ゴルフは考えるだけでも面白い
ゴルフのプレーには、日常の複雑な社会環境から抜け出して人工的な空間で技と運を試すことに集中する楽しさがあります。この場合は体の動きが状況を左右します。しかし体の動きを考えてばかり居ては、思うようには動けなくなりますから、思い切りクラブを振ることがゴルフの楽しさということになります。
ところがゴルフはその動きを考えるだけでも実は大変な面白さがあります。体の中には数多くの骨や筋肉があり、これらの組み合わせで実際の動きが現れますが、ゴルフの動きを「科学的」に追いかけてみようとすると、人体の動きの仕組みは無限とも思われる程に複雑なものだと気がつきます。
同じようなことが社会の動きの仕組みにも現れます。社会の動きを突き詰めて考えると最後には個人の動きが問題になります。しかし個人の動きを考ても、社会の動きの構造は見えません。ところが、ベルギー人の科学者ジャック・ケトレーは19世紀に社会の動きを捉えるものとして「社会物理学」を提案しました。
この場合は、ある目的を実現するのに丁度良いと思われる基本的な集団を考え、これを利用して全体の動きを考えようということになります。ゴルフの場合も全く同じで、膝の回転だとか、脚の伸びなどの、すぐ使える基本的な動きを捉え、これらの組み合わせで目的に的したスイングの動きを作れば良いわけです。
他人の動きを真似ることの危険については既に「意識の集中」(08-08-28)に書いた通りです。その代わりに、自分で基本的な動きの仕組みを捉え、その有効利用でスイングを作ろうと考えれば、これだけでもゴルフには無限の面白さがあります。
ところがゴルフはその動きを考えるだけでも実は大変な面白さがあります。体の中には数多くの骨や筋肉があり、これらの組み合わせで実際の動きが現れますが、ゴルフの動きを「科学的」に追いかけてみようとすると、人体の動きの仕組みは無限とも思われる程に複雑なものだと気がつきます。
同じようなことが社会の動きの仕組みにも現れます。社会の動きを突き詰めて考えると最後には個人の動きが問題になります。しかし個人の動きを考ても、社会の動きの構造は見えません。ところが、ベルギー人の科学者ジャック・ケトレーは19世紀に社会の動きを捉えるものとして「社会物理学」を提案しました。
この場合は、ある目的を実現するのに丁度良いと思われる基本的な集団を考え、これを利用して全体の動きを考えようということになります。ゴルフの場合も全く同じで、膝の回転だとか、脚の伸びなどの、すぐ使える基本的な動きを捉え、これらの組み合わせで目的に的したスイングの動きを作れば良いわけです。
他人の動きを真似ることの危険については既に「意識の集中」(08-08-28)に書いた通りです。その代わりに、自分で基本的な動きの仕組みを捉え、その有効利用でスイングを作ろうと考えれば、これだけでもゴルフには無限の面白さがあります。
意識の集中
ゴルフでは、あれこれ考えるよりは自分の動きに集中することが大切だ、と言う人がいます。これを聞くと、しばらく前に読んだ「インナーゴルフ」(The Inner Game of Golf),W.T.ガルウェイ著、後藤新弥訳、日刊スポーツ出版社、1982,を思い出します。
この著者は15歳で全米ハードコートテニスに優勝した人で、「インナーテニス」という本の著者でもあります。この「インナーテニス」の内容は、テニスではごちゃごちゃしたこたを教えるよりは、あれこれ考えるセルフ(自分)1の声を押さえて、静かに動きを実行するセルフ2に任せることを教えるというものですす。
この場合ボールが着地するのを見たら「バウンス;Bounce」と言い、「ヒット;Hit」というかけ声と共に打つだけで、余計な考え無しに集中して打てるというのです。これでテニスの指導は完璧だというわけです。
このテニスをゴルフに置き換えるというのが、「インナーゴルフ」の内容です。
ここで我々には疑念が浮かびます。ゴルフの場合にはボールは止まったまま動きません。従って反射的な動きは利用できないのです。その上、「打つ」と考えても。この動きを作る仕組みが会得できていないと動きはできないのです。
ここで、上手な人の動きをイメージして振る、という考えが浮かびます。ガルウェイの場合、自分の父親がゴルフをしていましたから、見よう見まねでクラブが振れたのでしょう。
しかし、上手と思われる人の動きにも様々な癖があります。特にバックで体重を右脚に移動し、ダウンで体重を左脚に戻して振るという、かなり一般的なイメージに吸い付けられやすいのです。ところが、日本が生んだ世界に通用する青木功プロの有名なベタ足打法では、バックでもしっかり体重が左脚に掛かり、ダウンではしっかり体重が右脚に掛かっています。
