航空保安大学校を視察しました
1月以降、週末毎に視察を重ねておりますが、空港、航空管制についての理解を深めるべく、各所を回っております。
先日は航空保安大学校の視察に参りました。
同校は将来の管制官を育てる施設ですが、航空管制シミュレーターを見学し、学生の皆さんと懇談させていただきました。
【航空保安大学校】
質疑では学生の方から「政治を志した理由」を聞かれ、ベトナム戦争最末期、サイゴン陥落にまつわるエピソードを披露すると共に、「航空管制官の仕事はチームワークがとても大切なお仕事だと感じます。是非、スポーツやたまには羽目を外しながら、仲間との交流を深め、お互いに高めあってください」とお話しいたしました。
さて、話は変わりますが、昨年のブログ 【戦後初、東京の空を変えました】
でお伝えした皇居等上空の低空飛行を避けるための取組みについてです。
レーダーにポイントを打ち、そこを避けるように管制をするという対処策を取ったとのご報告でしたが、視察の中で実際にその模様を拝見いたしました。
航空管制官には日本の空の秩序と安全を守る役割が課せられていますが、それだけに安全に資する指摘については出来る限り対応しているとのこと。
前田武志も責任の重い職務を日々遂行されておられる皆様に心よりの敬意を表しておりました。
地域復興の主役とは
以前こちらで紹介した【十津川復興にとりくみ上垣さん】 の続報です。
その後、十津川村も支援をしてくださることになり、3月5日に行う「十津川村復興寄席」が十津川村のホームページでも掲載されることになったそうです。
地域の復興は地域に愛情と情熱を注ぐ人がいてこそ成功するのだということを実感いたします。
生活インフラの復旧には国交省をあげて取り組んでいるところではありますが、やはり主役は地域の方々です。
寄席まで1カ月を切りましたが、足を運べる方はご参加いただければと思います。
東北の被災地復興に向けた取り組みもいよいよ加速して参りました。
「国民の生活が第一。」を忘れず、被災地の方々の意見も多いに取り込みながら、前田武志も国土交通大臣の役割を果たして参ります。
是非ともご支援ご鞭撻いただけますようお願い申し上げます。
ヨドバシカメラ様の先導的取組みを視察
1月29日の日曜日、ヨドバシカメラ京都店の視察に参りました。
目的は環境配慮型の大型建築物の視察、コンストラクションマネジメントによる発注方式の説明、京都市の景観条例の役割を知ることです。
環境配慮型建築物としての主な取り組みは、
(1)壁面緑化
(2)壁面の二重化による断熱効果の確保
(3)地下水を利用した空調システム
(4)情報を一元管理したスマートコントロール
などです。
震災からの復興も含め非常に学ぶべきことの多い内容でした。
また、コンストラクションマネジメント(CM)方式による建築の実施も非常に大切な事例でした。。
一般的には大型建築物の建設はゼネコンに一括発注されることが多いのですが、ヨドバシカメラでは自身の意向を過不足なく実現するためにCM方式を導入したとのこと。
具体的にはプロジェクトマネージャーとともにコンセプトを定め要望を具体的計画に落とし込んだ上で、それを反映させた『基本設計の作成』と『実施設計+建築』、『空調、地下水利用等設備』を分離発注して建設を進めるというもので、自ら汗をかくことで建設コストを抑えるとともに使い勝手の良い建物を立てる事が出来るとのこと。
まだまだコンストラクションマネジメント方式は普及が進んでいないそうですので、ヨドバシカメラさんのお取組みがCM方式の普及発展の切っ掛けになることを祈ります。
京都市の景観条例についても考えさせることがたくさんありました。
建物の高さ、色はもちろんのこと、写真は建物1階の正面玄関ですが、大型の建物の場合、危機・災害対策として店舗正面部分を5メートル以上セットバックさせることが必要とのことでした。
結果、写真のような屋根付きの開放的な空間が形成されています。
