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ミネラルの話 その5を書いてから少し時間が経ってしまいました。

今回はその6として、微量ミネラル9種類の主な働きについて簡単に述べて行こうと思います。

9種類とは、鉄Fe,亜鉛Zn、銅Cu,マンガンMn,ヨウ素I,セレンSe,モリブテンMo,クロムCr,コバルトCoです。

鉄:体内にある鉄の量は体重の約0.005%と言われており、成人で約2g〜4gです。

存在場所は、約70%は赤血球の中にあるヘモグロビンにある。

残りは、筋肉や肝臓、骨髄

鉄の最も重要な役割:酸素を全身に運ぶこと。すなわち、鉄が不足するとヘモグロビンが減少し貧血になる。

・体内の酸化還元反応の促進

・活性酸素の除去→カタラーゼやスーパーオキシドジスムターゼと言った鉄を含む酵素は、活性酸素を分解する

・免疫機能の維持→鉄が欠乏すると白血球の一種である好中球の殺菌能力が低下する

・ATP(アデノシン三リン酸)の生成→チトクロームなどの鉄を含む酵素は、ミトコンドリア内で電子伝達系と呼ばれる酸化還元反応をすることでATPを生成する

鉄が不足した時の症状

・貧血、倦怠感、めまい、運動能力の低下

・消化管の異常(下痢など)

・舌や口内の炎症(舌のびらん、口内炎など)

・皮膚や爪の異常(皮膚疾患、爪の変形など)

・免疫力の低下(病気に罹りやすくなる)

・鉄を多く含む食品は、動物のレバー、魚だと鮎の丸ごと、アサリ、青のりやひじき

 

亜鉛(Zn):体重60kgの成人で約2g存在。亜鉛と銅の合金はシンチュウ

存在場所は約60%は筋肉、約25%は骨

残りは血液中、肝臓、前立腺など全身の組織、細胞内にあり、殆どはタンパク質と結合

亜鉛の役割:酵素の構成成分

・身体や脳の正常な発育の維持

→タンパク質、DNA、RNAの合成

→細胞分裂の促進

→骨の成長を助ける

→傷や組織の修復

→味覚の維持

→視覚の維持

・免疫機能の維持

・血糖値の調節(インスリンの合成と貯蔵)

・性機能の維持(性ホルモンや精子の生成)

・活性酸素の除去

特に亜鉛はセックスミネラルとも呼ばれ、性機能の維持する働きをしている。

また、味覚とも深い関係にあり、亜鉛が不足すると、味覚障害になりやすい。但し、味覚障害になる要因には薬や病気がありますが、約30%は亜鉛不足と言われている

亜鉛を多く含む食品は肉類と特に牡蠣には多く含まれている

亜鉛が不足した時の症状

・発育不全、疲れやすい、食欲不振

・学習障害、神経障害(うつなど)

・免疫力の低下(風邪などに罹りやすくなる)

・傷が治りにくくなる

・味覚障害

・性機能の低下(精子の減少、勃起不全、月経異常など)

・視覚障害(暗闇での視力低下、色盲など)

・皮膚障害や爪の異常、脱毛

・貧血(スポーツ貧血など)

 

銅(Cu):成人の体内に約80mg〜100mg含まれている

体内では、骨格、次いで筋肉、肝臓、脳、血液、皮膚、腎臓の順。濃度的には肝臓、腎臓で高い

ほとんどは、タンパク質と結合

因みに、タコやイカ、エビなどの血液は青色をしているが、これは酸素を運搬するヘモグロビンの代わりにヘモシアニンという銅とタンパク質を持っているからです。

銅の役割

・酵素として体内の酸化還元反応に関係

・鉄の吸収、運搬、代謝に関係

・ヘモグロビンの生成に関係(不足すると貧血になる)

・骨や皮膚などの結合組織の生成と維持(コラーゲンの形成)

・エネルギーの合成

・活性酸素の除去

・免疫機能の維持(白血球などの生成)

・糖やコレステロールの代謝機能

・血液凝固の促進

・神経伝達物質の生成

・生殖機能の維持(不足すると不妊症になる)

銅が不足した時の症状

・髪の毛や皮膚の色が薄くなる

・貧血

・骨への異常(骨粗相症)

