お疲れ様です。「赤いレンズ探し」はついに終了しました。あと、近況報告です。 | LINEGEAR-Japan オフィシャルブログ

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こんにちは。LINEGEAR Japan オフィシャルブログへようこそ。X-METALに関する様々な情報を書いています。

下矢印サイクロプス プリズムレンズ/ジュリエット エックスメタル

 

 


 

皆さんこんにちは。

いかがお過ごしでしょうか?

上矢印ペニーチタニウム/サイクロプス プリズムレンズ

 

久しぶりのブログになります。

夏場は多忙のため、なかなか時間がキープできず、、久しぶりになってしまいました。

 

皆様からご依頼いただいたチューンナップするフレーム下矢印

 

 

毎日の業務のほとんどが、このフレームの修理、そしてフレームリフレッシュ、レンズの製作取付け等の作業になります。

 

ようやく注文も落ち着いてきたので、

 

今日は表題に載せた、「サイクロプス プリズムレンズ」について書いてみたいと思います。

 

 


 

先ずは、その前に近況報告をいくつか

 

 

<2023世界カヌーマラソン世界選手権大会/マスターズ:デンマークにて>

 

竹中一生選手

 

競技中に使用するウォータージャケット用のNXTレンズをLINEGEARは提供させていただいています。

 

キラキラ金メダルキラキラ獲得!

おめでとうございます!!

 

今回は「NXT偏光調光アイス」を使用していただきました。

 

竹中選手のコメント(レンズへのレビュー)

 

「いろいろな状況下で使用してみましたが、早朝から夕方まで、曇天から晴天まで、どのような状況でも眩しさや水面の乱反射を取り除いてくれて、快適な視界を得ることができました。見え方もナチュラルかつコントラストもはっきりしており、大変気に入っております。

レース直後、その場にとどまっていると、汗や熱気のため、さすがにレンズは曇りましたが、動き始めて風が通ればすぐに曇りが取れてクリアになりました。

今後もNXTレンズを使い続けていきたいと思います。」

 

どうもありがとうございました。

今後の更なるご活躍期待しております。

 


 

さて、上の画像のカヌーに貼ってあったLINEGEARのステッカー

★発売しました★

 

 

透明シールなので、何処にでも貼れます。

 

貼りたては後ろの透明な部分が、少し凹凸が出ますが、時間と共になじんで、目立たなくなります。

 

サイズは12cm×3cmです。

 

UVカット機能付きのステッカーで、屋外での使用も可能です。
(対候性の目安:屋外4年相当)

 

 

 


 

さて、もう一点

少しホームページを編集しました。

 

下矢印エックスメタルの歴史(フレームの種類)

 
ホームページの「フレームの種類」のページを再編集しています。
 
少し画像を追加して、見やすく読みやすくしていますので、よろしければ一度ご覧ください。
 
それと、シリアルナンバー確認表も少し見やすく編集しました下矢印

 

さて、それでは

スーパークールなレンズ、「サイクロプス プリズム」について書いてみます。

 

先ずは画像をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

大体レンズの色味についての印象が分かっていただけたのではないでしょうか?

 


 

まず、このレンズ、

 

何を目指して開発されたかと言うと、

 

このブログを常々お読みで、勘のいい方はもうお気づきかと思いますけど、

 

その名の通り、

 

これ下矢印  です。

 

 

映画、x-menに登場する究極の赤いレンズ&ペニー

 

映画、X-MENでサイクロプスがつけていたレンズです。

x-menには最初はジュリエット、そしてペニーと登場していますが、実際の販売されていたジュリエットやペニーに、この赤いレンズが搭載されて一般向けに発売されたことはありません。

 

映画を見て、「おー、このレンズ超カッコイイ!!」と、赤いレンズを探し続ける事、

はや20年ーー

LINEGEARの店長となっていた私ですが、、

 

今回この、ウォルターのリリースした"サイクロプス プリズム"レンズにはその答えを感じました。

 

じつは、このレンズ、LINEGEARのレンズではなくて、

アメリカのウォルターが長年の試行錯誤により、遂に開発に成功した、かなり語れるレンズになります。

 

これについて、詳しく説明したいと思います。


 

※X-MENとコラボモデルの、Xシリアルのジュリエットについての過去記事になります。

下矢印併せてお読みいただければ、更に深くご理解いただけると思います。

 


 

まずは、

ウォルターがオークリーフォーラムに投稿した内容を以下に載せます。

 

 

"This was one hell of a project. 

It took me many years to obtain and then reverse engineer an actual x-men movie prop pennies. Then even longer to find someone to manufacture these to my exact specifications. 

It was challenging getting in contact and building trust with Tim Cadiente the oakley rep that handled the production of the early X-MEN movies. 

I ended actually buying a pair of movie used penny from Tim, He was incredibly generous to allow me to buy a pair from his collection, Also Tim was a big help in getting all the information I could on the build process and following the leads he provided. 

