放浪編~アジア・台湾『鹿港鎮』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、放浪編~アジア。当分海外を旅することができそうありませんので悔しさ紛れに過去の旅を都市ごとにレビューしてみます。今日は、台湾鹿港鎮です。

 

 

鹿港は台中の西約30㎞

台湾海峡に面した

人口9万人弱の鎮です。

 

鎮とは

市より小さな行政区で

日本の町に相当するものです。

 

 

鹿港で私が宿泊したのは

町の中心から2㎞ほどの処にある

『鹿港麗景汽車旅館』。

 

汽車は中国語で自動車

即ちモーテルです

・・・と言っても日本のラブホテルではなく

純粋の自動車旅行者のための宿です。

 

 

ダブルベッド、バス・トイレ、朝食付きで

1泊1800元(約7000円)。

 

安いホテルが見つからなかったもので

私にとっては破格の高いホテルでした。

 

しかし

部屋は広く清潔で

浴槽もありましたので

久々贅沢な気分を味わいました。

 

 

鹿港は今では地方の小さな町ですが

清朝時代には貿易で栄え

『一府 二鹿 三艋舺』と呼ばれたように

台湾で二番目に大きな都市でした。

 

ちなみに『一府』の『府』は

当時、政治・経済の中心だった台南。

 

『三艋舺』の『艋舺』は

現在の台北の万華。

 

鉄道の開通で貿易港としての役割を終え

次第に衰退してしまいましたが

今も古い寺院や洋館などが残り

内外からの観光客に人気の町になっています。

 

中でも海の女神『媽祖』を祀る『天后宮』は

鹿港を代表する観光スポットで

参詣者で毎日にぎわっています。

 

 

1591年に台湾初の媽祖廟として建立され

1683年に中国福建省の天后宮から媽祖を迎えました。

 

中国本土から直接媽祖像を迎えた寺は

台湾本島ではこちらだけです。

 

 

鹿港に残る洋館で最も有名なのは

台湾五大家族のひとつ辜家の重鎮だった

辜顯榮の故居で

現在は『鹿港民俗博物館』として公開されています。

 

私が訪問した2019年3月には

ファサードの改修工事中で

入館は出来ましたが

外観の写真を撮影することができませんでした。

 

 

1919年に完成したバロック式の洋館で

館内には鹿港の歴史、文化に関わる資料が

数多く展示されています。

 

ちなみに

辜家は日本との関係も深く

早稲田大学には

顯榮の息子の辜振甫の寄付によりつくられた

『辜振甫記念アトリウム』があります。

 

 

鹿港で忘れてはならないのが

煉瓦造りの家が連なる『九曲巷』。

 

 

くねくねと曲がる小路は

中秋節前後に鹿港に吹く

東北季節風『九降風』の

強い風や砂を防ぐために造られたそうです。

 

 

 

今でも人が住む民家に交じり

『鶴楼別墅』などの歴史的建造物も

いくつか残っています。

 

 

鹿港はB級グルメの町でもあります

特にお薦めしたいのが

鹿仔港魷魚肉焿』。

 

 

名物は店名にもなっている

『魷魚肉焿』

いかと肉圓のとろみスープ。

 

 

二軒目は

メインストリートの中山路にある

『麺線研究所』

 

 

麺線は台湾の素麺

鰹出汁で醤油味

とろみの付いたスープのこちらの麺線は

日本人の大半が好きになる味です。

 

 

三軒目は

中山路と交差する民権路にある

地元密着型の食堂『阿賢』

 

 

こちらで頂いたのは『排骨麺』

豚のスペアリブに

卵と小麦粉を付けて揚げた大きな排骨が

麺にどんと乗っています。

 

 

鹿港には2泊しかできませんでしたが

古き良き台湾の町並み散策を

楽しむことができました。

 

次回はもう少し長く滞在し

よりディープなところまで

入り込みたいと思います。

 

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次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都千代田区丸の内です。