・成長障害、食欲不振

・胎児の脳への障害、神経障害(うつ)

・免疫機能の低下

・不妊症

・心臓の異常(不整脈、心筋梗塞など)

・メンケス病

→先天的な遺伝病。消化管から銅を運搬するタンパク質がないため、銅不足になる。頭髪が脱色し、縮毛のほか、銅不足による症状が現れる。

銅を含む食品

→銅は肝臓に貯蔵されるため、動物のレバーに豊富。

また、タコ、イカなどの軟体動物やカニ、エビなどの甲殻類にはヘモシアニンがあるので、銅摂取には非常に良い。

 

Mn(マンガン):マンガンは成人の体内に約12mg〜20mg含まれる金属のミネラル

→体内の存在場所は全身の各組織に一様に分布しているが、特に細胞内でエネルギー(ATP)を生産しているミトコンドリア内に多く含まれる。

組織的には骨、肝臓、腎臓、膵臓、網膜、毛髪、皮膚色素沈着部など体内の色素部に多い

→マンガンの役割

・酵素の構成成分となり酵素の活性化を助ける補因子として働き(ピルビン酸カルボキシラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ等)

・タンパク質、脂質、糖質の代謝を促進する酵素の活性化

・骨や関節を丈夫にする酵素の活性化

・性ホルモンの合成に関与、正常な生殖機能の維持

・内耳の発育形成

・活性酸素の除去

・中枢神経の正常化

・血糖値を下げる

→マンガンが不足した時の症状

人の場合、どの様な症状が現れるのか、まだ明確には分かっていない

推測される症状

・骨の発育不全

・性機能の低下(不妊症、精子欠乏症)

・中枢神経障害

・糖尿病になりやすくなる

・皮膚疾患

→摂りすぎによる影響

マンガン鉱山労働者などマンガンの粉塵などを吸入する機会の多い人の間で起きやすい

・食欲不振、脱力感、不眠、頭痛など

・マンガンによる肺炎(マンガン肺炎)

・甲状腺肥大

・パーキンソン病に似た精神障害(筋肉の硬直、震え、動きが鈍くなるなどの症状)

→マンガンを含む食品

特に藻類に豊富で、干しひじき、焼き海苔、青のりに多い

 

ヨウ素(I):ヨウ素は甲状腺ホルモンの主成分で人体に約15mg〜20mg含まれている

ヨードとも呼ばれており非金属である。液体で赤褐色、気体で紫色をしている。

ヨウ素とデンプンが反応して青紫になるヨウ素デンプン反応は小学校で習う。

ヨードチンキの成分として消毒液としても知られている。

→体内の存在場所

・甲状腺に体内にあるヨウ素の70%〜80%が存在

→ヨウ素の役割

・甲状腺ホルモンの主成分

チロキシン(サイロキシン)

トリヨードチロニン(トリヨードサイロニン)

→甲状腺ホルモンの役割

・糖質や脂質、タンパク質の代車を促進

・エネルギー代謝に関係

・成長促進

→ヨウ素が不足した時の症状

甲状腺ホルモンの生成が出来なくなる

甲状腺刺激ホルモンの分泌が増加

甲状腺が肥大化する(甲状腺腫)

甲状腺機能障害

・成長障害

・精神発達の遅れ

・体力低下、肥満、脱毛、肌荒れ

・クレチン病

*母親がヨウ素欠乏になった結果、生まれた子供も欠乏症になる。発育不全や精神障害を発生

→ヨウ素の取り過ぎによる影響

・甲状腺が肥大化する(甲状腺腫)

・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

*甲状腺ホルモンの過剰分泌などに起こる。眼球の突出、手指の震え、動悸、発汗、精神不安定

*キャベツやサツマイモ、ダイスなどには、ヨウ素の蓄積を阻害するゴイトロゲンという成分が含まれている

→ヨウ素を含む食品

藻類や魚介類に多く、昆布、ワカメ、アマ海苔に多い

 