このあたりは、見る目が無くては見えない動きの特徴です。他人の動きのイメージを考えもなく自分流に解釈して真似をするのは、実に危険なことなのです。
この著者は15歳で全米ハードコートテニスに優勝した人で、「インナーテニス」という本の著者でもあります。この「インナーテニス」の内容は、テニスではごちゃごちゃしたこたを教えるよりは、あれこれ考えるセルフ(自分)1の声を押さえて、静かに動きを実行するセルフ2に任せることを教えるというものですす。
この場合ボールが着地するのを見たら「バウンス;Bounce」と言い、「ヒット;Hit」というかけ声と共に打つだけで、余計な考え無しに集中して打てるというのです。これでテニスの指導は完璧だというわけです。
このテニスをゴルフに置き換えるというのが、「インナーゴルフ」の内容です。
ここで我々には疑念が浮かびます。ゴルフの場合にはボールは止まったまま動きません。従って反射的な動きは利用できないのです。その上、「打つ」と考えても。この動きを作る仕組みが会得できていないと動きはできないのです。
ここで、上手な人の動きをイメージして振る、という考えが浮かびます。ガルウェイの場合、自分の父親がゴルフをしていましたから、見よう見まねでクラブが振れたのでしょう。
しかし、上手と思われる人の動きにも様々な癖があります。特にバックで体重を右脚に移動し、ダウンで体重を左脚に戻して振るという、かなり一般的なイメージに吸い付けられやすいのです。ところが、日本が生んだ世界に通用する青木功プロの有名なベタ足打法では、バックでもしっかり体重が左脚に掛かり、ダウンではしっかり体重が右脚に掛かっています。
このあたりは、見る目が無くては見えない動きの特徴です。他人の動きのイメージを考えもなく自分流に解釈して真似をするのは、実に危険なことなのです。
核心打法「大改訂版」の呼吸
これまで呼吸についていろいろ書いてきましたが、最終的な核心打法「大改訂版」の場合はとうなるでしょうか。
核心打法「大改訂版」では、左右の両脚の上での腰椎の互いに相反する回転(の時間差攻撃)による踏ん張りで振ることになります。この場合、腹の下部を膨らめるように腹を踏ん張って打つことになり、この場合の腹の踏ん張りはいわゆる臍下丹田に力を込める動きになります。
これが核心打法「大改訂版」の呼吸動作です。
これも私自身の考えで動きを捉えてみたものです。皆さんは自分の体の動きで納得できるかどうかを試して下さい。
核心打法「大改訂版」では、左右の両脚の上での腰椎の互いに相反する回転(の時間差攻撃)による踏ん張りで振ることになります。この場合、腹の下部を膨らめるように腹を踏ん張って打つことになり、この場合の腹の踏ん張りはいわゆる臍下丹田に力を込める動きになります。
これが核心打法「大改訂版」の呼吸動作です。
これも私自身の考えで動きを捉えてみたものです。皆さんは自分の体の動きで納得できるかどうかを試して下さい。
核心打法「大改訂版」
今回はこれまでの「核心打法」の思 い違いを決定的に修正し、「大改訂版」として提案することにします。
初期の核心打法では、一貫して左脚の上での腰椎の右回転の動きで振り、バックとダウンの切り返しに右脚の動きを加える、というものでした。これに対して改訂版の核心打法では、バックを左脚の上での腰椎の右回転の動きで実行し、ダウンは右脚の上での腰椎の左回転の動きで実行してこれを左脚の踏ん張りで受ける、というものでした。
この場合、左脚の踏ん張りで受ける動きは受け身の動きと捉えられていたのです。今回の大改訂版では、この左脚の踏ん張りの動きに代えて、左脚の上で腰椎の右回転を実行する動きを採用するものです。当然対応するバックでは、左脚の上での腰椎の右回転に続き右脚の上での腰椎の左回転で踏ん張ることになります。
これらの動きを纏めて捉えれば、左脚の上での腰椎の右回転と、右脚の上での腰椎の左回転という二つの基本動作の「時間差攻撃」でバックとダウンを実行する、となります。
これで動きのイメージは単純明快になり、両脚の強力な正面向き踏ん張りの時間差攻撃でスイングを実行するという、極めて固い動きとして「核心打法」が捉えられるわけです。これが「大改訂版」の内容です。
初期の核心打法では、一貫して左脚の上での腰椎の右回転の動きで振り、バックとダウンの切り返しに右脚の動きを加える、というものでした。これに対して改訂版の核心打法では、バックを左脚の上での腰椎の右回転の動きで実行し、ダウンは右脚の上での腰椎の左回転の動きで実行してこれを左脚の踏ん張りで受ける、というものでした。
