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こんにちは、リブラです。
今回は「サラとソロモンの友情」第5~7章についてのお話です。
《セス、小道を見つける》
「サラとソロモンの友情」第5~7章
あらすじ;ソロモンから「セスとぼくたちは同じ羽毛の鳥だ」と聞い
ていたサラでしたが、フレンドリーにサラに近づいてくるセスに少
し抵抗があったのです。
それはセスが引越ししてきて間もないというのに、サラが学校帰り
立ち寄っていたお気に入りの秘密の場所を見つけてしまったから
でした。
そこはフクロウの姿をしていた頃のソロモンと会っていた、懐かし
い思い出の雑木林でした。
それなのにセスが「葉っぱのレポート」を手伝うからと待ち合わせ
に指定してきた場所もまさにそこで、サラは自分以外の人もその
場所が気に入っているのを知り、複雑な思いに駆られたのです。
そして最悪なことに、セスはソロモンが肉体の最期を迎えた場所
に死んだフリして横たわってサラを待っていたのでした。
セスはそこに来たらなんとなく死んだフリをしてみたくなったので
したことなのですが、ソロモンの肉体の死の場面を思い出したサラ
は、「大っきらい!」と言い放って走ってその場から立ち去りました。
でも、翌日、セスは懲りずにサラに話しかけてきます。
サラは怒って黙っていましたが、彼女がなぜ怒っているのかわか
らないセスは、「三脚」という変な名前の飼い猫の話をしてサラを
笑わせるのに成功します。
セスの話は、悲劇的な出来事を笑い話に変えてしまうようなパワー
が感じられ、ソロモンが「セスもぼくたちと同じ羽毛の鳥たち、熱心
な探求者、生まれながらの改良家―真の教師なんだ」と言った意味
に、サラはやっと気がつきました。
人から嫌われる理由もないのに、避けられたり、攻撃的な態度を
取られたりしてショックを受けたことはありませんか?
サラの視点からこの出来事を眺めればサラの怒りの原因は明らか
ですが、セスの視点から眺めればちょっとふざけてみただけなのに
冗談の通じない怒りっぽい子としてサラの印象を受け取るでしょう。
セスは何も悪いことをしたわけではないのですが、サラのつらい記
憶を蘇らせる地雷を踏んでしまったのです。
人間関係の問題の根っこを探っていくと、ほとんどのケースが相手
の地雷の在り処を無意識に踏んでしまっていることが多いのです。
占星術師という職業柄、土星星座を見れば百発百中で地雷の在り
処が(その人が持っている譲れないルール)がわかるのですが、
他人の地雷を気にしながらコミュニケーションを取るのも面倒です
よね。
だからわたしは人から理由なく嫌われたときは、「地雷踏んじゃった
かな?」と思うことにして、ここに出てくるセスのようにサラに「大っ
きらい!」と言われても平気だったり、懲りずにコミュニケーション
を取り続け(もちろん、傾向と対策は分析しつつ)、問題の人と仲良
くなってしまったりします。(嫌われた相手を嫌うことはカンタンです
が、そのままにしておくと嫌いな人がどんどん増えていく現実を引
き寄せますから)。
わたしたちの心の中には、自分だと思っている主人格と、その時々
でひょこっと顔を出してくる副人格たちがいます。
この世は心の投影の世界(キバリオン「照応」の法則 )ですから、
主人格の自分と不協和音を起こす副人格がいると、この現象界に
嫌いな人や、自分を嫌う人が出現し教えてくれるのです。
サラの主人格はよそ者や転校生を嫌うようなキャラクターではない
のですが、「ソロモンとの大切な時間」に割り込んでくる人物に抵抗
する副人格がいるようです。
だからセスは無意識にサラの地雷を踏むような行動を取ってしまっ
たのです。
サラの心の中から発振された「よそ者は入れたくない!」という周波
数振動が、瞬時にセスに受信され(こういうとき、共鳴関係にある
「同じ羽毛の鳥たち」=ソウルメイトは反応が速いのです)、サラが
「大っきらい!」と言いたくなるような行動を取らせてしまったわけで
す。
このしくみがわかっていると、嫌われたセスが罪悪感を感じたり、自
分を責めたりする必要がないことがわかりますよね。
こんな感じで人との出会いとは、見えない自分の心の中を見せてく
れるドラマなのです。
とくにソウルメイトたちは、心の中を上手く引っ掻き回す役柄を熱心
に演じてくれ、憎まれ役を長期に引き受けてくれるほど愛があるの
です。
「目には目を」を続けていたら終わりなき戦いに苦しむだけですが、
地雷を踏んだり、踏まれたりして気づかせてくれる貴重な役をお互い
が演じているとしたら、その「大っきらい」な相手はものすごく仲良し
のソウルメイトなのかもしれません。
次回もこの続き、「サラとソロモンの友情」第8章についてのお話を
予定しています。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。