ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、『中国美食麺回顧録(東北地方編)』です。3回の渡りアップしてきました中国美食麺回顧録シリーズ最終回は、東北地方で頂いた麺をご紹介します。日本占領時代には傀儡政権の『満州国』があったことから、日本では『満州』と言った方が通じ易い地域です。現在は、遼寧省、吉林省、黒龍江省の3省となっています。今日は、遼寧省の大連市から黒龍江省のハルビン(哈爾浜)市まで北上します。
まずは遼寧省大連市から
遼東半島の先端に位置し
中国の主要な国際貿易港の一つです
#01 鮮虾全家福
雲南省発祥の米線専門店
頂いたのは
海老入り海鮮全部のせ
米粉の麺ですが
フォーやビーフンとは
食感が異なります
細目のうどんのような食感
腰はあまりありませんが
不思議と美味です
#02 剔骨肉米線
こちらも米線の店ですが
スープは鶏ガラ塩味
見た目よりコクがあります
麵は#01と同様に
腰はありませんが
ツルンとした食感で美味です
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200㎞ほど北上し
遼寧省の省都瀋陽市に移ります
#03 蛋炒面
瀋陽故宮近くの
大東門農貿市場の中にある
手延べ麺の専門店です
頂いたのは
スクランブルエッグ入りの
醤油味の焼きそば
麵の太さが微妙に違いますが
これが独特の食感を生み出し
とてもいい感じです
注文ごとに
調理場で手延べしています
#04 素椒雑醤麺
瀋陽市の下町にある麺専門店
ガイドブックには載っていませんので
観光客は皆無ですが
地元の方には大人気の店です
頂いたのは
汁なしの担々麺
東北地方らしいのは
ピーナツが載っていること
ビジュアルは悪くなりますが
よく混ぜて頂きます
中太シコシコの麺に
花椒とピーナツの香りが纏いつき
言葉にならない美味しさです
ただし
想像以上の痺れと辛さです
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さらに北上し
吉林省の省都長春へ
日本占領時代は
『満州国』の首都で
新京と呼ばれていました
#05 肉絲蛋炒面
長春駅近くの
麵をメインとする
ローカル食堂です
頂いたのは
玉子と肉の焼きそば
麵は上海風のストレート太麺
甘めの醤油味で
汁が少し残っています
甘めの味付けですので
途中で辣油を足すと味変し
さらに美味しくなります
#06 牛肉面
中国全土に展開する
牛肉麵のチェーン店です
醤油味のスープに
中太ストレート麺
八角とパクチーが
いいアクセントになっています
#07 濃厚豚骨拉面
熊本に本店を置くラーメン店
日本全国で見ますと
知名度は今一つですが
中国ではとても人気があります
かんすいが使われていないようで
麵の食感は
日本のラーメンと異なります
日本では味千に行ったことがないので
比較はできませんが
豚骨スープはとても良い味です
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少し脇道にそれます
長春から東に50㎞ほどに位置する
吉林省第2の都市吉林市へ
#08 炒方便面
市西部の『北山公園』近くにある
ローカル食堂です
方便面は
中国語でインスタントヌードル
即ち炒方便面は
即席麵の焼きそば
茹でた麵の水を切り
フライパンで炒めたもの
トマトピューレで味付けされていて
トマトの酸味と甘みが
意外なほどに麵とマッチします
#09 涼拌麺
吉林駅前にある
超ローカルな食堂です
涼拌麺=冷たい和えそば
拌麺が大好きで
中国各地で頂いていいますが
冷たい麵は初めてです
何と
こちらもトマト味
麵はほぼうどん
中国版冷製ナポリタンといった感じで
意外に美味しかったです
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再び幹線に戻り北上し
最終目的地のハルビンへ向かいます
中国の大都市としては最北端にあり
黒龍江省の省都です
#10 油溌面
市民の台所
『友誼農貿市場』近くにある
イスラム料理の食堂です
珍しい料理がたくさんあり
何にしようか迷いましたが
『溌剌』の『溌』に惹かれ選択しました
写真付きメニューを確認したところ
パクチーは入っていますが
天敵胡瓜は入っていませんので
安心して注文
これが
看板に偽りありで
大量の胡瓜が・・・・・!
一欠片残さず駆除したところ
こんなに奴がいました
ツルン、ペロンとした平打ちの麵は
フェットチーネに近い食感
胡麻油が香り
酸味と辛味の強いタレに良く絡み
奴の残り香もなく超美味でした
#11 打卤面
ハルビン駅近くにある
餃子の専門店
きのこのスープのつけ麺
・・・と思ったのでが
どうも間違いのようでした
店員さんが身振り手振りで
スープを掛けるよう教えてくれました
しかし後の祭り
完食していました
椎茸の香りが強い
濃厚な醤油味のスープに麵が絡み
つけ麺風に頂いても超美味でした
#12 茄子炒面
東方餃子王は
中国版『餃子の王将』
ハルビンを中心にチェーン展開しています
頂いたのは
その名の通り
茄子が入った焼きそば
濃い目の醤油味の平打ちの麺と
茄子の甘みが調和し
とても美味しかったです
#13 鮮虾雲呑麺
@皇牌名粥
ハルビンの下町にある
広東料理の店です
頂いたのは
海老雲呑麺
麵は香港風の玉子麺
塩味のスープによく絡みます
#14 安徽板面
南京が本拠地かは知りませんが
中国全土に展開する
小吃(軽食)のチェーン店です
小籠包か餃子
そう思って入ったのですが
『安徽板面』の名前に惹かれ注文
安徽省の料理は初体験
でも大量の唐辛子に
不安が募ります
モチモチで喉越しのよい平打ち麺
醤油味のスープも美味
これは大当たりと思った瞬間
喉を突き刺すような辛さ
口から火を噴きそうです
辛いものには強い方なのですが
これは無理
食べ物(・・・胡瓜を除き)を残すのは
好きではありませんが
半分行かずにギブアップしました
#15 牛肉干拌面
最後は失敗作です
哈爾賓(ハルビン)西駅構内にある
麵専門店です
炒めた牛肉の和えそばに
刻んだ唐辛子が大量にのっています
牛肉は柔らかくて美味しいのですが
半端でない辛さです
やや柔らか目に茹でられた麺
モチモチで美味
問題はソース
コクがなく超塩辛い
これですべて台無しになりました
中国美食麺シリーズは今回が最後になります
今後は画像と資料を整理したうえで
韓国と台湾の麺を近々レジュメする予定です
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、兵庫県神戸市中央区です。