松本真理子@Mariフラメンコ教室です。
いつもアクセスをありがとうございます。
スペインはほとんどタブラオが休業か閉店しています。
(タブラオとは、フラメンコショーを見ながら飲食ができるお店のこと)
タブラオは観光客によって成り立っているので
観光客が戻ってこないと
タブラオは再開できない
と聞きます。
マドリッドのタブラオ カサ・パタスが閉店したのは
ショックでしたね。
このタブラオに出演することは
アーティストにとってステイタスなので
毎週質の高いショーが見れました。
そのため、プロのアーティストも
結構見に行くんです。
良いショーをすれば
フラメンコ関係者だけでも人は集まりそうですが
問題は
スペイン人アーティストの多くは
お金を払ってショーを見ない
という
変なこだわりがあるんです。
えっ?
どういうこと?
日本人にはちょっと理解できないんですが
つまりお金を払わずに
ショーを見にいくということです。
スペインはコネ社会なので
このタブラオに出演したことのある人は
無料で見ることができます。
ここがまず日本とは違う。
もちろん、優先されるのは
お金を払って見に来る一般客です。
そういう人たちが優先的にはいり
あいた席があれば
無料でみたいアーティストがはいれる
というシステムです。
そして、スペイン人アーティストの多くは
自分が出演するショーに
家族や親友を無料で招待します。
もちろん、無料の場合
席があけば、という条件です。
私がスペインに行くと
多くのアーティスト友人たちが
彼らのショーに招待してくれます。
とっても有難いことなんですが
無料の招待だと
良い席で見ることが出来ません。
(お客さんが少ないと良い席でも見れますが)
スペインに住んでいて
いつでもタブラオに行けるなら
席の空いた日に行けばいいんでしょうが
限られた日数しか
スペインにいれないし
その限られた日数で
数回しか行けないタブラオ訪問は
お金を払ってでも
確実に良い席で見たいんです。
私は。
ここ数年、スペインに行った時に
コンチャがタブラオで踊る日が何度かあり
「Mariがマドリッドにいるなら招待するよ」
と有難いお声をいただきます。
でも招待、つまり無料だと
コンチャのショーはいつも人で一杯なので
絶対に後ろの方の
舞台から離れた席になってしまいます。
「せっかくなら舞台に近い席で見たいの。
お金を払うから
舞台に近い席で予約してくれる?」
こうお願いすると
私がお金を払うことをとても嫌がります。
これはコンチャだけでなく
他のアーティストも同じです。
「Mariがお金を払ってみる?
ダメェ!!!!!
Noooooooo!!!!!!」
何度も何度もお願いして
最終的には有料で
舞台に近い席を確保してもらいました。
このやりとりには結構苦労します。
劇場の場合
どちらかというと舞台全体がみえる席がいいんですが
タブラオの場合
舞台近くの席で
踊り手の迫力を感じたり
バックのギタリストやカンタオールとのかけひきを
しっかり見たいんです。
日本のタブラオは
ほとんど出演者の生徒や友人、家族が見に来るので
コロナの影響があっても
何とか営業はしていけると思います。
ですが、スペインのタブラオは
プロのアーティストが見に行っても絶対にお金を払わないし
プロの先生の生徒もプロだったりするので
お金が動かず
観光客がたくさん戻ってこないと
人件費や税金などの経費ばかりがかかって
営業が成り立たないようです。
劇場公演でも、絶対にチケットを買わずに
無料ではいる方法を
多くのスペイン人アーティストは探します。
そんなに手間暇をかけるなら
チケット買った方がいいと思うんですが。
スペインの公演チケットは安いと
10ユーロくらい(約1300円)で買えます。
高額なチケットとか
完売してどうしてもチケットが欲しいとかなら
わかるんですが、、、、。
正直、呆れます。
あの変なこだわり。
スペインの国民性なんでしょうか、、、、、、。
♯セビジャーナスつなぎ ♯松本真理子のセビジャーナスconマントン
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