ミネラルの話 その5 | 鹿児島ますや~黒豚無添加のソーセージ・ハム・ウィンナー・ベーコン・餃子・etc...~

 昨夜は夜中に2〜3時間も掛けてミネラルの話をブログに書いたのに、何故か投稿出来ず、あれこれ弄ってるうちに全てが宇宙空間に消滅してしまいました。

 流石に滅入って、暫くは書くのを止めようかと思いましたが、数人の方でも読んでくれる人がいるので、再度、勇気を搾ってチャレンジするところです。

 

 ミネラルの話 その4ではCaについて書きました。

人間の有するミネラルの中で特に必要な物を必須ミネラルと言います。

7種類ありますが、その中で、多い順に述べると、Ca,P,K,S,Cl,Na,Mgの順になります。

ここで、水に溶かすと酸性を示す物が、P,Cl,Sの3種類です。リン酸、塩酸、硫酸となります。

Ca,K,Na,Mgはアルカリ性を示します。

 私も水道水を電気分解した水を飲用してますが、当然水道水にもミネラルは含まれてる訳です。また、殺菌のための塩素が投入されてるので、浄化後電気分解したアルカリ水(還元水)は身体に優しいのですが、これだけでミネラルリッチだと思ったら大間違いです。

 何故なら、身体に存在するミネラルバランスと水道水のミネラルバランスはかなり違いがあると思われるからです。

 この辺りの事は、またボチボチと書いて行こうと思います。

 

それでは、身体に存在するミネラルの多い順に書いていきます。

2番目に多いPですが、全体重のおよそ1、2%と言われております。そのうち、80%が歯や骨に使われCaPO4(リン酸カルシウム)として存在してます。残りの20%程度は神経、筋肉などに使われます。

 Pの主な役割

①、Caと共に骨や骨格を形成する

②、高エネルギー化合物の形成

③、核酸(DNA,RNA)とATP(アデノシン3リン酸)の主要成分

④、脳、神経、細胞膜の機能維持

⑤、体液の酸、アルカリの平衡維持

 生命単位の細胞は遺伝子によってコントロールされますが、その実行者はたんぱく質です。それにはエネルギーが必要です。その場合、遺伝子は核酸であり、エネルギーはATPで供給されます。要するに細胞の生命は核酸とATP、それにたんぱく質によって成り立っている訳です。

Pは核酸とATPの主要成分であり、さらに細胞膜もPを含んだ脂質が使われています。

Pは様々な食品に添加物として使われており、通常の食生活では不足する事はありません。

 

3番目に多いのが、命に直結すると言われているKです。

Kの主な役割は

①、細胞内液の酸、塩基のバランス

②、細胞内液の浸透圧の調整

③、筋収縮および神経の刺激伝達

④、リボゾーム上でのたんぱく質の合成

筋収縮および神経の刺激伝達に関しては、筋収縮の際、アクトミオシン・ATP系にKが不可欠です。また、神経刺激伝達の際に細胞内のKが細胞外液に遊離しますので、K濃度のわずかな上昇により、生態の信号伝達(電気パルス)が止まり、筋肉の収縮も行われなくなります。

 さらに、血液中のK濃度が上がり、正常値の3倍程度になると心臓が停止します。このようにKは命に直結したミネラルです。

 また、kは細胞や体液にカリウムイオンとして存在し、その許容量が他のミネラルに比べて極めて狭いのが特徴です。健康な人の正常範囲は3、6〜5、0mモル/ℓです。

 Kは主としてPやタンパク質と結合し細胞内液に多量に含まれ、外液のナトリウムイオンとの間で酸、塩基性のバランス調整を行っています。この場合、細胞膜を通過する元素間にはナトリウムイオンとカリウムイオンが関係してます。

 Kの特徴

①、アルカリ金属元素である

②、極めて反応性が強い

③、自然界に1価の陽イオン化合物として存在する

④、単体では存在しない

⑤、銀白色の柔らかい金属で、低温ではもろくなる

⑥、空気中に放置すれば、水分や酸素と反応して水酸化物の膜が出来る

⑦、電気伝導性と熱伝導性を有する

⑧、水と激しく反応し、水素を発生させる

   2K+2H❷O→2KOH+H❷

 

 4番目に多いのはSですが、これは水溶液中では硫酸となり、酸性しまします。

主な機能として、タンパク質、ペプチド、アミノ酸の成分となります

 

 5番目はClですが、これは殺菌効果が強いので水道水や学校のプールに利用されます

主な機能は、細胞外陰イオンです

 

 6番目は、Naですが、この体内存在率はおよそ0、14%で、そのうち1/3は頭骨や骨格に存在し、残りはナトリウムイオンとして細胞外液中に分布してます。

Naの役割としては

①、細胞外液の酸・塩基のバランス

②、体液浸透圧の維持

③、神経の刺激伝達

④、食欲の増進

神経刺激伝達に関しては、神経細胞膜を通し細胞の外にあるナトリウムイオンと内液に溶けているカリウムイオンが入れ替わり、その時電気的変化つまり生体パルス信号が発生し、軸索(神経細胞から発する1本の長い突起)を介して神経伝達が行われる。

 Naは一般に塩化ナトリウム(塩)、炭酸水素ナトリウム(重曹)細胞外の体液に分布してます。これは体液のホメオスタシス(恒常性)機構の働きに関与してます。すなわち、細胞外の高ナトリウム濃度、細胞内の高カリウム濃度を維持し、両者は細胞膜を通じてナトリウムポンプ(両イオン交換能動輸送機構)を形成してます。

 Naの欠乏症

①、副腎皮質不全(アジソン病)

②、低ナトリウム血症

③、慢性腎疾患

④、高温環境不適応症

 Naの過剰症

①、高ナトリウム血症

②、脱水

③、大量発汗

④、高血圧

⑤、嘔吐

⑥、下痢

⑦、呼吸抑制

 

最後は7番目のMgですが、これも結構働き者です。

体内存在率はおよそ0,035%~0、04%で、その70%が歯や骨にあり、CaやPと複塩を構成してます。残りは軟組織や髄液、その他血球や筋肉の細胞内に分布してます。

 細胞が古くなると、それに対応してMgの含有量も減少します。また、MgはCa とKの正常代謝とCaを骨から取り出す作用にも必要となります。つまり、体液中のCaが少なくなると、副甲状腺ホルモンが働いて、骨からCaを取り出す役目をスムーズに行うために必要です。

 この作用は、体内のあらゆる部分でカルシウムイオンを必要とするため、そのCa分を骨格から吸収しようとするためです。したがってCa不足が続くと歯や骨がスカスカになってしまいます。

 Mgの役割は

①、歯や骨格の構成成分

②、酵素の捕因子、エネルギー代謝反応

③、タンパク質の合成

④、神経、筋の興奮性の正常化

 Mgが欠乏すると細胞や体液のK 、Na、K濃度の二次的変化が起こり、心機能に悪影響を及ぼします。また、筋肉の痙攣、情緒不安定などの症状が現れます。

 

 これで、昨日(2月19日)に一度書いた必須ミネラルの6種類の作用をやっと本日書き終えました。

 今回は、『トコトンやさしいミネラルの本』を殆ど書き写してますが、2度書くとやはり覚えるもんですね!

 これからも、色んな本を参考にしますが、その本をお教えしますので、皆さんも参考にして下さい。

 それでは、これにて失礼します。