Se(セレン):セレンは老化防止のミネラルと言われ、ギリシャ語の月を意味する半金属のミネラル。

→体内にあるセレンの量

・体重70kgの人で約12mg含まれている

→体内の存在場所

・前進の各組織に広く分布している

・組織的には肝臓、胃、下垂体などに多い

→セレンの役割

・抗酸化作用

活性酸素や過酸化脂質を分解する

・ガンの抑制効果

・免疫力の維持

・老化防止

・心筋梗塞、動脈硬化、リウマチ、白内障などの予防

・健康な精子の生成

・重金属類の毒性を軽減

*体内にある活性酸素は、細胞膜などの脂質を酸化させ、有害な過酸化脂質に変化させます。こうした過酸化物は、体内の他の細胞や組織に損傷を与え、ガン化や老化を促進します。こうした、過酸化物による体内の悪影響を酸化ストレスと言います。

→セレンの抗酸化作用

・セレンはグルタチオンペルオキシダーゼの構成成分

*グルタチオンペルオキシダーゼは、活性酸素や過酸化脂質を分解するグルタチオンの反応を助け、促進する働きがある

グルタチオンプルオキシダーゼ+グルタチオン

活性酸素や過酸化脂質の分解

酸化ストレスを弱める

ガンの抑制、老化防止、免疫力の維持

→セレンが不足した時の症状

・克山(ケシャン病)

慢性の心筋障害

・カンシーベック病

背が伸びなくなったり、骨が曲がったりする

・酸化ストレスが増大

・ガンになりやすい

・免疫力の低下(細菌やウィルスに感染しやすくなる)

・男性不妊症(精子の生成や活動に異常が起こる)

・肝臓障害、心臓障害、筋肉などの痛み)

・白内障に罹りやすくなる

→セレンの取り過ぎによる影響

・脱毛、爪の変形

・疲労感

・嘔吐、腹痛、下痢

・抹消神経障害

・慢性皮膚炎

→セレンを含む食品

セレンは、土壌で生産される植物性食品にはあまり含まれていない。

豊富な食品は、魚介類、肉類、藻類です。

 

Mo(モリブテン):モリブテンはギリシャ語で鉛を意味する金属のミネラルです。

人体には約5mg含まれている

→体内の存在場所

・摂取した3分の1は肝臓に蓄積

・3分の1は腎臓など他の臓器に蓄積

・残りの3分の1はすぐに排出される

→モリブテンの役割

・体内の老廃物を作り有害物を分解する酵素の構成成分

キサンチンオキシダーゼ

*尿の成分である尿酸を作る酵素

アルデヒドオキシダーゼ

*人体に有害なアルデヒドを分解する酵素

亜流酸オキシダーゼ

*有害な亜硫酸イオンを毒性の低い硫酸イオンにする酵素

・鉄の利用を高めるなど造血作用にも関係

・植物では空気中の窒素を肥料となるアンモニアにする酵素(ニトロゲナーゼ)の構成成分 

→モリブテンは不足したり摂りすぎることは殆どない

→モリブテンを含む食品は、穀類、豆類に多く含まれている。他には、うどん、蕎麦にも含まれている。

 

Cu(クロム):クロムはギリシャ語で色を意味する言葉です。他の金属と混ぜて合金にしたり、メッキとして広く使用されている。腐食性に優れているので、台所用品など様々な用途に利用されているステンレスは、クロムと鉄やニッケルの合金である。電熱線として使用されているニクロム線はクロムとニッケルの合金。

体内にあるクロムの量は、約2mg含まれている。但し、食生活や環境などの地域差が大きい。

→体内の存在場所

・肝臓、腎臓、膵臓、血液中など各組織

・細部内では核内に多く存在

→クロムの役割

・糖代謝(インシュリンの働きを高め血糖値を下げる)

・脂質代謝(中性脂肪を減少させる)

・コレステロール代謝(善玉コレステロールを増加させ、悪玉コレステロールを減少させる)

・結合組織代謝(コラーゲン形成など)

・たんぱく質代謝

→クロムが不足する原因と症状

不足する原因

・極端にクロム含有が少ない食品ばかり摂っている

・未熟児

・妊娠、出産時

・糖分の摂りすぎ、糖尿病患者

症状

・糖尿病

・高血圧、動脈硬化、心臓病

・高脂血症、角膜疾患、末梢神経障害

→クロムの摂り過ぎの原因と症状

3価クロム

サプリメントなどの過剰摂取など

・嘔吐、腹痛、下痢、肝障害、造血障害、中枢神経障害

6価クロム

工場などでの暴露など

・皮膚炎、鼻粘膜の腫れや充血

・気管支炎、喘息

・肺ガン

→クロムを含む食品

クロムは、豆類、種実類、藻類、魚介類、肉類などに多く含まれ、野菜類にはあまり含まれていない。

最も豊富なのは藻類です。

 

