遠すぎた橋④(1977・英、米) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

遠すぎた橋④(A BRIDGE TOO FAR)

 

監督 リチャード・アッテンボロー

音楽 ジョン・アディソン

出演 ダーク・ボガード、ショーン・コネリー、マイケル・ケイン、ジーン・ハックマン、エリオット・グールド、アンソニー・ホプキンス、ジェームズ・カーン、ライアン・オニール、ロバート・レッドフォード、 エドワード・フォックス、マクシミリアン・シェル、ハーディ・クリューガ ー、ローレンス・オリヴィエ、リブ・ウルマン

14大スター共演の超大作戦争映画です。監督は「ガンジー」「コーラスライン」などのリチャード・アッテンボロー。「大脱走」など俳優としても有名ですね。1944年9月に行われた連合軍の「マーケット・ガーデン作戦」の全貌が描かれます。車輌については①~③で書いたので今回は俳優を中心に解説します。

西方軍司令官ルントシュテット元帥を演じたのはウォルフガング・プライス(右)。ドイツ軍の高級将校を数多く演じています。さすがの存在感ですね。将軍なのに佐官の襟章を着けているのは、第18連隊の名誉連隊長だからです(マニアックすぎるか)。将軍の襟章は下のモーデル元帥(右)の赤地に金モールが普通。

第2SS装甲軍団長ビットリッヒ中将(シェル・左)とB軍集団司令官モーデル元帥(ワルター・コーウト)。ビットリッヒは武装親衛隊の将軍ですが、比較的好意的に描かれています。

右はパンサー機甲師団長(?)ルドウィック将軍(クルーガー)。パンサー機甲師団ってなんじゃらほい(笑)。モデルは第10SS装甲師団長のハルメル准将です。本人の許可が得られなかったとか。「日本のいちばん長い日」の黒田大尉的な扱いか(ちょっと違うか)。

モーデル元帥司令部を警備する憲兵役はヘルムート・ベッカー。「脱走戦線・ソビボーからの脱出」でワグナー曹長を演じています。マニアックすぎてすみません。

ルントシュテット元帥が司令部に到着するシーンですが、右の憲兵はヘルムート・ベッカーでは?お前はモーデル司令部にいたじゃないか(笑)。

進撃するジョー・バンデリュア中佐(ケイン)。左のスカウトカーに乗っているのは従兄弟のジャイルズ・バンデリュア中佐(マイケル・バーン)。バーンは「インディージョーンズ最後の聖戦」「ナバロンの嵐」などでドイツ軍役をやっています。大好きな俳優です。

マックスウェル・テイラー少将役のポール・マックスウェル。「財布をすられんように・・」名台詞です。

アルンヘムまで残り1.6キロで撤退を決めた連合軍首脳。将軍たちの中になんでバンデリュア中佐がいるんだろ?しかも偉そうな台詞を吐きます。

ヒロインはホルスト夫人役のリブ・ウルマン。瀕死の空挺兵に聖書を読んでいます(涙)。ベルイマン作品の常連です。ちなみにオープニングの口上(モンティとパットンがいがみあっていたとかクリスマスまでに戦争を終わらせる云々)は彼女によるものです(marinaさんに教えてもらった。)。

左は大名優ローレンス・オリビエ演じるスパンダー医師。戦争映画では「空軍大戦略」「ブラジルから来た少年」など。

 

(寸評)

スケールが大きく、大スターの共演や迫力の戦闘シーンなど文句のない名作です。戦史を知らない一般映画ファンには、どこで何やってるのかわからないのが難点ですが・・・。それとジョン・アディソンのテーマ曲も最高です。

(評価)☆☆☆☆★(5点満点)  *DVD

(双葉)☆☆☆★(4点満点) ※現地の地理を知っていないとわかりにくい→まさに!