ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、『中国美食回顧録(洋食編)Vol.2』です。今回は、広東省深圳市から北上し黒龍江省ハルビン市まで旅してみます。
まずは広東省深圳市から
香港に隣接し人口1000万人超
広州市に次ぐ広東省第二の大都市です
#01 西蘭花培根奶油意面
薩莉亜はサイゼリアの中国語表記
あのサイゼリアです
中国に進出した日本の飲食チェーンは
ほとんど成功していませんが
例外がサイゼリアと味千ラーメン
東門娯楽文化中心店は
深圳の下町『老街』にあり
現地の方々に大人気のファミレスです
西蘭花培根奶油意面
西蘭花=ブロッコリー
培根=ベーコン
奶油=クリーム
意面=スパゲティ
脂身の少ないカナディアンベーコンが
ブロッコリーとクリームソースにマッチし
とても美味しかったです
#02 8+8超値套餐 小一
同じく老街にある
カフェ&レストラン
超値套餐は
お得なセットとでも訳せばよいのでしょうか
小一から本科生まで
学年別に12種類あるユニークなネーミング
私が頂いたのは
一人用の小一
スパゲティミートソースに
ミルクティー、果物、デザートが付きます
スパゲティは絶品とは言いませんが
それなりに美味しかったです
添えてあった赤いロール
蟹かまかなと思いましたが
パンのようなパスタのような
不思議な食感
・・・味は可もなく不可もなく
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次は北西に100㎞ほど移動し
広東省の省都広州市へ
#03 ミートソースと玉子のご飯
広州随一の繁華街『北京路』にある
洋食レストランです
1860年創業
広州で最も古い西洋料理店で
香港にも支店があります
暑い中を街歩きしたため
料理の名前を控え忘れました
・・・言い訳
味付けのない白飯をドーナツ状にし
ミートソースで包み
中心に玉子をのせて
オーブンで焼いた料理です
ミートソースはいい味なのですが
ご飯のボリュームとのバランスが悪く
全体に味気ないものになってます
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一気に北上し天津市へ
北京、上海、重慶と同様
省に属さない直轄市で
中国の最高位の都市です
#04 青醤呑掌魚意大利面
バジルソースとツナのスパゲティ
パスタにもバジルが
練り込んであります
アルデンテではありません
・・・中国では一般的に柔らかめ
私は嫌いではありません
薄い塩味ですが
レモンを搾り
ツナと絡めるととても美味
#05 意太利肉醤面
@麦落酒酿啤酒餐吧(Mellow Craft Beer & Restaurant)
天津の観光スポットの一つで
欧風の街並みが残る
『五大道』の重慶道にある
クラフトビアと洋食のレストランです
頂いたのは
『一諾千金』という名のビールと
スパゲティ・ボロネーゼ
パスタは
アルデンテの少し手前
中国では珍しく固めです
中太の麺が
甘めのミートソースとよく絡み
とても美味しかったです
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天津から渤海を挟んで
東に直線距離で約200㎞
遼寧省大連市へ
#06 酥香魷魚
大連の中心部
天津街にある西洋料理店
カラマリ
烏賊のリングフライです
程よい塩加減で下拵えしたイカが
カリッと揚げられています
イカは弾力がありますが
柔らかく美味
日本でもなかなか遭遇しない
上質のカラマリです
#07 黄金波波意面
市中心部にある
マレーシア系のショッピングモール
『PAVILION(柏威年)』5階の
ステーキと洋食の店です
黄金波波意面
英文の説明では
・・・卵黄と魚卵とともに炒めた
かぼちゃの香りのする黄金のパスタ
平打のパスタですが
フェットチーネに比べ
幅がなく厚みがあります
魚卵の正体はとびこ
パスタにマッチするのか不安でした
もっちりとした麺
かぼちゃと卵黄のソースに
とびこが合います
ソース自体は薄味なのですが
とびこの塩気が補ってくれます
これは絶品でした
#08 蕃茄醤肉意面
大連随一の商業地区
西安路と黄河路の交差点近くにある
お洒落なカフェです
蕃茄醤肉意面
スパゲティミートソースです
ロメスパのように
予め茹でてあるものを炒めたもの
私の好み
ミートソースは
やや塩気がきつめですが
とてもいい味でした
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北東に約500㎞移動し
吉林省の省都長春へ
かつては
日本が建国した傀儡国家
『満州国』の首都で新京と呼ばれていました
#09 伝統黒椒意面
地下鉄1号線『東北師大』駅近く
自由大路に面したカフェレストランです
なぜ伝統なのかは分かりませんが
黒椒=ブラックペパーのスパゲティであることは
字面から判断できました
フライパンのまま出てくる
ユニークなサービング
スパゲティは
中国にしてはやや固めのゆで上がり
牛肉とパプリカ、ピーマンなど野菜たっぷり
味付けはウスターシャーソースに
生のトマトを合わせた感じ
日本では見かけない
ウスターシャーソースのパスタですが
中国では人気あります
黒胡椒とソースがマッチし
絶妙な味ででした
超美味、超好吃
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さらに北に200㎞ほど移動し
最終目的地の
黒龍江省ハルビン市へ向かいます
ロシア人が建設した街で
随所随所に洋風の建物が残っています
#10 烏蘇里海鮮飯
ハルビン随一の繁華街
中央大街にあるロシア料理店
この辺りはかつて『キタイスカヤ』と呼ばれ
ロシア人や日本人が闊歩していたところです
烏蘇里は
ロシアとの国境流れる
ウスリー川の漢字表記です
カレーピラフのようですが
カレーの匂いしません
芝海老や烏賊が
ゴロゴロ入ったサフランのピラフ
ご飯が少し柔らか目なのが
私にはちょっと気になりましたが
味付けはとてもよかったです
#11 俄式牛肉餅
同じく中央大街にある
ロシア料理をメインとするレストランです
ライブ演奏がある
昔のキャバレーのような造りですが
料理は手ごろなお値段です
俄式牛肉餅
『俄』は中国語でロシアを意味します
英語ではRussian-style Beef Cake
ハンバーグとは違うのでしょうか?
つなぎ無し
100%ビーフのハンバーグ
外側はカリカリ
中はもちもち
不思議な食感です
油多めでシュニッツェル風に
炒め焼きしたのだと思います
レモンの酸味とマスタードの辛みが絶妙の
レモンマスタードソース
少し油濃いハンバーグをさっぱりとさせ
信じられない美味しさでした
#12 芝士烤土豆
中央大街の近く
かつてはユダヤ人が多く居住した
地段街にある西洋料理店
1925年に
ロシア系ユダヤ人Mark Martinが開いた
ハルビンでも屈指の老舗です
芝士=チーズ
烤=焼く
土豆=ポテト
すなわちポテトのチーズ焼きです
外カリカリ中ホクホクのポテトと
チーズがよく絡まり
ビールのあてに最高でした
2回にわたりご紹介した
中国の洋食については
今回で完結します
中国美食回顧録につきましては
点心と一品料理について
画像と資料をまとめていますので
近々アップします
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、東京都大田区馬込です。