There where a lot of trial and errors and money lost on failed attempts but the Cyclops Prism lenses are finally here and they are perfected and now. 

I want to bring them to the fourm and offer them to everyone who wants to put on their shades and feel like cyclops for the day or if you just like the look of pure blood red lenses that are actually functional."

I’m still going to say these should not be used to drive just to be safe but I have tested them while driving and they seem to be non impairing, but everyone is different and people could be more sensitive to the Rose/Reddish tint. These are a category 4 lens so the light transmission is lower then your typical lenses. Unfortunately this is the only way they can be made.

 

<訳>

「これは本当に大変なプロジェクトでした。

実際のX-MEN映画に登場した小道具であるペニー実物を入手し、それを忠実に再現するのに多くの年月を要しました。

そして、私の求めるこれらの厳格なレンズの仕様に合わせて、これを製造できる業者を見つけるのにもさらに長い時間がかかりました。

 

この、映画に登場するペニーのレンズの製作を担当したオークリーの代理人であるTim Cadienteと連絡を取り、信頼を築くのは大変でした。

そして、実際にTimから映画で使用された実物のペニーを購入しました。

彼は私が彼のコレクションから、その実物のペニーを購入することを許可してくれ、また、その制作過程に関する情報をすべて提供してくれた点でも非常に寛大でした。

 

試行錯誤が多く、製作には何度か失敗し、その試みの過程で多くのお金を失いましたが、サイクロプスのプリズムレンズはついに完成し、今ここにあります。

そして、それらは完璧に仕上げられています。

 

今、私はそれらをオークリーフォーラムに持ち込み、サングラスをかけて一日中サイクロプスのように感じたい人、または実際に機能する純粋な血の赤いレンズの外観が好きな人に提供したいと思っています。

 

安全のために、私はまだこれを運転に使用しない方がいいと言い続けますが、私は運転中にこれをテストしましたが、視界に支障はないようです。ただし、すべての人が異なり、人々はローズ/赤みがかった色合いに対してより敏感かもしれません。

 

これらはカテゴリー4のレンズですので、通常のレンズよりも光の透過率が低いです。

しかしながら、これが唯一の、映画に登場したサイクロプスの赤いレンズの製造方法です。」

 

ウォルター(本人)

プレート用にこのサイクロプスプリズムレンズをカットして使用してる画像です。

 

そして、これはROMEO1用にカットした装着画像です。(Oakley Forumより)

 

 


 

読んでお分かりの通り、

これはx-menに登場した、映画内の実際のペニーについていたレンズをもとに再現されたレンズなので、

完璧にX-MEN仕様のレンズです。

 

もっと言えば、実際映画の製作にかかわった Timから、実物の入手までして、それに基づいて製作されています。

 

映画が2004年なので、

約20年の時を経て、遂に世の中にプロデュースされたレンズ。

 

そして完全に映画の仕様に基づいて製作されている、これ以上の仕様がない点。

 

「うーん、感慨深い」

 

つまり、今後

「あのX-MENでサイクロプスがしていたような赤いレンズはありますか?」

という問い合わせへの答えはすでに出てしまったことになります。

 

くしくも、LINEGEARプロデュースではありませんが、ウォルターには、このレンズの製作に多大な努力をしてくれたことに、

一(いち)エックスメタルファンとして敬意を表し、感謝したいと思います。

 


 

虫めがね余談ですが、

実は私もLINEGEARを立ち上げた当時、16~17年前になるかと思いますが、今回ウォルターが実現したものと同じレンズの構想を持っていました。

 

レンズ業界に色々と問い合わせてみましたが、残念ながら、私の構想を理解して、その答えとなるようなレンズを製作できる業者を日本では見つけることが出来ませんでした。

そして、私は更に、コーティングの専門業者にも何度もコンタクトし、このレンズが実現できるなら、投資は惜しまないと粘り強く交渉しましたが、賛同してくれる業者は無く、実現には至らなかったという過去の経験があります。

 

頭の中には、「エックスメンのレンズはこういう組みあわせで作れば、実現できるよね」というのがあり、過去の記事等でもどうしたらあのように赤くなるのか、という部分に触れている記事も書いています。

 

それだけに、今回のサイクロプス プリズムレンズに関しては、私が成し遂げたわけではありませんが、

 

雷遂に実現した!」

 

という衝撃と感動がありました照れ

 


少しレンズの詳細を見ていきましょう。

赤いですね、まさに「Pure Blood Red」ですね。

これは、ベースのレンズが赤いからです。

ですので、レンズをどの角度から見ても「赤い」です。

そして、目が透けないように、裏面には強めのシルバーミラーが付いています。

要は、マジックミラーの構造になっています。

レンズ裏側(着用者側)からは景色が見えて、表側(着用者以外)からは着用者の目は見えないという構造になっています。

ベースのレンズが赤なので、レンズを通しての見え方は真っ赤に見えます。

 


