ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、『知ったかぶり編~人生に何の役にも立たない語学屋の独り言』と題して言葉に関する小ネタをご紹介します。第9回目の今日は、英語の『&』をテーマにします。
何言ってるの?
『アンド』と読んで
『~と~』という意味でしょ
小学生だって知っているわよ
・・・そんな声が聞こえてきます。
その通りです
100%間違いありません。
しかし
この&という記号には
あまり知られていないことがあります。
まずは
この記号の成り立ちから。
ラテン語に『~と~』を意味する
『et』と言うが並列助詞があります
・・・フランス語でも同じですね。
ラテン語のeとtは次のように表記され
この2つのアルファベットが合体して
デフォルメされた記号が『&』で
いつしかラテン圏だけでなく
世界各国で共通記号として
使用されるようになりました。
このことは
比較的知られています。
記号にはそれぞれ正式な名称があります。
例えば『?』の英語での正式名称は
question mark(クエスチョン・マーク)
『!』はexclamation mark(エクスクラメイション・マーク)。
では
『&』という記号の名称を
英語では何というでしょう?
『アンド』は読み方であって
記号の正式名称ではありません。
英語での正式名称は
『ampersand』(アンパサンド)と言います。
かつて
英語で教育を行う学校では
アルファベットを覚える時に
『A』や『Ⅰ』などそれ自体が単語になる文字は
・・・A=ひとつ、I=私は・・・
伝統的にラテンの『per se』(それ自体)を用いて
『A per se A』、『Ⅰper se Ⅰ』のように
唱えられていました 。
『&』は記号ですが
アルファベットの最後に
27番目の文字として加えることも
広く行われていたようです。
すなわち
A per se A, B, C・・・H, I per se I・・・J, K
L, M, N, O per se O, P, Q・・・
X, Y, Z, & per se &となり
『&』は『And per se And』
『アンド パー サ アンド』と発音されていました。
これが時とともに訛り
19世紀中ごろには
『ampersand』が『&』の正式な名称になりました。
今日もまた
人生に何の役にも立たない情報でした。
知ったかぶり編
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、日本国某所です。