【拙文】元十両 日出ノ国関による問題発言について
先日、こんな記事を目にした。
元十両 日出ノ国関が「相撲は神事でもあり、四股を踏むと言うのは、四股と言われる魔物を踏みつける意味があるのに……。場所を開催しないから、こんな大地震が起きるんですよ!! 相撲の神様が怒ってる!力士は、新築の家を建てる土地でも地鎮祭に呼ばれてその土地で、四股を踏むんです。早く、場所を開催して下さい。ごっちゃんです」と自身のブログで語り、言わば「炎上」状態へ陥った為、昨日12日に発言した記事を削除し謝罪文を掲載したとと言う。
地震の原因「大相撲を開催しないから」 YUCASEE MEDIA
http://media.yucasee.jp/posts/index/6937
解らないでもないと思った。日出ノ国関を糾弾した人々の気持ちと、日出ノ国関自身の気持ちの双方がである。
自分は以前からプロフィールや方々のブログへのコメントで「神話を中心とした民俗学が趣味だ」と発言してきた。
なので、民俗へ溶け込んだ様々な魔術や呪術儀式も同様に民俗学知識の一端として知っている。
無論、今回の日出ノ国関が発言した「四股踏み」も日本古来より伝わる「禊祓(みそぎ ばら)い」として認知していた。
だからこそ強く感じるのは日出ノ国関の説明が非常に下手だ。
日出ノ国関を擁護する気は更々無いが、自分が今回の発言へ捕捉をしようと思う。
日出ノ国関が語った様に、四股と言う魔物を踏みつけるのが四股踏みである。
しかし日出ノ国関の説明が足りず、更に元力士である為か大相撲へ強く結びつけてしまい、利己主義過ぎると糾弾された。
日出ノ国関は説明が足りない。そして勉強不足である。
先ずは「四股」の語源から語るのが学術としての適当なアプローチでは無いだろうか?
早速、答えを出してしまうが「四股」の語源は「醜」であり、字意の如くに醜いものの事だ。
つまり、「四股踏み」とは「醜踏み」と読み替えるのが適当である。
「醜」と言う魔物とは何か?だが、これも早速答えを言うと「鬼」だ。
醜と言う文字の作りからもよく解る。力士は鬼を強く踏み締めていたのである。
これで多くの人々が力士が土俵で何を踏み締めていたかをイメージして戴けるだろう。
そして「鬼」と言っても赤鬼や青鬼と様々居る事をご存じだろうが、古神道時代まで遡れば本来の「鬼」がどんなものかが解る。
一部の民俗学ファンやファンタジーファンの中には「鬼や妖怪は神が零落した姿だ」と知っている者も居ると思うが、鬼を限定に正確な情報を記すると「鬼は本来、各地方の有力者が信仰していた天候神」である。
つまり、古代の日本は太陽神(天照大神)を信仰していた大和の人々と、各地方の天候神(鬼)の争いが頻発しており、太陽神が勝っただけ。
争いの最中、大和の人々は天候神を陥れる為に天候神を本来の名前で呼ばず、鬼と呼んで邪見にしたのだ。
しかし、太陽神が勝っても天候神の人気は衰えず、伝統芸能では愛すべきキャラクターの一つとして演じられたり、江戸時代では「風の神 雷門に 居候」と詠まれる等、民衆は親しみを持って接していた。
風神や雷神を見て解る様に鬼は天候神であり、地震や津波、落雷の象徴として今も生きている。
さて、醜踏みの話に戻るが、醜踏みを禊祓い呪術として成立させるには、ただ地面を踏み締めるだけではいけない。
