梅田ではじめたギャラリーカフェ まそほのつぶやき
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ほていや食堂繁盛記

ずいぶん、お久しぶりでございます。
まそほ繁盛記…覗いてくださった皆様、お待たせしました!
ほていや食堂繁盛記の始まりでございます。
また、よろしくお願いします。
日々の出来事をベースに、わくわくする壮大な物語を…そんな、わけはなくて、ちっぽけな食堂の女将の奮戦記です。
次回から、始まります。
こう!ご期待!

まそほ繁盛記ファイナル

女将達は、後片付けに追われていた。
「Gはんっ!運送屋さん何時にきはりますのや?それまでにテーブルのビスはずしとかんとあきまへんのやろ?」
「1時ですわ。まあ、電動ドライバーがおますから、すぐにはずれますやろ。そろそろ、はずそかいな!」Gは、ドライバーを手に、長テーブルの下にもぐりこんだ。
ガリガリガリガリ
「なんだす!今の音!」
「あきまへんわっ!かとうてドライバーが、ききまへんのやっ!びくともしまへんわ!」
ガリガリ…
「ええー…ほなら、もっとパワーのあるドライバーやないと無理ってことですか?足はずれんかったら、出せませんしなあ…」
「おまけに、ねじ山、潰れてしまいましたわあ~」
「ありゃりゃ~…こうなったら運送屋さんに、何とかしてもらうしかおまへんけど、運送屋さん、工具持ってはるやろか?」
「今から連絡とってみますわっ!」
しばらくして、運送屋が来た。
「これは、無理でっせ!
こんなん、聞いてなかったし…今から、会社に戻って工具とって来るんで、遅なりまっせ!ねじ山も潰れてるし…!」
「へえ、すんません、何とか、お願いします!」
運送屋の顔には、あきらかに、『やっかいな仕事を頼みやがって』という気持ちがあらわれていた。
「お願いしますう~」
それから3時間ばかりたって、ようやくテーブルは運ばれていった。
ふうう

まそほ繁盛記

最期の闘い編
「なんだす?最期の闘いて。」
「いや、なんとのう、かっこよろしいやろ!ランボーみたいで。なっ、ほかにも最終章…栄光への序曲…とか、いろいろおますんやで!」
「ほな、これは!これはどないだす!女将達…愛の軌跡…!」
「ええ~!それやったら、まそほティックコメディ…女将達の黄昏れ…の方が…」
閉店まで、あと一週間足らずとなり、女将達は、説明出来ない寂しさにとらわれていた。
「ここも、あと少しですなあ…」
「ほんまにねえ…あっそやっ!もいっかい、さよならパーティーの案内しときますわ!」
「それがよろしいわ!」
「えーと…前にも言いましたんやけど、さよならパーティーをしますのや!最終営業日の七月十二日、6時からですわ!お代は二千円だす。酒は、店に残ってるのん、みいんな出しますさかいに、飲み尽くしておくれやす!ワイワイにぎやかしく楽しみまひょ!」
「みなさん、お待ちしとります!」
あとと

まそほ繁盛記

「あと、一週間ですなあ。」
Bがため息をついた。
「ほんまですなあ、あっちゅうまに日にちはたちますなあ…さよならパーティーのメニュー、考えんとあきまへんなあ。」
「うちらの、食べたい料理にしまひょ!」
「もちろんですわ!話しは変わりますけどな…あのコンビニの…某西!腹立ちますわっ!」
某西とは…店の近くのコンビニのバイト店員だった。「ああ…某西!あいつ腹立ちますやろっ…!通路で作業してましてな、うちが、すいません、いうても、どきまへんのやで!やとうほうも雇う方やで。」
「こないだ、うちが、牛乳かいましたらな、『あーさす』て、聞こえへんような声で言いますんやでっ!なんで、ありがとうございました、て言えまへんのやっ!あいつ、あきまへんわっ!社会訓練が全くできてまへんわっ!うち、いつか店長に文句言いうたろと思てますのや。」
「やめときなはれ!無駄無駄!某西にはききまへんてっ!」
「あのコンビニ、面接せえへんのやろかっ!あんな、首まわりにタトゥーいれまくりの礼儀知らずな…」
「…きっと、狼に育てられたんですわ!」
「アマラとカマラですな!」
「近いですわ。」
あああ

