意識の集中 | ゴルフ直線打法

意識の集中

ゴルフでは、あれこれ考えるよりは自分の動きに集中することが大切だ、と言う人がいます。これを聞くと、しばらく前に読んだ「インナーゴルフ」(The Inner Game of Golf),W.T.ガルウェイ著、後藤新弥訳、日刊スポーツ出版社、1982,を思い出します。

この著者は15歳で全米ハードコートテニスに優勝した人で、「インナーテニス」という本の著者でもあります。この「インナーテニス」の内容は、テニスではごちゃごちゃしたこたを教えるよりは、あれこれ考えるセルフ(自分)1の声を押さえて、静かに動きを実行するセルフ2に任せることを教えるというものですす。

この場合ボールが着地するのを見たら「バウンス;Bounce」と言い、「ヒット;Hit」というかけ声と共に打つだけで、余計な考え無しに集中して打てるというのです。これでテニスの指導は完璧だというわけです。

このテニスをゴルフに置き換えるというのが、「インナーゴルフ」の内容です。

ここで我々には疑念が浮かびます。ゴルフの場合にはボールは止まったまま動きません。従って反射的な動きは利用できないのです。その上、「打つ」と考えても。この動きを作る仕組みが会得できていないと動きはできないのです。

ここで、上手な人の動きをイメージして振る、という考えが浮かびます。ガルウェイの場合、自分の父親がゴルフをしていましたから、見よう見まねでクラブが振れたのでしょう。

しかし、上手と思われる人の動きにも様々な癖があります。特にバックで体重を右脚に移動し、ダウンで体重を左脚に戻して振るという、かなり一般的なイメージに吸い付けられやすいのです。ところが、日本が生んだ世界に通用する青木功プロの有名なベタ足打法では、バックでもしっかり体重が左脚に掛かり、ダウンではしっかり体重が右脚に掛かっています。

このあたりは、見る目が無くては見えない動きの特徴です。他人の動きのイメージを考えもなく自分流に解釈して真似をするのは、実に危険なことなのです。