こんにちは、リブラです。
今回もジョー・ディスペンザ博士の「あなたという習慣を断つ」の解説の続きです。
第1部あなたはサイエンス
第5章 サバイバルVS創造
57歳の屋根葺業者のビルは、職業柄太陽に当たる時間が長く黒色腫(皮膚癌)が顔にできてしまった。
外科手術、放射線治療、化学療法を受けたにもかかわらず、その後も黒色腫は首や脇腹に再発し、その度彼は一連の治療を受けた。
「どうして自分だけがこんな目に遭うのだろうか?」
彼は不公平感に苛まれた。
ビルは脇腹の黒色腫の治療の後、自分の考えや感情、態度が病気を引き起こしているのかもしれないと考え、内省した。
すると、これまで30年間にわたり誰かのために自分のやりたいことをあきらめなくてはならなかったことに対する怒りの思考と感情に囚われてきたことに気づいた。
ビルはミュージシャンになりたかったが、父親が怪我をして働けなくなったため、やむなく屋根葺業を継ぐことになったのだ。
自分の夢をあきらめなくてはならなかったときの気持ちを何度も繰り返し思い出しているうちに、彼の身体は過去を生きるようになった。
それにより夢を先延ばしにするパターンが形成された。
夢をあきらめなくてはならなかったときの気持ちは、彼の中心的人格(アイデンティティ)となり、無意識で作動するプログラムとなった。
彼の意識状態は同じ遺伝子にあまりに長い間同じ信号を送り続けた結果、病気を発症し、彼を苦しめることになった。
彼は古い人格とのつながりを断ち、新しい人格を築くために古い環境から離れる必要があると思った。
こうして彼は慣れ親しんだ生活を離れ、メキシコのバハビーチに2週間滞在することにした。
最初の5日間は、毎朝、怒りを感じたときの自分の思考について考えた。
彼は自らの思考と感情の量子的観察者となり、無意識に光を当てるようになった。
次に彼は無意識に浮かぶ思考や知らずに起こしている行動に注意を払った。
自分を愛することにつながらない思考、感情、態度をすべて止めることにした。
このような監視体制で1週間が過ぎたとき、ビルは自らの身体が中毒に陥っていた怒りの感情から解放され、自由になったと感じた。
サバイバルの感情が旧来の思考を起こす信号を遮断できるようになった。
その結果、身体には彼の新しい運命を生きるために使える新しいエネルギーが満ちてきた。
次の1週間で、ビルはすっかり元気になり、これからどんな人でありたいか、これまでコントロールされてきた人々(父や妻や子どもなど)や出来事に対して今後はどう接していくかに思いを馳せた。
彼は「どんな考え、感情、行動を選択する人でありたいか?」に意識を集中させ、新しい人格、意識、意識状態を創出した。
ビルはバハビーチにいる間に心に決めたことを実践に移し始めた。
旅から帰ってすぐ、ふくらはぎにできていた黒色腫が剝がれ落ちたことに気づいた。
それから1週間後、病院に行くと彼の癌は完治していた。
そしてその後も再発していない。
脳に点火する方法を一新させて以来、ビルはそれ以前の彼から生物学的化学的に変化した。
その結果別の遺伝子に別の信号を送り、古い癌細胞は新しい意識状態、内的化学環境、新しい人格と共存できなくなったのだ。
過去に取り込まれていた彼は今、新しい未来を生きている。
「あなたという習慣を断つ」第5章より、要約
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わたしたちのエゴは、生物学的にも社会的にもわたしたちを安全で豊かに生き残らせるために年中無休で奮闘しています。
けれどもエゴは未経験のも・情報がないもの・未来には怖れを抱き、警戒します。
それゆえエゴは、過去の経験や確実な情報や予測可能な未来のみを選択するように仕向けます。
エゴにしてみれば、量子的現実創造など夢物語に過ぎず、人生に採用するなんてもってのほかというところでしょう。
確かに、生存に関わるようなサバイバルな局面では、過去の経験や確実な情報や予測可能な未来に限定するエゴの選択基準は妥当です。
しかし、社会に守られて暮らしている現代のわたしたちは、生存に関わるような出来事に滅多に遭いません。
エゴが主役で活躍できるような生存の危機的状況はほとんどないのです。
だからエゴは、危機の前ぶれの危機ぐらいをサバイバルな局面だと心配するように囁いて脅かすわけです。
「○○になったらどうしよう」「○○にならなかったらどうしよう」と、望まない現象が起こる可能性にばかりフォーカスを当てるのです。