醜踏みの成立には「地面を踏む」の他に「強者」が必要なのだ。
この「強者」とは代表的に力士となっては居るが、伝統的表記をすると「千磐破人(ちはやぶるひと)」と書く。
または「千速振」とも書くが、「ちはやぶる」の単語で文学的知識に長けた人は直ぐに感付いたのでは無いかと思う。
「ちはやぶる」は短歌の枕詞であり、続けて使わなければならぬ単語は「神」である(正確には神に掛かるのが千磐破)。
強者が鬼を踏み締め神を呼ぶのが醜踏みの真の意味だ。
「千磐破」は「宇治」にも掛かる枕詞だが、宇治と言えば宇治川であり、古来から一つの難所として認知されてきた。
そこに居るのが宇治川の端と端を舟で繋ぐ端渡しに従事する人々であり、この人々が「千磐破」の語源である。
千の岩(磐)を破壊すると思わせる程に屈強な男達は、宇治川の急流をものともせず、まるで「水の神(鬼/天候神)を制圧する」が如く端を渡した。
つまり、千磐破人は古来から言わば神殺しを可能にすると見られていたのだ。
これが醜踏みの全てである。
長々と語りましたが被災地で亡くなった方々に御冥福を御祈り致します。
そして、御存命の方々は強い心を持ち、亡くなった方々の代わりにもしっかりと立ち上がりましょう。
自分もお助けしたいと考え、少額ながら義援金を送付させて戴きました。
被災地で生き抜こうとする方々、心を痛めて御助力を申し出る方々、そんな皆さんが「真の千磐破人」だと自分は思います。
我々が復興へ向けて強く地面を踏み締め歩む事が出来るならば、この不幸は必ずや晴れる筈です。
PS.この記事は日出ノ国関の発言が無ければ書けなかったもの。どうか許して挙げて下さい。
元十両 日出ノ国関が「相撲は神事でもあり、四股を踏むと言うのは、四股と言われる魔物を踏みつける意味があるのに……。場所を開催しないから、こんな大地震が起きるんですよ!! 相撲の神様が怒ってる!力士は、新築の家を建てる土地でも地鎮祭に呼ばれてその土地で、四股を踏むんです。早く、場所を開催して下さい。ごっちゃんです」と自身のブログで語り、言わば「炎上」状態へ陥った為、昨日12日に発言した記事を削除し謝罪文を掲載したとと言う。
地震の原因「大相撲を開催しないから」 YUCASEE MEDIA
http://media.yucasee.jp/posts/index/6937
解らないでもないと思った。日出ノ国関を糾弾した人々の気持ちと、日出ノ国関自身の気持ちの双方がである。
自分は以前からプロフィールや方々のブログへのコメントで「神話を中心とした民俗学が趣味だ」と発言してきた。
なので、民俗へ溶け込んだ様々な魔術や呪術儀式も同様に民俗学知識の一端として知っている。
無論、今回の日出ノ国関が発言した「四股踏み」も日本古来より伝わる「禊祓(みそぎ ばら)い」として認知していた。
だからこそ強く感じるのは日出ノ国関の説明が非常に下手だ。
日出ノ国関を擁護する気は更々無いが、自分が今回の発言へ捕捉をしようと思う。
日出ノ国関が語った様に、四股と言う魔物を踏みつけるのが四股踏みである。
しかし日出ノ国関の説明が足りず、更に元力士である為か大相撲へ強く結びつけてしまい、利己主義過ぎると糾弾された。
日出ノ国関は説明が足りない。そして勉強不足である。
先ずは「四股」の語源から語るのが学術としての適当なアプローチでは無いだろうか?
