MARS エックスメタル
レンズは偏光プレミアムレッド、ラバーパーツはレッドです。
みなさん こんにちは。
いかがお過ごしでしょうか?
マーズ
あっという間にゴールデンウイーク突入ですね。
私的にはまだ3月後半ぐらいの気分でしたが、、お休み中の天気が良いといいですね。
BBQ、キャンプ、釣りや、潮干狩りなどのシーズンでしょうか。
ぜひ屋外での活動には相棒エックスメタルを一緒に連れて行ってください。
上の画像のマーズ、
レンズはプレミアムレッドです
今日は、ノーズブリッジの修理作業について少し書いてみたいと思います。
そして、前回の続きとして、引き続き最近修理したお客様のフレームを紹介させていただきたいと思っています。
先ずは近況報告から
ピン抜き機 デザインが変更されました
これは みなさんご存じかと思いますが、ノーズブリッジを修理する際に、ノーズピンを抜き差しできる器具です。
ピンを抜く
ピンを挿入する
このピン抜き機があれば、ノーズブリッジが緩んできても、自分で修理することができます。
修理の方法に関しては、下のYoutube動画を見れば、修理の方法、必要なパーツ等含め、すべての修理方法が理解できるかと思いますので、興味のある方は是非ご覧ください。
Youtubeの動画 (動画内のピン抜き機は旧デザインのものになります。)
もし、
「自分で修理するのはちょっと大変だなー、やったことないし」
という方はLINEGEARへ修理作業ご依頼ください。
ノーズブリッジの修理はこちらからご依頼ください。
それでは、今日は、「ノーズブリッジの修理」の際のコツや注意点、その他 これまでの私の経験から、修理に関していろいろと思うところを書いてみたいと思います。
ノーズピンを抜く作業時の様子
さて、その前にまず、LINEGEARでの作業、またはLINEGEARの修理実績いうものについてのお話ですが、
LINEGEARは年間約600本のフレームのノーズブリッジを修理しています。
トータルでこれまで6000本ぐらいは修理してきています。
修理のためにお客様から送られてきたフレーム
その中で、様々なケースがあり、
そして、これまでの記事にも少しづつ紹介してきましたが、
エックスメタルは世代別にそれぞれフレームが太かったり、細かったり、と様々なフレームに対応してきました。
今では10年以上の経験がありますので、問題無く、どのようなケースでも対応できる自信はあります。
すべて経験の積み重ねだと思っています。
これら蓄積してきた経験に基づいて言わせてもらえば、
「ノーズブリッジの修理はLINEGEARに安心してお任せください。
確実にどのようなフレームでもしっかりとしたノーズの硬さに調整いたします。」
といえるだけの実績は残してきたと思います。
修理する前のお客様のフレーム(分解した状態)
一本一本 修理指示書にフレームの状態を書き込んで、
修理後に取り付けるレンズやラバーパーツを確認できるようにしています。
また、お客様のご要望などを記載して、修理作業を確実行えるようにしています。
Oakleyも昔ノーズの修理を受け付けていたかと思いますが、修理に失敗したフレームに関しては、新しいフレームと交換するという形で対応していたと聞きます。
しかし、私たちはOAKLEYではないので、そのような失敗した際の交換フレームなどは持っていません。
つまり、失敗言出来ない状況で、どのようにしたらリスクのない修理ができるかについて、徹底的に用具や、方法、そして、チタンというフレームの素材に関しての知識を蓄えながら作業をしてきた努力と経験のおかげだと思っています。
偉そうに書きましたが、
要は、「ピンが入りそうになかったら、無理やりピンを押さない。だから失敗しない。」ということです。
後ほど細かく説明したいと思います。
とはいえ、6000本ほどのフレームに対して1本、1本向き合って積み重ねてきていますので、
「運が良ければ悪ければ」という話ではなく、確実に修理作業を完遂できるノウハウがあるということも確かなことだと思います。
さらに言えば、私の仕事(本業)はエックスメタルを修理することです。
私(店長)
(これで飯食っている人は他にはいないと思います。)
そしてLINEGEARはエックスメタルを蘇らせる、または今後末永く使っていただけるように皆様をサポートするお店です。
つくば市にあります
エックスメタルのユーザーをメインのお客様とした、非常に一点にフォーカスしたお店になりますので、この点に関していえば、世界一の情報と経験を持っているお店といっても過言ではないと思います。(2008年設立/今年で17年目になります)
エックスメタル用パーツの保管用の棚
もしよろしければノーズブリッジの修理に関する当店へのレビューをお読みください。
このページ下にあります。
皆様の大事なエックスメタルをお預かりして修理する責任の重さを受け止めながら、日々修理させていただいております。
ノーズの修理のピンを刺す作業の担当者は私しかおりませんので、常に安定した結果を提供できると思います。
今後もノーズの修理はLINEGEAR一択でお任せください。
っていうか、ほかに修理してくれるお店はあまりないかもしれませんが、、
今後ともどうぞよろしくお願いします!