まそほ繁盛記

女将達は、閉店に向けて片付けに忙しかった。
「なあ、これはどないしまひょ。」
「ええ~?そんなん、もうほかしなはれっ!」
ミキサーだった。
「これは?」
「それも、ほかしなはれっ」
グラスだった。
「そしたら、これは?」
「それは、おいといたらええんと違いますかあ。」
粘土だった。
二人にとっては、ミキサーよりも粘土の方が大切なのだった。
「はあ~暑いですわ!身体がゲル状になりますわあ~うち、すずしげなもんが食べたいですわ!」
「あんかけうどんっちゅうのはどないだす?」
「あんさんも、いけずなこと、言いはりますなあ!ほなら熱々の小ロンポウはどやっ!」
「そうきたか!あんさんも張り合いますなあ!そしたら、おでんの厚揚げを噛んだときの汁っ!」
「あつあつあつ!うーん…鍋もんの中の葱をたべたらニュッと中から又葱が…そしてそれが熱いのなんの!」
「くくうっ!赤道の国で食べる熔岩の天ぷら!」
「マグマで炊いた、御飯!」
二人とも馬鹿丸だしだった。
うふふ

まそほ繁盛記

~もうすぐしまいの巻~
「あと、少しですなあ。」Bが、しみじみといった。「ほんまですなあ、あっというまに日にちがたちますわ!」
「あとかたずけの事考えたら目眩がしますなあ。もうなんもかんも捨てさって、さっぱりと…」
「貧乏人のくせに、そないな事いいなはんな!使えるもんは、持っていきなはれや!次があるんやさかい!」
「そうでしたわ!けど、めんどくさいですなあ。うちらがアリみたいにせっせと溜め込んだもんが、どっさり…Gはん、もう片付けてますのか?」
Gは、引き出しを開けて、整理しはじめていた。
「この、わけのわからん紐はどないしますのや?」
「あっ、それは、大事な素材ですさかいに、おいといておくんなはれ。あっ、その蓋も…」
「めんどくさい!自分でしなはれっ!」
「へえへえ、やりますがな。」
Bは、ごそごそと引き出しを掻き回しはじめた。
「えーと、この伝票はもういりまへんな…この領収書は…あああっ!」
「どないしはったんだす?大声だして。」
「うちが、前になくした保険証が…こんなとこから…」
「なんや、再発行してもろたて、言うてはりましたなあ。そこにあったんでっか?」
「なんでだすっ?なんで、こんなとこから?」
「うちに、聞かれてもわかりまへんわ!きっと、他にもいろいろ出てきまっせ!いへへへ」
づづづ

まそほ繁盛記

08-06-24_20-31~00.jpg
「あ~、今週から一週間、作品展ですなあ!あんさんが寝んと頑張りはったさかいに、パワフルな仕上がりになってまっせ!」
「おおきに。Gはんが崖を作ってくれはったから、ええ滝が出来ましたわ。」
「なんの、これぐらい。
けど、ほんまに、ええ滝ですなあ。」
「那智の滝に負けへんやろか?」
「そら、負けますやろ。」「あ、あっさりと…」
「当たり前の事、聞きなはんな。ところで、これ、終わったらどないしはるんだす?」
「記念にGはんにあげ…」「い、ら、ん!!そんなもん。貰って、どうせえ言いますのや!埃がたかって、とんでもないことになりまっせ!この作品は、今、ここでしか、力を発揮できまへんのやで。外に出したら無用の長物…あっ!タイトル、無用が滝にしたらよかったですなあ。」
「あっ、なるほど!って、なんで、うちが納得せなあかんのだす。まあ、とりあえず、作品をちょっとだけお見せしますさかいに、見にきとくなはれ。」
つー