Co(コバルト):古くからガラスや陶器類を青く彩色するのに用いられてきた金属。

体内には、約2mg含まれている。

→コバルトの役割

・ビタミンB 12の構成成分

ビタミンB12としての役割

・赤血球の核酸の生成

・中枢神経や末梢神経の働きを維持

→コバルト(ビタミンB12)が不足した時の症状

・悪性貧血(頭痛、めまい、吐き気、動悸、息切れなど)

・食欲不振

・集中力の低下

→コバルトを多く含む食品

・魚介類(秋刀魚、マグロ、牡蠣、アサリ、海苔等)

・肉類(牛のレバー、豚のロース、レバー等)

*極端な菜食主義の人は、ビタミンB12が不足する可能性が大なので、注意が必要である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨夜は夜中に2〜3時間も掛けてミネラルの話をブログに書いたのに、何故か投稿出来ず、あれこれ弄ってるうちに全てが宇宙空間に消滅してしまいました。

 流石に滅入って、暫くは書くのを止めようかと思いましたが、数人の方でも読んでくれる人がいるので、再度、勇気を搾ってチャレンジするところです。

 

 ミネラルの話 その4ではCaについて書きました。

人間の有するミネラルの中で特に必要な物を必須ミネラルと言います。

7種類ありますが、その中で、多い順に述べると、Ca,P,K,S,Cl,Na,Mgの順になります。

ここで、水に溶かすと酸性を示す物が、P,Cl,Sの3種類です。リン酸、塩酸、硫酸となります。

Ca,K,Na,Mgはアルカリ性を示します。

 私も水道水を電気分解した水を飲用してますが、当然水道水にもミネラルは含まれてる訳です。また、殺菌のための塩素が投入されてるので、浄化後電気分解したアルカリ水(還元水)は身体に優しいのですが、これだけでミネラルリッチだと思ったら大間違いです。

 何故なら、身体に存在するミネラルバランスと水道水のミネラルバランスはかなり違いがあると思われるからです。

 この辺りの事は、またボチボチと書いて行こうと思います。

 

それでは、身体に存在するミネラルの多い順に書いていきます。

2番目に多いPですが、全体重のおよそ1、2%と言われております。そのうち、80%が歯や骨に使われCaPO4(リン酸カルシウム)として存在してます。残りの20%程度は神経、筋肉などに使われます。

 Pの主な役割

①、Caと共に骨や骨格を形成する

②、高エネルギー化合物の形成

③、核酸(DNA,RNA)とATP(アデノシン3リン酸)の主要成分

④、脳、神経、細胞膜の機能維持

⑤、体液の酸、アルカリの平衡維持

 生命単位の細胞は遺伝子によってコントロールされますが、その実行者はたんぱく質です。それにはエネルギーが必要です。その場合、遺伝子は核酸であり、エネルギーはATPで供給されます。要するに細胞の生命は核酸とATP、それにたんぱく質によって成り立っている訳です。

Pは核酸とATPの主要成分であり、さらに細胞膜もPを含んだ脂質が使われています。

Pは様々な食品に添加物として使われており、通常の食生活では不足する事はありません。

 

3番目に多いのが、命に直結すると言われているKです。

Kの主な役割は

①、細胞内液の酸、塩基のバランス

②、細胞内液の浸透圧の調整

③、筋収縮および神経の刺激伝達

④、リボゾーム上でのたんぱく質の合成

筋収縮および神経の刺激伝達に関しては、筋収縮の際、アクトミオシン・ATP系にKが不可欠です。また、神経刺激伝達の際に細胞内のKが細胞外液に遊離しますので、K濃度のわずかな上昇により、生態の信号伝達(電気パルス)が止まり、筋肉の収縮も行われなくなります。