早速、答えを出してしまうが「四股」の語源は「醜」であり、字意の如くに醜いものの事だ。
つまり、「四股踏み」とは「醜踏み」と読み替えるのが適当である。
「醜」と言う魔物とは何か?だが、これも早速答えを言うと「鬼」だ。
醜と言う文字の作りからもよく解る。力士は鬼を強く踏み締めていたのである。
これで多くの人々が力士が土俵で何を踏み締めていたかをイメージして戴けるだろう。
そして「鬼」と言っても赤鬼や青鬼と様々居る事をご存じだろうが、古神道時代まで遡れば本来の「鬼」がどんなものかが解る。
一部の民俗学ファンやファンタジーファンの中には「鬼や妖怪は神が零落した姿だ」と知っている者も居ると思うが、鬼を限定に正確な情報を記すると「鬼は本来、各地方の有力者が信仰していた天候神」である。
つまり、古代の日本は太陽神(天照大神)を信仰していた大和の人々と、各地方の天候神(鬼)の争いが頻発しており、太陽神が勝っただけ。
争いの最中、大和の人々は天候神を陥れる為に天候神を本来の名前で呼ばず、鬼と呼んで邪見にしたのだ。
しかし、太陽神が勝っても天候神の人気は衰えず、伝統芸能では愛すべきキャラクターの一つとして演じられたり、江戸時代では「風の神 雷門に 居候」と詠まれる等、民衆は親しみを持って接していた。
風神や雷神を見て解る様に鬼は天候神であり、地震や津波、落雷の象徴として今も生きている。
さて、醜踏みの話に戻るが、醜踏みを禊祓い呪術として成立させるには、ただ地面を踏み締めるだけではいけない。
醜踏みの成立には「地面を踏む」の他に「強者」が必要なのだ。
この「強者」とは代表的に力士となっては居るが、伝統的表記をすると「千磐破人(ちはやぶるひと)」と書く。
または「千速振」とも書くが、「ちはやぶる」の単語で文学的知識に長けた人は直ぐに感付いたのでは無いかと思う。
「ちはやぶる」は短歌の枕詞であり、続けて使わなければならぬ単語は「神」である(正確には神に掛かるのが千磐破)。
強者が鬼を踏み締め神を呼ぶのが醜踏みの真の意味だ。
「千磐破」は「宇治」にも掛かる枕詞だが、宇治と言えば宇治川であり、古来から一つの難所として認知されてきた。
そこに居るのが宇治川の端と端を舟で繋ぐ端渡しに従事する人々であり、この人々が「千磐破」の語源である。
千の岩(磐)を破壊すると思わせる程に屈強な男達は、宇治川の急流をものともせず、まるで「水の神(鬼/天候神)を制圧する」が如く端を渡した。
つまり、千磐破人は古来から言わば神殺しを可能にすると見られていたのだ。
これが醜踏みの全てである。
長々と語りましたが被災地で亡くなった方々に御冥福を御祈り致します。
そして、御存命の方々は強い心を持ち、亡くなった方々の代わりにもしっかりと立ち上がりましょう。
自分もお助けしたいと考え、少額ながら義援金を送付させて戴きました。
被災地で生き抜こうとする方々、心を痛めて御助力を申し出る方々、そんな皆さんが「真の千磐破人」だと自分は思います。
我々が復興へ向けて強く地面を踏み締め歩む事が出来るならば、この不幸は必ずや晴れる筈です。
PS.この記事は日出ノ国関の発言が無ければ書けなかったもの。どうか許して挙げて下さい。
3人乗船の北海道のマグロ漁船と連絡取れず
北海道や釧路東部漁協によると、所属のマグロ漁船「第11みのる丸」と連絡が取れなくなっている。漁船には船長ら3人が乗っていて、宮城・気仙沼沖で漁をしていたが、11日午前11時を最後に、連絡が取れなくなっているという。
日本テレビ
http://news24.jp/articles/2011/03/12/07178057.html
日本テレビ
http://news24.jp/articles/2011/03/12/07178057.html
太平洋岸被害甚大 道内 道路冠水や家屋浸水
11日午後に発生した東日本大震災で、道内では太平洋岸を中心に3メートル前後の津波が押し寄せ、各地の港では岸壁や周囲の道路の冠水や家屋の浸水、漁船の水没などの被害が相次いでいる。
港湾関係では、日高管内様似町で漁船20隻以上が一気に津波にのまれた。同管内新ひだか町でも、静内、東静内両漁港のカレイ刺し網漁船6隻が水没。同管内日高町の厚賀漁港では漁船2隻、門別漁港でも1隻が流出、同港近くのトラック2台も港内に沈んだ。