もちろんこれらのことが売り場面積を減らし、施工を難しいものとさせる側面を持っていますが、一方でこのような取組みが景観を作っていくことを考え合わせれば街づくりを考える上で景観条例は非常に考えなければならない問題であると判りました。
循環型の低炭素コンパクトシティ作りを街づくりのコンセプトとして掲げる前田武志ですが、京都視察はとても勉強になったと満足しておりました。
石垣・宮古の視察を行いました
沖縄県の石垣島と宮古島に参りました。
尖閣問題の矢面に立つ海上保安庁の視察と激励が主な目的ですが、併せて各所の取り組みなどを見て回りました。
※海上保安庁の写真掲載は控えております。

エネルギー消費大臣が節約を目指す
エネルギーの消費内訳はよく『産業部門(工場など)』、『運輸部門(車、電車、飛行機、船など)』、『民生部門(住宅、マンション、事業用ビル)』の3分野に分けられ、それぞれ3分の1ずつを占めているのですが、この内、国交省は運輸部門と民生部門を所管し、日本のエネルギー消費の3分の2を占めているのです。
そこで『エネルギー消費大臣』という言葉を使い始めました。
前田武志は既存住宅のリフォーム推進や不動産市場の活性化、また街のコンパクト化など、『エネルギー節約』の低炭素型社会の実現を目指します。
道はまだまだ険しいですが、是非みなさまのお力を賜りますようお願い申し上げます。
これは新しいまちづくりです。
いま、東北の被災地にUR都市機構の専門家が入り、復興に向けてまちづくりのコーディネーター役として活躍をしていただいています。
想像していただければお判りの通り、新しく都市を作るという機会はなかなかありません。
それだけに都市開発、住宅づくりについての知見と経験は大変貴重であり、コーディネーター役を担っていただいていることに感謝しております。
しかしながらこの「まちづくり」は東日本の例に限ったことではありません。
これまで「ニュータウン」と呼ばれる住宅地が県や市の発展の原動力になってきました。
そのニュータウンが地域コミュニティの結合力を弱め、賑わいを失いつつありますが、それをどのように再生させるのか、今まさに「まちづくり」が最も重要な政策課題なのです。
特にURの住宅地は市街地の主要部を占めていますが、そこに多くの人が住まわれたことでインフラは十分に整備され、それは素晴らしい蓄積です。
その蓄積を活かし、街を再生させなければなりません。
例えば若い人たちが移り住むように家賃補助を行う仕組みや、お年寄りの人たちのコミュニティーが保たれるように住みながらにして医療も介護もサービスが受けられる仕組みなどが求められることでしょう。
そうしてある住宅団地が活性化すれば、それは周囲の市街地にも波及し、街全体が活気を取り戻します。
現在、UR都市機構と住宅金融支援機構の改革が求められておりますが、常々掲げている持続可能で低炭素型のコンパクトなまちづくりの役割を担っていただける幅広い知見と経験を有した専門家集団が必要です。
URの持つ素晴らしい資産が街の再生に生かされるよう国交省でも具体的にチームを作り検討を進めてまいりたいと思います。
福岡視察
現地では環状高速のジャンクションの整備現場、樋井川の河底の採掘現場、博多港の国際旅客ターミナルとコンテナターミナル、航空管制施設、JR九州・博多駅を巡り、現場を守る皆様から様々なお話をお聞きしておりました。
福岡は新幹線、高速道路、空港、港湾の主要な物流インフラがコンパクトに集約された非常に効率的な地域であり「福岡・アジア国際戦略特区」として更なる飛躍が期待されています。
国土交通省は成長戦略の原動力となれる力を持っています。
その力を遺憾なく発揮し、福岡、九州、そして国全体が大きく羽ばたけるよう、前田武志は全力で取り組んで参ります。
社会を復活させるために
東日本大震災以降、我が国のエネルギー事情は非常にシビアになりました。
特にエネルギー需要は産業部門以外に交通・物流部門と住宅や事業用ビルなどの民政部門は、それぞれ3分の1を占めますが、後者2者については国交省が一番大きな責任を持っているだけにしっかりと取り組まなければなりません。
