海兵隊魂とともに(1943・米) | まなぶんの戦争映画辞典

まなぶんの戦争映画辞典

これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

海兵隊魂とともに(Salute to the Marines)

 

監督 S・シルヴァン・サイモン
出演 ウォーレス・ビアリー、フェイ・ベインター、レジナルド・オーウェン、レイ・コリンズ、ケイ・ルー、マリリン・マックスウェル

1943年のアメリカ海兵隊の基地。メイスン大佐(コリンズ)は海兵隊の新兵たちに訓示を行っていた。通常であれば、過去の知られた英雄について語るべきところを、大佐はある無名の人物について語り出した。時は遡って1940年、海兵隊のベイリー曹長(ビアリー)は隊員の訓練のためにフィリピンに派遣されたのだが・・・・・

訓練シーンでM3スチュアート戦車が登場。意外と登場作品は少ない気がしますね。
同じシーンに登場したLVT。兵員やジープが搭載できる水陸両用車輛です。
こちらはダッジのスタッフカーですね。他にウィリスMBも登場します。
日本軍として登場したルノーFT。アメリカのライセンス生産車輛M1917かもしれません。結構たくさん出てきます。後方に続いてるのはM3スチュアートでしょうか。
アップです。結構活躍します。
日本軍の謎の装甲車も登場します。改造車輛でしょうか。味があってよいです。
航空機ですが、変な迷彩の97艦攻らしきものが登場。このシーンは「ミッドウェイ」に流用されています。手抜き、低予算の「ミッドウェイ」(笑)。
反対側から。米軍機の改造でしょうか?
同じく変な迷彩の戦闘機が登場。「戦闘機だ!」と言われますが、この後爆撃します。爆弾を積んでるようには見えませんが。
ちなみに日本軍の兵士もヘンな迷彩です(笑)。
米軍機はSB2Uヴィンディケイターでしょうか。大量に登場します。
アップで1枚。1943年当時はSBDドーントレスなどに座を奪われ、第2線だったのかも。
こちらはメイスン大佐(コリンズ)。彼の回想から映画は始まります。コリンズはオーソン・ウェルズの親友で「市民ケーン」などに出演。TVシリーズ「弁護士ペリー・メイスン」の短気なトラッグ警部役が印象に残っています。
主演のベイリー曹長(ビアリー)。1931年の「チャンプ」という作品でアカデミー主演男優賞を獲っています。
左はベイリー曹長の妻ジェニー役のフェイ・べインター。彼女も1938年の「黒蘭の女」でアカデミー助演女優賞を受賞しています。右は娘のヘレンを演じたマリリン・マックスウェル。正統派の美女ですね。出演作は「熱砂の戦い」など。
こちらはナチスのスパイ、カスパール役のレジナルド・オーウェン。「メリー・ポピンズ」のブーム海軍大将役が私の中では有名。
ラストの橋の攻防戦は「誰がために鐘は鳴る」にそっくりなシチュエーションでした。
 
(寸評)
何と言ってもミッドウェイに流用された97艦攻ですね。芳賀書店の「ヒコーキ・戦争映画」で「ミッドウェイの97艦攻は変な迷彩」と書かれたのは1977年。45年経っての発見です(もとはMP40さんに教えていただきました)。ストーリーはバリバリの戦意高揚作品ですが、コメディ的要素も大きいため結構楽しめます。戦争映画パーフェクトコレクションに入っており、画質も良好なので未見の方は購入をおすすめします。
(評価)
☆☆☆(5点満点) *DVD