ブラジルから来た少年(1978・英、米) | まなぶんの戦争映画辞典

まなぶんの戦争映画辞典

これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

ブラジルから来た少年(The Boys from Brazil)

 

監督 フランクリン・J・シャフナー
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 グレゴリー・ペック、ローレンス・オリヴィエ、ジェームズ・メイソン、リリー・パルマー、ユタ・ヘーゲン、スティーヴ・グッテンバーグ、ジョン・ルビンスタイン、マイケル・ガフ、ジョン・デナー、ジェレミー・ブラック

大戦後10年以上が経過したある日、ナチスの追跡者リーバーマン(オリヴィエ)はパラグアイからの電話を受け取った。それは元ナチスの遺伝学者ヨーゼフ・メンゲレ(ペック)の謎の計画を知らせる1人のユダヤ人青年からの密告であった。しかし青年はメンゲレたちに殺害され、彼の死を知ったリーバーマンは計画の調査を開始する。調査対象は青年が電話で話していた65歳前後の公務員の死に関するものだったが・・・・・・
戦時中のシーンはないため車輛はこのウィリスM38くらいです。
ナチハンターのリーバーマンを演じたのはローレンス・オリヴィエ。英国を代表する大名優ですね。そんなに戦争映画に出てるイメージはありませんね。「空軍大戦略」「遠すぎた橋」くらいでしょうか。リーバーマンは実在のサイモン・ヴィーゼンタールを模したキャラクターです。
リーバーマンに協力する記者ベイノン役はデンホルム・エリオット。「インディー・ジョーンズシリーズ」のブロディ役が有名。「遠すぎた橋」にも出ています。
遺伝学のブルックナー教授を演じたのはブルーノ・ガンツ。「ヒトラー~最後の12日間~」ではヒトラーを演じて話題になりました。
こちらはハリントン役のマイケル・ガフ。「吸血鬼ドラキュラ」「テラー博士の恐怖」などハマーフィルム、アミカスプロなどのゴシックホラー作品に多く出演しています。
エスター・リーバーマンを演じたのはリリー・パルマ―。戦争作品では「クロスボー作戦」「偽の売国奴」などに出演。

こちらはナンシー役のリンダ・ヘイドン。ハマーフィルムの「ドラキュラ血の味」のヒロインは可愛かったですが、ちょっと劣化してるか(笑)。

ここからは悪いナチス役を紹介。まずはメンゲレ博士(ペック)。こういうキレた悪役は珍しいかも。なんと言っても「ナバロンの要塞」ですかね。
セイベルト大佐を演じたジェームス・メイスン。戦争映画への出演は数え切れませんね。「砂漠の鬼将軍」「砂漠の鼠」のロンメルは当たり役でした。
ファスラー役はヨアヒム・ハンゼン。こうした作品には欠かせない名脇役ですが、若い頃は「撃墜王アフリカの星」「第三帝国の野望」などでイケメンバリバリ主役を張ってました。

左はムント大尉役のワルター・ゴテル。彼も戦争映画の常連ですね。「ナバロンの要塞」 など出演作は数知れず。
ロフキスト役は我らがウォルフガング・プライス。説明不要のドイツ高級将校役者です。この作品は「遠すぎた橋」の翌年ですね。
ファルンバッハ役のギュンター・マイスナー。この悪相で数多くのSS将校を演じてきましたね。
左はシュワイマー役のウォルフ・カーラー。70年代以降のナチ役には欠かせない存在でした。「バンド・オブ・ブラザーズ」にも出ています。
最後にヘッセン役のスキー・デュ・モン。「戦争の嵐」ではチアーノ伯爵を演じていました。イケメンです。
 
(寸評)
アイラ・レヴィンの同名小説の映画化作品で、アカデミー賞では3部門にノミネートされました。原作が素晴らしいですが、映画の方もなかなかスリリングです。ナチス系俳優が多数出演してるし、ジェリー・ゴールドスミスのスコアも最高!!
(評価)
☆☆☆☆★(5点満点) *BD