道東でも釧路市の釧路西港では作業船が沈没。漁船は釧路管内釧路町の仙鳳趾(せんぼうし)漁港で5隻、同管内厚岸町でも2隻が転覆、カキ養殖施設も被害を受けた。同管内浜中町では、5隻が津波にのまれた。
十勝管内広尾町の十勝港でもコンブ漁船1隻が流出、地上にあった15隻の小型船も港内に流された。同管内豊頃町の大津漁港でも漁船10隻が流出、小型船3隻が地上に乗り上げているという。同管内大樹町でも漁船2隻が津波にのまれた。
道南でも函館市の汐首漁港などで3隻が転覆、沈没した。
一方、日高管内浦河町では町内の乗用車25台、同管内様似町でも特別養護老人ホームの職員の車20台が流されたという。同管内えりも町新浜では堤防が20メートルにわたって決壊、15棟が床上浸水。町内の男性(82)が海岸近くで一時津波に流されたが、自力ではい上がり無事だった。
苫小牧市の苫小牧西港は周辺3ヘクタールが浸水、コンテナが流された。
道教委によると、定時制高校7校が臨時休校したほか、小中学校6校は部活動を中止、6校が下校時間を15分~1時間繰り上げた。小中高校40校では一時校内に児童生徒を待機させる措置を講じた。
道によると、コンビナートなどの被害は出ていないという。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/277296.html
港湾関係では、日高管内様似町で漁船20隻以上が一気に津波にのまれた。同管内新ひだか町でも、静内、東静内両漁港のカレイ刺し網漁船6隻が水没。同管内日高町の厚賀漁港では漁船2隻、門別漁港でも1隻が流出、同港近くのトラック2台も港内に沈んだ。
道東でも釧路市の釧路西港では作業船が沈没。漁船は釧路管内釧路町の仙鳳趾(せんぼうし)漁港で5隻、同管内厚岸町でも2隻が転覆、カキ養殖施設も被害を受けた。同管内浜中町では、5隻が津波にのまれた。
十勝管内広尾町の十勝港でもコンブ漁船1隻が流出、地上にあった15隻の小型船も港内に流された。同管内豊頃町の大津漁港でも漁船10隻が流出、小型船3隻が地上に乗り上げているという。同管内大樹町でも漁船2隻が津波にのまれた。
道南でも函館市の汐首漁港などで3隻が転覆、沈没した。
一方、日高管内浦河町では町内の乗用車25台、同管内様似町でも特別養護老人ホームの職員の車20台が流されたという。同管内えりも町新浜では堤防が20メートルにわたって決壊、15棟が床上浸水。町内の男性(82)が海岸近くで一時津波に流されたが、自力ではい上がり無事だった。
苫小牧市の苫小牧西港は周辺3ヘクタールが浸水、コンテナが流された。
道教委によると、定時制高校7校が臨時休校したほか、小中学校6校は部活動を中止、6校が下校時間を15分~1時間繰り上げた。小中高校40校では一時校内に児童生徒を待機させる措置を講じた。
道によると、コンビナートなどの被害は出ていないという。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/277296.html
北電泊原発、異常なし 北ガスも
東北・関東大地震の影響で11日、釧路など道内の一部地域で停電が生じた。
北海道電力によると、地震後、釧路、日高管内などで約3千世帯が停電。午後11時現在、釧路管内浜中町、日高管内様似町、函館市などで計約560世帯が復旧していない。
同社によると、稼働中の泊原発1~3号機(後志管内泊村)はいずれも異常はなく、通常運転を続けており、放射能漏れもないという。
北海道ガスにはガス漏れや配管設備の損壊などの情報は入っていないという。
また、出光興産IR・広報室によると、北海道製油所(苫小牧)など同社施設での損傷や油漏れなどはないが北海道、千葉両製油所では出荷を見合わせている。ガソリンスタンド道内大手、北海道エネルギー(札幌)は、避難勧告が出た日高・根室管内などの給油所約30店舗の従業員計約150人を避難させた。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/277299.html
北海道電力によると、地震後、釧路、日高管内などで約3千世帯が停電。午後11時現在、釧路管内浜中町、日高管内様似町、函館市などで計約560世帯が復旧していない。
