ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は、『知ったかぶり編~人生に何の役にも立たない語学屋の独り言』と題して言葉に関する小ネタをご紹介します。今日は、英語『delumptious』をテーマにします。
近年、英米人と食事をしていると
delumptiousという言葉を
よく耳にします。
いつ頃から使われるようになったかは不明ですが
deliciousとscrumptiousの合成語です。
deliciousは学校でも習ったとおり
『美味しい』を意味します。
一方、scrumptiousは
本来『素敵な』とか『素晴らしい』を意味する言葉ですが
『とても美味しい』という意味でも使われます。
この2つの単語が合わさった訳ですから
『とんでもなく美味しい』くらいの意味合いになります。
美味しさの度合いを示せば
delumptious>scrumptious>delicious
こんな感じです。
美味しいを意味する英語は他にも
beautiful、yummy、tasty
delish、awesomeなど色々あります。
beautiful
ご存じのとおり『美しい』を意味しますが
70~80年代には
『美味しい』を表現するのによく使われていました。
日本語の『美味しい』にも
『美』が入っているので納得ですね。
でも
最近は余り聞きません。
yummyは
日本でもよく使われるようになりましたが
元来は幼児語で
日本語にすると『オイチィ』のような感じです
・・・yumと短縮することもあります。
tastyは
taste(味)から派生した単語で
ネイティブが頻繁に使います。
delishは
辞書には載っていませんが
deliciousのカジュアルな表現です。
awesomeは
もともとは『畏敬の念を抱かせる』という意味で
かみ砕いて言えば『おそろしい』、『すさまじい』になります。
しかし近年
アメリカ人を中心に真逆な意味で
使われるようになっています。
日本語の『ヤバい』とほぼ同じような使い方で
『美味しい』を含め肯定的な表現になっています。
これまでの単語は
食べ物を口にした後に使う表現ですが
ビジュアルに対して『美味しそう』とはどう言うのでしょう。
一番簡単なのは
これまでご紹介した単語の前にlooksを付ける言い方です。
(It) Looks deliciousなどで
『美味しく見える』=『美味しそう』になります。
ただし
delumptiousやscrumptiousは
実際に食べた後の感情表現になりますので
looksの後にはあまり付けません。
英米人が頻繁に使うのは
droolingとmouthwateringです。
画像はネットからお借りしました。
droolは『よだれが出る』という意味の動詞で
droolingは『よだれだ出そうだ』=『美味しそうだ』になります。
mouthwateringは
mouthとwateringの合成語です。
waterは『水』という名詞ではなく
『水をまく』という動詞で
『口の中がよだれでびしょびしょになる』
=『美味しそうだ』になるわけです。
日本語にも『垂涎』という
よだれの漢字を使った単語がありますが
文章では使うものの
話し言葉ではあまり使いませんね。
これに対して
droolingやmouthwateringは
普通の会話の中でも使われています
以上、今日もまた
人生に何の役にも立たない情報でした。
知ったかぶり編
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、ベトナム・ホーチミン市です。