命を守る治水の現場~愛知県視察~
15日、愛知県の河川、港湾の視察に参りました。
(名古屋港飛島コンテナターミナルを視察)
昨年9月の台風15号で堤防を越えて浸水した下志段味地区の視察では、越流箇所に立ち、職員の方々から当時の説明を聞き、治水の重要性を確認しておりました。
(越流箇所の標識が被害の生々しさを伝える)
(中部地方整備局職員から説明を受ける)
(川には多くの木々をなぎ倒すほどの力が)
(地元でも関心が高く、多くのマスコミが取材に来た)
治水は海抜ゼロメートル地帯を抱える濃尾平野にとって歴史的課題とのことで、新川洗堰も視察。
新川洗堰は庄内川の水を、北を流れる新川に流すために用意されたもので、江戸時代、庄内川の南にある名古屋城を洪水から守るために建設されたそうで、その思想を現代に残しているとのこと。
実際に15号台風の時も庄内川が増水し、洗堰を越え、下写真左から右の遊水池(写真には映っていない)へと流れ込んだとのことで、その機能はしっかりと生きているそうです。
(洗堰は庄内川の水を新川に流すための大きな水路)
(江戸時代から取り組まれる庄内川の治水活動)
視察に訪れた庄内川は穏やかに流れる川でしたが、自然の猛威がそれを一変させてしまいます。
濃尾平野は伊勢湾台風、昨年の15号台風等、非常に治水上危険性の高い地域特性を持っています。
東日本大震災の教訓を生かし、緊張感を緩めることなく国民の生命、財産を守るべく取り組んで参ります。
(オートメーション化の進む飛島コンテナふ頭)
また、名古屋港の飛島コンテナターミナルの視察にも参りました。
飛島コンテナターミナルは施設の近代化を進め、先進的なオートメーション化の進むコンテナターミナルです。
飛行場の管制室のようなオペーレーションルームでは遠隔操作で次々と荷の上げ下ろしが行われている様子を視察いたしました。
今後の高齢化、人口減少を考えた時、一刻も早く少ない人員で業務を円滑に進めるための仕組みを実現しなければならないとの問題意識から始まった取り組みとのことで、非常に興味深いお話をお聞きすることもできました。
今後の我が国の大きな変化を見据え、国民の生活が第一。を忘れず取り組んで参りたいと前田武志も決意を新たにしておりました。