同社によると、稼働中の泊原発1~3号機(後志管内泊村)はいずれも異常はなく、通常運転を続けており、放射能漏れもないという。
北海道ガスにはガス漏れや配管設備の損壊などの情報は入っていないという。
また、出光興産IR・広報室によると、北海道製油所(苫小牧)など同社施設での損傷や油漏れなどはないが北海道、千葉両製油所では出荷を見合わせている。ガソリンスタンド道内大手、北海道エネルギー(札幌)は、避難勧告が出た日高・根室管内などの給油所約30店舗の従業員計約150人を避難させた。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/277299.html
道内沿岸にも津波、船や車流す
東日本巨大地震
花咲港に押し寄せた津波で浸水した車両(11日午後4時30分、根室市で)=山田靖之撮影
東日本巨大地震の影響で、道内でも大津波警報が発令され、11日午後4時前に、えりも町庶野で3・5メートルの津波が確認されるなど、太平洋側沿岸で2メートルを超える津波が相次いで押し寄せた。日高や十勝、釧路、根室、渡島、胆振の各漁港では津波が岸壁を乗り越え、読売新聞の取材では午後7時半現在、少なくとも漁船60隻が転覆、流出したほか、乗用車など18台以上が海に転落するなどの被害が出ている。恵庭市では避難中の女性が転倒して軽傷を負った。道によると、41市町村が少なくとも6万2376世帯に避難勧告・指示を出し、2万1265人が避難している。道や第1管区海上保安本部は対策本部を設置し、情報収集を続けている。
気象庁によると、津波は地震発生の約50分後から北海道の幅広い沿岸部に押し寄せ、えりも町庶野で、最大3・5メートル、十勝港で2・8メートル以上、根室市花咲で2・8メートル、浦河で2・7メートルに達した。津波はオホーツク海沿岸にまで及び、枝幸港で20センチなどとなっている。
■道東地方
自治体の担当者によると、道東部の十勝、釧路、根室3地方では、午後7時半現在、計約40隻の漁船などが津波で転覆、流出したほか、乗用車など5台以上が津波の引き波で海に転落する被害が出ている。
十勝川河口に近い豊頃町の大津漁港では、陸揚げされていた漁船3隻が横転し、同10隻が港内に流出。さらに、3隻以上が道路に打ち上げられている状態という。
十勝地方では、浦幌町の厚内漁港で6隻が流され、2隻が陸上に打ち上げられている。広尾町の十勝港ではコンブ漁船と作業船の計2隻が港内で沈没、大樹町でも漁船2隻に被害が出ているという。釧路地方でも、浜中町の霧多布港で漁船7隻が流出、散布漁港では係留中の2隻が転覆した。厚岸、浜中両町ではカキの養殖施設が流される被害が出た。
午後3時50分頃に約2メートルの津波が到達した釧路市内では、マンホールから水が噴き出し、同4時半頃には、釧路市街地と南部をつなぐ幣舞橋が通行止めになった。
釧路港の東約1キロの市街地に勤務する女性会社員(32)は、警報発令後に会社からの命令で帰宅を始めた。女性は「まさか押し寄せてこないだろうと思っていたので驚いた。いざとなると避難場所すらわからない」と青ざめた。
■日高地方
浦河町では、大津波警報が発令されると、町内では防災無線のサイレンが頻繁に鳴り続けた。午後3時45分頃には高さ2・1メートルの波が押し寄せて、岸壁を乗り越えると、浦河海上保安署付近の岸壁などに駐車されていた車約10台を次々にのみ込んだという。
えりも町の沿岸では津波が岸壁を越えて市街地に到達。国道336号などで通行中の車が立ち往生し、迂回(うかい)を余儀なくされた。海岸沿いの漁協倉庫が波で壊れて浸水したという。
同町は防災無線で、沿岸の約700世帯に避難を指示した。担当職員は「市街地に波が押し寄せるような経験はこれまでにない」と声を震わせた。
1メートルを超える津波が到達した様似町の日高中央漁協様似支所などによると、波は岸壁を越え、支所付近の荷さばき所や漁港道路まで押し寄せた。漁協職員は、「波が岸壁を越えたので危険な状態。すぐに避難します」と、あわただしく電話を切った。
新冠町では午後3時、沿岸地域を中心に避難勧告を発令し、住民約400人が高台の避難所に集まった。町災害対策本部によると、町内の漁港では午後3時40分過ぎから潮位が上がり始めた。町の男性職員は「5分ほどの間に潮位がみるみる上がった」と説明した。