 さらに、血液中のK濃度が上がり、正常値の3倍程度になると心臓が停止します。このようにKは命に直結したミネラルです。

 また、kは細胞や体液にカリウムイオンとして存在し、その許容量が他のミネラルに比べて極めて狭いのが特徴です。健康な人の正常範囲は3、6〜5、0mモル/ℓです。

 Kは主としてPやタンパク質と結合し細胞内液に多量に含まれ、外液のナトリウムイオンとの間で酸、塩基性のバランス調整を行っています。この場合、細胞膜を通過する元素間にはナトリウムイオンとカリウムイオンが関係してます。

 Kの特徴

①、アルカリ金属元素である

②、極めて反応性が強い

③、自然界に1価の陽イオン化合物として存在する

④、単体では存在しない

⑤、銀白色の柔らかい金属で、低温ではもろくなる

⑥、空気中に放置すれば、水分や酸素と反応して水酸化物の膜が出来る

⑦、電気伝導性と熱伝導性を有する

⑧、水と激しく反応し、水素を発生させる

   2K+2H❷O→2KOH+H❷

 

 4番目に多いのはSですが、これは水溶液中では硫酸となり、酸性しまします。

主な機能として、タンパク質、ペプチド、アミノ酸の成分となります

 

 5番目はClですが、これは殺菌効果が強いので水道水や学校のプールに利用されます

主な機能は、細胞外陰イオンです

 

 6番目は、Naですが、この体内存在率はおよそ0、14%で、そのうち1/3は頭骨や骨格に存在し、残りはナトリウムイオンとして細胞外液中に分布してます。

Naの役割としては

①、細胞外液の酸・塩基のバランス

②、体液浸透圧の維持

③、神経の刺激伝達

④、食欲の増進

神経刺激伝達に関しては、神経細胞膜を通し細胞の外にあるナトリウムイオンと内液に溶けているカリウムイオンが入れ替わり、その時電気的変化つまり生体パルス信号が発生し、軸索(神経細胞から発する1本の長い突起)を介して神経伝達が行われる。

 Naは一般に塩化ナトリウム(塩)、炭酸水素ナトリウム(重曹)細胞外の体液に分布してます。これは体液のホメオスタシス(恒常性)機構の働きに関与してます。すなわち、細胞外の高ナトリウム濃度、細胞内の高カリウム濃度を維持し、両者は細胞膜を通じてナトリウムポンプ(両イオン交換能動輸送機構)を形成してます。

 Naの欠乏症

①、副腎皮質不全(アジソン病)

②、低ナトリウム血症

③、慢性腎疾患

④、高温環境不適応症

 Naの過剰症

①、高ナトリウム血症

②、脱水

③、大量発汗

④、高血圧

⑤、嘔吐

⑥、下痢

⑦、呼吸抑制

 

最後は7番目のMgですが、これも結構働き者です。

体内存在率はおよそ0,035%~0、04%で、その70%が歯や骨にあり、CaやPと複塩を構成してます。残りは軟組織や髄液、その他血球や筋肉の細胞内に分布してます。

 細胞が古くなると、それに対応してMgの含有量も減少します。また、MgはCa とKの正常代謝とCaを骨から取り出す作用にも必要となります。つまり、体液中のCaが少なくなると、副甲状腺ホルモンが働いて、骨からCaを取り出す役目をスムーズに行うために必要です。

 この作用は、体内のあらゆる部分でカルシウムイオンを必要とするため、そのCa分を骨格から吸収しようとするためです。したがってCa不足が続くと歯や骨がスカスカになってしまいます。

 Mgの役割は

①、歯や骨格の構成成分

②、酵素の捕因子、エネルギー代謝反応

③、タンパク質の合成

④、神経、筋の興奮性の正常化

 Mgが欠乏すると細胞や体液のK 、Na、K濃度の二次的変化が起こり、心機能に悪影響を及ぼします。また、筋肉の痙攣、情緒不安定などの症状が現れます。

 

 これで、昨日(2月19日)に一度書いた必須ミネラルの6種類の作用をやっと本日書き終えました。

 今回は、『トコトンやさしいミネラルの本』を殆ど書き写してますが、2度書くとやはり覚えるもんですね!

