ミネラルの話 その2 | 鹿児島ますや~黒豚無添加のソーセージ・ハム・ウィンナー・ベーコン・餃子・etc...~

 第2回目のミネラルの話をしよと思います。

今回は酸性とアルカリ性の話が中心になります。

人間の体液は、酸とアルカリがバランスよく存在しています。

これを「酸・塩基平衡」と言って、人間の体液はph7.4で平衡しているのが健康な状態です。

 phについては、後日なるべく分かり易いように説明しようと思いますが、酸性やアルカリ性を計る基準になります。ph7が中性で、それより高い数値がアルカリ性、低い数値が酸性となります。

人の身体の体液がph7.4と言う事は、弱アルカリ性が人の体液の基準だと言う事です。

 体液がph7.3以下の状態をアシドーシス(酸性過多症)、ph7.45以上の状態をアルカローシス(アルカリ性過多症)と言い病気です。さらに、人はph6.8以下、ph7.8以上になったら死んでしまいます。酸とアルカリのバランスは非常に重要です。

 これは『ミネラルの話 その1』で書いたように、ミネラルの陽イオンと陰イオンのバランスがとれているかどうか、と言う問題です。すなわち、生命維持必須ミネラルは人の体液の「酸・塩基平衡」においてそれぞれ中心的に働いているミネラルである訳です。

 人体を構成するタンパク質、脂肪、ビタミン等は非金属の酸素、炭素、水素、窒素、所謂「有機物」で出来ています。これらは燃焼して炭酸ガスと水を作ります。炭酸ガスは炭素と酸素、水は水素と酸素から出来ているので元に戻る訳です。

 カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウムは軽金属の類ですが、タンパク質や脂肪、リン酸基等の酸性物質(負電荷)を中和したり、分子構造の安定化に働きます。

 リン、硫黄、塩素は非金属ですが、水に溶けると酸性を示す性質があり、体内でリンはリン酸、硫黄は硫酸、塩素は塩酸となったり、骨やタンパク質の構成成分として存在しています。作り出されたこれらの酸は「無機酸」でこれは煮ても焼いても再び酸を作り中和しておかないと細胞を溶かして破壊してしまいます。中和する為にはカルシウムやマグネシウム等のアルカリ金属が必要になります。

 これに対してクエン酸や酢酸は「有機酸」で体の中では「酸・塩基平衡」のバインダー(接合剤)として働きます。すなわち「無機酸」は分解されてもまた水と酸素と結びついて酸化物となり、アルカリの性の有るミネラルがないと体内を酸化させてしまいます。 

 しかし「有機酸」は必要であればすぐにミトコンドリア内でエネルギーを放出し、重炭酸を作り出し再びアルカリのミネラルイオンを運搬して、最終的に炭酸ガスと水に分解して体外に排出します。

 ところで、窒素はタンパク質やペプチド、アミノ酸の構成成分ですが分解途中にアミンやアンモニアを生成したり、酸素と結びついて硝酸や亜硝酸を作ります。これは「無機酸」の類で極めて毒性が強く、中和するにはやはりアルカリの性質の有るミネラルが必要となります。

 

 今回は少し難しいところがありましたので、この辺りで終わることにします。

体内の体液のphに関しては覚えておいて損はないと思います。

 

今回は、主に、八藤 眞先生の「この栄養素がすごい!」を参考にしました。興味のある方は読んでみて下さい。