放浪編~中国『天津市』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、放浪編~アジア。当分海外を旅することができそうにありませんので、悔しさ紛れに過去の旅を都市ごとにレビューしています。今日は、中国天津市です。

 

 

天津市は

首都北京に隣接し

都市部の人口は506万人

総人口1500万人強。

 

北京、上海、重慶とともに

中国で最高位の都市である直轄市で

中国北部最大の国際貿易港です。

 

19世紀に対外開放されて以来

外国人も多く居住していたことから

西洋風の建物も多く存在し

華洋新旧が混在する

独特の雰囲気を持つ素敵な街です。

 

天津の街のどこから歩き始めるかは

旅をする人によって異なりますが

私はいつも海河に架かるこの橋からスタートします。

 

 

1927年に架橋され

かつては『万国橋』と呼ばれていましたが

1949年に『解放橋』と改名されました。

 

 

鉄製の跳ね上げ式の開閉橋ですが

現在ではめったに開くことはありません。

 

この画像は

2019年7月1日に開閉された時のもので

ネットからお借りしました。

 

 

『解放橋』の南詰から南北に走る

解放北路は『旧フランス租界』の中心地で

ヨーロッパ風の街並みが1㎞ほど続いています。

 

 

解放北路の南端近くには

『利順徳大飯店』があります。

 

1863年築で

かつては『アスターホテル』と呼ばれ

孫文、伊藤博文など内外の著名人が宿泊しています。

 

 

2010年にスターウッドグループに買収され

豪華にリニューアルオープンしましたが

ロビーなどは開業当時の面影を残したままで

一部はホテル博物館として公開されています。

 

 

解放北路を散策した後は

『小白楼』駅から地下鉄1号線に乗り

『西南角』駅で2号線に乗換え

『鼓楼』駅へ向かいます。

 

地上に上がると中華風の門が現れ

これが『鼓楼』への入口になります。

 

南馬路、東馬路、北馬路、西馬路に囲まれた

1㎞四方のエリアが『天津旧城』で

その基礎となったのは

1405年に築かれた城郭都市『天津衛城』ですが

現在は城壁は残っていません。

 

 

 

『鼓楼』は『天津衛城』の中心に建てられた楼閣で

最初に建てられたのは1493年でした。

 

1900年に勃発した『義和団の乱』の時に

天津から北京に進軍した

日米欧8か国と清朝との戦乱の中で崩壊。

 

再建されたのは

中華民国になってからの1921年でした。

 

しかし

天津市の発展に伴い交通量が増え

1952年11月に道路を通すために撤去されました。

 

20世紀末に

中国政府は『天津旧城』エリアを

観光資源として再開発することとし

『鼓楼』も2001年に再建されました。

 

 

『鼓楼』と名付けられていますが

実際に置かれているのは鐘ですので

『鐘楼』と言った方が適切なのかもしれません。

 

もともとは時刻を知らせるための鐘でしたが

現在では10元で3回突けるようになっています

・・・歴史あるものではないと言うことですね。

 

 

『鼓楼』の眼下には

明・清時代の街並みを再現した

『鼓楼商業街』が通り

土産物屋や飲食店が犇めいています。

 

 

地下鉄2号線『鼓楼』駅から

500m程西に歩き

『西南角』駅で地下鉄1号線に乗車します。

 

先ほど来た経路を逆戻りし

市中心部の商業エリア『営口道』駅で下車します。

 

駅から徒歩5分

赤峰道に面して『瓷房子』という

摩訶不思議な建物があります。

 

 

1920年代後半に建てられた5階建ての洋館で

外交官の黄栄良氏に住居でしたが

2000年に張連志氏が買い取ました。

 

その時点では普通のフランス風洋館だったのですが

張氏は7年の歳月を費やし

外装、内装に陶器を貼り付けた

奇抜な建物に改装しました。

 

一説には

改装費に約3000万元(約50億円)

掛かったと言われています。

 

当初から景観を損ねるとして

物議を醸していましたが

2007年に博物館として一般開放されると

いつの間にか天津の人気スポットになりました。

 