この場合、左脚の踏ん張りで受ける動きは受け身の動きと捉えられていたのです。今回の大改訂版では、この左脚の踏ん張りの動きに代えて、左脚の上で腰椎の右回転を実行する動きを採用するものです。当然対応するバックでは、左脚の上での腰椎の右回転に続き右脚の上での腰椎の左回転で踏ん張ることになります。
これらの動きを纏めて捉えれば、左脚の上での腰椎の右回転と、右脚の上での腰椎の左回転という二つの基本動作の「時間差攻撃」でバックとダウンを実行する、となります。
これで動きのイメージは単純明快になり、両脚の強力な正面向き踏ん張りの時間差攻撃でスイングを実行するという、極めて固い動きとして「核心打法」が捉えられるわけです。これが「大改訂版」の内容です。
「息(いき)の仕方」の修正版
前回息の仕方について、「鳩尾(みぞおち)の下の肋骨につながる腹の部分の動きで捉えると、ここを膨らめる動きで息を吸い、ここを引き締める動きで息を吐く」と書きましたが、その内容は実際のスイングには適さないものでした。
この部分の動きだけでは、軽い腕の動きしかできません。バックの最初はこの動きで振れますが、「深いトップ」に入れる動きと、これに続くダウンからインパクトの動きでは、腹の下部を膨らませて力を出します。
これは、剣道の動きで相手に向かって打ち込む時と同じ息の仕方になります。大きな力を出す時には、この下腹の踏ん張りで腕を押し伸ばします。
自分の体の動きで体感的に確認してみて下さい。
この部分の動きだけでは、軽い腕の動きしかできません。バックの最初はこの動きで振れますが、「深いトップ」に入れる動きと、これに続くダウンからインパクトの動きでは、腹の下部を膨らませて力を出します。
これは、剣道の動きで相手に向かって打ち込む時と同じ息の仕方になります。大きな力を出す時には、この下腹の踏ん張りで腕を押し伸ばします。
自分の体の動きで体感的に確認してみて下さい。
息(いき)の仕方
体を悪くして、あちこちに故障が現れると、呼吸も満足にできなくなります。自分自身がこの苦しみを経験すると、何とか十分真っ当な呼吸をしてみたくなります。そこで考えてみました。その結果をまとめて書いてみます。
鳩尾(みぞおち)の下の肋骨につながる腹の部分の動きで捉えると、ここを膨 らめる動きで息を吸い、ここを引き締める動きで息を吐くのです。
これには人による呼吸の仕方の違い、特に女性と男性の違いなどがあるかと思いますが、ごく平均的な(と考えている)自分の動きでは確かにこのようになります。
この動きの仕組みを意識して、十分大きく呼吸をすれば、いじけた気分から解放されて納得できる呼吸が戻って来ます。
元気あふれる皆さんには関係ないと思われる話かも知れませんが、存外ドライバーを振ろうとする時など、息を吸ってバック、吐いてダウンと考えるだけでも気分が安定するかも知れません。
自己責任でお試し下さい。
鳩尾(みぞおち)の下の肋骨につながる腹の部分の動きで捉えると、ここを膨 らめる動きで息を吸い、ここを引き締める動きで息を吐くのです。
これには人による呼吸の仕方の違い、特に女性と男性の違いなどがあるかと思いますが、ごく平均的な(と考えている)自分の動きでは確かにこのようになります。
この動きの仕組みを意識して、十分大きく呼吸をすれば、いじけた気分から解放されて納得できる呼吸が戻って来ます。
元気あふれる皆さんには関係ないと思われる話かも知れませんが、存外ドライバーを振ろうとする時など、息を吸ってバック、吐いてダウンと考えるだけでも気分が安定するかも知れません。
自己責任でお試し下さい。
バドミントンのオグ・シオと言うけれど
2008年のオリンピックの報道で、偶然8月11日のバドミントン女子ダブルスの試合を見ました。前評判の高かった小椋・塩田(オグ・シオ)のペアと中国勢との打ち合いを見て、実に腑に落ちない感じがしました。二人の腕が伸びてシャトルを打っているのです。
直線打法の原動力の一つは、肩と腕の「魔法の動き」です。この動きでは上腕内旋・前腕回内の動きでクラブを振ります。この動きの躓きの石は、前腕回内の動きでした。感覚的には前腕回外の動きになるような気がすしたのです。
これを修正する上でのヒントは、大道等著「動きを測る」大修館1991年のバドミントン・ストロークの話で、北米一流選手の高速度映画で殆どが前腕の回内運動を瞬間的に行っていた、という記述です。この頁の欄外には、「回外?」という鉛筆での自分の書き込みがあります。
