イチロー選手引退時にOAKLEYの出した「Thank you 広告」
2019年


イチロー選手 ポリッシュドのジュリエット着用していますね。
イチロー選手と言えばジュリエット。
今日はイチロージュリエットについてまとめてみました。
後ほど詳しく書いてみたいと思います。
みなさん こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
ジュリエット/レンズはNXTレンズ フラッシュコパー

あっという間に夏も終わりに近づいてきましたねー、今年は行動制限もなく、コロナを気にしながらも、それなりに夏っぽい夏を過ごせて満足しています。
「遅くなりましたが、サマーセールでは多数ご注文いただき誠にありがとうございました。」
繁忙期は修理対応で多忙のため、ブログの更新がなかなかできず、久しぶりの更新となりましたこと、ご了承ください。
LINEGEARも今年で15年周年、これもひとえに皆様のご支援あってのことだと、スタッフ一同感謝しております。
不定期なブログ更新ですが、このブログも皆様に結構お読みいただいているようで、嬉しい限りでございます。
今後もしぶとく書き続けていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
近況報告としては、NXT®レンズのフラッシュコパー(スタンダード)を新商品として発売しました。


とりあえずジュリエット用だけ発売しましたが、近日中にその他フレーム用のレンズも発売します。
最近ずっとこれを使ってみましたが、かなり見やすいです。
視界がクリアなのはNXTレンズなので当然なのですが、ベースレンズがコパーなので、かなり明るく見せてくれます。
透過率は22%あるので、あまり暗すぎず、程好い感じで眩しさを軽減してくれます。
室内、日陰でも全く問題ありません。
スポーツをする時などは、あまり暗すぎるとボールや景色が見えにくかったりして認識能力が落ちるかと思いますので、これぐらいの透過率がちょうどいいと思います。
シルバーミラーが付いているので、目が透けることもそれほどありません。

個人的には、この ちょっとベースレンズの赤茶っぽい色が透けて見えるところが結構気に入っています


この後書きますが、イチロージュリエットについているスレートイリジウムも同様に、透過率は23%で、晴天時にはちょうど良い位に眩しさを和らげてくれます。フラッシュコパーもほぼ同じ透過率です。
スレートイリジウムはイチロー選手が愛用したレンズです。
グレーベースなので、自然な視界を提供してくれます。
一方このフラッシュコパーは景色のコントラストをくっきりと見せてくれます。
自然に見える系、コントラスト系、どちらを選ぶかは個人の好みだと思います。
ということで、前回の記事で書いた通り(前回の記事と言ってもだいぶ前ですが
)
今日はイチロージュリエットについて書いてみたいと思います!!
またまた長くなってしまいそうですが、最後までお付き合いいただければ幸いに思います
一応ホームページではイチロージュリエットについてまとめてあるページがあります。
この記事を「読み終わった後に」おさらいとして読んでみてください


さて、それでは始めましょう。
これから書く内容はOAKLEY JAPANがプレスリリースした公式な情報をもとに、イチロージュリエットのまとめ記事として書いています。
そして、それら情報に時代背景を照らし合わせた私の憶測的な部分も一部含まれますので、その点ご了承の上お読みください。
一般的に「イチロージュリエット」と呼ばれているものは正式には
「イチローシグネチャーモデル」
と言って、レンズにイチロー選手のサインが入っています。そして箱もシグネチャーモデル専用の箱に入って売られていました。
シリアルナンバーもシグネチャーモデル専用の特別なシリアルナンバーが付いています。
例)イチロージュリエット第3弾 ポリッシュド/エメラルドスレート

