ミネラルの種類と、アルカリ性のミネラル、酸性のミネラルについてはわかったと思います。
それでは、そもそも人の身体を作っている成分をご存知でしょうか?
人を構成する成分で多い順に述べてみると、先ず水分、タンパク質、脂質、炭水化物、最後にミネラルが来ます。
水分は成人で大体約50%〜65%を占めています。年齢と共にこの数字は減ってきて、70歳以上では、約50%〜55%になります。因みに、赤ちゃんは、約75%程度と言われています。
人の身体は約60兆個の細胞の集まりだと言われていますが、この細胞を元素まで細かく見ていくと、少なくとも60種類以上の元素で成り立っていると思われます。
その中で最も多いのが酸素(O)で約65%、次いで炭素(C)18%,水素(H)10%、窒素(N)3%の順です。これらは、タンパク質、脂質、炭水化物の主成分です。これだけで、全体の96%を占めています。そのため、この4つを主要元素(有機物)と言います。そして、これら4種類以外の残り4%が無機質、或いはミネラルと呼んでいます。
人の身体に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがあります。
これらを、5大栄養素と言います。この中でビタミンとミネラルの共通点は、どちらも体内で作る事が出来ずに、食べ物として摂取しなければならない事です。
それでは、違いと言うと、ビタミンは炭素、酸素、水素いわゆる(有機化合物)ですが、ミネラルはこの4種以外の単体の元素であると言うことです。
ミネラルの殆どは金属であり、非金属は、リン(P)、硫黄(S)、塩素(Cl)、フッ素(F)、ケイ素(Si)、ヨウ素(I)です。
以前にも書いたのですが、人の生命維持に必要なミネラルを必須ミネラルと言いますが、特に必要な主要ミネラルは、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムで主要ミネラルと呼ばれています。また、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、モリブテン、コバルト、クロムを微量ミネラルと呼んでいます。
それでは、何故ミネラルが必要であるかを述べて行きます。
①、身体や組織の構成成分となる
カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、銅、硫黄等
②、酵素の構成成分になったり酵素の活動を助ける
マグネシウム、亜鉛、銅、リン、マンガン、カリウム等
③、ビタミンの構成成分になったりビタミンの活動を助ける
コバルト、硫黄、塩素等
④、体液の浸透圧や酸性、アルカリ性を維持する
リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、塩素等
⑤、筋肉や神経の活動を維持、調整する
カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等
⑥、酸化還元反応の促進
鉄、銅等
⑦、活性酸素の除去や抗癌作用がある
鉄、銅、亜鉛、マンガン、セレン等
⑧、免疫機能の維持
鉄、銅、亜鉛、セレン等
⑨、生機能の維持
亜鉛、銅、マンガン、セレン等
⑩、血糖値を下げる
亜鉛、マンガン、クロム、バナジウム等
この様なミネラルですが、ミネラルはバランスが非常に重要になります。
取り過ぎても、不足しても、身体に障害が現れてきます。
主に、取り過ぎに注意するミネラルは、リン、ナトリウム、塩素です。
また、不足しがちなミネラルは、カルシウム、鉄、ヨウ素です。
3回目のミネラルの話はこの辺りで終わります。
主に、総論ですが、次回からは各々のミネラルについての各論を述べていきたいと思います。
本日は、東京出張中のホテルの中で書いております。13時からの商談予定が、15時に変更になり、この様な時間を利用してブログを書いていこうと思っております。
それでは、次回までご機嫌様!