マシス


佐野元春 & THE COYOTE BAND TOUR 2020「SAVE IT FOR A SUNNY DAY」
2020年12月13日(日)愛知・フォレストホール
2020年12月15日(火)東京・LINE CUBE SHIBUYA
2020年12月16日(水)神奈川・神奈川県民ホール
12月19日(土)京都・ロームシアター京都 開場17:00 / 開演18:00
12月21日(月)大阪・フェスティバルホール
遊びは来週のエスケリータ68の友部さんを観れるってことでOKとします。それだって贅沢なことです。うちの家族、誰かが外に遊びに行ったら2週間の潜伏期間を数えてますからね(僕だったら11月のフリーダムから今日は何日目とか、POPSCLUBからようやく2週間経ったからもう大丈夫とか囁いてくる)。まったく軽はずみな行動はできない。やれやれなご時世です。

今年の五月にこんな日記を書いてましたね。
コロナで行けなかったコンサートチケットの払戻金でb-flowerのCDを買ったのでしたっけ。