 

レンズの機能についての詳細です。

 

<Prism red Cyclops Lenses>

8カーブ

ポリカーボネート

Dセンター機能

撥水機能

透過率5.63(カテゴリー4)

UV400カット機能


 

透過率5.63%なので、実際の使用時はかなり暗いです。

しかもベースレンズが赤なので、色の認識力もかなり赤寄りになるので、

余程日差しの強い晴れた日に使用するぐらいでないと、厳しいかと思います。

 

日本の安全基準上、車の運転時等は使用できません。

※JIS規格による運転上の安全性の基準は透過率8%であることが必要とされています。

 

とはいえ、レンズを通して、景色は普通に見えます。

「日常的に使用してはいけない」というものではありません。

 

ウォルターが書いていたように「サイクロプスのように感じたい人」向けのレンズになるかと思います。

私はディスプレイ用に大事に飾っておきたいと思っています。

 


 

ペニー用にレンズをカットしてみました。

レンズ表面

 

レンズ裏面

 

 

サイドブラインダ―を取り付けて

 

やべー、カッコイイかもラブ

 

 

 

 

で、

「x-menの気分にひたる」ーーっと

 

 

もうすでに皆さんお気づきかと思いますが、このレンズ、完全に目が透けません。

今まで載せた私の装着画像を見ても、一切私の目が見えないことが分かるかと思います。

 

 

もう少し装着画像を載せてみます。

 

今日は目立ちたがりですが、、

 

実際に顔に載せた画像が一番レンズの感じ分かりやすいかと思うので、

 

ブログを書いているうちに夜になってしまいましたが、

いつもは ”ワンオペブログ” なので自撮りなのですが、スタッフにお願いして画像を撮ってもらいました照れ

 

こんな感じです下矢印

「これでレンズを通して見えているの?」って感じですが

しっかりと見えています。

 

そして、完全に目が透けることは無いことが確認できました。

 

ちなみに、過去に赤系レンズについてまとめた記事がありますので、そちらも併せてお読みください。

 

上矢印この記事を読んでいただければ、今回紹介したこのレンズが特別であることが更にお分かりいただけるのではないかと思います。

 


今日の記事は以上になります。

 

どうでしたか?

 

今日LINEGEARのスタッフ同士で話していたのですが、

 

こんな、発売から20年以上も経ったモデルが、未だにこんなにメジャーで生き残っていて、

そして、20年後に、これらエックスメタルのために情熱を注ぐ人たちがいて、

それによって、このような映画に登場したレンズの再現版が作られる。

 

そして、私のようにこの20年を思い返し、感慨にふける人がいて、そして未だに楽しめる。

 

通常、

メーカーのフラッグシップモデルではそのようなこともあるかと思います。

例えば、トヨタであれば「クラウン」

ポルシェで言えば「911」

 

クラウン イコール トヨタであり、ポルシェで言えば911。

そのフラッグシップモデルのオーナーであるということは一つのそのメーカーのファンである人の夢であり、誇りであると思います。

 

もし、オークリーのフラッグシップモデルがあるとすれば、「ロメオ」もしくは「ジュリエット」かもしれません。

もしそうであれば、今頃「ロメオ5」とか「ジュリエット6」とか、マイナーチェンジしながらOAKLEYを象徴するモデルとして現在もラインナップにあってしかるべきだと思うのですが、残念ながら、今現在エックスメタルはありません。

 

それでも皆さん(私含め)レンズをあれこれ変えたり、フレームをカスタムしたりして、これだけ楽しめているのは、

 

結果、

 

「やっぱりエックスメタルってすごいよねー、未だにみんな、これだけエックスメタルのこと好きなんだもん」

 

って一言に尽きると思います。

 

最近では、OAKLEYにエックスメタルを持ち込んでも、LINEGEARを紹介されるとのことで、うちにお客さんがOAKLEYの紹介で辿り着いてくることもあります。

 

LINEGEARで、もちろん完全に修理はできますが、このようなOAKLEY好きの皆様の期待に応えての

 

「OAKLEYによるエックスメタルの復活」を切に願う今日この頃です。

 

それまではLINEGEARが皆さんの後ろ盾として、バックを支え続けますので、ご安心ください。

 

以上です。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


星ちなみにこのウォルターの「サイクロプス レッドレンズ」、300ペア限定で製造されていますので、”売り切れごめん”での販売だそうです。

LINEGEARでウォルターとの間に入って入手のための交渉できますが、日常使用による安全性の問題等もあり、

「一見さんお断り」のスタンスで、希望される方へのみに提供可能です。

 

※レンズをカットするフレームをご指定いただければ、そのフレームに合わせてレンズをカットいたします。ペニー、ジュリエットのみではなく、その他フレーム用にもカット可能です。

 

もし試してみたいという方いらっしゃいましたらご連絡ください。

 

それではまた書きたいと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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