すると、わたしたちの左脳はリスク対策を思考して危機に備えます。
ネガティブな事象を想定してネガティブな思考回路が形成され、その思考に相応する神経伝達物質が分泌されてネガティブな感情が浮上し、思考も感情も身体もサバイバルモード一色に染められていくのです。
この一連のパターンが何十年も続いたとしたら、心と身体はいつもサバイバルモード(=必死に頑張るモード)で休まらないですよね。
今回の例に挙がったビルのように病んでしまいます。
ビルの奇跡的な治癒は、気づきから始まっています。
「どうして自分だけがこんな目に遭うのだろうか?」という周囲を意識した不公平感から、
「自分の考えや感情、態度が病気を引き起こしているのかもしれない」と考え内省することに切り替えて、
「自分のやりたいことをあきらめなくてはならなかったことに対する怒りの思考と感情に囚われてきたこと」に気づいたのでした。
いつもサバイバルモードの引き金になるのは、心身のストレスです。
心身のストレスがサインとなって、エゴが「このままでは大変なことになるぞ!」とネガティブ思考を想起→感情→身体を一連のサバイバルモードに引き込んでいくのです。
このプロセス、奇しくも黒色腫(皮膚癌;メラノーマ)の発生機序にそっくりです。
太陽の紫外線に皮膚がストレスを訴えているのに日焼け対策をしてくれないと、「どうして自分だけがこんな目に遭うのだろうか?」と皮膚の細胞たちは自分を守るためにメラニン色素を産生します。
それが日常化すると、勝手にメラニン色素を量産するようになり、異常に増殖する悪性の黒色腫が誕生するのです。
本来は紫外線から自分を守るための機能が、命を脅かすほどの病気を招いてしまうのです。
父親のために屋根葺業を継ぎ、妻や子を養うために働くビルは、30年間ずっと「家族のために夢をあきらめ働く」ことへ怒りを抱え続けていました。
彼の怒りの感情は、彼の脳内でノルアドレナリンが分泌されている現れです。
その化学メッセージは身体に伝わる危機を知らせる信号となって副腎のアドレナリン分泌を促し、全身の細胞に「戦うか、逃げるか」を備えさせます。
物理的に1番ストレスに曝されていたビルの皮膚細胞は、「紫外線と戦え!メラニン色素を大量産生して危機に備えるのだ!」と意気込んでいたことでしょう。
しかし、ビルのその怒りは、父のせいでも、屋根葺業でもなく、「夢をあきらめなくてはならない気持ち」に駆られ、「夢を先延ばしにするパターン」を繰り返していたから続いていたのでした。
30年前の自分に向けられた怒りが黒色腫を作り出す引き金を引いたのです。
過去のビルは、夢をあきらめることしか選択できませんでした。
けれども、真に自身のことを第1に考える現在のビルは、過去と決別し、新しい自分に変わることを選択しました。
彼を縛り付けていた仕事や家族がいる環境から離れ、過去の記憶の中の自分を客観視する独りの時間を作り、癌の増殖や治療の心配を思考から追い出すために、バハビーチに2週間の休暇を取る行動に出ました。
ビルはビッグスリー(環境と時間と身体)の影響から外れる選択をまず実行したのです。
ビッグスリー(環境と時間と身体)の影響から外れているときの彼は、純粋に自分のことだけにフォーカスを当て優先することができました。
ビッグスリー(環境と時間と身体)の影響から解き放たれた彼のマインドは、ニュートラルな思考と感情の状態になり、常に流れていたノルアドレナリンの警戒信号は止まり、彼の身体は30年ぶりにリラックスと自由を得ました。
ニュートラルな思考と感情の状態とリラックスを波動を現在の自分が発振していなければ、望む未来の世界線とアクセスすることも、そのヴィジョンを思い描くこともできません。
そして、ビルの思考と感情と身体が三位一体となって、ニュートラルな心の状態とリラックスの波動を現在の自分の意識として発振したとき、無理に健康体の自分を想定しなくても、旅が終わる頃には黒色腫は治癒していたのです。
わたしたちのマインド(思考・感情)は、近未来の身体や現象を投影するブループリントです。
ビルのマインド(思考・感情)がビッグスリー(環境と時間と身体)の影響から外れた自分を受け入れたので、そのセルフイメージに相応しい現実が最速で現れたのです。
次回も「あなたという習慣を断つ」の解説を予定しています。
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