アレンジは世につれ世はアレンジにつれ~はっぴいえんど等2~ | MARK AKIYAMAのブログ

アレンジは世につれ世はアレンジにつれ~はっぴいえんど等2~

私のホームページ所収の"アレンジは世につれ、世はアレンジに
つれ~日本のポップス45年史"の1970年代前半に加筆、修正しました。

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(前文から続く)

この後、細野は鈴木茂、松任谷正隆、林立夫を誘って、キャラメルママを結成し、自らが表に出るというよりは新しい時代のポップス伴奏を作り出していく。

細野は、後述する後藤次利(サディスティックミカバンド)と共に、地味な存在だった歌謡曲におけるベースという楽器の存在を大きく変えた。それまでは定型的な演奏を強いられたベースをドラムとの共同作業によるリズム作りというジャズ的手法によるアレンジに進化させたのである。

1973年歌手デビューの荒井由実(現・松任谷由実)のLP「ひこうきぐも」、「ミスリム」(1974年)にはキャラメルママのメンバーがクレジットされている。
これはキャラメルママが南正人、吉田美奈子に続いて歌手のバックを努めたLPで、当時としては画期的なセッション的雰囲気で録音されたレコードである。

プロデュースはGS(グループサウンズ)時代に"エメラルドの伝説"などの作曲で名をあげた村井邦彦であった。
彼は後にプロデューサとしてYMO(イエローマジック・オーケストラ)(1978年~)も世に出し、まさに近代日本ポップスの産みの親である。

当時、歌手のバックと言えばジャズ畑出身のミュージシャンによるビッグバンド+クラシックを本業とするストリングス編成がほとんどであったのと違い、リズムセクションのみによるヘッドアレンジ感覚であった。

厭世観漂うユーミンの詞、それなのに決して暗くならないメージャー7thコードの多用、頻繁な転調を駆使するユーミンの曲メロディーづくり、その全てが新しかった。それまで、歌謡曲の間奏は歌メロを繰り返すのが、定番だったのが、このLPでは1コード(いわゆる一発)、または2小節単位2コードに乗ったアドリブ風フレーズが目立った。

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全文は

http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~sancha/index.html
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