まそほ繁盛記

閉店まで、あと三週間ばかりとなった。
女将達は、しみじみと、それぞれの想いにふけって…ではなく、寝ていた。
ぐうぐうと。
Bにいたっては、椅子を並べて本格的に眠っていた。本を枕に、布地を布団にして。
「はあ~あ、ようねましたわあ!」
Gは、じろりと一瞥した。「よう、あないに、いぎたなく惰眠を貧れるもんですなあ!うちは、あないに眠れまへんわ!神経質やさかいに!」
「な、なにをいわはるんでっか!うちは、目眩がして気をうしのうてただけでっせ!はっ…そういえば、まだ目眩が…」
「さっき、よう寝た、いうてましたやないですか!ほんまに、ええかげんな…
そらそうと、作品、完成しましたんか?まだ、家から持ってこなあきまへんのやろ?」
「あああああ~そうなんですわ!また、これが、嵩張りましてなあ、明日、雨やったらどないしょうか思てますのや。」
「ちょっとくらい濡れてもかまいまへんのやろ?」
「それは、ええんやけど、傘までささなあかんし、電車乗るときが大変ですのや、みんなが、うちの大作を邪魔にしよるんですわ!
うちの、大切な大作を!」「あたりまえや!他の人からしたら、でっかい荷物もおばはんもセットで邪魔ですわ!明日、空いた普通電車できなはれや!」
「腹立つさかいに、急行に乗ったろかな!荷物振り回しながら!」
「あほや!」
うへえ

まそほ繁盛記

女将達は、へたっていた。「ああ~、なんか腰がいとうて…」
「うちも、うちも腰が…それに寝不足で…」
「Bはんは、今週中に作品仕上げなあきまへんのやで!めどがつきましたんか?」
「まあ、何とかなりますやろ?」
「?て、自分の事やがな!」
「Gはんが、協力してくれはったさかいに、間に合いそうですわ。不安材料がないといえば嘘になりますけどなあ!」
「なんだす?不安材料て。」
「家で作ってるやつが、持ってこれるかどうか、心配なんですわ。ものすご、かさばりますのや!」
「持ってこられへんようなもん作りなはんな!」
「なんか、でかくなりましたんや。うふふ。」
「なにが、うふふや!」
「それはそうと、さよならパーティーの案内も出さんとあきまへんなあ!ここで、お知らせしときますか?とりあえず。」
「へえ、そうしますわ。
さよならパーティーは七月十二日の土曜日だす。時間は6時からで、お代は、二千円ぽっきり!」
「ぽっきり、て言いなはんな!家電屋の宣伝みたいに。」
「飲み放題!食べ放題!ただし、無くなったらしまいですわ!持ち込みOK!差し入れおおきに!なんでもありで楽しみまひょ!」
「みなさん、よろしゅうに!」
つつく

まそほ繁盛記

「まず、お知らせがおます!六月27日、金曜日、ライブをしますさかい、みなさん来ておくれやす!時間は、一回目、7時。二回目は8時半だす!これが最後のライブになりますのや。イギリスの古い歌をソプラノ歌手が唄います。伴奏はギターですわ!この前、少しだけ聴かせてもろてんけど、それはそれは、きれえな声で、Gはんのダミ声とは、えらい違い…いっ…いたっ!何しはりますのや!」
「やかましわっ!あんさんこそ、ときどき河岸声になってまっせ!鈴を転がしたような声には、ほど遠いですがな!あっ、そやっ!あんさんは銅鑼ですわ!銅鑼や、銅鑼や!うひゃひゃ!ピッタリや。」
「そういうGはんは、われがねのようですがなっ!ぐわあん、ぐわあん!」
「なんやてっ!うちのどこが…ああ、こんな事いうてる場合やおまへんわ!Bはんっ!あんさんの作品展の告知もしときなはれ!まちごうて誰か来はるかも知れまへんで!」
「来ていりまへんわっ!」「ほんまに?」
「うそだすぅ~!皆さん、えっへっへっ、六月の23日から、一週間、作品展をしますねん。あっしみてぇなケチな野郎の作品展ではごぜえやすが、ぜひとも…えっへっへっ。」
「うわあ、なんか、卑屈ですなあ…それに、その言葉遣い…ほんまにケチな野郎にみえまっせ。」
あと少し
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