日高町も同3時30分、避難勧告を発令。町総務課は「地震では長い横揺れが続いた。発生直後に職員を巡回させ、被害情報の把握を進めている」と緊張した様子で語った。
■苫小牧
大津波警報の発令を受け、苫小牧市の苫小牧西港では11日午後3時30分頃、苫小牧漁業協同組合が漁船約60隻をすべて沖合に移動させるよう、携帯電話で組合員に指示。午後4時過ぎにいったん水位が2メートルほど下がり、午後4時25分頃、津波が押し寄せた。
波はじわりじわりと岸壁を越え、魚を入れるタンクなどを数個さらっていったという。組合員らは、水位が安定している間を見計らって、岸壁に残ったタンクや網を陸の高台に運び出していた。
津波とみられる波はその後も午後5時25分、同45分頃に押し寄せ、岸壁に止めてあった軽トラックはタイヤの高さまで海水に浸った。同漁協の佐竹博英専務理事(61)は「波が岸壁を越えるのは初めて見た」と不安そうに港を見守っていた。
■函館
11日午後4時半頃、JR函館駅近くの函館港豊川ふ頭が海水につかり、函館市水産物地方卸売市場や観光名所のベイエリア周辺の道路が冠水した。海水はふ頭から200メートルほど離れた道路まで押し寄せた。
近くの水産会社社員・大高清さん(62)は、「奥尻島が大被害を受けた北海道南西沖大地震(1993年7月)の時も津波はここに来なかった。海水が押し寄せたのはチリ大地震の時以来だ」と語り、「今回は三方の道路から海水が来たが、ここは若干高いのでかろうじて水につからなかった」とほっとした表情で話した。
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20110311-OYT8T00946.htm
【地震】4万2000トンのコンテナ船が漂流 釧路
海上保安庁によると、北海道・釧路では津波の影響で、4万2000トンのコンテナ船が漂流し、現在、タグボートを手配しているということです。また、宮城県石巻市では、建造中の船が80人の作業員を乗せたまま漂流し、海上保安庁の巡視船やヘリコプターが対応しています。さらに、茨城県・鹿島港では化学物質を積んだ6000トンの貨物船が無人で漂流しています。また、東北地方の海上保安庁の庁舎や航空基地、一部の巡視船も被害を受けたということです。
テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210312028.html
テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/210312028.html
東北でM8・8の巨大地震 仙台で10mの津波、6人死亡 道内各地も震度4
11日午後2時46分ごろ、東北地方を中心とする東日本の広い範囲で強い地震があり、宮城県北部で震度7を記録した。広い範囲で火災や停電が発生、けが人が多数出ているもよう。気象庁によると、震度7は2004年の新潟県中越地震以来、7年ぶり。東京23区でも震度5強の揺れを観測した。震源地は牡鹿半島の東南東130キロ付近で、震源の深さは約10キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8・8と推定され、関東大震災のM7・9を上回り、気象庁によると国内観測史上最大級。道内でも千歳、函館、帯広、釧路市阿寒湖温泉などで震度4を観測した。
宮城県警よると、午後3時55分、仙台市の仙台新港で高さ約10メートルの津波が確認された。同県南三陸町と女川町でも津波被害が出ているもよう。気象庁によると、岩手県釜石市で最大4・2メートルの津波を観測した。道内でもえりも町庶野で最大津波3.5mを観測した
宮城県石巻市などで計6人が死亡した。
宮城県気仙沼市の海岸では、大きな船や住宅、工場のタンクが流された。宮城県警によると、同県南三陸町の南三陸署が津波で3階まで浸水したとみられる。岩手県釜石市では乗用車数十台と漁船や建物が流された。
震度6強は、宮城県中部、福島県中通り、福島県浜通り、茨城県北部など。震度6弱は、岩手県沿岸南部、岩手県内陸北部、岩手県内陸南部、宮城県南部、福島県会津、栃木県北部、栃木県南部、千葉県北西部など。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/277080.html
