湯ノ花温泉「石湯」
木賊温泉から湯の花温泉には林道のような細い道があるが、地図には冬季閉鎖となっていた。
一応宿の人に聞いてみると、先年によい道が開通し、通年で通れるとのこと。
湯ノ花温泉には10分もかからないらしい。
確かにあっという間についた。
湯ノ花温泉には4つの共同湯があるが、足元湧出らしいのはこの「石湯」のみという情報あり。
ならば先に行こうではないか。
車を土産屋の前に停めさせてもらい、細い道を下って橋を渡るころには石湯の建物が見えてくる。
このアプローチが期待感をあおり、なかなかよい。
混浴である。
着くと先客がいたが男性だったのでそのまま入った。
先ほどの岩は浴場にもせりだしており、その上には神棚がまつってあった。
岩がご神体なのだ。
神の恵みの湯に直に触れれる喜び。
ありがたく入浴させていただく。
岩の間から湯が注がれており、かなり熱いが入れないレベルではない。
44~5℃ぐらいだろうか。
パリッとしつつ、ほんの少しトロミもあるような、何とも気持ちのよい湯。
岩からでる「気」が浴場を凛とさせていることも間違いないが、非常に清々しく入浴できる。
そして浴槽の底をじっくり観察していると、やはり出てきた気泡が!
足元からもしっかり湧出しているのだ。
ああ、さらに神聖な気持ちになる。
途中で地元のおばあさんが入ってきた。
ここでは混浴は当たり前なのだ。
ぼくらがメイン浴槽に入っているため、おばあさんは簡単な敷居の奥の1人用浴槽に静かに入っていった。
話を聞いてみると、やはり足元から出ているとのこと。
足元湧出3湯目~!
入湯料 200円のパスで共同湯4つに入れる
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
45.6℃(57.6℃の表記もあり) 8.0pH 0.784g/kg 9.8リットル/分
自然湧出…足元湧出!
混浴
無色透明・無味無臭
ご神体と思われる岩から湧出している湯と、足元からも湧出している湯がある
メインの浴槽のほか、そこから湯を引いた一人用の小さな浴槽が川側にある
パリッとした石膏系の浴感で、スベスベ感もややあり
湯ノ花温泉「弘法湯」「天神湯」「湯端の湯」
石湯の後は残りの3つをテンポよく回った。
まずは弘法湯。
ここは一番広い建物で、待合室にはソファなどもある。
浴槽も広めで透明な、同じく石膏系ニュアンスの湯がかけ流されていた。
石湯のような独特な「気」はない分、普通の共同湯、それも垢抜けた印象。
次に天神湯。
手前に大きめの熱い浴槽があり、そこから引き湯して小さなぬる目の浴槽に注がれてる。
小さい浴槽は1人入ったら一杯になるぐらいで、洗濯などに使われているようだ。
弘法湯とは同じ源泉を引いている。
最後に湯端の湯。
やはりここち良いかけ流しの湯。
4つ入った結果、石湯の存在感がずば抜けていた。
入湯料 200円のパスで共同湯4つに入れる
単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)
60.2℃ 8.2H 0.576g/kg 9.8リットル/分
…源泉「清滝の湯」…「弘法湯」と「天神湯」に使用
58.6℃ 8.2H 0.549g/kg 13リットル/分
…源泉「湯の花湯本の湯」…「湯端の湯」に使用
共に自然湧出
無色透明・無味無臭
「天神湯」は混浴
他は男女別
「湯端の湯」は別源泉だがほぼ同じ印象
甲子温泉「大黒屋旅館 大岩風呂」
湯ノ花温泉の後は色々立ち寄りたい湯も多かったが、季節限定露天風呂の大塩温泉に訪れるときにまとめるとして、一気に甲子温泉まで向かった。
足元湧出に入る旅でもあるため、やはりここ、大黒屋旅館の大岩風呂は外せない。
旅館に着く頃はほぼ吹雪いていた。
館内から108段の階段を降り、橋を渡るとあの有名な混浴の大岩風呂がある。
脱衣場も湯船から丸見えの、古き良き作り。
透明な湯であるし、ここまでオープンだとなかなか女性は混浴しにくいのであろう、1人もいなかった。
湯はぬる目だがこれは自然の温度のため当然そのまま受け入れる。
鳥居のある岩の湯口からは45度ぐらいの熱い湯が勢いよく注がれているが、いかんせん広大な浴槽。
全部に熱めが行渡るわけではない。
そして底の岩盤から足元湧出している湯は30度台後半と思われ、いっそうぬるくなる。
ただゆっくりと浸かっているとじわじわ温まってくるのは、さすが子宝の湯。
今回は入れなかったが恵比寿の湯は源泉が違うらしい。
また温泉を使用したプールは夏季のみとのこと。
さて、湯バカ3人衆はこのあと栃木の那須湯本に向かうのであった。
入湯料 630円を「ふくしま日帰り温泉120湯」のクーポンで530円
単純温泉
45.1℃ 7.5pH 0.964g/kg 260リットル/分
足元湧出・掘削自噴
混浴
無色透明・無味無臭
横の岩盤=鳥居の湯口からは比較的熱い湯が出ている
足元の岩盤からはぬるい湯が足元湧出
5m×15mで深さは最大1.2m
子宝石が真ん中にあり