甲子温泉 旅館 大黒屋 <前編> | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹いてるテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録のための温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが、その湯は知ってる知らない、入った入ってないで張り合うつもりは一切ありません。そのほか酒や食話、もちろん音楽のことも取り上げます♪

2023年3月末に湯友と2人一泊で巡る栃木と福島の温泉旅シリーズ。

2日目の行程、移動に入ります。

まずは恒例のここまで行程リンク集をば。

 

乃木温泉 ゆの郷

那珂川温泉 皆幸乃湯 ホテルアライ

中華食堂 つなしま(食事)

新甲子温泉 みやま荘

芦ノ牧温泉 旅館 福泉

東山温泉 二洸旅館

東山温泉 くつろぎ宿 新滝 <到着編>

東山温泉 くつろぎ宿 新滝 <千年の湯編>

東山温泉 くつろぎ宿 新滝 <わたり湯・猿の湯編>

料理居酒や 鳥益

東山温泉 くつろぎ宿 千代滝

とん亭(食事)

 

 

朝食にソースかつ重を食べて会津若松市に別れを告げ、向かったのは福島県岩瀬郡。

足元湧出の浴槽がある2つの宿へ立ち寄りを試みるものの、1つは立ち寄りのみはやっておらず。

この宿は後日、泊まりで訪れることに(投稿はもう少し先です)。

もう一つ、一般的に有名な方は立ち寄り入浴をやっているはず。

前は時間外でフラれたんだよな~。

 

 

なんと日帰りはこの日NGショック 

平日は掃除で入れないことがあると書いてあったのはこれか。

湯友は宿泊で利用したことがあるのでダメージは無いが、ぼくは今回の目玉の1つにしようとしていただけにショック。

実はこの宿、後日もう一つの宿に泊まった際にも立寄れなかったんですよ、3回連続フラれ。

人気宿なので気長にチャンスを伺います。

我々の後に一人で来ていた兄ちゃんも同様フラれておりました。

 

ならばエリアの近い温泉地へ。

ここは日帰り入浴を全然やってない状況が続いていて共同浴場もジモ専、その確認に行っただけとなりました。

 

 

このフラれはまあ想定内。

ここもいつか泊まってやる!

 

長い前置きはここまで。

次に向かったのは行きに立ち寄った新甲子温泉から近い、新でない方。

甲子温泉「旅館 大黒屋」

 

 

2010年に日帰りで訪れてから13年ぶりの再訪。

前回の投稿はこちら↓。まだ湯記事もダイジェストみたいに簡略化していた頃。

 

 

内容↑は薄いです。

 

外壁は塗り直したのか、13年前の記憶と照らし合わせても新しく感じる。

 

 

到着写真を久しぶりのオッサン2ショットで。

 

 

甲子温泉 旅館 大黒屋 <前編>

 

 

 

正面から写りこむとやはり恥ずかしいので写真は小さめ(PCのみに影響)。

なお長くなりそうなので2回に分けるかもしれません。

 

湯が見つかったのは1384年、州安和尚が発見。
この年が至徳元年甲子(きのえね)の年だったので名づけられたと伝わっているらしい。
1600年にふたたび湯が発見し直され、1636年に温泉を開発したとのこと。

 

広い敷地内には別館もあり、その真ん中は登山道の入口になっている。

 

 

日帰り入浴の時間は10時~15時

 

 

我々が着いたのは12時過ぎ。

 

 

立寄り入浴料は800円

休館日が月に3~4回あるようなので、ご注意を。

こういうのに当たることも多い我々だけれども、ここはセーフイヒ

 

フロント周りの写真が撮れてないので、旅館全体の地図イラストを拝借。

 

※イラストはオフィシャルサイトより拝借

 

浴場はすべて別棟になっており、目玉の大岩風呂はさらに橋を渡ってのアプローチ。

本館の端にあるのが食堂。

 

 

写真に写らないようにしたけれども、お昼時で食事をしている人も何人か見かけた。

立寄りでも食事は可能。

我々はまだ胃の中にソースかつが居たので昼食はとらず。

浴場へ急ぎます。

 

 

別棟に続く廊下を進む。

 

 

まず途中にあるのが男女別に内湯と露天風呂がある「恵比寿の湯」。

 

 

清掃中で入れず。

大岩風呂からの帰りに寄ってみますか。前回もこちらは掃除で湯が抜かれ入れなかったはず。

 

さらに進むと、ここで撮影禁止の貼り紙が。最近貼られたのかなぁ。

 

 