それではノーズの修理に関しての話(さっきの続きで)
「ノーズの修理で失敗したらどうなりますか?」
「はい、あまり強く押しすぎると、こうなります」
ノーズの穴がめくれてしまいます
あと何枚か画像を載せます。
この「ノーズがめくれてしまう」というのがノーズの修理作業時のトラブルとして一番多いケースの失敗例だと思います。
原因は何かというと、
「ピンがまっすぐ入っていないのに無理やり押してしまった結果」になります。
修理のガイダンスのページにも書いていますが、
ピンを最終的にピン抜き機で押し込む際に、必ずピンの先端がノーズの穴にまっすぐ向いているかを確認してください。
これが出来ていないのに、無理やり押し込もうとすると、
このようになってしまいます。
残念ながら、ノーズブリッジの交換品を手に入れるのは今や不可能なので、失敗すると二度と元に戻せなくなります
ただ、この点にだけ注意して作業していただければ、ほぼ問題なく修理作業はできると思います。
入るときは、ピンは ’するり’ とノーズの穴に誘導されますので、ピン抜き機のハンドルを回している手にその感覚が伝わってくると思います。
ガツっと 何かに引っかかっているような手ごたえがあるときは、ちょっと押してみて、するりとピンがノーズの穴に誘導されていく手応えがあればそのまま続行して押しても大丈夫だと思いますが、そうではない場合は、それ以上押すのは止めて、もう一度アライメントをとる作業からやり直してみてください。
アライメントをとります ノーズ内のパーツがピンに干渉しないように、ちょっと強めに押し込んでください。
これが最大のポイントなので、失敗しないために、このポイントにはくれぐれも注意を払って作業してください。
「このように失敗してしまったノーズブリッジの修復はできますか?」
「はい、LINEGEARへ送っていただければ、出来る範囲での修復になりますが、受け付けていますので、ご相談ください。」
しかし、できれば失敗は避けたいもの、
これを読んだ方は慎重にピンを押すということ、そしてしっかりとピンを押す前の準備をするということの重要さを理解されたかと思うので、失敗の確率はかなり下がると思います。
参考になれば幸いです。
もう一つの失敗例としては、
ピンを押し出すことができないというケースです。
この画像のように、「ピン先端の中心」をしっかり、まっすぐに押さないと、ピンが斜め方向に押し出されてしまい、途中で引っかかってしまうというケースです。
アームを外さずに作業すると、アームが邪魔で正しい位置にフレームを設置できませんので、必ずアームを外してからピンを抜く作業をしてください。
このケースに関しては、注意して作業していただければ防げると思います。
ちなみに、押し出されたピンは最終的にピン抜き機の台座側の棒のホールに落ちます。
この、上の画像の棒の穴にピンがきちんと落とせているかもチェックしながら作業したほうがいいかと思います。
ピンを抜く作業でピンが引っかかって抜けなくなった場合は無理に抜こうとせず、LINEGEARへご連絡いただければと思います。
無理矢理力ずくで押し出そうとすると、フレームの破損につながることもありますので、ご注意ください。
何とかしようとして、いろいろな方向から押しすぎて、破損したノーズブリッジ
その他、作業を進めるにあたり、疑問点等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
さて、それではちょっと違う話になりますが、
カーボンや、エックスメタルなどの、ダークグレーのピンを入れる際に、
ピンの裏がピン抜き機の棒に押されて傷ついてしまうというのを防ぎたい方、いるのではないでしょうか?
