坂巻温泉旅館 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹くテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録の為の温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが知識を張合うつもりはありません。酒&食話、もちろん音楽も取上げます♪ ※各投稿内容は訪問年月を確認願います。情報が古くなっている可能性あり。

2022年8月半ば頃の関西から初めて北陸を抜け長野へ入った旅のお話。

中の湯温泉旅館」をチェックアウトしたところまで到達。

まずはここまでの行程のリンク集、こんな感じです。

 

宝塚ホテル

まるさん松本

氣比神宮

敦賀きらめき温泉 リラ・ポート

弥助寿司本舗

天然温泉 加賀の宝泉 御宿 野乃金沢 <前編>

天然温泉 加賀の宝泉 御宿 野乃金沢 <後編>

金沢の街をぶらぶら

うまいぞいや哲

もりもり寿し 近江町店

大白川露天風呂

中の湯温泉旅館 <到着編>

中の湯温泉旅館 <温泉編>

中の湯温泉旅館 <食事編>

 

安房峠にある中の湯温泉旅館を出て、パッとしない天候の中に向かったのはわりと近い温泉旅館。

国道158号、通称「平湯街道」の坂巻トンネルと白なぎトンネルの僅かな間に現れる一軒宿「坂巻温泉旅館」。

 

 

元は近くを流れる梓川の向こう岸で営業していたのを今の場所に移転してきたのが昭和59年(1984年)とのこと。

こちらに以前立寄ったのが2007年9月だったので、15年ぶりの再訪となった。

 

駐車場スペースの向かいには源泉が流れる小さな湯舟?がある。

 

 

温度を測り忘れたが、なんのために作ったでしょうかねニコ

 

 

こちらには9:45頃に到着。

 

 

坂巻温泉旅館

 

 

 

15年前に訪れた時は露天風呂しか入ることができず、今回はできれば内湯にも入らせていただきたいと思っていた。

 

 

立寄り可能時間は9時~16時

ただしこれは露天風呂で、内湯は清掃中、可能なのは11時~16時とのこと。

そうだ、前回も朝に行ってこれで失敗したのであった…同じことの繰り返し(^^;

さすがにそこまでは待てず、今回も露天風呂のみいただくことにした。

 

 

立寄り入浴料600円

ちなみに15年前は500円だった。さらに懐かしの自遊人パスポートで無料入浴させてもらったな~。同じことをやった人も多いでしょうニコ

 

館内の奥は見事な吹き抜け状態で梁が美しい。

 

 

露天風呂はこの手前を右へ。

 

 

やがて露天風呂への入口が見える。

 

 

ここでサンダルに履き替え、いざ露天風呂へ外階段を下る。

 

 

だんだん記憶がよみがえってきた。

 

開放的な露天風呂へ到着。

 

 

しばらく独り占めできた照れ

 

脱衣所は屋根があるだけでオープンな構造。

 

 

浴槽内には温泉藻がやや見受けられるが野趣があって逆によい感じ。

実際気にならない程度。

 

周りは自然そのもの。

 

 

山崩れが随所見受けられたのはやや気になった。宿の維持も大変だろうな。

 

ではお湯を見ていきましょう。

 

 

無色透明な湯は源泉名が「坂巻温泉2号源泉」。

源泉温度72.5度pH6.5単純硫黄温泉(硫化水素型)

成分総計1.071g/kg

湧出量は160リットル/分

総計が1gを超えているがこの泉質名なのは溶存ガスが0.1349gあり、それを外した溶存物質が0.936gだからだと思われる。


ちなみに15年前の2007年当時は源泉が坂巻温泉1号源泉と2号源泉の混合泉となっており、ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉で源泉温度67.5℃、pH6.49、総計は1.2291g/kgで湧出量は232リットル/分とのメモがあった。

1号源泉はもう使ってないのかどうか、未確認。

 

この湯をおそらく加水してのかけ流しにて使用している。

 

 

源泉温度が高いので加水は必須かと。

 

浴槽の岩には積年の析出物がよい感じで観察できる。

 

 

源泉の成分を簡単に抜粋。

陽イオンではナトリウムが204.0mgで70.51ミリバル%。

以下、カルシウム54.4mg、カリウム21.2mg、マグネシウム2.9mg、ストロンチウム1.6mgと続く。

陰イオンでは炭酸水素が378.3mgで50.78ミリバル%、塩化物が159.3mgで36.77ミリバル%。

以下、硫酸が60.0mg、ふっ化物が4.1mg、硫化水素が1.6mgと続く。

非解離成分ではメタケイ酸が23.8mgでメタホウ酸が22.6mg。

溶存ガス成分では遊離二酸化炭素が128.4mg、遊離硫化水素が6.5mg。

総硫黄を計算すると、約7.67mgとなった。

 

 

浴槽内には白っぽい小さな湯の花が多数舞っていた。

 

浴槽の温度を測ってみると。。。

 

 

ジャスト42度、この野趣あふれる状況で見事な湯守仕事ビックリマーク

これがプロの仕事ですよ、泊まった旅館には見習ってほしいものです。というかこちらに泊まればよかったなぁ。

 

 

源泉の風味は中の湯とよく似ていた。

魅惑の焦げ硫黄臭があり、塩味のない昆布茶のような味わいがあった。

 

湯口の温度を測ってみると。。。

 

 

46.8度となっており、源泉温度を考えるとやはり投入時に加水はされているでしょう。

奥の方に緑色っぽいホースが見えるし。

 

 

しっかりとしたスベスベ感が心地よかった。

浴槽温度も完璧に調整されていたし。

 

引きの入浴写真をセルフタイマーで撮ろうかと思っていたら後客が到着。

撮影を終了し、中の湯であまり楽しめなかった開放的な露天風呂をこちらでしばし楽しんだ。

 

 

 

坂巻温泉旅館

 

長野県松本市安曇上高地
0263-95-245

立寄り入浴料 600円

9~16時(露天風呂) 内湯は11~16時


<源泉名:坂巻温泉2号源泉> 

単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性・中性・高温泉)

72.5度

pH6.5
成分総計 1.071g/kg

無色透明

焦げ硫黄臭あり

塩味の無い昆布茶味あり

しっかりとしたスベスベ感あり

(加水)かけ流し


2022年8月入湯

※数値はH30の分析書より