また、高齢化と人口減少という社会動向を掘り下げた時、都市のコンパクト化と省エネ化は最も重要な政策課題となります。
これは言い換えると我慢をすることなくエネルギー消費量を引き下げる社会作りであり、まさに「低炭素型」の「まちづくり」なのです。
もう少し具体的に言うと、
・住まいから近いところで医療・福祉等のサービスを受けれる利便性の確保
・究極的には歩いて暮らせる、より省エネルギー型の交通体系の実現
と言えます。
さらに付け加えると、「まち」とは生き物です。
正常な新陳代謝が進まなければ「まち」は死んでしまいます。
そのためにも高齢者だけ、もしくは若年層だけといった偏ったまちを目指すのではなく、幅広い世代が入り交じる「世代循環」が実現されるまちづくりを目指さねばなりません。
これらの要素は今年4月1日からスタートした【住生活基本計画】において重要な政策目標として十分に盛り込んだ考え方ではありますが、それを更に一歩進めたものが「低炭素まちづくり法案」です。
高齢化と人口減少は待ったなしの重要課題です。前田武志は「国民の生活が第一。】の理念をしっかりと掲げ、全力で取り組んで参ります。
災害から文化財を守れ
本日は国交省内で立命館大学の歴史都市防災研究センター長の土岐憲三先生から防災に関するご講義をいただきました。
講義では特に東南海地震の危険性に備えるということの重要性について詳しく教えていただきましたが、奇しくも本日、天理大学から飯降政彦学長もお見えになりました。
国民の宝である奈良県の文化財の防護が進むことを願います。
天理大学は様々な言語に関する先端的な研究が行われ、素晴らしい資料等を多々お持ちですが、それらの収蔵方法については非常に心を砕いておられます。
そこで、その道の専門家である立命館大学の土岐憲三先生をお引き合わせいたしました。
奈良県には東大寺や法隆寺に代表される歴史的建造物、秘宝が多数ありますが、災害からの防護という点では十分に体制が整っているという訳ではありません。
飯降学長も土岐先生のお話には非常に関心をお持ちになったようです。
命を守る治水の現場~愛知県視察~
15日、愛知県の河川、港湾の視察に参りました。
昨年9月の台風15号で堤防を越えて浸水した下志段味地区の視察では、越流箇所に立ち、職員の方々から当時の説明を聞き、治水の重要性を確認しておりました。
治水は海抜ゼロメートル地帯を抱える濃尾平野にとって歴史的課題とのことで、新川洗堰も視察。
新川洗堰は庄内川の水を、北を流れる新川に流すために用意されたもので、江戸時代、庄内川の南にある名古屋城を洪水から守るために建設されたそうで、その思想を現代に残しているとのこと。
実際に15号台風の時も庄内川が増水し、洗堰を越え、下写真左から右の遊水池(写真には映っていない)へと流れ込んだとのことで、その機能はしっかりと生きているそうです。
視察に訪れた庄内川は穏やかに流れる川でしたが、自然の猛威がそれを一変させてしまいます。
濃尾平野は伊勢湾台風、昨年の15号台風等、非常に治水上危険性の高い地域特性を持っています。
東日本大震災の教訓を生かし、緊張感を緩めることなく国民の生命、財産を守るべく取り組んで参ります。
また、名古屋港の飛島コンテナターミナルの視察にも参りました。
飛島コンテナターミナルは施設の近代化を進め、先進的なオートメーション化の進むコンテナターミナルです。
飛行場の管制室のようなオペーレーションルームでは遠隔操作で次々と荷の上げ下ろしが行われている様子を視察いたしました。
今後の高齢化、人口減少を考えた時、一刻も早く少ない人員で業務を円滑に進めるための仕組みを実現しなければならないとの問題意識から始まった取り組みとのことで、非常に興味深いお話をお聞きすることもできました。
今後の我が国の大きな変化を見据え、国民の生活が第一。を忘れず取り組んで参りたいと前田武志も決意を新たにしておりました。