 これからも、色んな本を参考にしますが、その本をお教えしますので、皆さんも参考にして下さい。

 それでは、これにて失礼します。

 

 

 

 

 

 

2月になり、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

昨年末から、ミネラルについてのブログを書き始めましたが、4回目が大変遅くなり失礼しました。

前回までは、ミネラル全般の総論を書きました。

今回から数回は、ミネラル単体の特徴を簡単に述べる各論に入ります。

難しいことは、各人が興味を持ったら専門書を読んで下さい。

 

それでは、まず、人体で1番多いカルシウムについて話していきます。

カルシウムは、人体のおよそ1.5%と言われております。

その99%がリン酸塩、炭酸塩、フッ化物として、歯や骨格に存在し、残りのおよそ0.9%が筋肉や神経系に、さらに0.1%が血液などの体液に分布しています。

細胞や血液などの体液には1%程度のカルシウムが存在し、これらは生理作用を行います。

また、歯や骨格はおよそ70%の無機質と約30%のコラーゲン(有機質)から構成されています。さらに、無機質の84%がリン酸カルシウムであり、その他に炭酸カルシウム、リン酸マグネシウム、クエン酸カルシウムなどが含まれます。

このカルシウムの吸収や代謝にはビタミンDやビタミンC、それに副甲状腺ホルモンなどを必要とします。

カルシウムの役割としては、

①、リン酸カルシウムとして歯や骨を作る。

②、筋肉の収縮

③、神経興奮の抑制

④、血液の凝固

⑤、酵素の活性化促進および調整

があります。

これが不足すると、まず第一に骨軟化症、歯質の低下、骨粗相症が挙げられます。次に筋肉や神経の興奮性の抑制力低下、苛立ちが見られます。その他、神経伝達、血液凝固、酵素の活性化に障害が現れます。

非常に簡単な説明ですが、おおまかにこの程度の知識は身につけて欲しいと思います。

カルシウムの次に多いミネラルはリンですが、これは次回にて書いていきます。

 

 ミネラルの種類と、アルカリ性のミネラル、酸性のミネラルについてはわかったと思います。

それでは、そもそも人の身体を作っている成分をご存知でしょうか?

 人を構成する成分で多い順に述べてみると、先ず水分、タンパク質、脂質、炭水化物、最後にミネラルが来ます。

 水分は成人で大体約50%〜65%を占めています。年齢と共にこの数字は減ってきて、70歳以上では、約50%〜55%になります。因みに、赤ちゃんは、約75%程度と言われています。

 人の身体は約60兆個の細胞の集まりだと言われていますが、この細胞を元素まで細かく見ていくと、少なくとも60種類以上の元素で成り立っていると思われます。

 その中で最も多いのが酸素(O)で約65%、次いで炭素(C)18%,水素(H)10%、窒素(N)3%の順です。これらは、タンパク質、脂質、炭水化物の主成分です。これだけで、全体の96%を占めています。そのため、この4つを主要元素(有機物)と言います。そして、これら4種類以外の残り4%が無機質、或いはミネラルと呼んでいます。

 人の身体に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがあります。

これらを、5大栄養素と言います。この中でビタミンとミネラルの共通点は、どちらも体内で作る事が出来ずに、食べ物として摂取しなければならない事です。

 それでは、違いと言うと、ビタミンは炭素、酸素、水素いわゆる(有機化合物)ですが、ミネラルはこの4種以外の単体の元素であると言うことです。

 ミネラルの殆どは金属であり、非金属は、リン(P)、硫黄(S)、塩素(Cl)、フッ素(F)、ケイ素(Si)、ヨウ素(I)です。

 以前にも書いたのですが、人の生命維持に必要なミネラルを必須ミネラルと言いますが、特に必要な主要ミネラルは、カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムで主要ミネラルと呼ばれています。また、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、モリブテン、コバルト、クロムを微量ミネラルと呼んでいます。