専用のイチロー選手の画像が載っている箱
レンズの刻印
ICHIRO 51の刻印があります。

ただ、イチロー選手自身は通常販売モデルを付けてプレーしていた時期もかなりあります。(最後に詳しく書きます)
ですので、
「全てのジュリエット=イチローモデル」
と認識している方も少なくないかと思いますが、それもまあ間違いでは無いです。
ただ、厳密にいえば、以下に紹介する「シグネチャーモデル」のことを一般的には、「イチロージュリエット」と呼んでいますね。
ではそのイチローシグネチャーモデル、
どのような種類があったかと言うところを知っていただいてから読んでいただいたほうが分かりやすいかと思いますので、とりあえず全モデルを書いてみます
ジュリエット イチローシグネチャーモデル
第1弾~第5弾
- 第1弾 ポリッシュド ブルーイリジウム 2001年
- 第2弾 ポリッシュド スレートイリジウム 2003年
- (第2.5弾 カーボン OOブルーイリジウム)2004年
- 第3弾 ポリッシュド エメラルドスレート 2004年
- 第4弾 エックスメタル スレートイリジウム 2006年
- 第5弾 ポリッシュドカーボン スレートイリジウム 2008年
オフィシャルなものは第5弾まで、5種類あります。
「え? 2.5弾..... 何それ?」
これについては後ほど説明しますね

販売された期間は2001年~2008年(約8年間)になります。
ちなみにオークリーからジュリエットと言うモデルが発売されたのは1999年です。
エックスメタルシリーズ(全8種類)が販売されたのは1997年~20012年です(約15年間)
そしてイチロー選手がメジャーで活躍を始めたのが2001年あたりからです。
こういう時間軸で読んでいただければ分かりやすいかと思います。
皆様は年齢いくつ頃でしたか? 私は20代後半でした。
では画像で見てください。
第一弾
ポリッシュド ブルーイリジウム 2001年
イチロー選手がMLBのシアトルマリナーズに入団したのが2000年11月、
ジュリエットが発売されたのが1999年です。
1997年にROMEO、1998年にMARSと発売され
そしてエックスメタル人気に火がつき始めたのがこのころですかねー。
あのトム・クルーズの、ROMEOが出てくる映画、「ミッションインポッシブル2」が公開されたのは同じ年(2000年)です。

これが最初のイチローシグネチャーモデルです。
移籍当時、日本ではイチロー選手は既にかなりの実績を持つ選手でしたが、メジャーでの挑戦に対しては未知数でした。
一方、OAKLEY的には、マイケルジョーダンで有名になりつつあったエックスメタルシリーズ、
これをもっとアピールして、
「スポーツサングラス界での認知度を上げたい」 というマーケティング戦略を持っていました。
そして、この1999年に発売したエックスメタルシリーズの第3弾のジュリエット
「もっと世の中にアピールしたい」と思っていたことは間違いないです。
しかも、[プレー中に使用することが出来る、「ゴルフ」や「野球」の選手に使用してもらい、メディアでもっと取り上げてもらいたい] という戦略もあり、
「あらゆる状況下で目を守るアイウェア」を証明する存在として、イチロー選手は時代にマッチした存在となります。
(日本にいる間もロメオなどを使用していたので、イチロー選手個人的にもエックスメタルシリーズは好きだったのだと思います。)
そして、マリナーズに移籍した後もイチロー選手がジュリエットをプレー中や練習中、メディアからの取材時などに使用する姿を世界中の人が目にすることになります。

そして、2001年 イチロー選手はアジア人初の年間MVP、新人王というタイトルを獲得しました。
その功績に対する記念としてOAKLEYはイチロー選手のシグネチャーモデルを発売することになったのだと思います(推測です)
そして、
遂にイチロージュリエットというシリーズの幕が上がります。
レンズの刻印
(Ichiro 51)

その様な流れで発売されたこのイチロージュリエット第1弾
レンズは通常のポリッシュドジュリエットにあったコンボである
ポリッシュド+ブルーイリジウム+ブラックラバーパーツで、特に特別なレンズが付いているわけでは無く、
レンズに「ICHIRO51」の刻印があり、箱にイチロー選手のサインと画像が載っているというモデルになりました。
シリアルナンバーは IS#####

箱はシグネチャーモデルとしての特別な箱が付いています。


第2弾
ポリッシュド スレートイリジウム 2003年

レンズはスレートイリジウム、ラバーパーツはブルーが付いています。
このモデルで初めてスレートイリジウムが付きます。
これ以降のイチロージュリエットには全てスレートベースのレンズが付くことになります。
先ほども書きましたが、スレートイリジウムは透過率23%で適度な明るさを保ちつつ、程好く眩しさを軽減してくれるというレンズです。
ベースレンズはグレーなので、自然な見え方を提供してくれます。