 

壁は勿論のこと

天井までこのような状態で

陶器で埋められています。

 

2017年には張氏の借金問題で裁判が起こり

裁判所から競売に掛けるよう言い渡されました。

 

私が2度目に訪れたのは

2017年11月ですが

入館待ちの長蛇の列ができるほどの人気で

競売の話などどこ吹く風でした。

 

上海在住の友人によれば

裁判はいまだ続いているものの

休館にはなっていないとのことです。

 

 

天津には新しいスポットも数多くあります。

 

その一つが海河に架かる『永楽橋』の上に造られた

大観覧車『天津之眼』~通称『天津アイ』です。

 

直径110m、最高地点120m

1周40分の世界有数の巨大観覧車です。

 

 

市中心部の摩天楼と

海河の流れをゆっくりと堪能することができます。

 

 

などと偉そうなことを言っていますが

実は極度の高所恐怖症のヘタレ。

 

清水の舞台から飛び降りたつもりで乗ったのですが

・・・この場合表現が適切でないかも・・・

生きた心地がしませんでした。

 

昔ロンドンで行われた国際会議で

ディナー後のアトラクションとして

『ロンドンアイ』が用意されたことがありました。

 

その時はワインをがぶ飲みし

べろべろに酔っ払ってしまいましたので

乗ったことさえ覚えていません。

 

 

2017年の時点では

市内にはこのような古い町並みもありましたが

今はどうなったことでしょう。

 

 

天津は美食の街としても人気があります。

 

天津といえば包子と言われるほどで

中でも絶大な人気を誇るのが『狗不理』

市内にたくさんの支店があります。

 

こちらはその総本山

山東路にある『狗不理総店』です。

 

 

地元の方々や観光客に大人気で

席の確保が非常に困難な店です。

 

 

こちらが名物の『小籠猪肉包』

1個づつ入った小さな蒸籠が8個で

96元(約1700)円・・・2017年時点。

 

8個単位で

1個づつの注文はできません

・・・一人旅には結構きついです。

 

 

平たく言えば

肉汁たっぷりの肉まん

8個はきついかなと思いましたが

軽めで美味だったため完食しました。

 

 

天津は古くから外国との交流が深かったため

洋食レストランも数多くあります。

 

中でも老舗中の老舗が

1901年創業の『起士林本店(Kiessling)』です。

 

ドイツ人Albert Kiessling氏が開いた店で

ラストエンペラー溥儀もよく利用していました。

 

 

1階がカフェ、2階はカジュアルレストラン

3階がビヤホール、4階が高級フレンチ。

 

私はビールを自家醸造している

3階のビアホールがお気に入りです。

 

 

独特の香りが特徴のヴァイツェンが好きで

パイントのジョッキを少なくとも4杯は

飲んでしまいます・・・もっとかな。

 

 

アテにするのはソーセージの盛合せ

本場ドイツのものに劣らない美味しさです。

 

 

天津には3回しか行ったことがありませんので

偉そうなことは言えませんが

レトロモダンと現代が混在する

とても魅力的な街です。

 

1回目は天津だけに1週間

2回目は天津~瀋陽~吉林~長春~

ハルビン~大連に3週間

3回目は天津~上海に2週間

何れも印象に残る素晴らしい旅でした。

 

放浪編~アジア 中国・ハルビン市

放浪編~アジア ベトナム・ホーチミン市

放浪編~アジア 韓国・プサン市

放浪編~ヨーロッパ アイルランド・ダブリン市

放浪編~アジア 台湾・鹿港鎮

放浪編~アジア 韓国・モクポ市

放浪編~ヨーロッパ オーストリア・ウィーン市

放浪編~アジア 中国・厦門(アモイ)市

放浪編~アジア 台湾・基隆市

放浪編~ヨーロッパ アイルランド・ゴールウェイ市

放浪編~アジア 韓国クァンジュ(光州)市

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。今回は、Eric Bazilianの『One Light』です。