脱衣所と浴室内は撮影禁止となっていたけれども、恵比寿の湯を過ぎてここに貼ってあるということは大岩風呂(櫻の湯)に適用されると判断。

ちなみに大岩風呂は基本混浴、そのために作られたのが女湯の櫻の湯。

男はこの櫻の湯に入ることができないので、女の人の方がたくさんの浴場に入ることができる。

 

さて、次は名物(?)の長い階段を下る。

 

 

行きはよいよい帰りは怖いヤツです(^^;

 

最後に阿武隈川にかかる橋を渡ると大岩風呂へ到着。

 

 

大岩風呂は基本混浴と書いたように、女性専用時間もある(朝5時~7時、19時~21時)。

よって立ち寄り入浴の時間は混浴。

 

 

この大岩風呂入口の右側に女湯「櫻の湯」はある。

もちろん我々は入れないけれども、撮影禁止の写真拝借ついでに「櫻の湯」↓も。

 

※写真はオフィシャルサイトより拝借

 

大岩風呂に投入されている方の源泉をおそらく使っているのでしょう。

 

ではその「大岩風呂」

そう、撮影禁止なのでオフィシャルサイトや旅行会社のサイトなどから写真を拝借。

先客は1人、途中からもう1人と貸切に近い状況だったんだけれどもな~。

ただし最初からいた1人はどう見てもワニだった。混浴となればどこにでも生息しようとする顰蹙な奴ら。

 

そして後から来た男性は我々と同じく岩瀬郡の温泉宿で立ち寄りをフラれたあのお兄さんでしたイヒ

同志なので帰りに話しかけましたよ。

 

※写真はオフィシャルサイトより拝借

 

この浴場自体150年の歴史があり、縦5m、横15m、深さは最大で1.2mある。

 

※写真は観光紹介サイトより拝借

 

こちらには浴槽床の岩盤から足元湧出する31~34度の源泉(サイトによる)と、奥にある鳥居の湯口から注がれる44~45度(サイトによる)の2種の源泉が混ざっている状態。

なので鳥居のあたりは比較的湯が温かい。全体的には体感35~6度ぐらいの不感温度でいつまでも入ってられそう。

 

この規模で脱衣所一体型。

 

※写真は旅行会社のサイトより拝借

 

写真↑右上が脱衣所になっている。

 

そして浴槽底の岩盤を観察していると、あちこちで湧出のプクプクが確認できた照れ

もちろん手当たり次第ではなく湧出スポットはあった。

プクプク写真、撮りたかったな~。

 

※写真はオフィシャルサイトより拝借

 

無色透明な湯は上から注がれている方の源泉のみ分析書があった。

源泉名は「有限会社元湯甲子温泉2号源泉」。

源泉温度43.1度pH7.8単純温泉

成分総計0.9618g/kg

掘削自噴220リットル/分の湧出量。

足元湧出の源泉と一緒になって完全かけ流しにて使用されている。

 

この2号源泉の成分数値を簡単に抜粋。

陽イオンはカルシウムが200.3mg、ナトリウムが72.1mg。以下カリウム2.8mg、マグネシウム0.8mg、ストロンチウム0.5mgなど。

陰イオンは硫酸が563.7mg、炭酸水素が57.4mg。以下塩化物3.7mg、フッ素2.7mgなど。

非乖離成分はメタケイ酸56.0mg、メタホウ酸1.8mg。

数値を見ると石膏泉系の単純温泉。

もう少しでカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉でしょう。

 

※写真は旅行会社のサイトより拝借

 

全体的には淡い川臭がある。これは足元湧出の方の源泉の香りか。

投入の2号源泉はやはり石膏系の香りを感じた。

味わいは微妙で淡い石膏系の味わいとなるのかな。

自然なスベスベ感が心地よい。

やはりなんといっても足元湧出の湯に抱かれる貴重さよニコ

 

まだ粘るワニ(おそらく)や同志の兄さんを残し、恵比寿の湯へ。

 

…やはり長くなったので、ここまでを<前編>とし、続きを<後編>とします。

 

 

甲子温泉 旅館 大黒屋

 

福島県西白河郡西郷村真船字寺平1

0248-36-2301

立寄り入浴料 800円

立寄り可能時間 10時~15時

 

【大岩風呂】※足元湧出の31~34度の湯と下記の2号源泉の混合泉で使用

<源泉名:有限会社元湯甲子温泉2号源泉>
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
43.1度
pH7.8
成分総計 0.9618g/kg

220リットル/分(掘削自噴)
無色透明
淡川臭あり(足元湧出の湯)

淡石膏臭あり(2号源泉)
ほぼ無味~微石膏味あり
自然なスベスベ感あり
完全かけ流し


2023年3月入湯
※数値はH26の分析表より