シリアルナンバーはI 51 #####



第3弾 ポリッシュド エメラルドスレート 2004年

レンズのカラーに合わせて、明るいグリーンのラバーパーツが付いています。

レンズはエメラルドスレート
「エメラルドスレート」とは、ベースレンズはスレート(透過率23%のグレーレンズ)
プラス
エメラルドイリジウム(エメラルドのミラーコーティング)です。
ですので、ジュリエットのプラズマなどについている通常のエメラルドイリジウムとはベースレンズの透過率とは異なります。
エメラルドは透過率13%なのに対し、エメラルドスレートは23%なので、やや透明感のあるレンズになります。




シリアルナンバーはIS 51 #####
そして、このモデルだけシリアルナンバーがついていないものがあります。
正規国内品はシリアルナンバー有りで、US販売品(並行輸入品)はシリアルナンバー無しだった?という話もありますが、定かではありません。
※OAKLEYは2004年頃のモデルにはほとんどのモデルにシリアルナンバーは付いていないので、それらと同様、このモデルにもシリアルナンバーを打たないフレームがあったのだと思います。



第4弾 エックスメタル スレートイリジウム 2006年
1000本限定
2006年に発売された第4弾、イチロージュリエット初のエックスメタルフレームにスレートイリジウム、ラバーパーツはブラック。
WBC優勝記念限定モデルとして発売されました。
(WBCは2006年が初開催で、その初代王者が日本だったそうです。)


左ステムには WORLD CHAMP 06と刻印があります。

右ステムにはICHIRO 06 ####


第5弾


ポリッシュドカーボン スレートイリジウム 2008年
最後のイチロージュリエットとなったものが2008年に発売されたこのモデル。
日本限定1,200本

新カラーのポリッシュドカーボンにスレートイリジウム、
そしてラバーパーツはホワイトが付いています。
※ポリッシュドカーボンという艶ありブラックのカラーは、次の年(2009年)に発売されるX-SQUAREDからはレギュラーカラーとして販売されています。

ジュリエットと言うモデルでポリッシュドカーボン(艶ありのブラック)が発売されたのはこの1200本だけです。
ですので、超貴重な特別モデルになります。

レンズには刻印があります。

これはLINEGEAR(私個人)的な話ですが、
このモデルは海外の方もかなり興味あったみたいで、発売される前には海外のお客様から
「ダイスケ、このジュリエット、俺のために入手してくれないか?」と言う問い合わせのメールがたくさん来たのを覚えています。結果、入手することが出来て送ってあげれたのは数人でしたが、イチロージュリエットはこのころすごい人気で、発売とほぼ同時に売り切れになっていたのを覚えています。


このジュリエットがイチロージュリエットの最後のモデルになります。
発売されたのが2008年
そしてエックスメタル最後のモデルとなったX-SQUAREDが発売されたのが2009年、
2012年エックスメタルシリーズ販売終了 という流れになります。
以上
第1弾~第5弾(5種類)がイチローシグネチャーモデルとしてオフィシャルに販売されたものになります。
その後イチローシグネチャーモデルはジュリエットではなくなり。
第6弾 レーダー/スレートイリジウムへと変わっていきました。
第2.5弾(幻のイチローモデル)
カーボン OOブルーイリジウム
それでは先ほど触れた、幻の第2.5弾について

2004年に発売されたモデル。カーボンフレームにOOブルーイリジウム、ラバーパーツはブルー。
発売とほぼ同時に販売中止となり、ごく少数しか市場に出回らなかったとてもレアなイチローシグネチャーモデル。
OAKLEY JAPANのプレスリリースではイチローモデルにカウントされていないので、おそらく正規ルートでの国内販売は無かったものだと思われます。レンズには「Ichiro51」の刻印、シリアルナンバーもIS 51 #####が付いています。
何本が市場に出たのか、そしてなぜ販売中止になったのかは不明です。
幻のモデルとして、マニアの間では高値で取引されているようです。