「まあ、裏側だから人には見えないし、別に気にしない」
という方はそのまま押ししてもいいかと思います。
もしこの傷を防ぎたいのであれば、下の画像のように、透明なプラスチックのシートを用意して、
間に挟んでピンを押してください。
シートが透明なので、どこを押しているのか目視で確認しながら押すことができます。
これでピンの裏側も傷つくことなく修理ができるかと思います。
LINEGEARでは、これらのエックスメタルカラーのピンを押し込む際は直接押して、ピンに付いた傷はサンドブラストで消していますが、サンドブラストなどは一般のご家庭には無いかと思いますので、このような方法で作業すればきれいに仕上がるかと思いますのでお試しください。
ノーズブリッジの作業の話は以上になります。少しでも参考になれば幸いです。
実際、何の知識もない人に、「ピンを抜いて、刺してください」というだけの情報しか与えず作業した場合、2割ぐらいはうまくいかないと思います。
それくらいフレームの癖や、個体差、そしてフレームの世代により、ノーズピンを刺すのはスキル、または知識が必要な作業だと思います。
ただ、今日書いた情報をしっかりと理解していただいた上で作業していただければ、9割以上の確率で問題なくピンは圧入できると思います。
まとめると、ポイントは
- ノーズピンが押せば入る状態まで下準備する
- 押してみて、入りそうになかったら、無理に押さない
ということだと思います。
ホームページ上の修理方法のページ、またはYoutubeのビデオをご覧ください。
Youtube動画
さて、それでは前回に引き続き、修理でお預かりしたお客様のフレームを紹介したいと思います。
表現の仕方が難しいですが、
いつもはあえてちょっと「語れる要素」のあるフレームをピックアップして紹介していますが、
今日はそうではない、修理作業で仕上げた、語る必要まではないけど、とても素敵なフレームを紹介したいと思います。
<ジュリエット エックスメタル>
レンズはNXT偏光調光アイスです。
ラバーパーツはブラックです。
とてもクールな感じになっています。
エックスメタルとアイスの組み合わせはオリジナルのコンボには無い組み合わせですが、
とてもマッチしていますね
おまけにレンズは最強のNXT偏光調光なので、満足感が半端ないです。
偏光調光のアイス、在庫数少ないのでお早めにご注文ください。
<ジュリエット カーボン>
ラバーパーツはバイオレットです。
そしてレンズは、
偏光アイスです。
バイオレットのラバーパーツはアイスともよく合いますね。
先週紹介したNew バイオレットと組み合わせるか、
深い青のアイスと組み合わせるかは好みだと思いますが、どちらともよくマッチすると思います
<ジュリエット プラズマ>
レンズはNXT偏光ファイアです。
ラバーパーツはレッド
NXT偏光ファイア、ベースレンズも純正と同じブラウン系なので、視界を明るく見せてくれます。
しかもNXT素材でとてもクリアな視界を提供してくれます。
ファイア好きの方はこのレンズを選んでいただければ間違いないと思います。
<ロメオ1 エックスメタル>
これはスーパーリフレッシュしました。
画像で見比べてください。
スーパーリフレッシュ後はフレームは滑らかな表面になり、傷も消えて、きれいになります。
かなり 一新された感は出るのですが、逆にエックスメタルのゴツゴツ感はなくなってしまいます。
まあ、今後使って行けば時間の経過とともに同じようになるとは思うのですが、
これに関しては、清潔感のある新品のジーンズか、味のある古着のジーンズか、どちらが好きかという「好み」の話になってくると思います。
個人の見解あると思いますので、好みに合わせてご注文をご検討いただければと思います。
それではこれで終わりたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
最近あまり書いていなかった気がするので、次回は「ロメオ」について書いてみたいと思っています。
来週中にはアップする予定でいます。
お楽しみに
ではこれで終わります。
Revive X-METAL!