子どもがその気になる魔法の言葉
こんにちは。フランス・ドイツ・日本と引っ越しながら日仏バイリンガルの子ども二人を育てた日本語教師海外での日本語教育サポーターのベラール聰子です。オリンピックが続いていますがみなさまご覧になっておられますか?先日私が住む街を自転車ロードレースが通ったので見に行ってきました。日本人の新城選手に見えるようにと日の丸を持って行ったのですがものすごいスピードで通り過ぎていかれたので見えていたかどうか分かりません・・・。見えていたらいいのですが・・・。 さて、今回も日本に ご帰国中の方に 読んでいただきたい内容です。 日本に帰ると 日本語ができるから楽しめる と思えることが たくさんあると思います。 例えばうちの子どもたちも キッザニアなどによく行きましたが (ご存じの方も多いと思いますが キッザニアは子どもが遊びながら 職業を体験できる施設です) そういった場所でも もし日本語ができなかったら 楽しめないですよね。 だから そういった所に行ったとき ただ楽しむだけではなく ちょっと大げさに 「日本語ができてよかったよね。 日本語が分からなかったら 楽しめなかったよね。」 などということを 言ってあげることが大切です。 また町を歩いていても 子どもと日本語で話していると 知らない人から 「日本語ができてすごいね」 と言っていただくことが ありました。 そんな時も大げさに 「ほめてもらえてよかったね。」 と伝えるようにしていました。 そして遊びだけでなく 体験入学もそうですよね。 もし全く日本語ができない 状態だったら やっぱり受け入れてもらう ことは難しいはずです。 ですから もしかしたら日本人の 子どもたちと比べて できないと感じることが あったとしても 学校に行けている みんなと一緒に 勉強できていること自体 すごいということを 伝えてあげてくださいね。 とにかくどんなことでも 日本語ができる利点というのを 実感させることが大切です。 これは一時帰国の時ではなく 東京に住んでいたころの エピソードなのですが うちの子どもたちは東京にある フランス人学校に通っていました。 息子は、スクールバスに乗って 通っていたのですが ある時いつも付き添いで乗っている 日本語とフランス語が分かる大人が いない日があったんですね。 このスクールバスの運転手さんは フランス語が分からない 日本人なので 日本語が分からない フランス人父兄との コミュニケーションのために いつもは両方が分かる大人が いるのですが その日はいなかったのです。 その日、息子は 両方が分かる子どもとして 運転手さんとフランス人の 父兄のコミュニケーションを 助けました。 この体験は、息子にとって 両方の言葉が分かることの メリットと誇らしさを 実感できる体験に なったと思います。 今回は日本に帰ったときの お話として書きましたが 日本語ができるメリットを 感じられる体験は よく探せば海外でも きっとあるはずです。 ぜひどんな小さなことでも それをとらえて ご本人に意識させるような 働きかけをして あげてくださいね。 そして、その際には 「海外に住んでいるのに 日本語がこんなにできるって すごいね」という 子どものやる気をアップさせる 魔法の言葉も付け加えてあげて くださいね。 PS:これは私が本心から 思っていることです。 よく考えてください。 周りに日本語環境がないのに 日本語ができる 本当にすごいことだと 思いませんか? 私は、生徒さんたちや 自分の子どもたちが 日本語を話している ということを考えると いつも本当に偉いなあと 思うのです。 海外での日本語教育について私が今一番お伝えしたいことをお話しています。無料動画講座、期間限定で公開中「海外で日本語教育、日本語習得の3ステップオンラインセミナー」はこちらからhttps://kotohogu-nihongo.fr/p/nihongo-3step-onlineseminar