宮城県警よると、午後3時55分、仙台市の仙台新港で高さ約10メートルの津波が確認された。同県南三陸町と女川町でも津波被害が出ているもよう。気象庁によると、岩手県釜石市で最大4・2メートルの津波を観測した。道内でもえりも町庶野で最大津波3.5mを観測した
宮城県石巻市などで計6人が死亡した。
宮城県気仙沼市の海岸では、大きな船や住宅、工場のタンクが流された。宮城県警によると、同県南三陸町の南三陸署が津波で3階まで浸水したとみられる。岩手県釜石市では乗用車数十台と漁船や建物が流された。
震度6強は、宮城県中部、福島県中通り、福島県浜通り、茨城県北部など。震度6弱は、岩手県沿岸南部、岩手県内陸北部、岩手県内陸南部、宮城県南部、福島県会津、栃木県北部、栃木県南部、千葉県北西部など。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/dogai/277080.html
北海道 各地で避難指示・勧告(三陸沖地震)
北海道各地の自治体では、対策本部を設置し、避難を呼びかけています。午後4時30分現在、日高の浦河町では、沿岸部の700世帯、胆振の厚真町でも沿岸部の415世帯に強く避難を呼びかけています。また、避難指示が出ているのは、根室市沿岸部の3318世帯・8620人、羅臼町が町の全世帯に当たる2181世帯・5979人、釧路町で昆布森など沿岸部のおよそ1000人、浜中町の霧多布など17の地区のあわせて1428世帯・3898人、洞爺湖町で3000人、別海町で648世帯・2235人、えりも町で500世帯、標津町で1127世帯、2713人、白糠町で600人、浦幌町で沿岸の232世帯、広尾町で沿岸の227世帯、豊頃町で149世帯、大樹町で91世帯、むかわ町で79世帯のほか、函館市、森町、沿岸の地区となっています。そして、避難勧告が出ているのは、釧路市で2680世帯、4910人、新冠町で1766世帯、新ひだか町で1715世帯、様似町で1700世帯、鹿部町で660世帯、厚岸町が500世帯、神恵内村で59世帯のほか、室蘭市、知内町、福島町、木古内町、八雲町などとなっています。
NHK
http://www3.nhk.or.jp/knews/20110311/k10014604171000.html
NHK
http://www3.nhk.or.jp/knews/20110311/k10014604171000.html
13日にファンイベント/日本製紙クレインズ
アイスホッケーアジアリーグ2010-11のプレーオフ準決勝で敗退した日本製紙クレインズは、13日午後3時30分から釧路アイスアリーナで「ファン感謝DAY」と題したイベントを開く。今季のファンたちの後押しに感謝しながら、全日本選手権2連覇を祝うとともに、2冠奪取に向けたリベンジを誓う場となる。佐々木博明監督は「決勝を心待ちにされていたファンたちには本当に申し訳ない。当日は少しでも楽しんでもらえれば」と話している。
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110311/201103114.html
釧路新聞
http://www.news-kushiro.jp/news/20110311/201103114.html
専業主婦が地域支援で北海道最大級NPO
生活保護率が全国平均の4倍以上、50.2‰(注)という北海道釧路市で、生活支援事業に10年間かかわってきたのが日置真世さんだ。2000年に日置さんが立ち上げたNPO法人「地域生活支援ネットワークサロン」は現在、釧路市周辺に20の拠点、事業数約30を持ち、スタッフの数は150人以上。10年度の事業収入は4億3000万円を見込む、道内では最大規模のNPOになった。設立当初は年間収入300万円程度の事業を、10年で100倍以上に育てたのだ。
日本経済新聞
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20110311/263336/
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