その後の様々な経験から生まれた肩と腕の「魔法の動き」で、上腕内旋・前腕回内の動きの構造が確定しました。この動きでは打つ動作で肘が伸びる事はありません。このことからオグ・シオのストロークは強くはあり得ないことが直感できました。結果は予想通りで、前評判にも拘らず第3シードの中国勢に敗退しました。
あらためて肩と腕の「魔法の動き」の重要性を痛感した次第です
直線打法の原動力の一つは、肩と腕の「魔法の動き」です。この動きでは上腕内旋・前腕回内の動きでクラブを振ります。この動きの躓きの石は、前腕回内の動きでした。感覚的には前腕回外の動きになるような気がすしたのです。
これを修正する上でのヒントは、大道等著「動きを測る」大修館1991年のバドミントン・ストロークの話で、北米一流選手の高速度映画で殆どが前腕の回内運動を瞬間的に行っていた、という記述です。この頁の欄外には、「回外?」という鉛筆での自分の書き込みがあります。
その後の様々な経験から生まれた肩と腕の「魔法の動き」で、上腕内旋・前腕回内の動きの構造が確定しました。この動きでは打つ動作で肘が伸びる事はありません。このことからオグ・シオのストロークは強くはあり得ないことが直感できました。結果は予想通りで、前評判にも拘らず第3シードの中国勢に敗退しました。
あらためて肩と腕の「魔法の動き」の重要性を痛感した次第です
歯の噛み合わせ
昔ゴルフの達人の話として、奥歯が磨り減るほど踏ん張って打つという話を聞いたような記憶がありあります。
この記憶が確かなものかどうかは分かりませんが、自分の動きで試すと、ダウンでは息を吐き、インパクトでは腹を引き締めて振ります。この動きをするには、はじめに肺の中に適当な量の空気が必要です。
こもためにバックで適当な息の吸い込みが必要にまります。
ところが、歯のかみ合わせが悪いと十分な吸い込みが難しくなります。これは自分で試してみれば分かります。
この知識がお役に立つものかどうかは自分で試して見て下さい。
この記憶が確かなものかどうかは分かりませんが、自分の動きで試すと、ダウンでは息を吐き、インパクトでは腹を引き締めて振ります。この動きをするには、はじめに肺の中に適当な量の空気が必要です。
こもためにバックで適当な息の吸い込みが必要にまります。
ところが、歯のかみ合わせが悪いと十分な吸い込みが難しくなります。これは自分で試してみれば分かります。
この知識がお役に立つものかどうかは自分で試して見て下さい。
表があれば裏もある:ここで一休み
前回は面倒な動きの話になりました。勿論この動きは他の大きな筋の動きに逆らって(拮抗して)その効果を現すものです。
結局動きには表があれば裏がある、あるいは裏があれば表があるということになります。
このような蒟蒻(こんにゃく)問答風の話でひとまず話を括り、ここで一休みに入ることにします。
結局動きには表があれば裏がある、あるいは裏があれば表があるということになります。
このような蒟蒻(こんにゃく)問答風の話でひとまず話を括り、ここで一休みに入ることにします。
ダウンの左脚の複雑な動き
ダ ウンでは左脚は左回りに回る、と思い勝ちですがこれは誤りです。「核心打法」の場合、この動きの構造は複雑なものになります。頭が痛くなるような話ですが、しばらく我慢して下さい。
左脚を外側に回す動きと同時に、膝を内側に引き込む動きが現れるのです。
この複雑な動きが気になり、ベッドの上で脚の動きを観察する中に、骨盤前面下端から膝に向けて伸びる紐のようなものの存在に気がつきました。
その実体について関連の文献を調べたところ、骨盤の全面下端から伸びて脛(すね)の上端内側に繋がる、半健様筋と呼ばれる長い筋(すじ)のような筋があることが分かりました。この筋の働きを確認すると、この左脚の動きのイメージと良く対応するのです。
自分の動きの体感と照らし合わせてみて下さい。動きのイメージが納得できる筈です。
左脚を外側に回す動きと同時に、膝を内側に引き込む動きが現れるのです。
この複雑な動きが気になり、ベッドの上で脚の動きを観察する中に、骨盤前面下端から膝に向けて伸びる紐のようなものの存在に気がつきました。
その実体について関連の文献を調べたところ、骨盤の全面下端から伸びて脛(すね)の上端内側に繋がる、半健様筋と呼ばれる長い筋(すじ)のような筋があることが分かりました。この筋の働きを確認すると、この左脚の動きのイメージと良く対応するのです。
自分の動きの体感と照らし合わせてみて下さい。動きのイメージが納得できる筈です。