レンズはブルーイリジウム(刻印入り)

シリアルナンバーは IS 51 #####

このモデル、実際所有して方は日本国内にいるのでしょうか?
ただ、海外では結構出回っていたみたいです。
以上がイチロージュリエットの詳細になります。
まとめとしてポイントを書きたいと思います。
- イチロージュリエット(シグネチャーモデル)は正式には5種類発売されている。
- シグネチャーモデル(ジュリエット)は全てシアトルマリナーズ在籍期間中に発売されている。
- レンズは最初のモデルだけブルーイリジウムで、あとは全てスレートベースである。
- 全てのモデルにICHIRO51の刻印がレンズについている。
- 第3弾のみシリアルナンバー無しのものも存在する。
- 箱は全てシグネチャーモデル専用の箱で売られている。
と言ったところでしょうか。
それでは追加情報として、実際にイチロー選手が着用したオークリーフレームについて少し書きたいと思います。
シグネチャーモデルはその後継続して発売されていますが、ここではエックスメタルシリーズを着用された時期に限って書かせていただきます。
1998年 ロメオ (エックスメタル/ブラックイリジウム)
1999年 ジュリエット (エックスメタル/ブラックイリジウム)
2000年 ジュリエット (プラズマ/アイスイリジウム)
2001年 ジュリエット (ポリッシュド/ブルーイリジウム)※シグネチャーモデル第1弾
2002年 ジュリエット (ポリッシュド/スレートイリジウム)
2003年 ジュリエット (ポリッシュド/スレートイリジウム)※シグネチャーモデル第2弾
2004年 ジュリエット (ポリッシュド/エメラルドスレート)※シグネチャーモデル第3弾
2005年 ロメオ2 (エックスメタル/スレートイリジウム)
2006年 ジュリエット (エックスメタル/スレートイリジウム)※シグネチャーモデル第4弾
2007年 ジュリエット (エックスメタルTiO2/スレートイリジウム)
(ポリッシュド24K/スレートイリジウム)
2008年 ジュリエット (ポリッシュドカーボン/スレートイリジウム)※シグネチャーモデル第5弾
(カーボン/スレートイリジウム)
2009年 レーダー (シルバー/スレートイリジウム)
みなさん、イチロー選手がロメオ1またはロメオ2を着用している画像を見た事ある方もいるのではないでしょうか。
上記リストを見ても分かる通り、2005年にはロメオ2を着用しています。

24Kとエックスメタルのコンビネーションのカスタムジュリエット

あと、ノーマルのTiO2や24Kなども着用していたようです。
シグネチャーモデルを常に必ず着用していたわけではなく、色々なフレームを使用していたみたいですね。
イチロージュリエットについては以上になります。
だいぶまとめたので、読んでみて「なるほど」とすっきりされた方もいるのではないでしょうか。
最後にジュリエットについて
ジュリエットと言うモデル、廃盤になって久しい現在でも世界中に多くのジュリエットファンがいます。
ジュリエットの人気は未だに少しも衰えないのはオークリーのサングラスの歴史と共にイチロー選手の第一線での活躍という点も大きな関係性があるのだと思います。
今現在OAKLEYがこれほどスポーツサングラスとして認知度が上がったのも、イチロー選手含め、世界中のスポーツ選手が使用したという点も功績が大きかったのだと思います。
そして今後もこれらスポーツ選手の功績と共にジュリエットは残り続けると思います。
皆様も自分の歴史を共に過ごした相棒として、今後もジュリエットを使い続けていただきたいと思います。

これらを深く知ることにより、お持ちのジュリエットへの愛着を深めていただければ、この記事を書いたかいがあります。
LINEGEARではジュリエットのパーツは全て独自のプロダクトとして持っていますので、消耗品等含めほぼすべての修理に対応できます。
ぜひジュリエットの修理にはLINEGEARのパーツやサービスをご活用ください。
それではこれで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
REVIVE X-METAL!
