新甲子温泉 みやま荘 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

前回かんたん投稿した際は海に面した宿の湯のみで他の立ち寄り湯なしのまま帰ってまいりました。
詳細はまたいずれ。
 

2023年3月末に湯友とあれこれ廻った栃木や福島の温泉旅シリーズ、再開。

ここからしばらく福島県のお話が続きます。

まずはここまでの行程リンク集を。

 

乃木温泉 ゆの郷

那珂川温泉 皆幸乃湯 ホテルアライ

中華食堂 つなしま

 

那須町で美味しく昼食をとった後は車で北上。

県道290号から国道289号へ入り、西へ進むとすぐ着くのが新甲子温泉

いくつか宿がある内で、今回訪れたのは「みやま荘」。

 

 

バス停の目の前でもある。

それよりもここは日光国立公園内。

時期的に緑はまだだったけれども、周りは雄大な自然。

ちなみにここから数キロ西へ進むと、巨大な足元湧出の混浴内湯がある甲子温泉大黒屋がある。

大黒屋には翌日戻ってくる際に久しぶりに寄ってみたのでそのお話も後ほど。

 

広い敷地に入っていくと、足湯があった。

 

 

これは観察だけ。使用源泉は同じはず。

 

こちらの「みやま荘」、隣が姉妹館の「五峰荘」となっており、使用源泉は同じ。

五峰荘」は2023年の5月に訪れたのだけれども、それはまた後日投稿。

今回はあくまで「みやま荘」のお話。

 

 

13時前に到着。

 

 

新甲子温泉 みやま荘

 

 

 

こちらはもちろん宿泊メインの旅館だけれども、10時~16時で立寄り入浴が可能。

 

 

立寄り入浴料は800円

 

 

若女将らしい人に受付をしてもらった。

 

 

ちなみに2食付きで1万円ぐらいから泊まれるみたい。

 

 

このロビー↑の奥でずっとノートPCに向かっている男性がいたのだけれども、ご主人なのか逗留しているお客だったのか。

自然の中のゆったりとした宿、泊まって仕事しながらものんびりすると心地よいだろうな~。

 

さて、浴場は廊下を進んで少し下がる感じ。

 

 

男女別に内湯と露天風呂がある。

特にこちらは大きな露天風呂が売りだそう。

 

 

時間帯で男女入替え制とのことなので、泊まると両方入れますねぇ。

 

 

先客も後客もなく、終始我々で貸切状況イヒ

まずは内湯から。

ほほ~、いいじゃないですかビックリマーク

 

 

変形六角形の浴槽は10人ぐらいなら入れそうな規模。

窓も大きく、開放的な内湯。

 

洗い場にはシャワー付きカランが並ぶ。

 

 

カランから出るのは源泉ではなかったはず。

 

 

ほぼ無色透明~僅かに黄色味を帯びているかどうかの湯は源泉名が「五峰荘源泉」。

姉妹館の方の名がついているが、両者は住所的に同じ番地レベルなので、どちらも元湯みたいなもの。

源泉温度71.3度pH7.2の、ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉

成分総計1.620g/kg

235m掘削で、263リットル/分の湧出量。

 

この湯を完全かけ流しにて使用している。

 

 

オーバーフローはしっかりあり、床はヒタヒタニコ

そして赤茶色の沈着コーティングが全体的にみられる。

 

浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

41.8度とまさに適温。

 

 

淡くくすんだ感じの金気臭あり。

僅かな金気味淡い甘味僅かなダシ味僅かな塩味がした。

 

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

55.3度とこの時点で理想的な温度まで下がっているが、加水はしてないとのこと。

タンク貯湯をし、さらに熱交換で温度を下げているそうだ。

 

 

しっかりとしたスベスベ感ややキシキシ感の両方があった。

スベスベ感はこれまでの湯のコーティングもあったかもしれない。

 

それでは露天風呂へ。

内湯から直接行くことができる。

そしてこれは大露天風呂と名打つだけあり、なかなかの規模。

 

 

パッと見は湯の色がモール泉みたいな褐色透明に見えるが、実際は内湯と同様に微黄色透明レベル。

全体にわたる赤茶色の沈着のためにそう見えてしまう。

もちろん同じ源泉を使用しており、湯使いは同様に完全かけ流し

 

 

浴槽の岩を観察すると、沈着だけでなくイボイボ状の析出物もしっかり。

 

 

露天風呂には湯口が2つあった。

まずはこの写真↓奥のメイン湯口。

 

 

こちらはちょろちょろ出たりドバドバ出たり、間欠っぽい投入。

 

 

ここで成分の数値を簡単に抜粋。

陽イオンはナトリウムが429.8mg。以下カルシウム31.6mg、カリウム16.7mg、マグネシウム10.0mg、リチウム0.6mg、鉄Ⅱ0.4mg。

陰イオンは炭酸水素369.7mg、硫酸369.2mg、塩化物260.4mgとなかなかのバランス。以下フッ化物6.4mg、チオ硫酸0.1mg。

遊離成分の非乖離成分がメタケイ酸64.3mg、メタホウ酸36.5mg。そしてメタ亜ヒ酸2.1mg。

このメタ亜ヒ酸は珍しく、館内の古い分析書には含ヒ素-ナトリウム-硫酸・塩化物・炭酸水素塩泉となっているものもあった。

溶存ガスでは遊離二酸化炭素が22.0mg。もう少しあるかなと推測したけれどもこれぐらいだった。

 

 

露天ではその沈着をもたらしているであろう、オレンジ色の湯の花を観察。

 

もう一つの湯口は離れたところにある小さなもの。

 

 

こちらも沈着や析出物が何ともよい景色イヒ

そしてこちらの投入量は安定していた。

 

 

湯口の数だけ入浴写真を撮りたくなる性分をお赦しくださいウシシ

 

そしてついでにオッサン入浴ツーショットも。そんなもん、さらに見たくないでしょうが。

 

 

さすがにキタナイ絵面なので小さくしておきます。

 

次は会津若松市まで移動。

立寄り入浴話が続きます。

 

 

 

新甲子温泉 みやま荘

 

福島県西白河郡西郷村真船馬立1
0248-36-2001

立寄り入浴料 800円

立寄り可能時間 10時~16時

 

<源泉名:五峰荘源泉>
ナトリウム-硫酸塩・塩化物・炭酸水素塩温泉(低張性・中性・高温泉)
71.3度
pH7.2
成分総計 1.620g/kg

235m掘削・動力揚湯

263リットル/分
ほぼ無色透明~微黄色透明
淡金気臭あり
微金気味、淡甘味、微ダシ味、微塩味あり
しっかりとしたスベスベ感とややキシキシ感あり

オレンジ色湯の花あり(露天風呂)

赤茶色の沈着あり
完全かけ流し

2023年3月入湯
※数値はH24の分析表より