八町温泉から木賊温泉に行く間に色々と立ち寄れる湯はあったが、キリがないので一気に宿に向かった。
まずは旅館井筒屋 でチェックイン。
宿の風呂に入る前に、すぐ近くにある共同湯の岩風呂へ。
木賊温泉共同湯岩風呂
掘っ立て小屋みたいな建物は、以前川の増水で流されたこともあるという。
泉質表は見当たらず、「入浴心得」に簡単な表記があるのみ。
大きな岩が鎮座しており、そこにへばりつくように浴槽が2つ。
混浴である。
奥が熱めでそこから自然に引いた湯で手前がぬるめになっている。
ぬるめの浴槽は若干青白く濁っていて美しい(後に訪れたときは透明だった)。
お~、湯口のすぐ下の丸石の間からぶくぶくと足元湧出している!
きたきたきた~!
奇跡の熱め適温!
単純泉となっているが硫黄泉に近い香りと浴感だ。
白い湯の花も少し見受けられる。
スベスベ感もかなりあり、非常に心地よい湯。
すぐそばが川で、おそらく湯面と川面はほぼ同じ高さではないだろうか。
いつまででも入っていたいが宿の方の湯も気になるので一時退散した。
入湯料 寸志…井筒屋に宿泊者は無料
単純泉
45℃
足元湧出!
混浴
奥の熱い浴槽の端の丸石の下から湧出している
無色透明…ぬるい方の浴槽では少し青白く濁りあり
仄かな硫黄臭
スベスベ感あり
湧出口近くでは気泡がつく
木賊温泉「旅館井筒屋」
宿に戻り、早速風呂へ。
こちらも岩風呂で内湯だが、窓を開けるとすぐ渓流がそばを流れており、開放感はバツグン。
打たせ湯のように岩から湯口が出ているが、これは動力揚湯で温度調節もしてるのであろう。
浴槽の底には丸いパイプが埋め込まれており、そこから時折気泡が上がってくる。
丹念に調査した結果(笑)、やっぱり足元湧出だった!
おそらく浴槽の底は川床と同じぐらいの高さなのではないか。
横の川を掘ってもたぶん湯は湧いてくるだろう。
この湯も共同湯と同じくスベスベ感がある。
泉質はほとんど変わらないと思われるが、こちらは単純硫黄泉となっている。
さて宿泊なので食事も楽しみ。
結果的には食べきれないぐらい並び、どれも美味だった。
これで天ぷらが熱かったら言うことないのだが。
岩魚の刺身もしっかりとした歯ごたえが素晴らしく、またサービスで鹿汁が出た。
甘い野菜がたっぷり入っており、それに鹿肉の滋味がこれまた美味しい!
蕎麦も少しでたが舞茸と鹿肉が入っている!
そして蕎麦餅まで…これも食べきった。
炊き込みご飯も美味しく、さらに感動したのが赤カブの漬物。
自家製なのだがあまりに美味しかったため、500円でたんまり買って帰った。
炊き込みご飯、余った分をタッパに入れて持ち帰りたかったなぁ。
日が暮れると星が見え始めた。
かなりの量が見えるのだが、予報ではこれから天気が崩れるらしい。
部屋に戻ったらこっそり持ち込んだビールと鮎正宗をちびりちびりと。
ただしおなか一杯なため、あまり進まなかった。
そして酒が回りつつ、ぼくは寝てしまった。
夜半前に起き、夜中の風呂へ…もう星は見えなかった。
早朝にはちゃんと目を覚まし、朝湯に向かうと川が荒れている。
雨も降っていた。
この程度でこれぐらい川の水が溢れるとなると、大雨が続くと風呂に入れなくなりそうだ。
宿泊料 1泊2食付 10000円ちょっと
単純硫黄泉
49.4℃ 8.5pH 0.3555g/kg 108リットル/分
足元湧出+動力揚湯
無色透明・あっさり硫黄臭あり
スベスベ感あり
慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病などに効能あり