エピソード | 片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

片耳日記 〜 Acoustic neuroma 〜

2017年の11月に聴神経腫瘍が見つかり、2018年の5月に摘出手術を受けました。現在は年1回の経過観察通院中。手術により右耳の聴力を喪失。
そんな”片耳生活”のアレコレをブログにしたためています。
試しにgoogleで、「片耳日記」と検索してみてください(^^)

退院してちょうど5か月になります。

早いなぁ。

入院中の記憶もそろそろあいまいに。

 

【はじめて読む方は、こちらからどうぞ】

 

そんななかで、

唐突に思い出したことがあります。

 

「バッコウ」に関わるエピソード。

以前も話題にしましたが、

ちなみに「抜鉤」と書きます。

 

頭の手術の創(キズ)口は糸の代わりに

医療用ホチキス(ステープラー)で

留めてあるので

手術後、しばらくすると

これを抜いてもらう儀式があります。

 

 【バッコウのこと】

 

私の場合、

「くの字」形のキズ口に20針(?)

術後1週間目に半分、

そして10日目に残り半分を

とってもらいました。

 

朝の回診の時に

どやどやとやって来た先生方に囲まれて、

ピン、ピン、ピン(音はしません)と

なにやらハサミのような、ペンチのような

怪しい器具で

どんどん軽快に抜かれていきます。

 

この時はまだ、

キズ口のあたりは

麻痺しちゃっているので

その光景ほどには痛くないです。

 

さて、

問題は、全ての「抜鉤」を終えて

数日経ってから発覚しました(o_O)

 

食堂スペースで、

私が同病の盟友X氏と夕食をとっていると

突然3人の医師団がやって来ました。

 【盟友X氏のこと】

 

X氏の担当チームの先生たちです。

「あっここにいた、Xさん」

と、リーダーの講師の先生。

 

術後、髄液漏れが心配されていたX氏。

もう、大丈夫そうと頭のバンドを

その場で、とってもらってました。

 

良かったねと、私。

記念に頭のキズ跡を撮って欲しいと

頼まれてスマホで彼の写真を撮りました。

 

じゃあ、私もと

頭の写真を撮り合っこすることに、

すると...。

「あっ、これは...。」と驚くX氏。

どうしたのか、ハゲでもできてたのか(^^;

 

なんと、

手術のキズ口から離れたところに

ホッチキスの針がまだ残っていたのです。

 

手術の際に、

頭が動かないように器具で固定するのですが、

その器具でついたキズ口を

やはりホチキスで留めるらしく、

その針が残っていたということです。

 

ショック(^^;

全部とってもらったと思ってたのに。

 

今しがた出て行った3人の先生を

急いで追いかけて廊下へ。

実は、その中に私のバッコウをしてくれた

先生がいたのです。

 

首尾よく、

ナースステーションにいた先生を発見!

事情を話すと、悪かったね〜と先生。

その場で椅子に座らされ、

看護師さんたちに囲まれながら、

最後の1本を抜いてもらいましたとさ。

 

めでたし、めでたし(笑)

 

頭に針刺さったまま、

外出とかしてたかと思うと

ちょっと笑えます(^^;

 

 

 

 

 

◇記事の参照

 〜 以下からも過去記事を探せます 〜

10月のブログ整理

9月のブログ整理

8月のブログ整理

7月のブログ整理

4〜6月のブログ整理