 それでは、何故ミネラルが必要であるかを述べて行きます。

①、身体や組織の構成成分となる

 カルシウム、リン、マグネシウム、鉄、銅、硫黄等

②、酵素の構成成分になったり酵素の活動を助ける

 マグネシウム、亜鉛、銅、リン、マンガン、カリウム等

③、ビタミンの構成成分になったりビタミンの活動を助ける

 コバルト、硫黄、塩素等

④、体液の浸透圧や酸性、アルカリ性を維持する

 リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、塩素等

⑤、筋肉や神経の活動を維持、調整する

 カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等

⑥、酸化還元反応の促進

 鉄、銅等

⑦、活性酸素の除去や抗癌作用がある

 鉄、銅、亜鉛、マンガン、セレン等

⑧、免疫機能の維持

 鉄、銅、亜鉛、セレン等

⑨、生機能の維持

 亜鉛、銅、マンガン、セレン等

⑩、血糖値を下げる

 亜鉛、マンガン、クロム、バナジウム等

この様なミネラルですが、ミネラルはバランスが非常に重要になります。

取り過ぎても、不足しても、身体に障害が現れてきます。

主に、取り過ぎに注意するミネラルは、リン、ナトリウム、塩素です。

また、不足しがちなミネラルは、カルシウム、鉄、ヨウ素です。

 

3回目のミネラルの話はこの辺りで終わります。

主に、総論ですが、次回からは各々のミネラルについての各論を述べていきたいと思います。

 

本日は、東京出張中のホテルの中で書いております。13時からの商談予定が、15時に変更になり、この様な時間を利用してブログを書いていこうと思っております。

 

それでは、次回までご機嫌様!

 第2回目のミネラルの話をしよと思います。

今回は酸性とアルカリ性の話が中心になります。

人間の体液は、酸とアルカリがバランスよく存在しています。

これを「酸・塩基平衡」と言って、人間の体液はph7.4で平衡しているのが健康な状態です。

 phについては、後日なるべく分かり易いように説明しようと思いますが、酸性やアルカリ性を計る基準になります。ph7が中性で、それより高い数値がアルカリ性、低い数値が酸性となります。

人の身体の体液がph7.4と言う事は、弱アルカリ性が人の体液の基準だと言う事です。

 体液がph7.3以下の状態をアシドーシス(酸性過多症)、ph7.45以上の状態をアルカローシス(アルカリ性過多症)と言い病気です。さらに、人はph6.8以下、ph7.8以上になったら死んでしまいます。酸とアルカリのバランスは非常に重要です。

 これは『ミネラルの話 その1』で書いたように、ミネラルの陽イオンと陰イオンのバランスがとれているかどうか、と言う問題です。すなわち、生命維持必須ミネラルは人の体液の「酸・塩基平衡」においてそれぞれ中心的に働いているミネラルである訳です。

 人体を構成するタンパク質、脂肪、ビタミン等は非金属の酸素、炭素、水素、窒素、所謂「有機物」で出来ています。これらは燃焼して炭酸ガスと水を作ります。炭酸ガスは炭素と酸素、水は水素と酸素から出来ているので元に戻る訳です。

 カルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウムは軽金属の類ですが、タンパク質や脂肪、リン酸基等の酸性物質(負電荷)を中和したり、分子構造の安定化に働きます。

 リン、硫黄、塩素は非金属ですが、水に溶けると酸性を示す性質があり、体内でリンはリン酸、硫黄は硫酸、塩素は塩酸となったり、骨やタンパク質の構成成分として存在しています。作り出されたこれらの酸は「無機酸」でこれは煮ても焼いても再び酸を作り中和しておかないと細胞を溶かして破壊してしまいます。中和する為にはカルシウムやマグネシウム等のアルカリ金属が必要になります。

 これに対してクエン酸や酢酸は「有機酸」で体の中では「酸・塩基平衡」のバインダー(接合剤)として働きます。すなわち「無機酸」は分解されてもまた水と酸素と結びついて酸化物となり、アルカリの性の有るミネラルがないと体内を酸化させてしまいます。 

 しかし「有機酸」は必要であればすぐにミトコンドリア内でエネルギーを放出し、重炭酸を作り出し再びアルカリのミネラルイオンを運搬して、最終的に炭酸ガスと水に分解して体外に排出します。

 ところで、窒素はタンパク質やペプチド、アミノ酸の構成成分ですが分解途中にアミンやアンモニアを生成したり、酸素と結びついて硝酸や亜硝酸を作ります。これは「無機酸」の類で極めて毒性が強く、中和するにはやはりアルカリの性質の有るミネラルが必要となります。

 

 今回は少し難しいところがありましたので、この辺りで終わることにします。

体内の体液のphに関しては覚えておいて損はないと思います。

 

今回は、主に、八藤 眞先生の「この栄養素がすごい!」を参考にしました。興味のある方は読んでみて下さい。